聖なる夜に、口付けを。
名前変換
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「はぁ、はぁ」
部屋に入ってすぐに扉を閉めた。
扉にもたれかかり
そのまましゃがみこむ。
「うぅ……」
止まった瞬間から
我慢していたものが溢れていた。
息も整わないまま、泣いた。
井宿……。
コンコン
想定外の来訪に
私の肩はびくりと震えた。
「ななしちゃん……?」
先程まで探していたあなたの、
聞き慣れた声。
心配するような声色で
私の名前なんて呼ばないで……
膝を抱えて息を潜める。
「そこに、居るのだろう?
……泣いているのだ?」
「!!」
扉の向こうから
こちらが見えているのだろうか。
「オイラ、透視は出来ないのだ」
この人は、心まで読めるの……?
「君のことだから、
そんなことを思ってるんじゃないかと。
やっぱりそうだったのかな」
ふ。と漏れた苦笑いに、
私を理解してくれていることに、
胸がきゅっとなった。
「ここを開けて欲しいのだ。
何があったのか、教えて欲しい」
ゆっくりと、穏やかな声が
頭上から降ってくる。
何があったか?
……そんなの話せないよ。
もう、言えない。
あなたを好きなこと。
言えば困らせるだけだ。
あなたはとても、優しいから。
部屋に入ってすぐに扉を閉めた。
扉にもたれかかり
そのまましゃがみこむ。
「うぅ……」
止まった瞬間から
我慢していたものが溢れていた。
息も整わないまま、泣いた。
井宿……。
コンコン
想定外の来訪に
私の肩はびくりと震えた。
「ななしちゃん……?」
先程まで探していたあなたの、
聞き慣れた声。
心配するような声色で
私の名前なんて呼ばないで……
膝を抱えて息を潜める。
「そこに、居るのだろう?
……泣いているのだ?」
「!!」
扉の向こうから
こちらが見えているのだろうか。
「オイラ、透視は出来ないのだ」
この人は、心まで読めるの……?
「君のことだから、
そんなことを思ってるんじゃないかと。
やっぱりそうだったのかな」
ふ。と漏れた苦笑いに、
私を理解してくれていることに、
胸がきゅっとなった。
「ここを開けて欲しいのだ。
何があったのか、教えて欲しい」
ゆっくりと、穏やかな声が
頭上から降ってくる。
何があったか?
……そんなの話せないよ。
もう、言えない。
あなたを好きなこと。
言えば困らせるだけだ。
あなたはとても、優しいから。