聖なる夜に、口付けを。
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「うーん……」
とぼとぼ回廊を歩き
美朱の部屋の前を通りかかったとき
誰かと話す声が聞こえた。
そうだ、美朱にも聞いてみよう。
扉をノックしようとした瞬間
探していた人物の話題が聞こえた。
「井宿、一人で平気だったかなぁ」
「美朱がちゃんと教えてあげたんでしょ?
ぷれぜんとってやつ!
井宿だって男なんだから、大丈夫よぉ」
盗み聞きなんてしたくないのに、
扉を叩きたいのに、
手が止まってしまい動かない。
井宿が、プレゼント?一体誰に……
「でも、アンタ達の世界も素敵よねぇ。
大切な人と過ごす日だなんて。
アタシも星宿様と一緒に居たいわぁ~」
美朱と話していた柳宿の言葉に
ハッとした。
そっか……今日って
この世界だとクリスマスに当たるんだ。
もしかして、井宿は
誰かの為にプレゼントを用意して
誰かと一緒に居るってこと?
だから落ち着きがなかったの?
早くその人に会いたくて、
少しでもその人と一緒に居たくて。
じわ。
視界がぼやけていく。
強くて頼りになって、優しくて。
そんな井宿のことが
いつからか気になっていた。
その姿を追い続けたら
当然のように好きになってたんだ。
天気の良い日は日向ぼっこしたり
池で釣りしてみたり。
何もしなくたって
隣に居られるだけで嬉しかったの。
まさか井宿にそんな存在が……
思いもよらなかった。
思わないようにしてたのかもしれない。
あぁ、駄目だ。
溢れてしまう前に、ここを離れなきゃ。
私は自室へ走り出した。
とぼとぼ回廊を歩き
美朱の部屋の前を通りかかったとき
誰かと話す声が聞こえた。
そうだ、美朱にも聞いてみよう。
扉をノックしようとした瞬間
探していた人物の話題が聞こえた。
「井宿、一人で平気だったかなぁ」
「美朱がちゃんと教えてあげたんでしょ?
ぷれぜんとってやつ!
井宿だって男なんだから、大丈夫よぉ」
盗み聞きなんてしたくないのに、
扉を叩きたいのに、
手が止まってしまい動かない。
井宿が、プレゼント?一体誰に……
「でも、アンタ達の世界も素敵よねぇ。
大切な人と過ごす日だなんて。
アタシも星宿様と一緒に居たいわぁ~」
美朱と話していた柳宿の言葉に
ハッとした。
そっか……今日って
この世界だとクリスマスに当たるんだ。
もしかして、井宿は
誰かの為にプレゼントを用意して
誰かと一緒に居るってこと?
だから落ち着きがなかったの?
早くその人に会いたくて、
少しでもその人と一緒に居たくて。
じわ。
視界がぼやけていく。
強くて頼りになって、優しくて。
そんな井宿のことが
いつからか気になっていた。
その姿を追い続けたら
当然のように好きになってたんだ。
天気の良い日は日向ぼっこしたり
池で釣りしてみたり。
何もしなくたって
隣に居られるだけで嬉しかったの。
まさか井宿にそんな存在が……
思いもよらなかった。
思わないようにしてたのかもしれない。
あぁ、駄目だ。
溢れてしまう前に、ここを離れなきゃ。
私は自室へ走り出した。