こころがあたたかい理由
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そのまましばらくツリーを眺めていた。
気づくと空はすっかり暗くなっていて
気温も下がったような気がした。
「また冷えてきたし、そろそろ行くのだ?」
ななしの顔を覗きこみ尋ねる。
「うん、そうだね」
返事とは裏腹に
名残惜しそうな顔をしている。
「ななしが風邪を引いたら困るのだ」
そんなに薄着だし、
というのは言わないようにして
ゆっくりと歩き始めた。
「手も心も温かい芳准がいるから
風邪なんて引かないよ?」
今もあったかいもん
なんて可愛いことを言うので
「じゃあ寒くなったら言うのだよ?
温かい手で思いきり抱き締めてあげるから」
また耳元で囁いた。
「だから、それはずるいってば……!」
再び赤くなったななしが
空いている左手で顔をパタパタと扇ぐ。
「もう、暑いくらいだよ……」
オイラだってそうなのだ。
君が側にいてくれたら
寒い冬だって夏にしてしまうかも。
それくらい、君の存在が大きく
あたたかいのだ。
あとがき→
気づくと空はすっかり暗くなっていて
気温も下がったような気がした。
「また冷えてきたし、そろそろ行くのだ?」
ななしの顔を覗きこみ尋ねる。
「うん、そうだね」
返事とは裏腹に
名残惜しそうな顔をしている。
「ななしが風邪を引いたら困るのだ」
そんなに薄着だし、
というのは言わないようにして
ゆっくりと歩き始めた。
「手も心も温かい芳准がいるから
風邪なんて引かないよ?」
今もあったかいもん
なんて可愛いことを言うので
「じゃあ寒くなったら言うのだよ?
温かい手で思いきり抱き締めてあげるから」
また耳元で囁いた。
「だから、それはずるいってば……!」
再び赤くなったななしが
空いている左手で顔をパタパタと扇ぐ。
「もう、暑いくらいだよ……」
オイラだってそうなのだ。
君が側にいてくれたら
寒い冬だって夏にしてしまうかも。
それくらい、君の存在が大きく
あたたかいのだ。
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