良薬は、
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井宿が包みを開くと
顆粒の薬が姿を現した。
「あー……顆粒、かぁ……」
昨日は錠剤だったから
苦味はあまり感じなかったけど
顆粒だと苦いだろうなぁ。
きっと効き目が早いとかなんだろうな。
「ほら、ななし。
良い子だから口を開けるのだ」
井宿に促され、
意を決して口を開いた。
包みから薬が流れ込んでくる。
やっぱり苦い。
早く水で飲み込んでしまおう。
そう思い
水の入った湯呑みに手を伸ばす……
けれど私の手よりも先に
湯呑みは井宿の手に収まっていて
水は井宿の口へ運ばれた。
「なんで?」
そう口にしたいけど
口いっぱいの薬のせいで喋れない。
どうしたらいいかわからず
ただ井宿を見つめた。
この間にも
苦い薬は私の口中に広がっていく。
もう無理矢理このまま飲み込もうか、
そう思った時
井宿が私の頬に手を添えた。
顆粒の薬が姿を現した。
「あー……顆粒、かぁ……」
昨日は錠剤だったから
苦味はあまり感じなかったけど
顆粒だと苦いだろうなぁ。
きっと効き目が早いとかなんだろうな。
「ほら、ななし。
良い子だから口を開けるのだ」
井宿に促され、
意を決して口を開いた。
包みから薬が流れ込んでくる。
やっぱり苦い。
早く水で飲み込んでしまおう。
そう思い
水の入った湯呑みに手を伸ばす……
けれど私の手よりも先に
湯呑みは井宿の手に収まっていて
水は井宿の口へ運ばれた。
「なんで?」
そう口にしたいけど
口いっぱいの薬のせいで喋れない。
どうしたらいいかわからず
ただ井宿を見つめた。
この間にも
苦い薬は私の口中に広がっていく。
もう無理矢理このまま飲み込もうか、
そう思った時
井宿が私の頬に手を添えた。