良薬は、
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しばらくして井宿が戻ってきた。
「オイラも一緒に食べるのだ!」
朝食をまだ取っていなかった井宿は
自身の分もお盆に乗せ、持ってきていた。
「オイラが食べさせてあげるのだ!」
なんて井宿が言い出して、
また熱が上がりそうになった私は
それを丁重にお断りした。
井宿は残念そうにしていたけど
流石に「あーん」は無理……
恥ずかしすぎてきっと味もわからない。
ゆっくりとお粥を口に運び、
なんとか完食できた。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさま。
そうだ、薬を飲まないといけないのだ」
井宿は軫宿からの薬に手を伸ばした。
ああ、そうだった。
薬を飲まないといけないんだ。嫌だな。
顆粒のものは苦いし
錠剤は喉に残る感じがするし
薬は好きじゃない。
……好きな人はいないだろうけど。
そんなことを考えていると
井宿が私の顔を覗きこんできた。
「ななし、嫌なのはわかるけど……
早く元気になってもらいたい。
だから、頑張って飲んで欲しいのだ」
そう言って私の頭を撫でながら
優しく笑いかける。
まるで子供をあやすかのよう。
井宿がそう言うなら
頑張って早く元気にならないと。
嫌いな薬にも
嫌だけど、助けを借りなきゃ。
「オイラも一緒に食べるのだ!」
朝食をまだ取っていなかった井宿は
自身の分もお盆に乗せ、持ってきていた。
「オイラが食べさせてあげるのだ!」
なんて井宿が言い出して、
また熱が上がりそうになった私は
それを丁重にお断りした。
井宿は残念そうにしていたけど
流石に「あーん」は無理……
恥ずかしすぎてきっと味もわからない。
ゆっくりとお粥を口に運び、
なんとか完食できた。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさま。
そうだ、薬を飲まないといけないのだ」
井宿は軫宿からの薬に手を伸ばした。
ああ、そうだった。
薬を飲まないといけないんだ。嫌だな。
顆粒のものは苦いし
錠剤は喉に残る感じがするし
薬は好きじゃない。
……好きな人はいないだろうけど。
そんなことを考えていると
井宿が私の顔を覗きこんできた。
「ななし、嫌なのはわかるけど……
早く元気になってもらいたい。
だから、頑張って飲んで欲しいのだ」
そう言って私の頭を撫でながら
優しく笑いかける。
まるで子供をあやすかのよう。
井宿がそう言うなら
頑張って早く元気にならないと。
嫌いな薬にも
嫌だけど、助けを借りなきゃ。