ねがいごと
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「できたっ」
「できたのだ」
ほぼ同じタイミングで書き終え、
ペンを置いた。
あとはこれを笹に……
「ななし、オイラが吊るすのだ」
ななしの持つ短冊に
そっと手を伸ばした。
「でも、願い事って
人に言うと叶わないとか言うし……」
「確かにそんなことも聞くのだが、
隠したところで吊るしたら見えるぞ?」
ほら、と吊るしてある短冊を指差した。
「キノコを食べれるようになりたい、
背が伸びますように、
テストで赤点取りませんように……」
「もう、わかったから
人様の短冊読み上げるのやめて」
差し出された短冊には
君の綺麗な文字で書かれた、
――ずっと一緒にいられますように――
という一文。
ふっ、と思わず笑ってしまった。
それを見たななしは
不思議そうな顔をしていたけれど、
オイラの短冊を見せると嬉しそうに笑った。
その短冊に書かれていたのも
ななしのものと同じだったから。
「ふふ、同じこと書いてる」
「仲良しなのだ」
「そしたら短冊も
仲良く吊るしてください」
「了解」
同じ願い事が書かれた短冊を
近くに並べて吊るした。
仲良く静かに揺れている。
願い続ければいつか叶うなら、
二人で想うこの願いは必ず叶うだろう。
それをより確かなものにするために
君に伝えたいことがあるのだ。
もう少し先の話になるけど。
二度は言わないから
ちゃんと聞いているのだよ?
→あとがき
「できたのだ」
ほぼ同じタイミングで書き終え、
ペンを置いた。
あとはこれを笹に……
「ななし、オイラが吊るすのだ」
ななしの持つ短冊に
そっと手を伸ばした。
「でも、願い事って
人に言うと叶わないとか言うし……」
「確かにそんなことも聞くのだが、
隠したところで吊るしたら見えるぞ?」
ほら、と吊るしてある短冊を指差した。
「キノコを食べれるようになりたい、
背が伸びますように、
テストで赤点取りませんように……」
「もう、わかったから
人様の短冊読み上げるのやめて」
差し出された短冊には
君の綺麗な文字で書かれた、
――ずっと一緒にいられますように――
という一文。
ふっ、と思わず笑ってしまった。
それを見たななしは
不思議そうな顔をしていたけれど、
オイラの短冊を見せると嬉しそうに笑った。
その短冊に書かれていたのも
ななしのものと同じだったから。
「ふふ、同じこと書いてる」
「仲良しなのだ」
「そしたら短冊も
仲良く吊るしてください」
「了解」
同じ願い事が書かれた短冊を
近くに並べて吊るした。
仲良く静かに揺れている。
願い続ければいつか叶うなら、
二人で想うこの願いは必ず叶うだろう。
それをより確かなものにするために
君に伝えたいことがあるのだ。
もう少し先の話になるけど。
二度は言わないから
ちゃんと聞いているのだよ?
→あとがき