オイラだけに、君だけに。
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君を独り占めしたい。
透き通った声も
周りを和ませる笑顔も
照れた赤い頬も。
オイラだけが知っていればいい。
オイラだけのものにしたい。
なんて、
子供染みた発想。
「本当に翼宿へたっぴー!」
あはは、と君の笑い声がする。
楽しそうな君の声。
「今度こそ俺が勝ったる!」
悔しそうにそう口にする翼宿。
「えー?翼宿それ何度目?」
「アンタほんっと不器用なのねぇ」
同じ机を美朱ちゃん、柳宿も囲んでいる。
ふとななしがこちらを見た。
目が合って、どきりとする。
覗いていたように見えただろうか。
「あ、井宿!星宿との話は終わったの?」
4人で机を囲んでいたななしが
嬉しそうに駆け寄ってきた。
それだけで顔が緩んでしまう。
「だ。……あれは何なのだ?」
机の上に散らばった
小さな木の棒のようなものを指して尋ねた。
それを美朱ちゃんが
何やら高く積み上げていっている。
「あれはね、私達の世界のおもちゃなの。
間のやつをひとつ取って、上に重ねていくの」
にこにこと話す姿も
君の世界のことを聞けるのも
嬉しいのだが。
「倒しちゃった人が負けなんだけどね
翼宿がすごくへたっぴなの!!」
そう笑う君を見ると
心臓がチクリと痛むんだ。
「あ、ななし!
いらんこと言わんでええねん!」
こっから俺の本気を見せたる、
翼宿は叫んだ。
「井宿も一緒にやろうよ」
「井宿は誰かさんと違って器用そうだから
負けは決まってそうだけどねぇ……」
「なんやてー!?」
机を囲んでいる3人は
わいわいと賑やかに話している。
楽しそうではあるのだが……
心の中にあるもやもやとした気持ちが
返事を喉元で止めてしまった。
隣ではななしが
不思議そうにオイラを見ている。
オイラは遠慮しておくのだ
そう口にしようとした時
ななしがオイラの腕に触れた。
「井宿、なんか疲れてるみたいだから
ちょっと部屋に行くね」
またやろうね、そう手を振って
部屋の出入口へと向かう。
大丈夫かー?とかゆっくり休むのよ、とか
皆が声を掛けてくれているのに
オイラは返事もできず、手を引かれていた。
オイラ達が美朱ちゃんの部屋を出る頃には
3人はまたおもちゃで遊び始めたようだった。
透き通った声も
周りを和ませる笑顔も
照れた赤い頬も。
オイラだけが知っていればいい。
オイラだけのものにしたい。
なんて、
子供染みた発想。
「本当に翼宿へたっぴー!」
あはは、と君の笑い声がする。
楽しそうな君の声。
「今度こそ俺が勝ったる!」
悔しそうにそう口にする翼宿。
「えー?翼宿それ何度目?」
「アンタほんっと不器用なのねぇ」
同じ机を美朱ちゃん、柳宿も囲んでいる。
ふとななしがこちらを見た。
目が合って、どきりとする。
覗いていたように見えただろうか。
「あ、井宿!星宿との話は終わったの?」
4人で机を囲んでいたななしが
嬉しそうに駆け寄ってきた。
それだけで顔が緩んでしまう。
「だ。……あれは何なのだ?」
机の上に散らばった
小さな木の棒のようなものを指して尋ねた。
それを美朱ちゃんが
何やら高く積み上げていっている。
「あれはね、私達の世界のおもちゃなの。
間のやつをひとつ取って、上に重ねていくの」
にこにこと話す姿も
君の世界のことを聞けるのも
嬉しいのだが。
「倒しちゃった人が負けなんだけどね
翼宿がすごくへたっぴなの!!」
そう笑う君を見ると
心臓がチクリと痛むんだ。
「あ、ななし!
いらんこと言わんでええねん!」
こっから俺の本気を見せたる、
翼宿は叫んだ。
「井宿も一緒にやろうよ」
「井宿は誰かさんと違って器用そうだから
負けは決まってそうだけどねぇ……」
「なんやてー!?」
机を囲んでいる3人は
わいわいと賑やかに話している。
楽しそうではあるのだが……
心の中にあるもやもやとした気持ちが
返事を喉元で止めてしまった。
隣ではななしが
不思議そうにオイラを見ている。
オイラは遠慮しておくのだ
そう口にしようとした時
ななしがオイラの腕に触れた。
「井宿、なんか疲れてるみたいだから
ちょっと部屋に行くね」
またやろうね、そう手を振って
部屋の出入口へと向かう。
大丈夫かー?とかゆっくり休むのよ、とか
皆が声を掛けてくれているのに
オイラは返事もできず、手を引かれていた。
オイラ達が美朱ちゃんの部屋を出る頃には
3人はまたおもちゃで遊び始めたようだった。
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