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きょとん、としてしまった。
本当に怒ってはいないのだが
彼女はオイラが怒っていると思っているらしい。
オイラが嫌がっていたと思ったのか。
君に触れられていたのに?
オイラが嫌がるなんて、そんな訳ないのだ。
掴んでいた腕を片方離し、
そっと頬を撫でた。
「本当に怒ってないのだ」
「……本当?」
「本当なのだ」
そう言って微笑むと
安堵した表情が返ってきた。
「よかったぁ……
嫌がってるのに無理強いしちゃって
嫌われちゃうかと思った」
はぁ、と大きく息を吐くななし。
その姿に少し心が痛んだ。
「嫌だった訳じゃないのだ。
オイラだってななしに触れたかったのだ。
ななしばっかり触れ過ぎなのだ!」
「……はぁ(え、それで怒ったの?)」
「あと、男に可愛いと言うのはやめて欲しいのだ」
「気を付けます。
(その発言が可愛い、とは言えない)」
「だ。わかってくれたらいいのだ。
じゃあ、今度はオイラが触れる番なのだ」
「え」
再び不安げな表情を浮かべる君に
ひとつ、触れるだけの口付けをする。
「嫌、なのだ?
オイラに触れられるのが嫌なら、
もう……何もしないのだ」
互いの息がかかる程の距離で問う。
答えはわかっているのだが。
「嫌な訳、ない……」
予想通りの答えに口角が上がった。
紅く染まった君の頬に、唇を落として。
「じゃあ、遠慮なく触れさせてもらうのだ」
君が触れた分だけ、いや、それ以上に。
君を堪能させてもらおう。
→あとがき
本当に怒ってはいないのだが
彼女はオイラが怒っていると思っているらしい。
オイラが嫌がっていたと思ったのか。
君に触れられていたのに?
オイラが嫌がるなんて、そんな訳ないのだ。
掴んでいた腕を片方離し、
そっと頬を撫でた。
「本当に怒ってないのだ」
「……本当?」
「本当なのだ」
そう言って微笑むと
安堵した表情が返ってきた。
「よかったぁ……
嫌がってるのに無理強いしちゃって
嫌われちゃうかと思った」
はぁ、と大きく息を吐くななし。
その姿に少し心が痛んだ。
「嫌だった訳じゃないのだ。
オイラだってななしに触れたかったのだ。
ななしばっかり触れ過ぎなのだ!」
「……はぁ(え、それで怒ったの?)」
「あと、男に可愛いと言うのはやめて欲しいのだ」
「気を付けます。
(その発言が可愛い、とは言えない)」
「だ。わかってくれたらいいのだ。
じゃあ、今度はオイラが触れる番なのだ」
「え」
再び不安げな表情を浮かべる君に
ひとつ、触れるだけの口付けをする。
「嫌、なのだ?
オイラに触れられるのが嫌なら、
もう……何もしないのだ」
互いの息がかかる程の距離で問う。
答えはわかっているのだが。
「嫌な訳、ない……」
予想通りの答えに口角が上がった。
紅く染まった君の頬に、唇を落として。
「じゃあ、遠慮なく触れさせてもらうのだ」
君が触れた分だけ、いや、それ以上に。
君を堪能させてもらおう。
→あとがき