ー友達編2ー
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キミを巡る女達の闘争
はい。とうとうやってきたなって感じです。
「アンタさ、一体仁王君の何なの?」
女子五人に裏庭に呼び出されました〜。てか、今更?って感じだが、話を聞いているとこの女子達は仁王のクラスメイトっぽい。
きっと同じクラスになれて仁王に近づけたと勘違いしたのだろう。それで彼に付き纏う目の上のたんこぶ女(私)を潰そうと思った…って感じか。
てか、言っておくけど最初に付き纏われていたのは私の方だからね!勘違いも甚だしいわ!
…と面と向かって言いたいところだけど、面倒なことになりそうだからやめておこう。
「ただの友達の一人ですが」
「何が友達だよ!いっつも仁王君に付き纏って…!側に置いてもらえてるのもどうせ色目か何か使ったんでしょ!!」
蔑むような目で私を見てくる多分リーダー格の女よ。
その言葉そっくりそのままお返ししまーす。
「それで、ご用件は?早く戻りたいんだけど」
「っ、仁王君にもう二度と近づかないで!!」
その台詞に思わず目を細める。そのまま冷ややかな眼差しで顔を不細工に歪めて叫ぶ女を見下ろした。
「なんでそんなことアンタに決められないといけないの」
「なっ、だって…私達は仁王君が好きなのに、アンタが仁王君を誑かすから…っ!それに仁王君だって迷惑に決まってる!」
「仮にそうだとして仁王に頼まれたの?違うでしょ」
「ち、違うけど、それが何よっ!?」
畏怖せず淡々と言い放つ私に怯んだのか、先程より言葉に覇気が無くなった。なんだ、挑みがいのない相手だな。(別に言い争うつもりもないけどさ)
「本人に言われた訳でもなし、私が大人しくアンタらの言うことを聞く義理もない。ってことで、その申し出は断る」
「…そんなに良い男が好きなのかよ!幸村君や丸井君にも媚び売ってるの知ってるんだからね!」
「私の交友関係に口出す暇あるなら、まず自分磨きでもしたら?その陰険な性格が直ったら仁王はどうか知らんけど、少しは誰か相手にしてくれるかもね」
私の言葉にカッと頬を染めると女は手を振り上げた。バシンッと頬に衝撃が走るが、動じずに相手を見据えていると、「こ、これに懲りたらもう仁王君に近づかないことね!」と捨て台詞を吐き仲間を連れて走り去って行った。
「…っち。きっと赤くなってるな」
少しだけジンジン痛む頬を摩る。あれくらい避けられたが、あえて受けてやったのだ。(お前の顔覚えたからな)
仕方がないので、次の授業はサボるとしよう。
私は壁に寄り掛かるようにその場に座り込んで空を見上げる。
「“仁王が好き”か…」
ミーハーな気持ちであれ彼女達は仁王のことが恋愛的な意味で好き。私がアイツを思う気持ちとは強さがまるで違うことは分かる。
確かに好きな人が他の女と仲が良いのは嫌だろう。…でも、自分勝手な感情を相手に押し付けるのは間違っている。
それに私だって仁王と離れたいとは思わない。ムカつくけど、それは認めてやろう。
最初の頃とは違う感情を抱いているのも確かだ。
「“好き”って一体なんだろうなー」
別に恋がしたくない訳ではない。ただその気持ちを知らないだけ。
ちょっとだけ彼女達を羨ましく思ってしまった。
はい。とうとうやってきたなって感じです。
「アンタさ、一体仁王君の何なの?」
女子五人に裏庭に呼び出されました〜。てか、今更?って感じだが、話を聞いているとこの女子達は仁王のクラスメイトっぽい。
きっと同じクラスになれて仁王に近づけたと勘違いしたのだろう。それで彼に付き纏う目の上のたんこぶ女(私)を潰そうと思った…って感じか。
てか、言っておくけど最初に付き纏われていたのは私の方だからね!勘違いも甚だしいわ!
…と面と向かって言いたいところだけど、面倒なことになりそうだからやめておこう。
「ただの友達の一人ですが」
「何が友達だよ!いっつも仁王君に付き纏って…!側に置いてもらえてるのもどうせ色目か何か使ったんでしょ!!」
蔑むような目で私を見てくる多分リーダー格の女よ。
その言葉そっくりそのままお返ししまーす。
「それで、ご用件は?早く戻りたいんだけど」
「っ、仁王君にもう二度と近づかないで!!」
その台詞に思わず目を細める。そのまま冷ややかな眼差しで顔を不細工に歪めて叫ぶ女を見下ろした。
「なんでそんなことアンタに決められないといけないの」
「なっ、だって…私達は仁王君が好きなのに、アンタが仁王君を誑かすから…っ!それに仁王君だって迷惑に決まってる!」
「仮にそうだとして仁王に頼まれたの?違うでしょ」
「ち、違うけど、それが何よっ!?」
畏怖せず淡々と言い放つ私に怯んだのか、先程より言葉に覇気が無くなった。なんだ、挑みがいのない相手だな。(別に言い争うつもりもないけどさ)
「本人に言われた訳でもなし、私が大人しくアンタらの言うことを聞く義理もない。ってことで、その申し出は断る」
「…そんなに良い男が好きなのかよ!幸村君や丸井君にも媚び売ってるの知ってるんだからね!」
「私の交友関係に口出す暇あるなら、まず自分磨きでもしたら?その陰険な性格が直ったら仁王はどうか知らんけど、少しは誰か相手にしてくれるかもね」
私の言葉にカッと頬を染めると女は手を振り上げた。バシンッと頬に衝撃が走るが、動じずに相手を見据えていると、「こ、これに懲りたらもう仁王君に近づかないことね!」と捨て台詞を吐き仲間を連れて走り去って行った。
「…っち。きっと赤くなってるな」
少しだけジンジン痛む頬を摩る。あれくらい避けられたが、あえて受けてやったのだ。(お前の顔覚えたからな)
仕方がないので、次の授業はサボるとしよう。
私は壁に寄り掛かるようにその場に座り込んで空を見上げる。
「“仁王が好き”か…」
ミーハーな気持ちであれ彼女達は仁王のことが恋愛的な意味で好き。私がアイツを思う気持ちとは強さがまるで違うことは分かる。
確かに好きな人が他の女と仲が良いのは嫌だろう。…でも、自分勝手な感情を相手に押し付けるのは間違っている。
それに私だって仁王と離れたいとは思わない。ムカつくけど、それは認めてやろう。
最初の頃とは違う感情を抱いているのも確かだ。
「“好き”って一体なんだろうなー」
別に恋がしたくない訳ではない。ただその気持ちを知らないだけ。
ちょっとだけ彼女達を羨ましく思ってしまった。