ー友達編2ー
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キミといる時間はなんて幸せなんでしょう
今日は待ちに待った愛子ちゃんとの日。相変わらず俺達は屋上で昼飯を食べていた。
「…愛子ちゃんと出会ってもう一年が経ったんじゃな」
「まさかアンタとここまでの仲になるなんてね」
「あの衝撃的な出会いは忘れられん」
今でも昨日の事のように思い出せる。自慢じゃないが俺は幼い頃から周りの女子達にちやほやされてきた。あんな扱いを受けたんは初めてじゃった。
「…ああ、あれね。よくそんな奴と友達になろうと思えたね。アンタってMなの?」
「ち、違うぜよ!色んな意味で忘れられんくらい怖かったナリ…。でも、愛子ちゃんは優しい女の子じゃってすぐに分かったからのう」
「仁王がヘタレだってこともすぐに分かったけどね」
「うぅ…。今もヘタレに見えるか…?」
「勿論」
その言葉にがっくし項垂れる。やはり男としてみられてないんか…。
「でもだいぶマシになってきたんじゃない」
チラッと見上げると愛子ちゃんがフッと笑っていた。
いつもはどちらかというと無愛想な彼女の表情が柔らかくなるこの瞬間が好きじゃーー…。
普段は大人びて見える愛子ちゃんだが、笑うと年相応の可愛い女の子に見える。ツンとした表情もいいが、このふとした時に見せてくれる笑みがなんとも言えん。
「…愛子ちゃんもよく笑うようになったのう」
そりゃ、周りの男共が放っとかんよ。ただでさえ彼女は魅力的なんじゃ。
「え?何か言った」
「いや。何でもないナリ」
怪訝そうな視線を向けられたが、俺が答えんと分かるとすぐに興味がなくなったのか空を見上げ出す。
そんな愛子ちゃんの横顔をじっと見つめた。
…睫毛長いな。髪の毛はサラサラで、触り心地が良さそうじゃ。
「…ちょっと、その手、何?」
「…へ?」
ふいに俺の方を向いた愛子ちゃんは、無意識に伸びていた俺の手を見て眉間に皺を寄せた。
この手で彼女の髪の毛に触れようしていたことに気がつくと、ボンっと顔が赤くなる。
「え、いや…あっ、髪が……」
「は?髪?」
「…サ、サラサラ…じゃな、と…思って…」
最後の方はモゴモゴとした言葉となる。恥ずかしすぎて思わず顔を両手で覆った。
「何だそりゃ」
呆れたような声が耳に届く。幻滅されたじゃろうか…と不安が襲ってきたその時、ふわりと俺の髪に何かが触れた。
「私よりも仁王の方がサラサラだと思うけど。この輝くキューティクルはムカつくくらい羨ましいわ」
女子の敵だなと言って愛子ちゃんが俺の髪の毛を一房摘む。(様子は見えんけど、感覚で分かる)
「てか、襟足伸びたねー」
「ーっ…!」
不意に指先が首筋に触れた瞬間、ゾクッとして勢い良く体を後ろに背けてしまった。
すると、珍しく驚いたように瞳を丸くさせる愛子ちゃんが目に入る。
俺の心臓はバクバクとやかましく、何とも情けん顔をしていたんじゃろ。
「っぷ。ハハ、何その顔…っ」
目尻を下げて笑う愛子ちゃんに俺のハートはいとも簡単に撃ち抜かれたのだった。
ああ、なんて平和で幸せな午後のひと時だろうか。
今日は待ちに待った愛子ちゃんとの日。相変わらず俺達は屋上で昼飯を食べていた。
「…愛子ちゃんと出会ってもう一年が経ったんじゃな」
「まさかアンタとここまでの仲になるなんてね」
「あの衝撃的な出会いは忘れられん」
今でも昨日の事のように思い出せる。自慢じゃないが俺は幼い頃から周りの女子達にちやほやされてきた。あんな扱いを受けたんは初めてじゃった。
「…ああ、あれね。よくそんな奴と友達になろうと思えたね。アンタってMなの?」
「ち、違うぜよ!色んな意味で忘れられんくらい怖かったナリ…。でも、愛子ちゃんは優しい女の子じゃってすぐに分かったからのう」
「仁王がヘタレだってこともすぐに分かったけどね」
「うぅ…。今もヘタレに見えるか…?」
「勿論」
その言葉にがっくし項垂れる。やはり男としてみられてないんか…。
「でもだいぶマシになってきたんじゃない」
チラッと見上げると愛子ちゃんがフッと笑っていた。
いつもはどちらかというと無愛想な彼女の表情が柔らかくなるこの瞬間が好きじゃーー…。
普段は大人びて見える愛子ちゃんだが、笑うと年相応の可愛い女の子に見える。ツンとした表情もいいが、このふとした時に見せてくれる笑みがなんとも言えん。
「…愛子ちゃんもよく笑うようになったのう」
そりゃ、周りの男共が放っとかんよ。ただでさえ彼女は魅力的なんじゃ。
「え?何か言った」
「いや。何でもないナリ」
怪訝そうな視線を向けられたが、俺が答えんと分かるとすぐに興味がなくなったのか空を見上げ出す。
そんな愛子ちゃんの横顔をじっと見つめた。
…睫毛長いな。髪の毛はサラサラで、触り心地が良さそうじゃ。
「…ちょっと、その手、何?」
「…へ?」
ふいに俺の方を向いた愛子ちゃんは、無意識に伸びていた俺の手を見て眉間に皺を寄せた。
この手で彼女の髪の毛に触れようしていたことに気がつくと、ボンっと顔が赤くなる。
「え、いや…あっ、髪が……」
「は?髪?」
「…サ、サラサラ…じゃな、と…思って…」
最後の方はモゴモゴとした言葉となる。恥ずかしすぎて思わず顔を両手で覆った。
「何だそりゃ」
呆れたような声が耳に届く。幻滅されたじゃろうか…と不安が襲ってきたその時、ふわりと俺の髪に何かが触れた。
「私よりも仁王の方がサラサラだと思うけど。この輝くキューティクルはムカつくくらい羨ましいわ」
女子の敵だなと言って愛子ちゃんが俺の髪の毛を一房摘む。(様子は見えんけど、感覚で分かる)
「てか、襟足伸びたねー」
「ーっ…!」
不意に指先が首筋に触れた瞬間、ゾクッとして勢い良く体を後ろに背けてしまった。
すると、珍しく驚いたように瞳を丸くさせる愛子ちゃんが目に入る。
俺の心臓はバクバクとやかましく、何とも情けん顔をしていたんじゃろ。
「っぷ。ハハ、何その顔…っ」
目尻を下げて笑う愛子ちゃんに俺のハートはいとも簡単に撃ち抜かれたのだった。
ああ、なんて平和で幸せな午後のひと時だろうか。