ー友達編ー
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キミの姿を見かけました
「……あっつぅ〜…」
ミーン、ミーンと蝉の鳴き声が響き渡る。
久しぶりの制服に身を包んだ私は今暑さで溶けそうだった。
「愛子ー!久しぶりー!」
「……おっひさー…」
「元気ないねー」
「逆によく元気でいられるよ。こんなクソ暑い中で」
これまた久しぶりに会った友人は燦燦と照りつける太陽に負けないくらい元気いっぱいで…、ついていけない私は思わずげっそりとしてしまった。
「愛子って本当に夏は体力ないよね。今年の夏どっか出かけた?」
「いんや。もっぱらインドア生活です」
「だからそんなに白いままなんだね。羨ましいような羨ましくないような」
唯一ちゃんと出かけたのは仁王とだが、それは言わなくていいだろう。(賢明な判断だと我ながら思う)
「日焼けすると肌赤くなって痛いんだよ。日焼け止めもあんまし意味ないし」
「ある意味愛子が一番女子らしいよね」
どこに出かけたのか夏休みに入る前よりもこんがり肌の焼けた友人は「肌は白いし、髪も艶やかで、あとお菓子作りが好きだし」そう言って笑った。
「性格はどちらかというと男前だけど」
「さいですか」
「でも本当暑いよねー。今日はひんやりした物だといいな」
「アイスクリームとか作りたいね」
「うんうん」
友人と取り留めのない話をしながら歩いているとあっという間に学校に辿り着いた。
微かに運動部の掛け声やボールの打球音などが聞こえてくる。
「どこの部活だろうね」
「さあ。分からないけどこんな暑い中ご苦労様だこと」
すると、背後の方でザッザッと複数の足音が聞こえてきて私達は思わず振り返った。
「うわー…、夏のランニングとか鬼だわ」
「あれってテニス部じゃん!ラッキー!」
私の呟きなんて耳に入っていない友人はきゃあと目を輝かせる。ユニフォームで分かるなんて凄いわ。
ん…?テニス部ってことは仁王もいんの?
目をハートにして立ち止まる友人の隣で走り去っていくテニス部に視線を這わせる。
何人か見覚えのある奴らもいる中、一際目をひく銀色の髪を見つけた。
「(あ、いた)」
息を乱すことなく涼しげな顔で走る仁王。ヘタレのくせして運動部っぽい姿がなんか癪で思わずガンを飛ばしてしまった。
その時、彼とふと目が合ってしまった。ーーが、とくにアクションを起こすこともなく、勿論仁王の方からも何かある訳もなく、テニス部は私達の目の前をあっという間に走り去っていったのだ。
「はぁ〜、格好良かったな幸村君」
「アンタこの前までは仁王って言ってたじゃん」
「今は断然幸村君派!テニス部で一番美しいのはやっぱり幸村君だよ!私的に二番目は柳君!」
「はいはい。どーでもいいから早く行くよ」
誰か知らんが幸村君とやらに負けたらしいよ。仁王ドンマイ。と心の中で軽く憐れんでおいた。(本人が知らないところで好き勝手ランク付けされんのも気の毒なもんだ。まあ仕方ないことだけどさ)
あとでメールで【部活お疲れ様】と労ってやろうかな。
「……あっつぅ〜…」
ミーン、ミーンと蝉の鳴き声が響き渡る。
久しぶりの制服に身を包んだ私は今暑さで溶けそうだった。
「愛子ー!久しぶりー!」
「……おっひさー…」
「元気ないねー」
「逆によく元気でいられるよ。こんなクソ暑い中で」
これまた久しぶりに会った友人は燦燦と照りつける太陽に負けないくらい元気いっぱいで…、ついていけない私は思わずげっそりとしてしまった。
「愛子って本当に夏は体力ないよね。今年の夏どっか出かけた?」
「いんや。もっぱらインドア生活です」
「だからそんなに白いままなんだね。羨ましいような羨ましくないような」
唯一ちゃんと出かけたのは仁王とだが、それは言わなくていいだろう。(賢明な判断だと我ながら思う)
「日焼けすると肌赤くなって痛いんだよ。日焼け止めもあんまし意味ないし」
「ある意味愛子が一番女子らしいよね」
どこに出かけたのか夏休みに入る前よりもこんがり肌の焼けた友人は「肌は白いし、髪も艶やかで、あとお菓子作りが好きだし」そう言って笑った。
「性格はどちらかというと男前だけど」
「さいですか」
「でも本当暑いよねー。今日はひんやりした物だといいな」
「アイスクリームとか作りたいね」
「うんうん」
友人と取り留めのない話をしながら歩いているとあっという間に学校に辿り着いた。
微かに運動部の掛け声やボールの打球音などが聞こえてくる。
「どこの部活だろうね」
「さあ。分からないけどこんな暑い中ご苦労様だこと」
すると、背後の方でザッザッと複数の足音が聞こえてきて私達は思わず振り返った。
「うわー…、夏のランニングとか鬼だわ」
「あれってテニス部じゃん!ラッキー!」
私の呟きなんて耳に入っていない友人はきゃあと目を輝かせる。ユニフォームで分かるなんて凄いわ。
ん…?テニス部ってことは仁王もいんの?
目をハートにして立ち止まる友人の隣で走り去っていくテニス部に視線を這わせる。
何人か見覚えのある奴らもいる中、一際目をひく銀色の髪を見つけた。
「(あ、いた)」
息を乱すことなく涼しげな顔で走る仁王。ヘタレのくせして運動部っぽい姿がなんか癪で思わずガンを飛ばしてしまった。
その時、彼とふと目が合ってしまった。ーーが、とくにアクションを起こすこともなく、勿論仁王の方からも何かある訳もなく、テニス部は私達の目の前をあっという間に走り去っていったのだ。
「はぁ〜、格好良かったな幸村君」
「アンタこの前までは仁王って言ってたじゃん」
「今は断然幸村君派!テニス部で一番美しいのはやっぱり幸村君だよ!私的に二番目は柳君!」
「はいはい。どーでもいいから早く行くよ」
誰か知らんが幸村君とやらに負けたらしいよ。仁王ドンマイ。と心の中で軽く憐れんでおいた。(本人が知らないところで好き勝手ランク付けされんのも気の毒なもんだ。まあ仕方ないことだけどさ)
あとでメールで【部活お疲れ様】と労ってやろうかな。