ー友達編ー
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キミとのお出かけは問題あり
数日前、仁王からオススメの猫ショップを聞かれて答えたら、何とまさか一緒に行かないかと誘われた。
流石に返答に迷いすぐに返信は出来なかった…。
確かに仲良くはなったが学校が休みの時にまで会う程か…と悩む。
嫌なわけじゃないが、もし誰かに見られたら変な誤解を招くかも知れないし。(向こうもそんなつもりで私を誘ってる訳じゃないだろうが)
「……あ」
待てよ。○○駅と言えば………。
あることを思い出した私は携帯を手に取り、○○駅、スイーツと調べたのだった。
ーーー
ーー
ー…
斯くして一週間後の土曜日。私は○○駅へと向かっていた。(メールが来た次の日に【いいよ】と送った)
偶然にも私も仁王も最寄駅は一緒だったが、その駅は学校の最寄駅でもある為現地集合としたのだ。だって誰かに会ったら説明すんのが面倒なんだもん。
待ち合わせの5分前に駅に着いた私は、改札を出ると広場となっている場所のどこかにいるであろう銀髪を探す。
土曜日とあって待ち合わせをしているであろう人達がまあまあいるなあ。
でもあんな目立つ奴は他にはいないだろう…と辺りをきょろきょろ見渡していると、案の定すぐに見つけられた。
「(……アイツ、何やってんだ?)」
仁王を見つけたはいいが、怪しげな女性に話しかけられておりオロオロ挙動不審だ。(きっと早く私が現れないか探しているんだな)
あ、腕を掴まれてる。仕方ない、助けてやるか。
私はすたすた仁王がいる場所へ向かい、背後から謎の女性の肩を掴んだ。
「ー…ちょっと、お姉さん。私の連れになんか用ですか?」
「っ!?愛子ちゃんっ!!」
私に気付いた仁王の顔がパァーッと輝いた。(半べそだったのは見なかったことにしてやろう)
そして、いそいそと私の背後へと移動してきたのだ。なんだこれ。なんか立場逆じゃない?
「コイツ見た目はいいですがこんなヤツなんでお引き取り願います?」
「あら?貴女もしかしてこの子の彼女さん?彼女さんもいいわね!ちょっと二人の写真撮らせてもらえないかしら!?」
「はぁ?」
なんだナンパじゃなかったのか…。
見たことあるような雑誌の名刺を差し出してきた女性にこれは面倒な事に巻き込まれそうだと悟った私は、仁王の腕をガシッと掴むとその場から走り出したのだった。
ーーーー……
「ハァハァ…ハァ。文化部にダッシュはキツいわ…」
「…愛子ちゃん。大丈夫か?」
「…ハァ…、何とかね」
ある程度走ったところで立ち止まると、肩で息をする私を仁王が心配そうに覗き込んでくる。
「…てか、あの女何者なの?」
「…分からん。愛子ちゃんを待とったら、いきなり「キミ、格好いいわね!ちょっとインタビューと写真撮ってもいいかしら?」って話しかけられて……怖かったナリ」
「ふーん。アンタ見た目だけはいいもんね」
てか、妙に声真似上手いな。あと、自分で格好いいって言うな。
「また愛子ちゃんに助けられたぜよ。…あ、ありがとう」
すんなり言えて嬉しかったのか、頬を染めてにっこりと笑う仁王。最後に「いつも忽然と現れる愛子ちゃんはまるでヒーローみたいナリ」と目を煌々とさせて呟いていたが、中学生にもなって戦隊モノが好きなのかコイツは。
「ヒーローではないけどどういたしまして。…さて、息も整ったことだし行こうか」
「おん!」
しかし、歩き出してすぐに問題が起きた。
狭い通路の割には人が多く、器用に避けて通る私とは違い仁王はおたおたと人混みにもまれている。
私は立ち止まって仁王を待った。
「ちょっと。何やってんのよ、まったく」
「…すまんのう。人混みは苦手なんじゃ…」
「そうみたいだね。ホント世話の焼けるヤツだよ」
このままじゃ日が暮れそうだ。仕方なく仁王の手を取った。
「愛、愛子ちゃん!?」
「煩い。こっちの方が早いから文句言うな」
「……プ、プリ」
謎の言葉を発して俯いた仁王なんて気にせず、握った手を引いて歩き出す。
仁王の手はひんやりとしていて心地よかった。
数日前、仁王からオススメの猫ショップを聞かれて答えたら、何とまさか一緒に行かないかと誘われた。
流石に返答に迷いすぐに返信は出来なかった…。
確かに仲良くはなったが学校が休みの時にまで会う程か…と悩む。
嫌なわけじゃないが、もし誰かに見られたら変な誤解を招くかも知れないし。(向こうもそんなつもりで私を誘ってる訳じゃないだろうが)
「……あ」
待てよ。○○駅と言えば………。
あることを思い出した私は携帯を手に取り、○○駅、スイーツと調べたのだった。
ーーー
ーー
ー…
斯くして一週間後の土曜日。私は○○駅へと向かっていた。(メールが来た次の日に【いいよ】と送った)
偶然にも私も仁王も最寄駅は一緒だったが、その駅は学校の最寄駅でもある為現地集合としたのだ。だって誰かに会ったら説明すんのが面倒なんだもん。
待ち合わせの5分前に駅に着いた私は、改札を出ると広場となっている場所のどこかにいるであろう銀髪を探す。
土曜日とあって待ち合わせをしているであろう人達がまあまあいるなあ。
でもあんな目立つ奴は他にはいないだろう…と辺りをきょろきょろ見渡していると、案の定すぐに見つけられた。
「(……アイツ、何やってんだ?)」
仁王を見つけたはいいが、怪しげな女性に話しかけられておりオロオロ挙動不審だ。(きっと早く私が現れないか探しているんだな)
あ、腕を掴まれてる。仕方ない、助けてやるか。
私はすたすた仁王がいる場所へ向かい、背後から謎の女性の肩を掴んだ。
「ー…ちょっと、お姉さん。私の連れになんか用ですか?」
「っ!?愛子ちゃんっ!!」
私に気付いた仁王の顔がパァーッと輝いた。(半べそだったのは見なかったことにしてやろう)
そして、いそいそと私の背後へと移動してきたのだ。なんだこれ。なんか立場逆じゃない?
「コイツ見た目はいいですがこんなヤツなんでお引き取り願います?」
「あら?貴女もしかしてこの子の彼女さん?彼女さんもいいわね!ちょっと二人の写真撮らせてもらえないかしら!?」
「はぁ?」
なんだナンパじゃなかったのか…。
見たことあるような雑誌の名刺を差し出してきた女性にこれは面倒な事に巻き込まれそうだと悟った私は、仁王の腕をガシッと掴むとその場から走り出したのだった。
ーーーー……
「ハァハァ…ハァ。文化部にダッシュはキツいわ…」
「…愛子ちゃん。大丈夫か?」
「…ハァ…、何とかね」
ある程度走ったところで立ち止まると、肩で息をする私を仁王が心配そうに覗き込んでくる。
「…てか、あの女何者なの?」
「…分からん。愛子ちゃんを待とったら、いきなり「キミ、格好いいわね!ちょっとインタビューと写真撮ってもいいかしら?」って話しかけられて……怖かったナリ」
「ふーん。アンタ見た目だけはいいもんね」
てか、妙に声真似上手いな。あと、自分で格好いいって言うな。
「また愛子ちゃんに助けられたぜよ。…あ、ありがとう」
すんなり言えて嬉しかったのか、頬を染めてにっこりと笑う仁王。最後に「いつも忽然と現れる愛子ちゃんはまるでヒーローみたいナリ」と目を煌々とさせて呟いていたが、中学生にもなって戦隊モノが好きなのかコイツは。
「ヒーローではないけどどういたしまして。…さて、息も整ったことだし行こうか」
「おん!」
しかし、歩き出してすぐに問題が起きた。
狭い通路の割には人が多く、器用に避けて通る私とは違い仁王はおたおたと人混みにもまれている。
私は立ち止まって仁王を待った。
「ちょっと。何やってんのよ、まったく」
「…すまんのう。人混みは苦手なんじゃ…」
「そうみたいだね。ホント世話の焼けるヤツだよ」
このままじゃ日が暮れそうだ。仕方なく仁王の手を取った。
「愛、愛子ちゃん!?」
「煩い。こっちの方が早いから文句言うな」
「……プ、プリ」
謎の言葉を発して俯いた仁王なんて気にせず、握った手を引いて歩き出す。
仁王の手はひんやりとしていて心地よかった。