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理佐の夢一夜

カフェで勇希さんと約束をして一週間が経ち遂に約束の日! 
電車で勇希さんの街へ向かう。
街の駅に到着し教えてもらった住所へと足を運ぶ
住所の場所に到着するとそこにあったのはアクセサリーショップだった


「いらっしゃいませー」


店内に入ると小柄な可愛い女性の店員さんが出迎えてくれた


『あの渡邉というものですけど勇希さんいらっしゃいますか?』

「少々お待ち下さい〜。勇希さーーん、お客さんだよー!」


どうやら勇希さんのお店らしい。


「2階に上がってもらって」

「だそうです〜」


なんともユルいやり取りをしつつ二階に上がると
勇希さんが出迎えてくれた。


「理佐ちゃんいらっしゃい〜」

『お邪魔します。キレイなお店ですね』

「ほとんど従業員の趣味だよ。ここなら怪しまれないでしょ?」

『わざわざありがとうございます。でも仕事中に大丈夫なんですか?』

「店は基本的に下にいた子に任せてるから気にしないで。コーヒーで良い?」

『あ、はいありがとうございます』

「お昼は食べた?」

『まだです』

「じゃあ何か作るから待ってて」

『私もお手伝いします!』

「じゃあ一緒に作ろうか」


私達は2人で料理を作り始めた。
夫婦みたいで嬉しい。
ていうか勇希さん料理出来るんだちょっと意外。


2人で仲良く料理して出来たものはカレーだ。
どうやら勇希さんカレーが大好きらしい。

『従業員の方も呼んできますか?』

「多分匂いに釣られてそろそろ上がってくるよ」

「勇希さんお腹空いたー」

「今出来たとこだから3人で食べよう。店ちゃんと閉めた?」

「閉店作業終わったよー」

『午前中だけ営業なんですか?』

「元々今日定休日なんですよー。お客さん来るからそれまで開けといてって勇希さんが」


どうやら私の為に開けててくれたらしい。
なんか申し訳ない。

「まだ紹介してなかったね。うちの従業員のさやか。幼馴染で何故かうちで働いてる」


「よろしく〜」

「こちらはこの前知り合った渡邉理佐さんって説明しなくてもわかるかな」

『はじめまして。宜しくお願いします』

「さやかには全部話してあるから安心して。さぁカレー食べよう」

『「はーい」』

3人でカレー楽しくお昼ご飯を食べた。
さやかさんも私達のファンで推しはペーちゃんらしく握手会にも参加してくれてるらしい。
さやかさんと仲良くなり連絡先の交換もした。

『「ごちそうさまでした!」』

「口に合ったみたいで良かった。洗い物してくるからデザート食べながらさやかと喋ってて」

『あ、私も手伝います』

「お客さんさんなんだからゆっくりしてて」

そう言って勇希さんはキッチンへ消えていった。
さやかさん曰くデザートも勇希さんの手作りらしい。


「理佐ちゃんが勇希さんに惚れちゃった感じ?」

『……! 勇希さんがそうい言ってたんですか?』

たぶん私今顔真っ赤になってる。

「言わないよー。私の直感! その反応だと図星みたいだね」

『私達は恋愛なんてご法度なんですけど……凄く惹かれてしまって』

「それが恋だよ! 頑張ってね!」

『ありがとうございます』

そこから勇希さんの事を色々教えてもらった。


「お待たせ」


勇希さんがキッチンから戻って来た。


「さてと勇希さんも戻って来たし私は帰るよ〜」

「お疲れ様」

「理佐ちゃん頑張ってね!」

『はい!』

さやかさんが帰り勇希さんと2人になった。
緊張してしてしまう。


「ハーブティー好き?」

『はい好きです』

「はいどうぞ。リラックスできるよ」

『何でもお見通しなんですね』


どうやら勇希さんは私が緊張してる事もバレバレみたい。
この後日が暮れるまで勇希さんと楽しくお話しが出来た。

「そうだ。理佐ちゃんにこれあげる。開けてごらん」

勇希さんには小さな箱を渡された。開けるとネックレスとミサンガが入っていた。

「うちで作ったネックレスとミサンガ。一点ものだよ」

どうやら勇希さんとさやかさんのハンドメイド作品を売ってるらしい。

『こんな高そうなもの頂いて良いんですか?』

「気にしないで。理佐ちゃんに合わせて作ったから受け取って」

『ありがとうございます。つけてみて良いですか?』

「もちろん。つけてあげるからこっちおいで」

勇希さんの前に移動し勇希さんに背中を向けると勇希さんは優しくネックレスをつけてくれた。


「気に入ってくれたかな?」

『はい。一生大事にします』

ますます勇希さんに惹かれていく。

でも時間経つのは早いものでもう日が暮れてしまっている。


「理佐ちゃん時間大j」

私は勇希さんに抱き付いた。

『勇希さんまだ帰りたくないです。明日まで一緒にいたいです。明日も休みです』

「……わかった。理佐ちゃんお酒」

『理佐って呼んで欲しいです』

「……理佐お酒は好き?」

『甘いお酒は好きです。』

「わかった。時間気にしなくて良いのなら、あの店に飲みに行こうか〜」

『はい!』



少し強引だったけど勇希さんと明日まで一緒にいれることになった。
けど凄い緊張する。
行くことになったのは例の喫茶店兼スナックだ。
店に入りママさんとその息子の光くんが出迎えてくれた。
勇希さんと人目に付かないボックス席に座る。

「大丈夫だと思うけど一応ね」



勇希さんは優しい。優しすぎる。

私はアイドル。
だから勇希さんの彼女なれないかもしれない。
でもそれでも良い。私の中で勇希さんを感じたい。
さっきくれたネックレスはそういう感情をもお見通しだったのか。
するとそれが答えなのだろうか。
考えるだけ無駄っぽいから考えるのをやめよう。
今は思いっきり勇希さんに甘えよう。


思考を巡らせているとママさんがお酒を持って来てくれた。


「2人ともお待たせ〜、ゆっくりしていってねぇ」

「ママさんありがとう。じゃあ理佐ちゃn……理佐、乾杯」
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