あとがき

Live Through This


いちばん最初に書いたいずレオ。2017年の話。もう逃げないと同じで、音楽から想像できるシーンをつくる、みたいな書き方をしていた話なので、主軸がとにかく「カート&コートニー」だった。

このテーマでとにかく創作がしたくて、合うカップリングを探していた。そんなときいずレオに出会い「これじゃ!」となる。自分の趣味を籠めようと思って書き始めたため、好みの音楽周りの雑学をガンガン出して「正直誰もわからなくていーや!自分が楽しければおっけーげへへ」と読む側のことを考えずぶん投げたやつ。
だから想像していた何倍もの人に読んでもらえていて本当に嬉しい。四年経つ今も徐々にブクマ数が増えていて、雑ないずレオ観に共感してくれてありがとう……と思う。

作中には音楽の雑学をごちゃごちゃ混ぜていて、朱桜・鳴上・凛月のカフェのシーンで流れているニルヴァーナはカート・コバーンがやってたバンド。 27クラブっていうのは27歳でしぬ才能豊かなミュージシャンが多かったから括られてるもので、カートもその一人。レオの「消え去るより、今燃え尽きた方がいいんだ」って言葉はある程度有名なカートの遺言で、これを言わせたかった感はある。

あとは泉の「これだからナルシストは」と「俺は泣かないよ。ファンデが落ちるでしょ、これ高いんだからね」はコートニーの名言のオマージュでした(コートニーは「自殺するやつなんてナルシストだけ」「あなたのためには泣かない。私のマスカラは高いんだから」です。鬼カッコいい)。

イメージソングは3曲、この話の二人、というよりはCMで役を演じていた二人のイメージソングです。(その割にNirvanaじゃないという)
泉視点: Hello 、Uncool / Courtney Love
レオ視点:27 / Machine Gun Kelly

泉はパワフルな女性ボーカルの音楽が似合うと思う。ちょっと性格が強めの、それこそコートニーラブとか、ピンクとか。でもきっと、本人が聞いてるのは嵐ちゃんに勧められたテイラースイフトやカミラカベロなんだろうな。そういう妄想をずっとしている。レオにはカントリー系が好きであってほしい、と常々思っている。キレイ目キラキラソングが得意らしいけど、どんなジャンルも、なんでも作れて欲しい。男らしい曲を聞いているのはレオで、洗礼された今時の音楽を聴いているのが泉。そんなイメージ。夜はいずレオだけどね!というのがツボ。
​レオ視点の曲に選んだMGKの27は、まさに天才作曲家の苦悩を描いていると思うのでぴったりだった。妄想が捗ったありがとう。

​イメージソング
Hello / Courtney Love

​イメージソング2
Uncool / Courtney Love

​イメージソング3
27 / Machine Gun Kelly
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