あとがき
You Kryptonite
音楽をベースに、「モッシュの真ん中で出会う二人」が書きたかった話。プロットを立てずに始めたのでマジで終わらんと思った。話が決まらなくて、八ヶ月くらいかけてダラダラと書いていた記憶がある。クリプトナイトがなんちゃらというオチも書きながら思いついたもの。だけどクリプトナイト自体があんまり市民権を得た単語じゃないことをあとから知って撃沈する。題材やテーマの選び方も生産者の技量によるので市場調査は改めて必要だなと思った。
この二人は「別れ」という選択を容易にすると思ってる。どちらも本質的に自己肯定感が低いせいか、壁にぶつかるたびに自分たちの身に立ち返って自責思考のまま(二年生のときの別れが原因で他責思考が本能的にできなくなってるのか)、色々とネガティブに考える癖があるので、無意識下で自分たちに運命性がないことに気づいているのでは?と思うときがあるから。レオ推しからすると今の関係性は歪んだ形だと思うので、今後そういう元々の関係性に立ち返るイベントが来るといいなと思ってる。
最後の行為シーンでレオのR18Gな口車に乗った瀬名が本当に手足ぶった切ろうとする会話があるんですが、瀬名という人間がそもそも独善的な発想で他人を監禁したりペット扱いしたりするタイプなので、なんかの拍子に倫理観というネジが取れた日には、レオに対してそういうことも全然するだろうなと思ってます。でもレオの方が狂気的だなと思うのは、レオがそんな瀬名の異常性を愛で包み込んで、相手に何をされてもいいと思っているところや、その異常性事態に気づかないふりをしているところかなと思っている。
イメソンは視点とシーンに分けてたくさんあった。むしろこの辺の曲の解釈に沿って話を書いたかも。
泉視点で3doors downのKryptonite
レオ視点でMarshmell/HalseyのBe Kind
最後のモッシュのシーンがSixx:A.M.のAre you with me now
タイトルを正しく英文にするとYou are my Kryptoniteだけど、多分3 doors downの歌詞を見て色々端折った。シンプルの方がカッコいいと思ったけどきっと滑ってる。
イメージソング
3doors down / Kryptonite
イメージソング2
Marshmell/Halsey / Be Kind
イメージソング3
Sixx:A.M. / Are you with me now