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(⚠︎二口くんルート)(⚠︎双方高校3年IH時)
「宮城は烏野やないんか?今年の夏で"飛べない烏"に戻したろ~と思ってたんやけど」
「あァ?」
「ーーアンタらにとっちゃ今回限り(IH)の全国になるんやで。全国にはお呼びでないっちゅーこっちゃ。…せやから、あんまりイキんなや」
最後の5文字で相手の表情や雰囲気がビキビキ…ッと電光石火が散る如く変わるのが分かればーーなんや、いくら主将モードでおりこうさんに取り繕うがコイツの本質は剥ぎ取ればこんなもンやなァ…おー怖、と嘲るように口角を上げた。
「……ふぅ。"ハジメマシテ"の御挨拶がコレなんて稲荷崎の血の気が多い習性だからこそ生じてるンですかねー?それとも今俺ら新参者は全国の洗礼を受けてる?…若しくは、俺に対する個人的な意味合いがあるのかな?」
「ーーフッフ。そうやね。…自分、なまえちゃんに相応しく無いポンコツやったら…さっさと諦めぇや」
「(チッ、やっぱりな…)」
宮侑は現段階に於いて上位5本指に入る程にムシャクシャしていた。先ずは最後の夏に於いて烏野にリベンジマッチが叶わなかった事、そして雑誌にて(一方的に)一目惚れし、去年の春高で(待ち望んでいた)運命的な出会いを果たした青葉城西(元)マネージャーみょうじ なまえの彼氏が、なんと今回IH宮城県代表でのし上がってきた学校の主将だったのだ。(百歩、いや一万歩譲ったとしても)なまえが若し付き合うのならば、雑誌で特集組まれていた元主将であるあの牛乳パンかと思ったのに、其れがまさかのこんなワケわからん宮城の無名高校、然も全てがチャラそうであり顔だけは綺麗な男、オマケにめちゃくちゃ性格最悪そうなこんなんが、あの清楚可憐な垂れ耳子うさぎなまえの彼氏なんて…!
確かに当時、治がバレーを高校で辞める、と正式決定した時の大喧嘩の際、治から"侑は何故、バレー続けている方が"成功者"みたいな認識なのか?"と問われた事があった。今回自身が抱く感情も指摘された言葉と似た様なニュアンスでは無いけれど、心の中では許せなかった。(あくまでも今までの人生に於いて培った勘には成るが)この伊達工主将は将来(バレーボールを続けるのか否かは知らないが)少なくともプロになるつもりは無い様に悟った。だからこそなまえと二口との事実を知った際は、何が何でも信じたく無く唸りながら頭を抱えた。ーーいや其れは勿論、全員が全員、確かに全てに於いてバレーボールが人生では無いのは重々承知である。今となれば"成功者"の認識も無いのだがーー本音を言えば彼女にはバレーボールとずっと繋がっていて欲しいのだ。侑自身にとって人生であるバレーボールとなまえが繋がっていたら…と、小指と小指で繋がる赤い糸の願いに、そして誠に身勝手である自身の為に、せめてなまえとバレーボールをどうか途切れさせぬ事の無いように繋げて居たい。
「ーー威嚇、威勢が良いのは個人的にはウェルカム。ンでもって褒めてやるけどコチラも主将なもんでして色々立場もあるんでね。ユニフォーム着てる時を選んで噛み付くンじゃねぇよ。暴れん坊狐」
「~~ッ!?なんやと…!」
「お前、宮侑だろ?なまえから色々話聞いてる。ーー随分と馴れ馴れしくしてくれてんじゃん。勘違いしてんのか往生際が悪いのかは知らねぇケド、あれは野生の子うさぎじゃねぇぞ?」
「(ビキッ)~~俺の前でなまえちゃんを簡単に呼び捨てにすんな…!俺は彼女が欲しいだけや。俺が横から掻っ攫ったってええんやぞ?」
「誰の女の事を誰に向かってナマ言ってるか頭入ってる?俺に牙向けようが噛み付こうが大した事でもねぇから構わねぇけど、なまえを甘噛みでもした時は地獄にブッ叩き落とすからな」
「ーーほぉん。ほんなら俺があの子うさぎを跡形もなく貪り喰ったら、どうなるんやろか」
(第六感で悟った勘ではあるが)死線を掻い潜ってきた堅忍果決、独眼に満月と銃を隠し万華鏡が散らばる瞳に心臓を射抜かれた感覚に陥る侑は、一瞬だけヒュッ、と喉を鳴らしては、悔しそうにギリッ…と拳と奥歯を噛み締め握る。ーー成程、流石はなまえの選ぶ男であってやはり只者では無かったのだ。悔しい、目の前のコイツから彼女を奪いたい、そんな危険を犯してでも彼女が好きだ。ーー諦められないのだから。
「あ"~~~ッ!なまえちゃんの男の趣味どうなってんねん…!コイツより俺の方が絶対ええやんか…俺が先に出会っとったらなまえちゃんは俺の女だったんに…!はっ、まさかなまえちゃん、コイツに騙されとるんか?ほんなら俺が助けてやらなあかん…!」
「聞こえてんだよ」
「宮城は烏野やないんか?今年の夏で"飛べない烏"に戻したろ~と思ってたんやけど」
「あァ?」
「ーーアンタらにとっちゃ今回限り(IH)の全国になるんやで。全国にはお呼びでないっちゅーこっちゃ。…せやから、あんまりイキんなや」
最後の5文字で相手の表情や雰囲気がビキビキ…ッと電光石火が散る如く変わるのが分かればーーなんや、いくら主将モードでおりこうさんに取り繕うがコイツの本質は剥ぎ取ればこんなもンやなァ…おー怖、と嘲るように口角を上げた。
「……ふぅ。"ハジメマシテ"の御挨拶がコレなんて稲荷崎の血の気が多い習性だからこそ生じてるンですかねー?それとも今俺ら新参者は全国の洗礼を受けてる?…若しくは、俺に対する個人的な意味合いがあるのかな?」
「ーーフッフ。そうやね。…自分、なまえちゃんに相応しく無いポンコツやったら…さっさと諦めぇや」
「(チッ、やっぱりな…)」
宮侑は現段階に於いて上位5本指に入る程にムシャクシャしていた。先ずは最後の夏に於いて烏野にリベンジマッチが叶わなかった事、そして雑誌にて(一方的に)一目惚れし、去年の春高で(待ち望んでいた)運命的な出会いを果たした青葉城西(元)マネージャーみょうじ なまえの彼氏が、なんと今回IH宮城県代表でのし上がってきた学校の主将だったのだ。(百歩、いや一万歩譲ったとしても)なまえが若し付き合うのならば、雑誌で特集組まれていた元主将であるあの牛乳パンかと思ったのに、其れがまさかのこんなワケわからん宮城の無名高校、然も全てがチャラそうであり顔だけは綺麗な男、オマケにめちゃくちゃ性格最悪そうなこんなんが、あの清楚可憐な垂れ耳子うさぎなまえの彼氏なんて…!
確かに当時、治がバレーを高校で辞める、と正式決定した時の大喧嘩の際、治から"侑は何故、バレー続けている方が"成功者"みたいな認識なのか?"と問われた事があった。今回自身が抱く感情も指摘された言葉と似た様なニュアンスでは無いけれど、心の中では許せなかった。(あくまでも今までの人生に於いて培った勘には成るが)この伊達工主将は将来(バレーボールを続けるのか否かは知らないが)少なくともプロになるつもりは無い様に悟った。だからこそなまえと二口との事実を知った際は、何が何でも信じたく無く唸りながら頭を抱えた。ーーいや其れは勿論、全員が全員、確かに全てに於いてバレーボールが人生では無いのは重々承知である。今となれば"成功者"の認識も無いのだがーー本音を言えば彼女にはバレーボールとずっと繋がっていて欲しいのだ。侑自身にとって人生であるバレーボールとなまえが繋がっていたら…と、小指と小指で繋がる赤い糸の願いに、そして誠に身勝手である自身の為に、せめてなまえとバレーボールをどうか途切れさせぬ事の無いように繋げて居たい。
「ーー威嚇、威勢が良いのは個人的にはウェルカム。ンでもって褒めてやるけどコチラも主将なもんでして色々立場もあるんでね。ユニフォーム着てる時を選んで噛み付くンじゃねぇよ。暴れん坊狐」
「~~ッ!?なんやと…!」
「お前、宮侑だろ?なまえから色々話聞いてる。ーー随分と馴れ馴れしくしてくれてんじゃん。勘違いしてんのか往生際が悪いのかは知らねぇケド、あれは野生の子うさぎじゃねぇぞ?」
「(ビキッ)~~俺の前でなまえちゃんを簡単に呼び捨てにすんな…!俺は彼女が欲しいだけや。俺が横から掻っ攫ったってええんやぞ?」
「誰の女の事を誰に向かってナマ言ってるか頭入ってる?俺に牙向けようが噛み付こうが大した事でもねぇから構わねぇけど、なまえを甘噛みでもした時は地獄にブッ叩き落とすからな」
「ーーほぉん。ほんなら俺があの子うさぎを跡形もなく貪り喰ったら、どうなるんやろか」
(第六感で悟った勘ではあるが)死線を掻い潜ってきた堅忍果決、独眼に満月と銃を隠し万華鏡が散らばる瞳に心臓を射抜かれた感覚に陥る侑は、一瞬だけヒュッ、と喉を鳴らしては、悔しそうにギリッ…と拳と奥歯を噛み締め握る。ーー成程、流石はなまえの選ぶ男であってやはり只者では無かったのだ。悔しい、目の前のコイツから彼女を奪いたい、そんな危険を犯してでも彼女が好きだ。ーー諦められないのだから。
「あ"~~~ッ!なまえちゃんの男の趣味どうなってんねん…!コイツより俺の方が絶対ええやんか…俺が先に出会っとったらなまえちゃんは俺の女だったんに…!はっ、まさかなまえちゃん、コイツに騙されとるんか?ほんなら俺が助けてやらなあかん…!」
「聞こえてんだよ」