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"Question:結婚指輪を渡しながら愛の告白をしたと伺いました。その際の及川選手の奥様へ伝えた愛の告白のワンフレーズを教えてください。"
"Answer:「貴女の全部、人生の全てを護れる力をつけて迎えに来ました。ーー身命を賭して貴女を全てのモノから護り必ず幸せにすると誓います。貴女の人生を俺にください。」"
全世界を魅了し大注目である彼に対しては勿論、取材交渉をし了承を得て幾度も仕事をさせて貰う中でバレーボールの試合中の一幕や一面、仲間と共に居る姿を必然的に見る事と成る。そんな絶対的強さ、威風堂々とした貫禄、徹骨徹髄である雰囲気や表情を全て揃え持つ彼だが、決まって奥様の話題の事と成れば周囲が驚く程に雰囲気や表情はガラリと変わるのだ。(然もいつまでも慣れない)ーーあの及川選手自ら"勝利の女神"と言わしめ、決まって終始インタビューの際に魅せる頬を桃色に染め瞳を愛しそうに潤ませ、奥様関連の事柄のみで発動条件となり魅せるのであろう特別に柔らかな笑顔から汲んでも、及川選手にとって奥様の存在は偉大であり、今必要であり模型として作った言葉上や既に揃えてきた好感度狙いのビジネストークなんかでは決して無いのだ、と云う事は特集を汲み取材をした自身らはじめ関わった全員、そして雑誌を読んだ人々は理解しただろう。
「奥様は日本のあの有名な御令嬢であられるとか…」
「ーー彼女は一般人で恥ずかしがり屋さんなので、そっとしといてクダサイ」
然しながら、彼は終始変わらずある一定の領域からは決して情報を漏らさない事を貫いている。例え意図せず漏れたとしても、あらゆる手段で徹底的に奥様や家族を守る及川選手は素晴らしい。世の女性を虜にする甘いマスクでありつつ漢の中の漢であり、尚且つ"愛妻家"なる姿に世界中にファンは更に急増、熱狂するのだ。
◇◇◇
「貴女の全部、人生の全てを護れる力をつけて迎えに来ました。ーー身命を賭して貴女を全てのモノから護り必ず幸せにすると誓います。なまえの人生を俺にください。」
窓だと思えない一面透明の窓張り見える景は、夜空に星屑の花がふわりふわりと華麗に舞う。手を伸ばし掴もうと思えば掴めるだろう等と錯覚を覚える様な、オフィスビル等の建物が助演する灯と自然の夜景の星や月の情景を同時に味わえる高級ディナーを終え、さぁいよいよ本番だ、とグッと気合いを入れては緊張で僅かに震える両手で、結婚指輪を納めたマリッジリングケースから愛しの彼女に"パカッ"と光る永遠を見せながら渡せば、愛しの彼女ーー…なまえは、凄く驚いた表情をし次には大きな瞳に涙を浮かべ、然しながら決して涙を零さないように、ふるふるふる…ッ、と必死に成って泣くのを堪えていた。そんな彼女の泣き方や泣き顔は昔から変わらない。事細かな仕草や小さな気付きにも、胸が穏やかになりしっとりと癒されるのだ。
「 ~~とお、るく…」
きっと彼女の中で、今夜は自身の研修医を無事に修了し本格的に医師としてのスタートを祝う食事、なのかと思って居たのであろう。ましてや求婚される、結婚指輪を準備されて渡される、なんて思ってもみなかったのでは無かろうか?(そりゃあ勿論、医師となるお祝いも含むのだけど)然しながら、現在居る場所はマナーも必要にある高級な店なのだから、自身の僅かな粗相から共に居る及川やみょうじの面子に関わる影響に何か生じて仕舞ったら…と常に模範解答であり、抜かり無い彼女の頭の中にあるのだと思われる彼女の気遣いや我慢、備わる気持ちが手に取るように解り伝わるのだ。及川は、自身の事よりも周囲の人間を考え重んじる傾向のある彼女らしい所も、彼女に対して魅了され強く惹かれ尊敬する理由の一つにあった。
「ーーは、はいっ…!私で良ければ…っ、宜しくお願いしま…す…!」
なまえの鈴の転がす様な声で鼓動が鳴る返事を聞いて、此方も非常に強い安堵や歓喜から涙で視界がユラユラ揺らぐ。貴女はいつも謙遜するけれど、貴女じゃないと駄目なのです。自身にとっては貴女が人生の半分であって、故に貴女にしか真実の愛は紡げない、伝えられない、与え、与えられない、感じないのだから。きらきらきら…と蝶が舞い魔法の鱗粉を零す如く眩しい彼女の特有の永遠の瞳の輝きは、彼女の左薬指に嵌る婚約指輪のダイヤや直ぐ目の前に拡がる宝石箱をひっくり返した夜景にも負けない。ならば、彼女の綺麗な手を掬って結婚指輪と婚約指輪を同時に嵌めてみたら…やはりなまえ特有の永遠の輝きの勝利だった。流石である。
「指にもしっくりしてデザインも可愛くて素敵。ありがとう…ずっとずっと肌身から離さない。大切にするね」
「ーーうん。なまえの可愛くて華奢な指や雰囲気に凄く似合ってる。俺にとってなまえは誰よりも何よりも綺麗で、一番大切な女の子だよ」
ーーー
ーー
ー
「~~やっと、やっと…なまえが俺の奥さんになってくれる日が来た…もう絶対離さないから…ッ」
「はいっ…!ずっと徹くんの隣に居るからね。…ふふっ、徹くんの髪の毛ふわふわしててきもちい…短い髪型もかっこいい…徹くん、だいすき」
「お願い、もっと言って。なまえに言われたい。…ねぇ、俺の事好き?」
「とお、く、ふぁ…ふ、き」
「ーーん、もっと…もっと聞きたい。可愛いお口でたくさん言って」
「徹く、が、誰よ、り、だい…ッ、んっ…ふ、ひ」
店を出て直ぐ様、宿泊する為に取っていたルームになまえを連れ込んで早急に広いベッドにドサリ、と縫い付け覆い被さる。彼女に対して常に真剣であり無我夢中にガッツく及川の此の姿も、高校時代のあの頃と変わらない。ーーなまえが愛しくて可愛い。可愛くて愛しくて耐えられない。故に仕方ない。なまえが及川の望む様に本心である真心込めた愛の言葉を紡ぐ途中に、及川はなまえに寄せては返す波の様に触れるキスで愛を紡ぐ。俺も好き、好きだ、愛してる…柔らかいリップ音に馳せて懸命に伝えるのだ。最後の方は唇と唇を重ねた儘で言葉を紡ぐからふにゃふにゃした発音言葉になって、それがおかしくって互いにクスクスと顔を見合わせ幸せを噛み締めながら笑う。及川がなまえを真っ白いシーツに組み敷き繋げば、なまえの艶やかな髪の毛の色と透き通る雪の結晶の肌、左薬指に重ね付けしている結婚指輪と婚約指輪、麗しいドレスコードの情景が先程眺めた夜景など到底、敵わない程に綺麗な女神を象徴する一枚の絵画が完成した。ーー其れは勿論、及川だけのモノである。
「(ーーずるいよなぁ…見る度に綺麗で苦しい。愛しくて涙が出る)」
なまえの余りの人間離れした綺麗さにジィィン…と深く胸が熱くなる最中、なまえの幼少期からの姿から大人に成った現在までの姿を想い出から一枚一枚思い出しながら丁寧に拾っていく。いつも及川の全てに於いてなまえが必ず居て、彼女は常に最上級なる幸せを与えて満たしてくれた。結婚してからも生涯変わらないのだろう。心に、脳に、髄に、核心に。其れは今の年齢に成った今でさえ変わらない。"バレーボールとなまえが根幹にあって、実は我儘で本当は繊細、実は駄々っ子で本当は誰よりも負けず嫌い、実は我武者羅で本当は泥臭い。勝ちと価値、進化と真価に誰よりも本当は拘ってーーあぁ、困難な自身を全て受け入れて生涯を共にする相手はなまえじゃないと到底、無理なんだ。彼女以外なんて考えられない。"
「…なまえがこの世に存在して無かったら、なんて考えただけで怖くてゾッとするよ」
「え?」
「ーー物凄く勝手だけど、俺が俺で居られない。なまえ、産まれてきてくれてありがとう」
「そんな…こちらこそ…!徹くんも…産まれてきてくれて、ひっく…本当に、ぐしゅ…ありがとう…っ」
「俺となまえ自身の為に生き続けてね。…いつの日か、二人が死んでも」
ーー故に、絶対に彼女を失いたくない。手を離してなるものか。この至福を夢や想い出で終わらせたくない。全身全霊で彼女の全てを必ず幸せにすると誓う、彼女を護る術なら何にでも成る。ありふれた在り来りな言葉なんか要らない。故に違う、もっとだ。そうじゃ無くてもっと俺の心情に近い言葉をなまえに伝えたいーー…世の中には星の数程女性は存在する、とは言うけれど、愛情の観点から云えば必要無い。俺には産まれた時からなまえしか存在しないのだ。ずっと、ずっとずっと彼女だけを愛している。
◇◇◇
「及川選手、今回も取材やインタビュー有難う御座いました。…特に、奥様との素敵なお話を聞けて此方も胸が熱くなりました」
「ーーイエイエ、こちらこそ。俺も妻を想い話をすると"核心"から温かく優しく成れる、そして人間として呼吸をして生きているんだ、と実感し心も熱くなるんです。そんな機会を与えてくださって有難うございます。楽しかったです!また是非宜しくドウゾ」
「…及川選手!」
「?」
「私は今の貴方の表情を見た上で掌を指します。ーー今、貴方は"幸せ"ですか?」
及川選手は人を惹きつける人だ。
ーー茶色の瞳から優しく拡がる今の此の雰囲気や表情こそがまさに及川徹の本質といえよう。よし、決めた。現在、答え合わせをする今の及川選手を今月の雑誌の表紙にさせて頂こう!きっと雑誌の表紙だけを目にした人や横目に眺めてつい留まった人だって、ポカポカと心が温まって自然と笑顔になってくれるに違いないのだから。
"Answer:「貴女の全部、人生の全てを護れる力をつけて迎えに来ました。ーー身命を賭して貴女を全てのモノから護り必ず幸せにすると誓います。貴女の人生を俺にください。」"
全世界を魅了し大注目である彼に対しては勿論、取材交渉をし了承を得て幾度も仕事をさせて貰う中でバレーボールの試合中の一幕や一面、仲間と共に居る姿を必然的に見る事と成る。そんな絶対的強さ、威風堂々とした貫禄、徹骨徹髄である雰囲気や表情を全て揃え持つ彼だが、決まって奥様の話題の事と成れば周囲が驚く程に雰囲気や表情はガラリと変わるのだ。(然もいつまでも慣れない)ーーあの及川選手自ら"勝利の女神"と言わしめ、決まって終始インタビューの際に魅せる頬を桃色に染め瞳を愛しそうに潤ませ、奥様関連の事柄のみで発動条件となり魅せるのであろう特別に柔らかな笑顔から汲んでも、及川選手にとって奥様の存在は偉大であり、今必要であり模型として作った言葉上や既に揃えてきた好感度狙いのビジネストークなんかでは決して無いのだ、と云う事は特集を汲み取材をした自身らはじめ関わった全員、そして雑誌を読んだ人々は理解しただろう。
「奥様は日本のあの有名な御令嬢であられるとか…」
「ーー彼女は一般人で恥ずかしがり屋さんなので、そっとしといてクダサイ」
然しながら、彼は終始変わらずある一定の領域からは決して情報を漏らさない事を貫いている。例え意図せず漏れたとしても、あらゆる手段で徹底的に奥様や家族を守る及川選手は素晴らしい。世の女性を虜にする甘いマスクでありつつ漢の中の漢であり、尚且つ"愛妻家"なる姿に世界中にファンは更に急増、熱狂するのだ。
◇◇◇
「貴女の全部、人生の全てを護れる力をつけて迎えに来ました。ーー身命を賭して貴女を全てのモノから護り必ず幸せにすると誓います。なまえの人生を俺にください。」
窓だと思えない一面透明の窓張り見える景は、夜空に星屑の花がふわりふわりと華麗に舞う。手を伸ばし掴もうと思えば掴めるだろう等と錯覚を覚える様な、オフィスビル等の建物が助演する灯と自然の夜景の星や月の情景を同時に味わえる高級ディナーを終え、さぁいよいよ本番だ、とグッと気合いを入れては緊張で僅かに震える両手で、結婚指輪を納めたマリッジリングケースから愛しの彼女に"パカッ"と光る永遠を見せながら渡せば、愛しの彼女ーー…なまえは、凄く驚いた表情をし次には大きな瞳に涙を浮かべ、然しながら決して涙を零さないように、ふるふるふる…ッ、と必死に成って泣くのを堪えていた。そんな彼女の泣き方や泣き顔は昔から変わらない。事細かな仕草や小さな気付きにも、胸が穏やかになりしっとりと癒されるのだ。
「 ~~とお、るく…」
きっと彼女の中で、今夜は自身の研修医を無事に修了し本格的に医師としてのスタートを祝う食事、なのかと思って居たのであろう。ましてや求婚される、結婚指輪を準備されて渡される、なんて思ってもみなかったのでは無かろうか?(そりゃあ勿論、医師となるお祝いも含むのだけど)然しながら、現在居る場所はマナーも必要にある高級な店なのだから、自身の僅かな粗相から共に居る及川やみょうじの面子に関わる影響に何か生じて仕舞ったら…と常に模範解答であり、抜かり無い彼女の頭の中にあるのだと思われる彼女の気遣いや我慢、備わる気持ちが手に取るように解り伝わるのだ。及川は、自身の事よりも周囲の人間を考え重んじる傾向のある彼女らしい所も、彼女に対して魅了され強く惹かれ尊敬する理由の一つにあった。
「ーーは、はいっ…!私で良ければ…っ、宜しくお願いしま…す…!」
なまえの鈴の転がす様な声で鼓動が鳴る返事を聞いて、此方も非常に強い安堵や歓喜から涙で視界がユラユラ揺らぐ。貴女はいつも謙遜するけれど、貴女じゃないと駄目なのです。自身にとっては貴女が人生の半分であって、故に貴女にしか真実の愛は紡げない、伝えられない、与え、与えられない、感じないのだから。きらきらきら…と蝶が舞い魔法の鱗粉を零す如く眩しい彼女の特有の永遠の瞳の輝きは、彼女の左薬指に嵌る婚約指輪のダイヤや直ぐ目の前に拡がる宝石箱をひっくり返した夜景にも負けない。ならば、彼女の綺麗な手を掬って結婚指輪と婚約指輪を同時に嵌めてみたら…やはりなまえ特有の永遠の輝きの勝利だった。流石である。
「指にもしっくりしてデザインも可愛くて素敵。ありがとう…ずっとずっと肌身から離さない。大切にするね」
「ーーうん。なまえの可愛くて華奢な指や雰囲気に凄く似合ってる。俺にとってなまえは誰よりも何よりも綺麗で、一番大切な女の子だよ」
ーーー
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「~~やっと、やっと…なまえが俺の奥さんになってくれる日が来た…もう絶対離さないから…ッ」
「はいっ…!ずっと徹くんの隣に居るからね。…ふふっ、徹くんの髪の毛ふわふわしててきもちい…短い髪型もかっこいい…徹くん、だいすき」
「お願い、もっと言って。なまえに言われたい。…ねぇ、俺の事好き?」
「とお、く、ふぁ…ふ、き」
「ーーん、もっと…もっと聞きたい。可愛いお口でたくさん言って」
「徹く、が、誰よ、り、だい…ッ、んっ…ふ、ひ」
店を出て直ぐ様、宿泊する為に取っていたルームになまえを連れ込んで早急に広いベッドにドサリ、と縫い付け覆い被さる。彼女に対して常に真剣であり無我夢中にガッツく及川の此の姿も、高校時代のあの頃と変わらない。ーーなまえが愛しくて可愛い。可愛くて愛しくて耐えられない。故に仕方ない。なまえが及川の望む様に本心である真心込めた愛の言葉を紡ぐ途中に、及川はなまえに寄せては返す波の様に触れるキスで愛を紡ぐ。俺も好き、好きだ、愛してる…柔らかいリップ音に馳せて懸命に伝えるのだ。最後の方は唇と唇を重ねた儘で言葉を紡ぐからふにゃふにゃした発音言葉になって、それがおかしくって互いにクスクスと顔を見合わせ幸せを噛み締めながら笑う。及川がなまえを真っ白いシーツに組み敷き繋げば、なまえの艶やかな髪の毛の色と透き通る雪の結晶の肌、左薬指に重ね付けしている結婚指輪と婚約指輪、麗しいドレスコードの情景が先程眺めた夜景など到底、敵わない程に綺麗な女神を象徴する一枚の絵画が完成した。ーー其れは勿論、及川だけのモノである。
「(ーーずるいよなぁ…見る度に綺麗で苦しい。愛しくて涙が出る)」
なまえの余りの人間離れした綺麗さにジィィン…と深く胸が熱くなる最中、なまえの幼少期からの姿から大人に成った現在までの姿を想い出から一枚一枚思い出しながら丁寧に拾っていく。いつも及川の全てに於いてなまえが必ず居て、彼女は常に最上級なる幸せを与えて満たしてくれた。結婚してからも生涯変わらないのだろう。心に、脳に、髄に、核心に。其れは今の年齢に成った今でさえ変わらない。"バレーボールとなまえが根幹にあって、実は我儘で本当は繊細、実は駄々っ子で本当は誰よりも負けず嫌い、実は我武者羅で本当は泥臭い。勝ちと価値、進化と真価に誰よりも本当は拘ってーーあぁ、困難な自身を全て受け入れて生涯を共にする相手はなまえじゃないと到底、無理なんだ。彼女以外なんて考えられない。"
「…なまえがこの世に存在して無かったら、なんて考えただけで怖くてゾッとするよ」
「え?」
「ーー物凄く勝手だけど、俺が俺で居られない。なまえ、産まれてきてくれてありがとう」
「そんな…こちらこそ…!徹くんも…産まれてきてくれて、ひっく…本当に、ぐしゅ…ありがとう…っ」
「俺となまえ自身の為に生き続けてね。…いつの日か、二人が死んでも」
ーー故に、絶対に彼女を失いたくない。手を離してなるものか。この至福を夢や想い出で終わらせたくない。全身全霊で彼女の全てを必ず幸せにすると誓う、彼女を護る術なら何にでも成る。ありふれた在り来りな言葉なんか要らない。故に違う、もっとだ。そうじゃ無くてもっと俺の心情に近い言葉をなまえに伝えたいーー…世の中には星の数程女性は存在する、とは言うけれど、愛情の観点から云えば必要無い。俺には産まれた時からなまえしか存在しないのだ。ずっと、ずっとずっと彼女だけを愛している。
◇◇◇
「及川選手、今回も取材やインタビュー有難う御座いました。…特に、奥様との素敵なお話を聞けて此方も胸が熱くなりました」
「ーーイエイエ、こちらこそ。俺も妻を想い話をすると"核心"から温かく優しく成れる、そして人間として呼吸をして生きているんだ、と実感し心も熱くなるんです。そんな機会を与えてくださって有難うございます。楽しかったです!また是非宜しくドウゾ」
「…及川選手!」
「?」
「私は今の貴方の表情を見た上で掌を指します。ーー今、貴方は"幸せ"ですか?」
及川選手は人を惹きつける人だ。
ーー茶色の瞳から優しく拡がる今の此の雰囲気や表情こそがまさに及川徹の本質といえよう。よし、決めた。現在、答え合わせをする今の及川選手を今月の雑誌の表紙にさせて頂こう!きっと雑誌の表紙だけを目にした人や横目に眺めてつい留まった人だって、ポカポカと心が温まって自然と笑顔になってくれるに違いないのだから。