コ ー プ ス・リ バ イ バ ー
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最近、お前のカノジョ不機嫌で荒れてるじゃん、とか挙げ句の果てには痴話喧嘩で周りを巻き込むな、キーキー煩くて迷惑、どうにかしろよ、なんて学校の奴らから会えば代わる代わる言われるけど、正直知らねぇよそんなモン。大体、時期を見ろよ、時期を。直ぐに大切なインハイの時期だよ。(2・3年中心だから自分は試合には出れないけど)
「あのさぁ…そんな感情的になるなよ。夢中になってるモノとお前を天秤に掛けりゃ自ずと答えは出る。俺がバレーに夢中だって分かってて付き合ったんだろ?」
「ふざけないで…!部活とかバレーボールが大事だからとか嘘言って本当は別のオンナの事を好きになったんでしょ?どのオンナか言ってみなさいよ!」
「ーーあァ?」
「最近、家にも入れてくれないし何より堅治がシてくれないなんてオカシイじゃない!何隠してんの!私に隠れてオンナ連れ込んで浮気してるんでしょ!?」
「…あー…何でかなー?実は俺にも分からないんだよね。寧ろ俺も理由を知りたいの」
「意味分かんない…!さっきから何なの…?」
カノジョから話し掛けられても適当に受け流して会話…メッセージアプリでの連絡すら真面にして無かった。偶に話す時の内容だって、カノジョからの説教じみたことやら鬱陶しい嫉妬、機嫌が良いと思えば求愛と俺への御機嫌取りがセット。元々、好意があって付き合ったと云うよりも顔が綺麗めの女…要するに顔がタイプだったから付き合っただけであって、まぁ此方も美味しい思いをさせては頂きましたが、誠に勝手ながら最近ではもう綺麗だからと云うステータスも無効です。ーー其れでも前までは俺なりに上手くやってたつもりだったんだけどね?カノジョの言う通り確かに、ある事柄を境に部屋に招き入れる事を無意識に避けていた。ーー何となく、俺の癒し抱き枕ぬいぐるみを蹴られる若しくは爪を立て喘いで欲しくない、って云うのはある。後は単純に今はそこまでヤりたいとかなくて本やDVDやスマホで十分事足りる。そうだなー…確実に言える事があるなら、此処まで不仲に拗れたのは一方的な決定打はあるっちゃあるわけで。本当は自分でもあんまり認めたくないんだけど。
"「どこ見てんの?気をつけなさいよ!!」"
カノジョのたったこの一撃(対応)は知らず知らずのうちに俺に尾を引き延いては相手が悪かったって事かな?
「何処にドロボウ雌猫隠してんのよ!早く言いなさいよ!」
「ーーチッ。黙って聞いてりゃ一方的に執拗ェな…!色気ねェパンツ履いてる女だよ。だからもうお前じゃ勃たない」
「ーーッ、もういい!サイテー!大嫌い!」
パァンと乾いた音とカノジョ(だった女)のキィンと頭に響く耳障りな声、去り行く足音に、ふぅ、と一呼吸置けば見返りに訪れる開放感にどっぷり浸った。そして思考を纏めた結果、満足できる程には遊んだしもう暫くカノジョは要らない、作らない。ーー後は自身の中で燻っていたモノが確信に変わった事があって、その内の1つである今起きたフラれ際の「大嫌い」が見事にちっとも心に響かなけりゃ、痛くも痒くも無くこの数分を過ごしてるって事。
「ーーうっし、部活行くか」
大きな瞳に涙をいっぱい溜めながら睨みつける「だいっきらい」が、あれからずっと甘い蜜の様に纏わりついて離れなくて…何故だか無性に忘れたくなかったから。気を抜けば一溜りも無い。呼吸を忘れて窒息する。生かすも殺すも使用する相手に全て委ねられるなんて罪深い言葉だと思った。
「うっわどうしたよその頬!スゲー痛そうだな二口ざまぁ!ぶはっはっ!」
「鎌先さんうるさいっす」
◇◇◇
此の儘では鼻に立派な筋肉がつくんじゃないか、そうなれば折角、お母ちゃんから貰ったこのイケメンの顔も台無しになるかもゴメン、なんて思いながらも鼻を凝らす日々が続いたが、あれから一度もなまえの髪や身体から胸糞悪い胸騒ぎのする香りは漂う事も無かった。なので最近なんか特に、会えばなりふり構わずなまえの頭や首元に顔を埋めてたっぷりと肺にすゥーっと吸い込む(岩ちゃんの拳骨付き☆)この匂いが堪らない。俺にとっては精神安定剤であり興奮剤でもあり誰にも渡したくない。
ーーならばあれは所謂、一過性であり気にする迄も無かったと云う事なのか?だったらなまえのあの蕩けたえっろ…可愛い顔は一体何だったんだろう。今更、聞くにも聞けない。自分は変なトコでヘタレなのかも知れない。
「なんだ及川、難しい顔して。腹でも壊したか?ーーなんだよその目は…」
「…はぁ…やっぱり岩ちゃんは岩ちゃんだよね…乙女の変化(しかも間近に居る)を察知出来ないなんて…だからゴリラにしか求愛されないんだよ」
「ーーア"ァ?」
「シァース!って…!あははっ2人共またッスか?相変わらずですね」
「おう、お前らか」
「国見ちゃん金田一やっほー…ーーッ!?」
本日、金田一と国見は、青葉城西の部活の見学を目的に訪れる日であった為、及川と岩泉と合流し、共に体育館へと向かった。
「ーー待て」
金田一の後に続き、ペコり、と国見が及川や岩泉に軽く会釈し及川の前をスッ…と通った瞬間、及川の完璧な微笑みが瞬時に崩壊し目の色と表情をガラリと変えて、国見の髪の毛をガッ、と掴んだ。余りの突然な豹変と出来事にその場に居た者達は何事だと驚き、金田一は口をパクパクさせ「おい…!国見…及川さんに何したンだよっ…!」と慌てふためき、身に覚えが全く無い国見は、急に髪の毛を掴まれた行動に無言で及川を複雑さと睨みを混ぜた表情で見上げる事しか出来なかった。
「お前その髪の毛の香り何?回り諄いのはメンドクサイから単刀直入に聞くけどさ、なまえと何か関係あった?寧ろ関係の有無だけで良い。今直ぐ、いいえかいいえで答えて」
「いいえ」
「ーーこの場を逃れたいが為の嘘、なんて言って無いよな?」
「…いいえかいいえなんでしょ?及川さんにとって俺なんか、はい、の選択肢すら与えて貰えないと云う解釈であってます?大体、いつも及川さんや岩泉さんがなまえさんを護衛してんのに如何やって俺が入り込むんですか?死ににいくようなモノですよね?勘弁してクダサイ。我武者らになるなんて俺には無理です」
「(ヒュン)馬鹿っ!国見ーッ!…あのっ及川さんっ、何があったか分かりませんがとにかく落ち着いてください!国見は兎も角、なまえさんが国見を相手するわけ無いじゃないですか…!」
及川と国見の目での語り合いが始まって数秒、及川の力が緩んだ隙に「好い加減にしろ」と岩泉が仲裁に入れば呆れた様に及川に理由を問う。理由を言わず国見に謝罪だけ行った及川に、国見は1つ溜息を落とせば「…最近シャンプーを変えたんです。一応、男女兼用なんで誰が使用してもまぁ変じゃ無いですけど、商品的には男ターゲットにしてます。…要するに俺みたいな髪質の男向けです」と面し「相も変わらずなまえさんが貴方のアキレス腱なんですね。そんなバレたら超面倒になる様な事、絶対に他校に知られないでクダサイね?なまえさんの為にも青城の為にも…」と普段通りに接しては体育館に入って行った。
「クッソ!」
及川は、やり場の無い感情で顔を歪ませ、ダンッーー!と壁に自身の拳を横殴りに叩き付ければ、じわり、じわり、と胸糞悪さが心臓に滲む。ーー鬱陶しく消えて欲しい胸騒ぎは間違ってなんかいないのかもしれない。
「…及川、お前が何企んでるのかは知らねぇけどなまえを想うなら先ずは目の前を見ろ。ーー着実に狙い定めてブチ射抜くんだろ?苛立ってテメェの手お粗末にする時間なんて無ぇぞ」
「そうだね。分かってる」
及川と岩泉の鋭い目の先には、正々堂々、年齢関係なく真の強者だけが残り許されるコート(城)がある。さぁ、手腕(武器)の錆など許す事無く鋭利に磨き上げましょう。其れから、遺漏無く奴等の喉元を抉るーー
「あのさぁ…そんな感情的になるなよ。夢中になってるモノとお前を天秤に掛けりゃ自ずと答えは出る。俺がバレーに夢中だって分かってて付き合ったんだろ?」
「ふざけないで…!部活とかバレーボールが大事だからとか嘘言って本当は別のオンナの事を好きになったんでしょ?どのオンナか言ってみなさいよ!」
「ーーあァ?」
「最近、家にも入れてくれないし何より堅治がシてくれないなんてオカシイじゃない!何隠してんの!私に隠れてオンナ連れ込んで浮気してるんでしょ!?」
「…あー…何でかなー?実は俺にも分からないんだよね。寧ろ俺も理由を知りたいの」
「意味分かんない…!さっきから何なの…?」
カノジョから話し掛けられても適当に受け流して会話…メッセージアプリでの連絡すら真面にして無かった。偶に話す時の内容だって、カノジョからの説教じみたことやら鬱陶しい嫉妬、機嫌が良いと思えば求愛と俺への御機嫌取りがセット。元々、好意があって付き合ったと云うよりも顔が綺麗めの女…要するに顔がタイプだったから付き合っただけであって、まぁ此方も美味しい思いをさせては頂きましたが、誠に勝手ながら最近ではもう綺麗だからと云うステータスも無効です。ーー其れでも前までは俺なりに上手くやってたつもりだったんだけどね?カノジョの言う通り確かに、ある事柄を境に部屋に招き入れる事を無意識に避けていた。ーー何となく、俺の癒し抱き枕ぬいぐるみを蹴られる若しくは爪を立て喘いで欲しくない、って云うのはある。後は単純に今はそこまでヤりたいとかなくて本やDVDやスマホで十分事足りる。そうだなー…確実に言える事があるなら、此処まで不仲に拗れたのは一方的な決定打はあるっちゃあるわけで。本当は自分でもあんまり認めたくないんだけど。
"「どこ見てんの?気をつけなさいよ!!」"
カノジョのたったこの一撃(対応)は知らず知らずのうちに俺に尾を引き延いては相手が悪かったって事かな?
「何処にドロボウ雌猫隠してんのよ!早く言いなさいよ!」
「ーーチッ。黙って聞いてりゃ一方的に執拗ェな…!色気ねェパンツ履いてる女だよ。だからもうお前じゃ勃たない」
「ーーッ、もういい!サイテー!大嫌い!」
パァンと乾いた音とカノジョ(だった女)のキィンと頭に響く耳障りな声、去り行く足音に、ふぅ、と一呼吸置けば見返りに訪れる開放感にどっぷり浸った。そして思考を纏めた結果、満足できる程には遊んだしもう暫くカノジョは要らない、作らない。ーー後は自身の中で燻っていたモノが確信に変わった事があって、その内の1つである今起きたフラれ際の「大嫌い」が見事にちっとも心に響かなけりゃ、痛くも痒くも無くこの数分を過ごしてるって事。
「ーーうっし、部活行くか」
大きな瞳に涙をいっぱい溜めながら睨みつける「だいっきらい」が、あれからずっと甘い蜜の様に纏わりついて離れなくて…何故だか無性に忘れたくなかったから。気を抜けば一溜りも無い。呼吸を忘れて窒息する。生かすも殺すも使用する相手に全て委ねられるなんて罪深い言葉だと思った。
「うっわどうしたよその頬!スゲー痛そうだな二口ざまぁ!ぶはっはっ!」
「鎌先さんうるさいっす」
◇◇◇
此の儘では鼻に立派な筋肉がつくんじゃないか、そうなれば折角、お母ちゃんから貰ったこのイケメンの顔も台無しになるかもゴメン、なんて思いながらも鼻を凝らす日々が続いたが、あれから一度もなまえの髪や身体から胸糞悪い胸騒ぎのする香りは漂う事も無かった。なので最近なんか特に、会えばなりふり構わずなまえの頭や首元に顔を埋めてたっぷりと肺にすゥーっと吸い込む(岩ちゃんの拳骨付き☆)この匂いが堪らない。俺にとっては精神安定剤であり興奮剤でもあり誰にも渡したくない。
ーーならばあれは所謂、一過性であり気にする迄も無かったと云う事なのか?だったらなまえのあの蕩けたえっろ…可愛い顔は一体何だったんだろう。今更、聞くにも聞けない。自分は変なトコでヘタレなのかも知れない。
「なんだ及川、難しい顔して。腹でも壊したか?ーーなんだよその目は…」
「…はぁ…やっぱり岩ちゃんは岩ちゃんだよね…乙女の変化(しかも間近に居る)を察知出来ないなんて…だからゴリラにしか求愛されないんだよ」
「ーーア"ァ?」
「シァース!って…!あははっ2人共またッスか?相変わらずですね」
「おう、お前らか」
「国見ちゃん金田一やっほー…ーーッ!?」
本日、金田一と国見は、青葉城西の部活の見学を目的に訪れる日であった為、及川と岩泉と合流し、共に体育館へと向かった。
「ーー待て」
金田一の後に続き、ペコり、と国見が及川や岩泉に軽く会釈し及川の前をスッ…と通った瞬間、及川の完璧な微笑みが瞬時に崩壊し目の色と表情をガラリと変えて、国見の髪の毛をガッ、と掴んだ。余りの突然な豹変と出来事にその場に居た者達は何事だと驚き、金田一は口をパクパクさせ「おい…!国見…及川さんに何したンだよっ…!」と慌てふためき、身に覚えが全く無い国見は、急に髪の毛を掴まれた行動に無言で及川を複雑さと睨みを混ぜた表情で見上げる事しか出来なかった。
「お前その髪の毛の香り何?回り諄いのはメンドクサイから単刀直入に聞くけどさ、なまえと何か関係あった?寧ろ関係の有無だけで良い。今直ぐ、いいえかいいえで答えて」
「いいえ」
「ーーこの場を逃れたいが為の嘘、なんて言って無いよな?」
「…いいえかいいえなんでしょ?及川さんにとって俺なんか、はい、の選択肢すら与えて貰えないと云う解釈であってます?大体、いつも及川さんや岩泉さんがなまえさんを護衛してんのに如何やって俺が入り込むんですか?死ににいくようなモノですよね?勘弁してクダサイ。我武者らになるなんて俺には無理です」
「(ヒュン)馬鹿っ!国見ーッ!…あのっ及川さんっ、何があったか分かりませんがとにかく落ち着いてください!国見は兎も角、なまえさんが国見を相手するわけ無いじゃないですか…!」
及川と国見の目での語り合いが始まって数秒、及川の力が緩んだ隙に「好い加減にしろ」と岩泉が仲裁に入れば呆れた様に及川に理由を問う。理由を言わず国見に謝罪だけ行った及川に、国見は1つ溜息を落とせば「…最近シャンプーを変えたんです。一応、男女兼用なんで誰が使用してもまぁ変じゃ無いですけど、商品的には男ターゲットにしてます。…要するに俺みたいな髪質の男向けです」と面し「相も変わらずなまえさんが貴方のアキレス腱なんですね。そんなバレたら超面倒になる様な事、絶対に他校に知られないでクダサイね?なまえさんの為にも青城の為にも…」と普段通りに接しては体育館に入って行った。
「クッソ!」
及川は、やり場の無い感情で顔を歪ませ、ダンッーー!と壁に自身の拳を横殴りに叩き付ければ、じわり、じわり、と胸糞悪さが心臓に滲む。ーー鬱陶しく消えて欲しい胸騒ぎは間違ってなんかいないのかもしれない。
「…及川、お前が何企んでるのかは知らねぇけどなまえを想うなら先ずは目の前を見ろ。ーー着実に狙い定めてブチ射抜くんだろ?苛立ってテメェの手お粗末にする時間なんて無ぇぞ」
「そうだね。分かってる」
及川と岩泉の鋭い目の先には、正々堂々、年齢関係なく真の強者だけが残り許されるコート(城)がある。さぁ、手腕(武器)の錆など許す事無く鋭利に磨き上げましょう。其れから、遺漏無く奴等の喉元を抉るーー