コ ー プ ス・リ バ イ バ ー
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「行ってくるね…?」
「イッテラッシャイ」
「(おお…及川が必死に堪えてる。珍しい事もあるモンだな。明日は槍でも降るか?)先方に許可取ってあんだよな?俺も一緒に…ってそっか、なまえだけって条件付きだったか。ーー終わったら迎えに行くから連絡しろよ」
「あっ、それは…お願いしてるから大丈夫だよ!」
「…………(ムスッ)」
「?…おう、わかった」
情報に対してのブロックも強いと言われている伊達工業側との話し合いと交渉の結果、なまえのみ可との条件付き、公式での部活見学且つ見学内容は伊達工が提示した練習内容のみ、との形で無事に承諾を得た青葉城西側(なまえ)は、学校終了後に気合いを入れ、伊達工業の門の前まで見送りに来てくれた及川、岩泉と別れ、いざ敵陣へと足を進めて行った。
「ーーお前が珍しいもんだな。いつもなら泣いて駄々捏ねそうなのに一体、どうした」
「俺は紳士だからね(寧ろ心内では暴れてる)」
「ま、なまえも青城マネの仕事で行ってンだから、まさかヤツらに取って喰われるワケでもねぇだろ」
「はぁーぁ…こんな厄介で苛立つ場所にいつまでも留まるなんて無理ー。さっさと帰んべ帰んべ。……そうだ、岩ちゃんと二人きりなんて良い機会だし単刀直入に聞きたい事あるんだけどサ」
「?何だよ改まって」
「ーー岩ちゃんは、自分の本心をなまえに伝えないの?」
徐々に目を見開き、豹変した岩泉の表情から読み取れる心情と云えば差し詰め、正鵠を射るーーと云った処か。岩泉の瞳に、物静かに影を潜める如く青白い蝋燭の灯が浮かび上がるのは何よりの証拠でも有り、寿命を縮める対価は支払う事には成るが、核心に迫る頃合は今しか無い。
「深淵に臨んで薄氷を踏むが如しだな、及川。新たな挑発か?」
「ーー俺はもう、なまえに伝えたからね」
「(ピクッ)ーーソーカヨ」
「ソーダヨ」
「ーーー」
「ーーー」
「……まぁ、なまえを必ず幸せに導いて見届ける事を成し遂げなくちゃなんねぇ俺の役目でもあるからな。ーー…要は僅かでも水を差すワケには行かねぇ。例えば、其れが俺自身でもあっても、だ」
「あーらら、ヤダねー。自己犠牲?意外と繊細なんだ?俺はなまえが幸せに成る確率よりも俺となまえが幸せに成れる確率のある道を常に選択をするよ。」
「ーー言ってろ。俺は周囲から何言われても曲げるつもりはねェし構いやしねぇよ。ま、どんな形であろうが辿り着く道は変わらねぇ。願わくば…なまえがお前と添い遂げる未来は勘弁して欲しいけどな」
「~~ひどいな!」
漢の背中で語る誠は、バチバチバチッ、バチンッ、と見えない電光が散る。ーー全部テメェの気持ちを伝えてこそ正義になるのか、必ずや心底、惚れてる女の幸せに繋がる事なのかーー岩泉は無言なる信条で及川を斬る。及川にとって岩泉の熱誠の青白い揺らめく瞳には、何度、憧れを抱かされたか解らない。岩泉は何時だって頼れる背中であって、只、真っ直ぐである姿は純粋に格好良いのである。
「……告白する勇気が出ないなら俺が岩ちゃんの手を握ってスリスリして優しく励まして「(ブチッ)ーー余計な真似しやがったらなまえとテメェとの未来に繋がる為の陽炎のような細道を、如何なる手段を使ってでも俺が直々に完璧に消滅させるからな…!」(ヒュン)冗談です怒らないで!しかもそんな細道なんて言い方っ…!」
「つーか、ナメンな及川。お前になんかなまえはやんねーよ」
「(お父ちゃん…)」
◇◇◇
「追分監督、本日はお忙しい中、御時間を頂き有難う御座います。本日はどうぞ宜しくお願いします」
「…!あ、いやいやこちらこそ。今日は宜しくね」
「わーい!みょうじさーんっ!俺、セッターになりました!なんと二口先輩から直々抜擢ですっ!ドウカ応援して下さいっ!後でメアドかメッセージアプリを教えてくださーい!」
「ちょっ!?無理言うなよ黄金川…!彼女は青葉城西だぞ…」
「黄金、ナマ言ってねぇでさっさと整列しろ!挨拶!」
「(ウ"ッ!?二口先輩いつもよりめちゃくちゃ怖え…!)」
なまえに向けての”宜しくお願いします”の出迎えの挨拶が響き、次いでは主将からも挨拶を頂戴する。インハイ予選の時に感じた伊達工の雰囲気とは又、非常に異なる発展途上なる轟きは、更に火勢と魅了、魅力に溢れていた。
「ーー伊達工新主将の二口です。ドウゾ宜しくお願いシァス」
「青葉城西マネージャーのみょうじです。此方こそ宜しくお願いします」
「敵情視察なのに学校通じて乗り込むなんて、なまえは本当に見掛けによらず大胆だよな。春高代表決定戦も近いのに白鳥沢じゃなくて伊達工選択なんて青城側も何企んでるのか知らねぇけど」
「此方としては新体制の発足、勢いのある伊達工業さんには驚嘆する立場です。なので色々と学ばせて頂けたらと」
「ーー流れ弾には一層、注意してクダサイネ。お宅と違ってウチのボールは獣臭く荒くれ者なもんで」
及川からの告白の中で、及川にも、そして二口にも対する特別なる感情に気が付いたなまえは、二口と向き合えばやはり心臓はドキン、ドキンと強く高鳴って仕舞うが、今は決して私情を出してはいけない大事な場面である。二口からの言葉の掛け合いは冷静ではあるが視線が何処と無く、おいコラ本当にやってくれたんだな、なんて目の中に僅かながらに色を含んでる…様な気がする。勿論、二口にも事前には軽く伝えてはあったが、まさか学校通じての正式的にとは思わなかった様で、多少なりとも二口も驚きはあったと思う。若しかしたら後で叱られる?なんて、内心、若干怯むなまえであったが、今は青葉城西の看板を背負って参加させて頂いている以上、なまえも丁寧に対応するのだ。
「なまえ、水分補給は確り摂れよ。飲み物持ってきた?俺のスクイズーー(ハッ…!しまったついいつもの癖で…)」
「あ、あの…持ってきてるから大丈夫…!お気遣いありがとうございます(ぼふん)」
「ーーそろそろ試合。なまえちゃん、何かあれば直ぐに声掛けてね」
「あ、はい!高伸くん、ありがとう…!」
ーーー
ーー
ー
「(鬼迫が凄い…!コート外で座ってる私まで重圧感が伝わる…正直、怖い…!けど、目を逸らしちゃ駄目…!)」
伊達工体育館には、シューズで床がギュッ、と擦れるや叩き着く音、ボールが身体や部品、至る所に勢い良くぶつかる音、そして部員の強い声掛けが響き渡る。試合や練習のコート内では、ボールを徹底的にブロックする余り、地上空中問わず身体と身体が互いにぶつかるのは彼らにとっては何の変哲も無い事である様で、なまえからして見れば、やはり目を逸らしたく成る場面も生じる様な痛々しさも多々含まれた。特にその中でも二口は横断幕である言葉を担い、伊達工業エースとビッグサーバーでもある故に、誰よりも身体に負担は掛かるだろう。
"「堅ちゃん、またお腹に痣…。あのね、バレーボールを凄く頑張ってるのは分かるんだけど怪我が心配で…あまり無茶はしないでね?」
「フフン、なまえちゃんったらドコ見てんの?えっちー♡その可愛い舌で舐めて治してくれる?」
「!?~~私、本当に心配してるんだよ…っ」
「そんな怒るなよ~ちゃんと分かってるって!…サンキューな」"
最近の彼とのある一面を思い出しては更に心臓がキュッ、と痛くなった。主将を引き継いでからの鬼迫ある彼なら、プライベート時にシャツの裾から偶チラッと見えた際にも練習の時に生じた物が確認出来たのだから、もっとシャツを捲りあげれば勲章だと言われれば、納得せざる得ない傷や痣だってきっと沢山ある筈だ。
「(~~っ、堅ちゃん…!怪我はしないで…!)」
なまえの心情的に正直に言えば非常に心配で仕方が無く、じわりじわり、と涙で視界が歪む。各校スタイルや思考は在るので多少は致し方無いのだろうが、大怪我に繋がる事だけは避けて欲しい。
あんな勢いある事を何度もやっていたら、何れか顔面強打して歯が折れたりするかもしれないーーなんて様々な要因や要素を頭の中をぐるぐると巡らせ不安と恐怖、純粋なる心配を抱えながら、ギュッ…と手を合わせ祈る仕草も無意識に行なう。其れでも直ぐに気持ちを切り替えては、なまえ自身の仕事を全うすべく意義を見出さなければ成らない。
今回の件は、伊達工業と青葉城西、みょうじ側との今後の御付き合いを思考し先を見据えた云わば接待であろう条件付き見学だ。故に今回、伊達工側が手の内を見せておらずパフォーマンスに近いのである事は、なまえだって重々承知である。だからこそ彼らの僅かな情報一つ一つを見落としては成らないのだ。
一人一人の動きや癖、コート内の動き方を現段階で可能なる自身なりに組み立て解析しながら、なまえの握るシャーペンはノート上を軽やかに鮮明に走る。
「イッテラッシャイ」
「(おお…及川が必死に堪えてる。珍しい事もあるモンだな。明日は槍でも降るか?)先方に許可取ってあんだよな?俺も一緒に…ってそっか、なまえだけって条件付きだったか。ーー終わったら迎えに行くから連絡しろよ」
「あっ、それは…お願いしてるから大丈夫だよ!」
「…………(ムスッ)」
「?…おう、わかった」
情報に対してのブロックも強いと言われている伊達工業側との話し合いと交渉の結果、なまえのみ可との条件付き、公式での部活見学且つ見学内容は伊達工が提示した練習内容のみ、との形で無事に承諾を得た青葉城西側(なまえ)は、学校終了後に気合いを入れ、伊達工業の門の前まで見送りに来てくれた及川、岩泉と別れ、いざ敵陣へと足を進めて行った。
「ーーお前が珍しいもんだな。いつもなら泣いて駄々捏ねそうなのに一体、どうした」
「俺は紳士だからね(寧ろ心内では暴れてる)」
「ま、なまえも青城マネの仕事で行ってンだから、まさかヤツらに取って喰われるワケでもねぇだろ」
「はぁーぁ…こんな厄介で苛立つ場所にいつまでも留まるなんて無理ー。さっさと帰んべ帰んべ。……そうだ、岩ちゃんと二人きりなんて良い機会だし単刀直入に聞きたい事あるんだけどサ」
「?何だよ改まって」
「ーー岩ちゃんは、自分の本心をなまえに伝えないの?」
徐々に目を見開き、豹変した岩泉の表情から読み取れる心情と云えば差し詰め、正鵠を射るーーと云った処か。岩泉の瞳に、物静かに影を潜める如く青白い蝋燭の灯が浮かび上がるのは何よりの証拠でも有り、寿命を縮める対価は支払う事には成るが、核心に迫る頃合は今しか無い。
「深淵に臨んで薄氷を踏むが如しだな、及川。新たな挑発か?」
「ーー俺はもう、なまえに伝えたからね」
「(ピクッ)ーーソーカヨ」
「ソーダヨ」
「ーーー」
「ーーー」
「……まぁ、なまえを必ず幸せに導いて見届ける事を成し遂げなくちゃなんねぇ俺の役目でもあるからな。ーー…要は僅かでも水を差すワケには行かねぇ。例えば、其れが俺自身でもあっても、だ」
「あーらら、ヤダねー。自己犠牲?意外と繊細なんだ?俺はなまえが幸せに成る確率よりも俺となまえが幸せに成れる確率のある道を常に選択をするよ。」
「ーー言ってろ。俺は周囲から何言われても曲げるつもりはねェし構いやしねぇよ。ま、どんな形であろうが辿り着く道は変わらねぇ。願わくば…なまえがお前と添い遂げる未来は勘弁して欲しいけどな」
「~~ひどいな!」
漢の背中で語る誠は、バチバチバチッ、バチンッ、と見えない電光が散る。ーー全部テメェの気持ちを伝えてこそ正義になるのか、必ずや心底、惚れてる女の幸せに繋がる事なのかーー岩泉は無言なる信条で及川を斬る。及川にとって岩泉の熱誠の青白い揺らめく瞳には、何度、憧れを抱かされたか解らない。岩泉は何時だって頼れる背中であって、只、真っ直ぐである姿は純粋に格好良いのである。
「……告白する勇気が出ないなら俺が岩ちゃんの手を握ってスリスリして優しく励まして「(ブチッ)ーー余計な真似しやがったらなまえとテメェとの未来に繋がる為の陽炎のような細道を、如何なる手段を使ってでも俺が直々に完璧に消滅させるからな…!」(ヒュン)冗談です怒らないで!しかもそんな細道なんて言い方っ…!」
「つーか、ナメンな及川。お前になんかなまえはやんねーよ」
「(お父ちゃん…)」
◇◇◇
「追分監督、本日はお忙しい中、御時間を頂き有難う御座います。本日はどうぞ宜しくお願いします」
「…!あ、いやいやこちらこそ。今日は宜しくね」
「わーい!みょうじさーんっ!俺、セッターになりました!なんと二口先輩から直々抜擢ですっ!ドウカ応援して下さいっ!後でメアドかメッセージアプリを教えてくださーい!」
「ちょっ!?無理言うなよ黄金川…!彼女は青葉城西だぞ…」
「黄金、ナマ言ってねぇでさっさと整列しろ!挨拶!」
「(ウ"ッ!?二口先輩いつもよりめちゃくちゃ怖え…!)」
なまえに向けての”宜しくお願いします”の出迎えの挨拶が響き、次いでは主将からも挨拶を頂戴する。インハイ予選の時に感じた伊達工の雰囲気とは又、非常に異なる発展途上なる轟きは、更に火勢と魅了、魅力に溢れていた。
「ーー伊達工新主将の二口です。ドウゾ宜しくお願いシァス」
「青葉城西マネージャーのみょうじです。此方こそ宜しくお願いします」
「敵情視察なのに学校通じて乗り込むなんて、なまえは本当に見掛けによらず大胆だよな。春高代表決定戦も近いのに白鳥沢じゃなくて伊達工選択なんて青城側も何企んでるのか知らねぇけど」
「此方としては新体制の発足、勢いのある伊達工業さんには驚嘆する立場です。なので色々と学ばせて頂けたらと」
「ーー流れ弾には一層、注意してクダサイネ。お宅と違ってウチのボールは獣臭く荒くれ者なもんで」
及川からの告白の中で、及川にも、そして二口にも対する特別なる感情に気が付いたなまえは、二口と向き合えばやはり心臓はドキン、ドキンと強く高鳴って仕舞うが、今は決して私情を出してはいけない大事な場面である。二口からの言葉の掛け合いは冷静ではあるが視線が何処と無く、おいコラ本当にやってくれたんだな、なんて目の中に僅かながらに色を含んでる…様な気がする。勿論、二口にも事前には軽く伝えてはあったが、まさか学校通じての正式的にとは思わなかった様で、多少なりとも二口も驚きはあったと思う。若しかしたら後で叱られる?なんて、内心、若干怯むなまえであったが、今は青葉城西の看板を背負って参加させて頂いている以上、なまえも丁寧に対応するのだ。
「なまえ、水分補給は確り摂れよ。飲み物持ってきた?俺のスクイズーー(ハッ…!しまったついいつもの癖で…)」
「あ、あの…持ってきてるから大丈夫…!お気遣いありがとうございます(ぼふん)」
「ーーそろそろ試合。なまえちゃん、何かあれば直ぐに声掛けてね」
「あ、はい!高伸くん、ありがとう…!」
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「(鬼迫が凄い…!コート外で座ってる私まで重圧感が伝わる…正直、怖い…!けど、目を逸らしちゃ駄目…!)」
伊達工体育館には、シューズで床がギュッ、と擦れるや叩き着く音、ボールが身体や部品、至る所に勢い良くぶつかる音、そして部員の強い声掛けが響き渡る。試合や練習のコート内では、ボールを徹底的にブロックする余り、地上空中問わず身体と身体が互いにぶつかるのは彼らにとっては何の変哲も無い事である様で、なまえからして見れば、やはり目を逸らしたく成る場面も生じる様な痛々しさも多々含まれた。特にその中でも二口は横断幕である言葉を担い、伊達工業エースとビッグサーバーでもある故に、誰よりも身体に負担は掛かるだろう。
"「堅ちゃん、またお腹に痣…。あのね、バレーボールを凄く頑張ってるのは分かるんだけど怪我が心配で…あまり無茶はしないでね?」
「フフン、なまえちゃんったらドコ見てんの?えっちー♡その可愛い舌で舐めて治してくれる?」
「!?~~私、本当に心配してるんだよ…っ」
「そんな怒るなよ~ちゃんと分かってるって!…サンキューな」"
最近の彼とのある一面を思い出しては更に心臓がキュッ、と痛くなった。主将を引き継いでからの鬼迫ある彼なら、プライベート時にシャツの裾から偶チラッと見えた際にも練習の時に生じた物が確認出来たのだから、もっとシャツを捲りあげれば勲章だと言われれば、納得せざる得ない傷や痣だってきっと沢山ある筈だ。
「(~~っ、堅ちゃん…!怪我はしないで…!)」
なまえの心情的に正直に言えば非常に心配で仕方が無く、じわりじわり、と涙で視界が歪む。各校スタイルや思考は在るので多少は致し方無いのだろうが、大怪我に繋がる事だけは避けて欲しい。
あんな勢いある事を何度もやっていたら、何れか顔面強打して歯が折れたりするかもしれないーーなんて様々な要因や要素を頭の中をぐるぐると巡らせ不安と恐怖、純粋なる心配を抱えながら、ギュッ…と手を合わせ祈る仕草も無意識に行なう。其れでも直ぐに気持ちを切り替えては、なまえ自身の仕事を全うすべく意義を見出さなければ成らない。
今回の件は、伊達工業と青葉城西、みょうじ側との今後の御付き合いを思考し先を見据えた云わば接待であろう条件付き見学だ。故に今回、伊達工側が手の内を見せておらずパフォーマンスに近いのである事は、なまえだって重々承知である。だからこそ彼らの僅かな情報一つ一つを見落としては成らないのだ。
一人一人の動きや癖、コート内の動き方を現段階で可能なる自身なりに組み立て解析しながら、なまえの握るシャーペンはノート上を軽やかに鮮明に走る。