コ ー プ ス・リ バ イ バ ー
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「なまえっ!ただい「なまえー!!」あっこらちょっ猛…!」
「おかえりなさい。徹くん、猛くん。今日はどうだっーーわわっ「来るならもっと早く言えよー!そしたらもっと早く帰ってきたのに!」ご、ごめんね?あのね、今日は急にお邪魔する事になったんだけど、私も一緒にご飯食べたりお泊まりしても良いかな?」
「おう!俺と一緒に風呂入って飯食って寝てくれるよな?」
「はァっ!?(ハッ…!しまった俺は高3大人お兄さん)~~先ずは呼び捨てやめようか…!あと簡単に抱きつかない!なまえは女性なんだよ?」
「だって俺、なまえの事が好きだし、おっぱい大きくてめちゃくちゃ柔らかくて甘い香りがするんだから抱きつきたくなるのは仕方ねぇじゃん。知ってるか?ウチの学年の誰よりもなまえが可愛いんだぜ!それに、徹だってしょっちゅうなまえにしてるだろ?」
「ちょっ!?女性に対してそんな事言っちゃ駄目!(自分もなまえに言ってる)~~そんなん知ってるし。寧ろウチの学年…てか世界で一番だよ!(高3崩壊)あと声大きいよっ!シーッ!」
「あの…徹くん、大丈夫だよ。そんなに感情的にならないで?猛くん、先ずは一緒に手洗いうがいに行こっか?」
「おーう、行こうぜ!そういえばさー、さっき徹がダッセー写真撮ってたんだ。後でなまえも見てみろよ」
「写真?そうなんだ。後で見せてね」
「俺はあんなんしないからなまえは安心して俺んとこ嫁に来いよな!」
「ふふっ。お嫁さんにしてくれるの?そしたら私も頑張って花嫁修業しなくちゃね」
猛の付き添い先で会った影山との遣り取りを終え帰宅した及川であったが、玄関先で早速、出迎えてくれた綺麗な妻(未定)を巡る争いが甥っ子と叔父の間で勃発する事になる。甥っ子に接するにあたり微笑ましく対応するなまえに対し及川自身は大人げないと頭では理解しつつも言葉の端々にはなまえは俺の、とついついムキになって返して仕舞うのだ。
「おかえりなさい。ご飯にする?お風呂にする?それとも私?って言葉は、俺に言うんだもんね?」
「もう…猛くんの前でそんなのだめ…!」
「(ーーだって悔しいじゃんか)わぁ…美味しそうな匂い…!めっちゃ腹減った…もしかしてなまえがご飯作ったの?」
「うん、そうだよ~。今日の晩御飯は夏バテ予防にもなる和食中心にしてみたよ。デザートはフルーツたっぷりババロアケーキです。今日は部活お休みだったから頑張っちゃった」
「うぅっ…どうしよう…!感動して涙が出ちゃう…」
夕食を終えてお風呂も入り寝る支度をし、猛を寝かした後のその晩は、以前から約束していた及川の誕生日を思い出深く過ごす為、二人で外泊する場所や(夏休みに突入するが部活もあるので)限られた時間内で可能な限り、満足し互いに楽しめるスケジュールを念入りに考えては、なまえはカラーペンや付箋、大好きな癒し系キャラのシールを使用しながら細かく見やすく手帳に記していく。こうして予定をゆっくり考える時間も事前の準備も物凄く楽しかった。
◇◇◇
「徹くん、見てー!夜景がすごく綺麗だよ。ふふっ、もうすぐ18歳になるね」
「ーーうん」
終業式の後、部活して帰宅その後に急いで二人で出掛けて、やはり時間的に如何しても近場にはなって仕舞ったが、散策や買い物、食事等のお出掛けもスケジュール通りに精一杯楽しんで思い出を作って(通行人の人に話しかけられたりツーショットの写真を撮って貰える時には、美男美女カップルですね!と先々で驚かれたり、もしかして芸能人ですか?サインお願いします、やら何かのテレビ撮影ですか?やら幾度も言われたりした)綺麗な宿泊先での少しだけ優雅なナイトプールやお風呂、食事を満喫して過ごし(バニラアイスとフルーツを乗せたブルーハワイシロップジュースとナイトプールの雰囲気は見事にマッチして写真映えした)あっという間に20日を迎えるまで残り僅かなる現在、窓から眺める夜景になまえはとてもウットリしていた。18歳ーー及川にとっては決意表明の年齢でもあり、時計の針がゼロを刺せば核心を革新に変える合図でもある。
「ーーありがちな台詞だけど、なまえの方が綺麗だよ」
「え…っ、あの…徹く、」
真っ暗な部屋の中、月明かりと夜景に頼って、ぽふん、とベッドの上の白いシーツに優しく縫い付けては、自身の人生の半分の基を担うと言っても過言では無い新雪を散らす。真っ白の上に僅かに純白の羽を散らし、ほんのり桃に染まる透明を重ね組み敷くなんて自身はなんて贅沢であるんだろうか。煌びやかな宝石の数々よりも、この世にたった一人しか存在しない清楚可憐な彼女が欲しい。
「あ…あの、恥ずかしいよ…」
「ーー俺だって。ほら、触って」
「わぁ…っ、凄い心臓の音…私と一緒だね…」
及川はなまえの小さな手を自身の心臓のある真上の胸へと触れさせれば、ドク、ドク、とした心に触れさせる。俺は君だけです、と心内に隠して微笑みながら、心は未だに不可能で身体だけは力尽くであれば容易に組み敷くなまえの顬、頬、鼻、目元、頸、と小さなリップ音と共に唇を落としては想う。なまえの心が自分に向いて互いのみを深く想えば、一体、どんな世界が待って居るのだろうか、なんて深く望みながら。
「(…ホンット、愛しくてすげー苦しい)」
身体を丸めて逃げる彼女が可愛くて可愛くて、簡単にヒョイッと持ち上げて体勢を変え、ベッドに腰掛け自身の膝の上になまえに跨がせれば、きゅっ、と対面座位の形で抱きしめ閉じ込める。ーー好き、好き、産まれた時から好き、ずっと、ずっと、ずっとなまえだけが好きだ。こんなにもこんなにも溢れる想いは結局、ありがちな言葉で伝える術しか知らないのに、今迄、声を言葉にして伝える事も出来なかった。寧ろ、今だってそうである。華奢な手を握る自身の手が震える程に怖いのは変わらない。其れは、核心の奥底では声が枯れる程、何度も何度も叫んだ想いでもあるのだ。ーーある人物から"手加減なんぞ反吐が出る"と顬に向けられた銃口と弾けた星屑の銃声でゼロの針が動き鐘が鳴り響き、19が20へと移り、そして18に全てが確信する。
「徹くん、お誕生日おめでとう」
「…ありがとう。あのさ、なまえに今、聞いて欲しい事がある」
「…?」
「俺は…なまえの事が好きだよ。一人の女性としてーーなまえだけが好き。それはどんな結果だろうとも、これからも決して変わらない事実。だから…ッ、俺と結婚して生涯を共にしてくれる?…必ず、なまえの全部を守れるくらい力をつけて迎えに来るって約束するから」
「ーーっ…!!」
真剣に鋭くする茶色の瞳に真心の愛と永遠の優しさを込め、愛しい彼女の羽根を掴んで逃げられない様に革新を射貫く。なまえとの関係は絶対に変えては成らないとの根幹があって、表面的には親密なる幼なじみを徹底的に演じてきた今迄の経緯、寂しさや隙間を埋め(最低だけど)性欲処理である今迄のカノジョと、自身にとっては生命線やアキレス腱である大切にしたいなまえに対しての立ち位置や振る舞い、思考も先手もやり方も根本的には間違って居なかった筈だ、と思っていた病月の裏を全てを吐き出すーー窓から映る月や星屑の宝石なんて、目の前の病み付きになる綺麗な飴玉から溢れ零れて垂れる石を映えさせる只の助演であるのだ。平然なんて装えない。儚く細い指を捕まえて手汗と共に絡め握るしかない彼にとっては、女性に対しての初めての愛の告白でもあった。
「なまえ、あとモウヒトツ聞いて。ーー俺は高校卒業したらアルゼンチンに行って憧れの人の基でバレーボールをやる。それが俺の核心の全てだよ」
「…アルゼンチン…?…徹くんと…離れちゃうの…?すぐに、会えなくなっちゃうの…?あ、あの…ひ、ひっく…ご、ごめんなさ…涙がとまらな…私っ…!」
「うん、そりゃあ混乱するよね。憧れの人の基でバレーボールするって事もお前への気持ちもずっとずっと秘めてきて、そんな俺だってやっと今だもん。ーー恋愛のテクニックとか上手な伝え方とか、そんな事は俺には分からない。だって初恋だって生涯愛する女性だって俺にとってはなまえだけだから。だけど、もう核心(プライド)を壊してでも今、全てを伝えたかった俺の我儘だよ。今後は結婚の事、将来の事を考えてくれる?俺は死んでもお前を待つよ」
「徹く、あ、あの…私っ…その、恋とか、結婚とか…わからなくて…っ…えっと、私どうしたらーー」
「ーーウン、分かってる。そんな気持ちのなまえをどうの、なんて事しないよ。…でもさ、幾つか質問して良い?なまえは烏野のチビちゃんの事どう思ってる?」
「…?可愛い弟みたいな子…」
「ウンウン、岩ちゃんは?」
「私にとって心の支えで大切な家族で、お兄ちゃんです」
「ーーじゃあ、伊達工業の二口くんは?」
「…えっ…!?…堅ちゃん、は…っ…」
「ーー最後に、俺は?」
「~~っ…や…も、やめて…!お願い…っ、堅ちゃんと徹くんの事は言わないで…っ…二人の事はや、なの…っ…」
「あらら、やっぱりなまえは嘘つけないよね。俺と二口くんに対して自身でも未知なる感情に苦しんでるんじゃない?」
「ーーっ、!」
「以前なら無かったのに、お菓子ポーチにすっぱいグミも仲間入りしてるよね。伊達工との練習試合の時、道や喫茶店で遭遇した時、二口くんがそれ食べたり持ってたりしてさ、きっと彼の好物なのかな?他にも何となく気付いてたけど、やっぱり目の当たりするとすげー悔しい」
「…ぐすっ…ごめんな…さ…私…二人の事ーー」
「やめろ。ーーまぁ欲を言えば、謝るならクソ生意気な彼が未練残せない程にこっ酷く振って今すぐに俺を選んで欲しいんだけど。ーーなんてね?俺と向き合う時に二口くんの影をチラつかせ映す飴玉ならば、この間みたいに無理矢理噛み砕くつもりだし別に過程なんて気にしないよ。ーー要するに俺は欲張りなんだよ。でもさ、其れはなまえが一番分かってるよね?バレーボールもやる。なまえと生涯、共に居たい。だから、心の底からやっぱり俺とじゃなきゃ生きていけない!って思わせて選ばせてみせるから安心して待っててね」
"「ーーはぁ…正直、今まで俺ら随分と女泣かせて来たデショ?コレって或る意味、罪と罰だと思うンスよね。…きっと俺もアンタも簡単に幸せには成れない。要するになまえ相手なら尚更、って事でこれからは互いに俺らなりの方法で潔くいきません?此処まで堕ちれば立場も関係ないし何も無い。寝ても覚めてもドウセ俺らが無性に求めるのは皮肉にもーー…たった一人の世界で一番可愛い女の子なんだから」"
あの時の二口の言葉はアイロニーである。且つ今迄の自身のエイローネイアーが互いに反響し身に降りかかると云う縮図。既に同族嫌悪どころじゃなく非常に厄介である。故に反面ーー
「(万が一、いつか二口クンにトスをあげる日が来るのならば、俺は彼に対して120%の力を引き出させるんだろうね。ーーそして彼は必ず俺に応えるんだ)」
「俺がなまえを抱くなら今より深く心が想い合ってる時が良いな。だから処女は俺の為に取っておけよ。…でも舐めたり触るまでは許してくれる?」
「~~っ、徹くん…私の事、そんな風にみてないんじゃなかったの…?」
「(ムッ)ーー例えば、精力剤なんか無くても一晩中ずーっとなまえの事を抱き潰す自信しかないよ。なので勘違いやめて貰えます?ーーって事で、ちゅー」
「!?…っ、強引な、んら…ぁ…ふっ…んぅ」
「ーーなまえって、舌を絡ませるちゅー好きだよね。…ね、気持ちいい?俺は凄く気持ちいいよ…」
「も…そんなの、んっ…しらな、っ…ん…」
ーー正直に言えば今夜、なまえの身にまとう物も身体も心も奪って、ぜーんぶ俺のモノにするつもりだった。それなのに、自分の誕生日の日に惚れてる女の子と外泊してベッドの上で一晩過ごして甘くて深い口付けだけなんて、凄くない?芸能人の不倫スクープであるあるの「一線は越えてない」って信憑性が無い疑い掛かられる決め台詞、テレビ見ながら呆れてたこの俺が今まさにミッション熟してるよ。ーーいや、後でこっそり慰めてヌくけどさ。モチロン。方法?秘密ダヨ
「おかえりなさい。徹くん、猛くん。今日はどうだっーーわわっ「来るならもっと早く言えよー!そしたらもっと早く帰ってきたのに!」ご、ごめんね?あのね、今日は急にお邪魔する事になったんだけど、私も一緒にご飯食べたりお泊まりしても良いかな?」
「おう!俺と一緒に風呂入って飯食って寝てくれるよな?」
「はァっ!?(ハッ…!しまった俺は高3大人お兄さん)~~先ずは呼び捨てやめようか…!あと簡単に抱きつかない!なまえは女性なんだよ?」
「だって俺、なまえの事が好きだし、おっぱい大きくてめちゃくちゃ柔らかくて甘い香りがするんだから抱きつきたくなるのは仕方ねぇじゃん。知ってるか?ウチの学年の誰よりもなまえが可愛いんだぜ!それに、徹だってしょっちゅうなまえにしてるだろ?」
「ちょっ!?女性に対してそんな事言っちゃ駄目!(自分もなまえに言ってる)~~そんなん知ってるし。寧ろウチの学年…てか世界で一番だよ!(高3崩壊)あと声大きいよっ!シーッ!」
「あの…徹くん、大丈夫だよ。そんなに感情的にならないで?猛くん、先ずは一緒に手洗いうがいに行こっか?」
「おーう、行こうぜ!そういえばさー、さっき徹がダッセー写真撮ってたんだ。後でなまえも見てみろよ」
「写真?そうなんだ。後で見せてね」
「俺はあんなんしないからなまえは安心して俺んとこ嫁に来いよな!」
「ふふっ。お嫁さんにしてくれるの?そしたら私も頑張って花嫁修業しなくちゃね」
猛の付き添い先で会った影山との遣り取りを終え帰宅した及川であったが、玄関先で早速、出迎えてくれた綺麗な妻(未定)を巡る争いが甥っ子と叔父の間で勃発する事になる。甥っ子に接するにあたり微笑ましく対応するなまえに対し及川自身は大人げないと頭では理解しつつも言葉の端々にはなまえは俺の、とついついムキになって返して仕舞うのだ。
「おかえりなさい。ご飯にする?お風呂にする?それとも私?って言葉は、俺に言うんだもんね?」
「もう…猛くんの前でそんなのだめ…!」
「(ーーだって悔しいじゃんか)わぁ…美味しそうな匂い…!めっちゃ腹減った…もしかしてなまえがご飯作ったの?」
「うん、そうだよ~。今日の晩御飯は夏バテ予防にもなる和食中心にしてみたよ。デザートはフルーツたっぷりババロアケーキです。今日は部活お休みだったから頑張っちゃった」
「うぅっ…どうしよう…!感動して涙が出ちゃう…」
夕食を終えてお風呂も入り寝る支度をし、猛を寝かした後のその晩は、以前から約束していた及川の誕生日を思い出深く過ごす為、二人で外泊する場所や(夏休みに突入するが部活もあるので)限られた時間内で可能な限り、満足し互いに楽しめるスケジュールを念入りに考えては、なまえはカラーペンや付箋、大好きな癒し系キャラのシールを使用しながら細かく見やすく手帳に記していく。こうして予定をゆっくり考える時間も事前の準備も物凄く楽しかった。
◇◇◇
「徹くん、見てー!夜景がすごく綺麗だよ。ふふっ、もうすぐ18歳になるね」
「ーーうん」
終業式の後、部活して帰宅その後に急いで二人で出掛けて、やはり時間的に如何しても近場にはなって仕舞ったが、散策や買い物、食事等のお出掛けもスケジュール通りに精一杯楽しんで思い出を作って(通行人の人に話しかけられたりツーショットの写真を撮って貰える時には、美男美女カップルですね!と先々で驚かれたり、もしかして芸能人ですか?サインお願いします、やら何かのテレビ撮影ですか?やら幾度も言われたりした)綺麗な宿泊先での少しだけ優雅なナイトプールやお風呂、食事を満喫して過ごし(バニラアイスとフルーツを乗せたブルーハワイシロップジュースとナイトプールの雰囲気は見事にマッチして写真映えした)あっという間に20日を迎えるまで残り僅かなる現在、窓から眺める夜景になまえはとてもウットリしていた。18歳ーー及川にとっては決意表明の年齢でもあり、時計の針がゼロを刺せば核心を革新に変える合図でもある。
「ーーありがちな台詞だけど、なまえの方が綺麗だよ」
「え…っ、あの…徹く、」
真っ暗な部屋の中、月明かりと夜景に頼って、ぽふん、とベッドの上の白いシーツに優しく縫い付けては、自身の人生の半分の基を担うと言っても過言では無い新雪を散らす。真っ白の上に僅かに純白の羽を散らし、ほんのり桃に染まる透明を重ね組み敷くなんて自身はなんて贅沢であるんだろうか。煌びやかな宝石の数々よりも、この世にたった一人しか存在しない清楚可憐な彼女が欲しい。
「あ…あの、恥ずかしいよ…」
「ーー俺だって。ほら、触って」
「わぁ…っ、凄い心臓の音…私と一緒だね…」
及川はなまえの小さな手を自身の心臓のある真上の胸へと触れさせれば、ドク、ドク、とした心に触れさせる。俺は君だけです、と心内に隠して微笑みながら、心は未だに不可能で身体だけは力尽くであれば容易に組み敷くなまえの顬、頬、鼻、目元、頸、と小さなリップ音と共に唇を落としては想う。なまえの心が自分に向いて互いのみを深く想えば、一体、どんな世界が待って居るのだろうか、なんて深く望みながら。
「(…ホンット、愛しくてすげー苦しい)」
身体を丸めて逃げる彼女が可愛くて可愛くて、簡単にヒョイッと持ち上げて体勢を変え、ベッドに腰掛け自身の膝の上になまえに跨がせれば、きゅっ、と対面座位の形で抱きしめ閉じ込める。ーー好き、好き、産まれた時から好き、ずっと、ずっと、ずっとなまえだけが好きだ。こんなにもこんなにも溢れる想いは結局、ありがちな言葉で伝える術しか知らないのに、今迄、声を言葉にして伝える事も出来なかった。寧ろ、今だってそうである。華奢な手を握る自身の手が震える程に怖いのは変わらない。其れは、核心の奥底では声が枯れる程、何度も何度も叫んだ想いでもあるのだ。ーーある人物から"手加減なんぞ反吐が出る"と顬に向けられた銃口と弾けた星屑の銃声でゼロの針が動き鐘が鳴り響き、19が20へと移り、そして18に全てが確信する。
「徹くん、お誕生日おめでとう」
「…ありがとう。あのさ、なまえに今、聞いて欲しい事がある」
「…?」
「俺は…なまえの事が好きだよ。一人の女性としてーーなまえだけが好き。それはどんな結果だろうとも、これからも決して変わらない事実。だから…ッ、俺と結婚して生涯を共にしてくれる?…必ず、なまえの全部を守れるくらい力をつけて迎えに来るって約束するから」
「ーーっ…!!」
真剣に鋭くする茶色の瞳に真心の愛と永遠の優しさを込め、愛しい彼女の羽根を掴んで逃げられない様に革新を射貫く。なまえとの関係は絶対に変えては成らないとの根幹があって、表面的には親密なる幼なじみを徹底的に演じてきた今迄の経緯、寂しさや隙間を埋め(最低だけど)性欲処理である今迄のカノジョと、自身にとっては生命線やアキレス腱である大切にしたいなまえに対しての立ち位置や振る舞い、思考も先手もやり方も根本的には間違って居なかった筈だ、と思っていた病月の裏を全てを吐き出すーー窓から映る月や星屑の宝石なんて、目の前の病み付きになる綺麗な飴玉から溢れ零れて垂れる石を映えさせる只の助演であるのだ。平然なんて装えない。儚く細い指を捕まえて手汗と共に絡め握るしかない彼にとっては、女性に対しての初めての愛の告白でもあった。
「なまえ、あとモウヒトツ聞いて。ーー俺は高校卒業したらアルゼンチンに行って憧れの人の基でバレーボールをやる。それが俺の核心の全てだよ」
「…アルゼンチン…?…徹くんと…離れちゃうの…?すぐに、会えなくなっちゃうの…?あ、あの…ひ、ひっく…ご、ごめんなさ…涙がとまらな…私っ…!」
「うん、そりゃあ混乱するよね。憧れの人の基でバレーボールするって事もお前への気持ちもずっとずっと秘めてきて、そんな俺だってやっと今だもん。ーー恋愛のテクニックとか上手な伝え方とか、そんな事は俺には分からない。だって初恋だって生涯愛する女性だって俺にとってはなまえだけだから。だけど、もう核心(プライド)を壊してでも今、全てを伝えたかった俺の我儘だよ。今後は結婚の事、将来の事を考えてくれる?俺は死んでもお前を待つよ」
「徹く、あ、あの…私っ…その、恋とか、結婚とか…わからなくて…っ…えっと、私どうしたらーー」
「ーーウン、分かってる。そんな気持ちのなまえをどうの、なんて事しないよ。…でもさ、幾つか質問して良い?なまえは烏野のチビちゃんの事どう思ってる?」
「…?可愛い弟みたいな子…」
「ウンウン、岩ちゃんは?」
「私にとって心の支えで大切な家族で、お兄ちゃんです」
「ーーじゃあ、伊達工業の二口くんは?」
「…えっ…!?…堅ちゃん、は…っ…」
「ーー最後に、俺は?」
「~~っ…や…も、やめて…!お願い…っ、堅ちゃんと徹くんの事は言わないで…っ…二人の事はや、なの…っ…」
「あらら、やっぱりなまえは嘘つけないよね。俺と二口くんに対して自身でも未知なる感情に苦しんでるんじゃない?」
「ーーっ、!」
「以前なら無かったのに、お菓子ポーチにすっぱいグミも仲間入りしてるよね。伊達工との練習試合の時、道や喫茶店で遭遇した時、二口くんがそれ食べたり持ってたりしてさ、きっと彼の好物なのかな?他にも何となく気付いてたけど、やっぱり目の当たりするとすげー悔しい」
「…ぐすっ…ごめんな…さ…私…二人の事ーー」
「やめろ。ーーまぁ欲を言えば、謝るならクソ生意気な彼が未練残せない程にこっ酷く振って今すぐに俺を選んで欲しいんだけど。ーーなんてね?俺と向き合う時に二口くんの影をチラつかせ映す飴玉ならば、この間みたいに無理矢理噛み砕くつもりだし別に過程なんて気にしないよ。ーー要するに俺は欲張りなんだよ。でもさ、其れはなまえが一番分かってるよね?バレーボールもやる。なまえと生涯、共に居たい。だから、心の底からやっぱり俺とじゃなきゃ生きていけない!って思わせて選ばせてみせるから安心して待っててね」
"「ーーはぁ…正直、今まで俺ら随分と女泣かせて来たデショ?コレって或る意味、罪と罰だと思うンスよね。…きっと俺もアンタも簡単に幸せには成れない。要するになまえ相手なら尚更、って事でこれからは互いに俺らなりの方法で潔くいきません?此処まで堕ちれば立場も関係ないし何も無い。寝ても覚めてもドウセ俺らが無性に求めるのは皮肉にもーー…たった一人の世界で一番可愛い女の子なんだから」"
あの時の二口の言葉はアイロニーである。且つ今迄の自身のエイローネイアーが互いに反響し身に降りかかると云う縮図。既に同族嫌悪どころじゃなく非常に厄介である。故に反面ーー
「(万が一、いつか二口クンにトスをあげる日が来るのならば、俺は彼に対して120%の力を引き出させるんだろうね。ーーそして彼は必ず俺に応えるんだ)」
「俺がなまえを抱くなら今より深く心が想い合ってる時が良いな。だから処女は俺の為に取っておけよ。…でも舐めたり触るまでは許してくれる?」
「~~っ、徹くん…私の事、そんな風にみてないんじゃなかったの…?」
「(ムッ)ーー例えば、精力剤なんか無くても一晩中ずーっとなまえの事を抱き潰す自信しかないよ。なので勘違いやめて貰えます?ーーって事で、ちゅー」
「!?…っ、強引な、んら…ぁ…ふっ…んぅ」
「ーーなまえって、舌を絡ませるちゅー好きだよね。…ね、気持ちいい?俺は凄く気持ちいいよ…」
「も…そんなの、んっ…しらな、っ…ん…」
ーー正直に言えば今夜、なまえの身にまとう物も身体も心も奪って、ぜーんぶ俺のモノにするつもりだった。それなのに、自分の誕生日の日に惚れてる女の子と外泊してベッドの上で一晩過ごして甘くて深い口付けだけなんて、凄くない?芸能人の不倫スクープであるあるの「一線は越えてない」って信憑性が無い疑い掛かられる決め台詞、テレビ見ながら呆れてたこの俺が今まさにミッション熟してるよ。ーーいや、後でこっそり慰めてヌくけどさ。モチロン。方法?秘密ダヨ