コ ー プ ス・リ バ イ バ ー
n a m e
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「こんにちは…!」
「ッ!?ちわス!」
「おりょ。ちーす!」
「こ、コンニチハ」
本屋に立ち寄り参考書等を購入したなまえは、帰宅路にて在るラーメン屋の前へ差し掛かる途中、まさかの人物達と奇遇に遭遇し、あ、の発音が4人一斉に被る。
「~~ぶっ、あはははっ!」
「!?ーーえーと、スマン今の俺だったよ!?」
「~~な"ッ…スガ、笑うな!(旭はナイスフォロー!)」
「~~わわ…ご、ごめんなさい…!端なくって…!で、でもあまりにも美味しそうでつい…!」
「あはは、ごめんごめん!可愛いなぁって思ってさ、許してね!そうだ、良かったらみょうじさんも今から俺達と一緒にラーメン食いに行かない?」
ラーメン屋から漂う美味しそうなスープの匂いにつれられてつい、なまえの薄いお腹から、きゅるるる…と可愛らしい音がその場に居た全員に聞こえれば、恥ずかしさのあまり透明感溢れる頬を、ぼふん!と一気に染めあげ湯気を蒸す。清楚可憐な彼女が見せる可愛らしい一面に、ついホッコリしては笑いを堪えられなかった菅原から優しく食事に誘い、最終的には菅原やなまえの(良い意味で)人たらし属性が調和し互いに良さを発揮、あっという間に溶け込んで下の名前で呼ぶ程にまでになるのだ。
「スガ!ちょ、ちょちょ!流石に此処は野郎系過ぎない!?」
「よ、ヨシ!い、今から別の店を探す…っ!」
共に居た澤村と東峰からは気を使い、あの青城の天使と一緒にご飯行くならばもっと可愛くて女子ウケ良いものの方が…!と慌てふためきスマホを取り出し検索するが、なまえは、御一緒しても良いんですか!?寧ろ此処のお店のラーメンが良いです、宜しくお願いします…!と目をキラキラと輝かせながら接し、お言葉に甘えて烏野3人の仲間に入れて貰う事に成ったのだ。
ーーー
ーー
ー
「なまえちゃんは美味しそうに食べるね!いいね、いいね!俺のも食べてみる?」
「!?いえ、孝支くんのお気持ちだけで…!私にも食べれる辛さの限度があります…!大地さんは醤油ラーメンがお好きなんですよね?潔子ちゃんから聞きました」
「あ、ううう、うん…!でもなまえちゃんもラーメン食べるんだね…ちょっと意外というか…」
「コラコラ烏野主将~!いつもの貫禄はどこいった(笑)」
「ふふっ、ラーメンはバレー部の皆と一緒に食べに来たりします。…旭さんは食べてる塩ラーメンだけに汐らしい、なんちゃって…」
「!?なまえちゃんって実はそんなキャラなの?素直にとんこつ頼まない俺が悪い!?(必死でフォロー思考中)」
「「ブフォ…!」」
「~~ごめんなさい」
◇◇◇
「ーーへ?烏野の主将達とラーメン行ったの?」
「うん…!とっても優しくて面白い人達だったよ。良いお友達になれたら嬉しいな」
「うーん…ごめん。俺のジェラシーの勝利。もう着いてっちゃヤダ」
「~~わぷっ!?」
「コラ花巻、さっさと離れなさいな。まー、ラッキーね烏野。なまえちゃんの手作りマフィンを食してる俺らがイチバン幸せ者なんだけどネ。めちゃくちゃ美味い」
「ふふっ、いつも食べてくれてありがとう。…あの、貴大くん、も…っ、そろそろ、や…ぁ…っ」
「(ドキッ)え、ええー?さてどうしようかな?だって今邪魔者×2不在なんだもーん。こんなチャンス滅多に巡って来ないじゃん?可愛いね」
「ーー花巻、天使の次に悪魔が控えてるのはご存知?そっか、そんなに俺の事が待ち遠しかったの?カワイイネ」
「~~お前、それ自分で言う?やめろください(ヒュン)」
ある日の放課後。テスト期間間近なのもあり故に学業にも抜かり無く熟さなければ成らない彼らは特に気合いを入れていた。インハイを終えたのにも関わらず部活に残る選択をした、大切な時期なる受験生である彼らは必ず結果を出さなくては成らない為に、即ちとても真剣である。特になまえはお嬢様であるが、既に目指している難関なる職業があるので、その舞台へと進む為に特化する大学へ進学する為にも故に懸命である。なまえの勉学は大学合格圏内を常に文句無しにキープはしているが、マネージャーを最後まで精一杯やり遂げる為にも絶対に気を抜く訳には行かない。常に自身を追い込む様に上へと立ち向かう如く姿勢で居るのだ。そんな最中、なまえと花巻、松川はテスト勉強からの休憩としてなまえが授業で作ったマフィンを食べながら烏野3年との出来事の話題に繋がるのだ。
(ーー画像添付ーー)
(なまえちゃんと撮った写真、一年生コンビに見せたら想像以上に泣かれて羨ましがられたわ!楽しかったねー!)
(ホントいつもウチのが迷惑掛けて申し訳ない。聞けばテスト勉強も世話になったとか…)
(常に直球勝負するのは日向の良いトコなんだけどね。フェイントの良さを知ってくればきっと少しずつ大人な対応が出来ると思うから期待して待っててやってよ。また汐らしい大地と塩ラーメン食いに行きましょう)
(ーー旭!)
(うう、お恥ずかしい…!画像の皆いい笑顔だね!孝支くん、あの時に誘ってくれてありがとう!烏野のお父さん達、翔ちゃんと飛雄くんの事を宜しくお願いします)
まさに宿敵である立場といえどコートを離れれば互いにイチ高校生である。またしても新たなメッセージアプリ上のグループで、楽しい賑わいを見せるのであった。
「~~菅原さん達ずるいですよ俺の気持ち知ってるのに!俺も一緒に行ってなまえさんに「翔ちゃん、ふーっ、ふーっ、はいあーん」して欲しかった…!そんなんラーメンより熱い時間を過ごせる自信しかないっ…!」
「グッ…羨ましい…!(~~俺だってあの天使の吐息でフーフーして貰いたいし半熟煮卵を半分こして彼女と仲良く食べたい…!)」
「何で君たちはいつもその人にやって貰ってばっかなの?何かお返ししようと思わないの?あーそっか逆に迷惑になるか、ゴ麺ー☆」
「「!?」」
「ーーツッキー…」
◇◇◇
「ーー確実に仕留めるよ」
「「「御意」」」」
青城男子バレー部一同、ボスである松川さんの厳しい最終確認(脅)の後、無事にテストに全力で励み全ての教科を無事に終え、やっと一安心する。そしてすぐに楽しみだった球技大会が始まり、各々精を出すのだ。中でも岩泉と京谷の野球勝負は特に見物で盛り上がりを見せる。そこから京谷は岩泉に様々な事柄を挑戦していくが尽く負け、その過程の中で、岩泉に強い憧れを寄せていくのだった。なまえは球技大会であったのだが、複数の女生徒の友人に「競技か応援で選択出来るから、なまえちゃん一緒にチア(応援)やらない?」と誘われ、岩泉曰く"優等生ぶりっ子"であるなまえは、最初は控えめな自身に向いて無いのでは…迷惑掛けちゃわないか…と物凄く困惑したが、周囲の友人の後押しや潮神監修の基、とっても可愛い衣装をアレンジし作成、共に踊る友人と仲良し印♡と云う事で髪型やメイク、ネイルを皆でお揃いで揃える事になり、なまえにとってはそれが何よりも嬉しくて仕方ないのもあり、チアをやる事に決めたのだ。自身がチアをやる事になった、振り付けや立ち位置もきちんと覚えて頑張っている、と及川や岩泉を始めバレー部の皆に伝えた時は各々反応は夫々異なったが、ピーピー泣き喚く及川や岩泉を筆頭に所謂、過保護組をグイグイ押さえ付けた温田や渡達から「高校3年生である大切な思い出を写真にバッチリと収めますからね!俺らに任せてください!」と眩しく言われ、なまえの魅力と自信溢れる笑顔が咲くのだった。
「はじめちゃーん!頑張ってー!」
「ーーっシャァ!!」
「クッ…岩泉…!周囲の視線から話題から何もかも最高視聴率叩き出しやがってちくしょうがクソカッケーな!」
「岩泉夫妻が眩しい…つーか奥様の衣装と姿がめちゃくちゃ可愛すぎる…拝めて幸せだわ」
「~~はァっ!?夫妻じゃねーし!あとオマエらなまえを見るな!シッ、シッ!」
「あらあら嫉妬か及川くーん?普段は腹立つくらい女の子からキャーキャー言われてても、いざ本当に好きな女の子が出来たが結ばれない乙女ゲームの噛ませ犬ポジションなの可哀想な、ドンマイ(笑)」
「!?ちょっ…勝手に決めるな!」
「…でもこの際だから俺がいつも思ってた事言わせて貰うけど、岩泉がみょうじの事マジだったらどうすんの?」
「ーーっ、やめてよね。岩ちゃんからすればなまえは妹みたいな子だよ。まぁ、口では色々と舌戦交えますけど!」
「そんなん言っても薄ら気付いてるクセによ。色々負けてんべ?及川」
「ーー負けてねーし!」
「これだから親密すぎる幼なじみ関係は駄目なのよ。境界線が曖昧且つ見失った、ってやつ?」
「まぁ確かにな…岩泉から恋バナなんて一切聞いた事なんか無いけど、みょうじの事をどんな意味合いで意識してるんだろうな。…ま、及川にも言えた事なんだけど?」
「ひゃ~。親密過ぎるのも羨ましい反面、色々と大変だね?互いに頑張れよな」
「ーーー…」
京谷が投げたボールと岩泉が振るバットから、キィィンーー!と気持ちの良い音が響き渡れば、ワァァッと男子からも女子からも声援で盛大に盛り上がり、ぷりぷり可愛らしいチアちゃん達の華麗な応援の効果も相余ってグラウンドは熱狂に包まれ、無事に球技大会は大成功を収めたのだ。一方、友人達から投げ掛けられたまさかの言葉に深く戸惑う及川の視線の先には、なまえと互いに両手を合わせてハイタッチしキラキラと笑い青春を謳歌する岩泉の姿が在り、今までなまえの事柄に対して、岩泉から及川自身に投げ掛けられてきた言葉の数々を思い出し情景を振り返れば、及川の瞳は静かに揺れるのであった。
「渡!ちゃんとカメラに収めたな!?」
「はい!もちろん、バッチリです!」
「ヒューッ♪ナイスファイト!」
「あれ…?ちょっ…及川さん異様に少なくね…?」
「~~あ"ーーー!?てか揃いに揃ってなまえさんばっかじゃねーか!俺もお前らも配分って言葉忘れてるぞ、今からでも急げ!」
「「「「!?(しまった…)」」」」
結局、最後辺りはブレブレ写真が必然的に多くなった(チーン)
◇◇◇
「ーー岩泉くん、ちょっといいかな?二人で話したいんだけど…」
水道場の蛇口を捻り頭から水を浴び終えタオルで拭いていた際に(確か)自身と同級生であった筈の見た目は綺麗な女の子から話し掛けられ、短く返事し彼女に向き合う。二人で話したいんだけど…なんて内容は、きっと自身を通じて及川目当てか?めんどくせェな、と内心溜息を零しながらも人として、一応先ずは話を聞いてみる事にし耳を傾けた。
「ーーおう、何だ?」
「あ、あああの、私っ…!岩泉くんの事が好きです!岩泉くんはもう忘れたかもしれないけど、私達が2年生の時に怖そうな男子生徒に廊下で強くぶつかられてよろめいて転んだ時、岩泉くんが私を庇ってくれて、その人に注意して助けてくれたのがきっかけです。岩泉くんは誰よりもかっこいいよ!今日も、とってもかっこよかった…!友達からでも良いです…良かったら、私と付き合って貰えませんか…?」
綺麗な彼女から繰り出される言葉に驚きのあまり時が止まった様な感覚に陥る岩泉だったが、先ずは一応、聞き間違いや人違いじゃないか確認してみれば、むぅっ、と頬を膨らませられ「岩泉くんだよ!」と強く言われ「そ、そうか…スマンな」と静かに返し一旦、平常心になる為にも、ゆっくりと深呼吸をしたのだ。相手が真剣に気持ちを伝えて来るならば此方も真剣に気持ちを伝え返すべきであろう。そして好きな相手に気持ちを純粋に伝えられるなんて強いなと、ーー心からそう思った。
◇◇◇
「なまえ!お前の所為で教師に叱られて男子便所掃除の刑になっただろうが!~~つーかこんなけしからんもっとやれ写真撮影した奴、今スグ俺んとこ連れて来い!褒めてつかわ…説教しちゃる!」
「えぇ?でも堅ちゃんが私のチアの姿見たいから絶対に画像送ってって言うから、恥ずかしいのを我慢して送ったんだよ?…なんでそれが御手洗の掃除に繋がるの?」
「ーー授業中にお前から送られて来た画像を我慢出来ずつい見ちまってクソデケェ声出しちまったんだよ!あ"ーー信じらんねぇ!こんなエロすぎる格好あるかよ…伊達工でそんなん着てぽやぽや歩いてりゃ瞬時に喰い尽くされ…ハッ!?お前、及川さんに喰われてねぇだろうな!?」
「!?何で急に徹くん?」
電話越しでも充分過ぎるほどに伝わる剣幕で言われて、なまえは、ぴゃっ、と肩を跳ね上げた。なまえは何故こんなにも二口が慌ててるのか理解は出来なかったが、原因はチア姿のなまえの画像、と云うことは理解出来た。なまえの女友達が絶対にオススメ!と言ってくれた数枚だったので二口だけに送ってみたが、残念ながら彼はお気に召さなかったと肩を落とす。では、二口が発狂した写真は一体どの様な画像だったのであろうか?其れは、両手のポンポンを頭上に持っていく為であろう、つい唇を寄せて噛み付きたくなる脇の下と透き通る細い腕、ノースリーブからの豊満な横乳胸チラ、新雪の薄い腹チラ、細くて可愛い腰のラインと太腿がバッチリ写った姿と、延いては心底愛でる彼女のめちゃくちゃ可愛く眩しい笑顔の画像であった(お気に入り保存である)
「ーー俺以外に絶対に渡すなよ…!」
「でもね、徹くんにも画像頂戴って言われてて…」
「!?絶対無理駄目!」
◇◇◇
「オカエリっ!…告白、どうだった?」
「ーーーやっぱりめちゃくちゃかっこよかった…っ、!わ"だひ......ひぐっ、次に"、ぐすっ…進め"ない"、かも…!」
"「身長184cm体重72kgのガキに纏わりつかれながら菓子やら飯やら作れるか?」
「ンん!?(え、急に何?ナゾナゾ?)」
「いや…イマイチ解りづれぇな。んー、あぁ、男が何時間もぴーぴー泣いた挙句、あんたの髪の毛に鼻水つけたらどうする?デケェ図体が鼻の下と頭痛くしてさ。しかも其れが二匹。引っ付けるか?」
「ええっと…それはチョット…。ごめん、さっきから何の話?」
「ーーそういう事だ、わるいな」"
岩泉は一切無駄に言葉を発する事無く雰囲気で伝える如く、ふわり、と鼓草を連想させ柔らかく笑い、数秒間視線を混じり合わせれば、勇気を出して伝えてくれた事に感謝と敬意を彼女に伝え、その場を離れたのだ。
「彼から好きな人が居る、と言われたワケじゃ無いよね?なら…」
「ーー勿論、何処の誰かなんて定かでは無いけど…岩泉くんの核が灯る瞳の奥に常に映る誰かには到底、私なんかは敵わないよ。ーーだって凄く悔しいけど、その相手は、あの彼をあんな別人の様な顔にさせる人だもん…」
「ッ!?ちわス!」
「おりょ。ちーす!」
「こ、コンニチハ」
本屋に立ち寄り参考書等を購入したなまえは、帰宅路にて在るラーメン屋の前へ差し掛かる途中、まさかの人物達と奇遇に遭遇し、あ、の発音が4人一斉に被る。
「~~ぶっ、あはははっ!」
「!?ーーえーと、スマン今の俺だったよ!?」
「~~な"ッ…スガ、笑うな!(旭はナイスフォロー!)」
「~~わわ…ご、ごめんなさい…!端なくって…!で、でもあまりにも美味しそうでつい…!」
「あはは、ごめんごめん!可愛いなぁって思ってさ、許してね!そうだ、良かったらみょうじさんも今から俺達と一緒にラーメン食いに行かない?」
ラーメン屋から漂う美味しそうなスープの匂いにつれられてつい、なまえの薄いお腹から、きゅるるる…と可愛らしい音がその場に居た全員に聞こえれば、恥ずかしさのあまり透明感溢れる頬を、ぼふん!と一気に染めあげ湯気を蒸す。清楚可憐な彼女が見せる可愛らしい一面に、ついホッコリしては笑いを堪えられなかった菅原から優しく食事に誘い、最終的には菅原やなまえの(良い意味で)人たらし属性が調和し互いに良さを発揮、あっという間に溶け込んで下の名前で呼ぶ程にまでになるのだ。
「スガ!ちょ、ちょちょ!流石に此処は野郎系過ぎない!?」
「よ、ヨシ!い、今から別の店を探す…っ!」
共に居た澤村と東峰からは気を使い、あの青城の天使と一緒にご飯行くならばもっと可愛くて女子ウケ良いものの方が…!と慌てふためきスマホを取り出し検索するが、なまえは、御一緒しても良いんですか!?寧ろ此処のお店のラーメンが良いです、宜しくお願いします…!と目をキラキラと輝かせながら接し、お言葉に甘えて烏野3人の仲間に入れて貰う事に成ったのだ。
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「なまえちゃんは美味しそうに食べるね!いいね、いいね!俺のも食べてみる?」
「!?いえ、孝支くんのお気持ちだけで…!私にも食べれる辛さの限度があります…!大地さんは醤油ラーメンがお好きなんですよね?潔子ちゃんから聞きました」
「あ、ううう、うん…!でもなまえちゃんもラーメン食べるんだね…ちょっと意外というか…」
「コラコラ烏野主将~!いつもの貫禄はどこいった(笑)」
「ふふっ、ラーメンはバレー部の皆と一緒に食べに来たりします。…旭さんは食べてる塩ラーメンだけに汐らしい、なんちゃって…」
「!?なまえちゃんって実はそんなキャラなの?素直にとんこつ頼まない俺が悪い!?(必死でフォロー思考中)」
「「ブフォ…!」」
「~~ごめんなさい」
◇◇◇
「ーーへ?烏野の主将達とラーメン行ったの?」
「うん…!とっても優しくて面白い人達だったよ。良いお友達になれたら嬉しいな」
「うーん…ごめん。俺のジェラシーの勝利。もう着いてっちゃヤダ」
「~~わぷっ!?」
「コラ花巻、さっさと離れなさいな。まー、ラッキーね烏野。なまえちゃんの手作りマフィンを食してる俺らがイチバン幸せ者なんだけどネ。めちゃくちゃ美味い」
「ふふっ、いつも食べてくれてありがとう。…あの、貴大くん、も…っ、そろそろ、や…ぁ…っ」
「(ドキッ)え、ええー?さてどうしようかな?だって今邪魔者×2不在なんだもーん。こんなチャンス滅多に巡って来ないじゃん?可愛いね」
「ーー花巻、天使の次に悪魔が控えてるのはご存知?そっか、そんなに俺の事が待ち遠しかったの?カワイイネ」
「~~お前、それ自分で言う?やめろください(ヒュン)」
ある日の放課後。テスト期間間近なのもあり故に学業にも抜かり無く熟さなければ成らない彼らは特に気合いを入れていた。インハイを終えたのにも関わらず部活に残る選択をした、大切な時期なる受験生である彼らは必ず結果を出さなくては成らない為に、即ちとても真剣である。特になまえはお嬢様であるが、既に目指している難関なる職業があるので、その舞台へと進む為に特化する大学へ進学する為にも故に懸命である。なまえの勉学は大学合格圏内を常に文句無しにキープはしているが、マネージャーを最後まで精一杯やり遂げる為にも絶対に気を抜く訳には行かない。常に自身を追い込む様に上へと立ち向かう如く姿勢で居るのだ。そんな最中、なまえと花巻、松川はテスト勉強からの休憩としてなまえが授業で作ったマフィンを食べながら烏野3年との出来事の話題に繋がるのだ。
(ーー画像添付ーー)
(なまえちゃんと撮った写真、一年生コンビに見せたら想像以上に泣かれて羨ましがられたわ!楽しかったねー!)
(ホントいつもウチのが迷惑掛けて申し訳ない。聞けばテスト勉強も世話になったとか…)
(常に直球勝負するのは日向の良いトコなんだけどね。フェイントの良さを知ってくればきっと少しずつ大人な対応が出来ると思うから期待して待っててやってよ。また汐らしい大地と塩ラーメン食いに行きましょう)
(ーー旭!)
(うう、お恥ずかしい…!画像の皆いい笑顔だね!孝支くん、あの時に誘ってくれてありがとう!烏野のお父さん達、翔ちゃんと飛雄くんの事を宜しくお願いします)
まさに宿敵である立場といえどコートを離れれば互いにイチ高校生である。またしても新たなメッセージアプリ上のグループで、楽しい賑わいを見せるのであった。
「~~菅原さん達ずるいですよ俺の気持ち知ってるのに!俺も一緒に行ってなまえさんに「翔ちゃん、ふーっ、ふーっ、はいあーん」して欲しかった…!そんなんラーメンより熱い時間を過ごせる自信しかないっ…!」
「グッ…羨ましい…!(~~俺だってあの天使の吐息でフーフーして貰いたいし半熟煮卵を半分こして彼女と仲良く食べたい…!)」
「何で君たちはいつもその人にやって貰ってばっかなの?何かお返ししようと思わないの?あーそっか逆に迷惑になるか、ゴ麺ー☆」
「「!?」」
「ーーツッキー…」
◇◇◇
「ーー確実に仕留めるよ」
「「「御意」」」」
青城男子バレー部一同、ボスである松川さんの厳しい最終確認(脅)の後、無事にテストに全力で励み全ての教科を無事に終え、やっと一安心する。そしてすぐに楽しみだった球技大会が始まり、各々精を出すのだ。中でも岩泉と京谷の野球勝負は特に見物で盛り上がりを見せる。そこから京谷は岩泉に様々な事柄を挑戦していくが尽く負け、その過程の中で、岩泉に強い憧れを寄せていくのだった。なまえは球技大会であったのだが、複数の女生徒の友人に「競技か応援で選択出来るから、なまえちゃん一緒にチア(応援)やらない?」と誘われ、岩泉曰く"優等生ぶりっ子"であるなまえは、最初は控えめな自身に向いて無いのでは…迷惑掛けちゃわないか…と物凄く困惑したが、周囲の友人の後押しや潮神監修の基、とっても可愛い衣装をアレンジし作成、共に踊る友人と仲良し印♡と云う事で髪型やメイク、ネイルを皆でお揃いで揃える事になり、なまえにとってはそれが何よりも嬉しくて仕方ないのもあり、チアをやる事に決めたのだ。自身がチアをやる事になった、振り付けや立ち位置もきちんと覚えて頑張っている、と及川や岩泉を始めバレー部の皆に伝えた時は各々反応は夫々異なったが、ピーピー泣き喚く及川や岩泉を筆頭に所謂、過保護組をグイグイ押さえ付けた温田や渡達から「高校3年生である大切な思い出を写真にバッチリと収めますからね!俺らに任せてください!」と眩しく言われ、なまえの魅力と自信溢れる笑顔が咲くのだった。
「はじめちゃーん!頑張ってー!」
「ーーっシャァ!!」
「クッ…岩泉…!周囲の視線から話題から何もかも最高視聴率叩き出しやがってちくしょうがクソカッケーな!」
「岩泉夫妻が眩しい…つーか奥様の衣装と姿がめちゃくちゃ可愛すぎる…拝めて幸せだわ」
「~~はァっ!?夫妻じゃねーし!あとオマエらなまえを見るな!シッ、シッ!」
「あらあら嫉妬か及川くーん?普段は腹立つくらい女の子からキャーキャー言われてても、いざ本当に好きな女の子が出来たが結ばれない乙女ゲームの噛ませ犬ポジションなの可哀想な、ドンマイ(笑)」
「!?ちょっ…勝手に決めるな!」
「…でもこの際だから俺がいつも思ってた事言わせて貰うけど、岩泉がみょうじの事マジだったらどうすんの?」
「ーーっ、やめてよね。岩ちゃんからすればなまえは妹みたいな子だよ。まぁ、口では色々と舌戦交えますけど!」
「そんなん言っても薄ら気付いてるクセによ。色々負けてんべ?及川」
「ーー負けてねーし!」
「これだから親密すぎる幼なじみ関係は駄目なのよ。境界線が曖昧且つ見失った、ってやつ?」
「まぁ確かにな…岩泉から恋バナなんて一切聞いた事なんか無いけど、みょうじの事をどんな意味合いで意識してるんだろうな。…ま、及川にも言えた事なんだけど?」
「ひゃ~。親密過ぎるのも羨ましい反面、色々と大変だね?互いに頑張れよな」
「ーーー…」
京谷が投げたボールと岩泉が振るバットから、キィィンーー!と気持ちの良い音が響き渡れば、ワァァッと男子からも女子からも声援で盛大に盛り上がり、ぷりぷり可愛らしいチアちゃん達の華麗な応援の効果も相余ってグラウンドは熱狂に包まれ、無事に球技大会は大成功を収めたのだ。一方、友人達から投げ掛けられたまさかの言葉に深く戸惑う及川の視線の先には、なまえと互いに両手を合わせてハイタッチしキラキラと笑い青春を謳歌する岩泉の姿が在り、今までなまえの事柄に対して、岩泉から及川自身に投げ掛けられてきた言葉の数々を思い出し情景を振り返れば、及川の瞳は静かに揺れるのであった。
「渡!ちゃんとカメラに収めたな!?」
「はい!もちろん、バッチリです!」
「ヒューッ♪ナイスファイト!」
「あれ…?ちょっ…及川さん異様に少なくね…?」
「~~あ"ーーー!?てか揃いに揃ってなまえさんばっかじゃねーか!俺もお前らも配分って言葉忘れてるぞ、今からでも急げ!」
「「「「!?(しまった…)」」」」
結局、最後辺りはブレブレ写真が必然的に多くなった(チーン)
◇◇◇
「ーー岩泉くん、ちょっといいかな?二人で話したいんだけど…」
水道場の蛇口を捻り頭から水を浴び終えタオルで拭いていた際に(確か)自身と同級生であった筈の見た目は綺麗な女の子から話し掛けられ、短く返事し彼女に向き合う。二人で話したいんだけど…なんて内容は、きっと自身を通じて及川目当てか?めんどくせェな、と内心溜息を零しながらも人として、一応先ずは話を聞いてみる事にし耳を傾けた。
「ーーおう、何だ?」
「あ、あああの、私っ…!岩泉くんの事が好きです!岩泉くんはもう忘れたかもしれないけど、私達が2年生の時に怖そうな男子生徒に廊下で強くぶつかられてよろめいて転んだ時、岩泉くんが私を庇ってくれて、その人に注意して助けてくれたのがきっかけです。岩泉くんは誰よりもかっこいいよ!今日も、とってもかっこよかった…!友達からでも良いです…良かったら、私と付き合って貰えませんか…?」
綺麗な彼女から繰り出される言葉に驚きのあまり時が止まった様な感覚に陥る岩泉だったが、先ずは一応、聞き間違いや人違いじゃないか確認してみれば、むぅっ、と頬を膨らませられ「岩泉くんだよ!」と強く言われ「そ、そうか…スマンな」と静かに返し一旦、平常心になる為にも、ゆっくりと深呼吸をしたのだ。相手が真剣に気持ちを伝えて来るならば此方も真剣に気持ちを伝え返すべきであろう。そして好きな相手に気持ちを純粋に伝えられるなんて強いなと、ーー心からそう思った。
◇◇◇
「なまえ!お前の所為で教師に叱られて男子便所掃除の刑になっただろうが!~~つーかこんなけしからんもっとやれ写真撮影した奴、今スグ俺んとこ連れて来い!褒めてつかわ…説教しちゃる!」
「えぇ?でも堅ちゃんが私のチアの姿見たいから絶対に画像送ってって言うから、恥ずかしいのを我慢して送ったんだよ?…なんでそれが御手洗の掃除に繋がるの?」
「ーー授業中にお前から送られて来た画像を我慢出来ずつい見ちまってクソデケェ声出しちまったんだよ!あ"ーー信じらんねぇ!こんなエロすぎる格好あるかよ…伊達工でそんなん着てぽやぽや歩いてりゃ瞬時に喰い尽くされ…ハッ!?お前、及川さんに喰われてねぇだろうな!?」
「!?何で急に徹くん?」
電話越しでも充分過ぎるほどに伝わる剣幕で言われて、なまえは、ぴゃっ、と肩を跳ね上げた。なまえは何故こんなにも二口が慌ててるのか理解は出来なかったが、原因はチア姿のなまえの画像、と云うことは理解出来た。なまえの女友達が絶対にオススメ!と言ってくれた数枚だったので二口だけに送ってみたが、残念ながら彼はお気に召さなかったと肩を落とす。では、二口が発狂した写真は一体どの様な画像だったのであろうか?其れは、両手のポンポンを頭上に持っていく為であろう、つい唇を寄せて噛み付きたくなる脇の下と透き通る細い腕、ノースリーブからの豊満な横乳胸チラ、新雪の薄い腹チラ、細くて可愛い腰のラインと太腿がバッチリ写った姿と、延いては心底愛でる彼女のめちゃくちゃ可愛く眩しい笑顔の画像であった(お気に入り保存である)
「ーー俺以外に絶対に渡すなよ…!」
「でもね、徹くんにも画像頂戴って言われてて…」
「!?絶対無理駄目!」
◇◇◇
「オカエリっ!…告白、どうだった?」
「ーーーやっぱりめちゃくちゃかっこよかった…っ、!わ"だひ......ひぐっ、次に"、ぐすっ…進め"ない"、かも…!」
"「身長184cm体重72kgのガキに纏わりつかれながら菓子やら飯やら作れるか?」
「ンん!?(え、急に何?ナゾナゾ?)」
「いや…イマイチ解りづれぇな。んー、あぁ、男が何時間もぴーぴー泣いた挙句、あんたの髪の毛に鼻水つけたらどうする?デケェ図体が鼻の下と頭痛くしてさ。しかも其れが二匹。引っ付けるか?」
「ええっと…それはチョット…。ごめん、さっきから何の話?」
「ーーそういう事だ、わるいな」"
岩泉は一切無駄に言葉を発する事無く雰囲気で伝える如く、ふわり、と鼓草を連想させ柔らかく笑い、数秒間視線を混じり合わせれば、勇気を出して伝えてくれた事に感謝と敬意を彼女に伝え、その場を離れたのだ。
「彼から好きな人が居る、と言われたワケじゃ無いよね?なら…」
「ーー勿論、何処の誰かなんて定かでは無いけど…岩泉くんの核が灯る瞳の奥に常に映る誰かには到底、私なんかは敵わないよ。ーーだって凄く悔しいけど、その相手は、あの彼をあんな別人の様な顔にさせる人だもん…」