コ ー プ ス・リ バ イ バ ー
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「…俺から言い出した事だけど、本当に良いの?ーー外泊だよ?家じゃないんだよ?」
「うん、その日は沢山楽しもうね。…誕生日だもん。徹くんの好きな事して良いよ?」
好きな事して良い、との言葉から、ドクン、と心臓が鳴る。先日、同じ学年の女生徒から揶揄われた言葉と同じ意味として勝手に連想させながら一連の流れ思い出し、強いては鼓動が調子良く高鳴る。いやいや待て待て落ちつけ俺。なまえの言葉の意味合いは俺の考えている事とは全く異なる。都合の良い様に解釈して勘違いはするけど先ずは一旦、落ちつけ。ーー何故この様な話題になっているか、と云うと来月の及川の誕生日になまえと二人きりで外泊し一緒に誕生日を迎えたい、と云う事柄が発端にあった。及川は高校最後の自身の誕生日、大切な人ーーなまえと如何しても二人きりで過ごしたい。高校と云う舞台の終幕境界へと差し掛かる今、自身が刻む時間は将来の選択の決断へと着実に向かわなければ成らない。
「素敵な思い出を作ろうね」
「ーー思い出だけで終わらせるつもりは無い」
「…徹くん…?」
本日、部活終了後の女子バレー部との主将同士の打ち合わせ後、終わるまで待っててくれたなまえと二人きりになった頃合、ダメ元で思い切って自身の希望をぶつけてみれば、なまえからは直ぐにOKが出た。本来は喜ぶ場面ーーいや、確かに凄く嬉しいんだけど何だか胸に引っ掛かる。
「(ーー泊まりだよ?いや、今更何言ってんの、なんて言われたら言い返せないけど…えーと、なまえは俺の事を男として見てない、って事?ええ…ショック…でも俺、結構アピールしてるよね?だって俺達、あんな事やこんな事(自主規制)してるよね…?(全部、一方的だけどさっ!)もしかして俺の言葉が足りなかった…?はっ…!?まさかなまえは恋愛知らないしめちゃくちゃ鈍いから?ならもう少し踏み込んで言葉や態度で示すべき?~~あ!しまった…!俺だって恋愛ならなまえしか知らないじゃん!ヒェッ…一体、何が如何したら正解なの!?誰か教えてえろ…偉い人!)」
「あの…どうしたの…?」
普段の彼の洞察力は鋭利なる武器であり徹頭徹尾に射貫く及川だが、特別であるなまえ自身と一途な初恋に向き合えば、発動条件の振れ幅は広くまた大きく変化する。ーーああもう、なまえはいつもそうだ。如何なる時も、此方の心情なんかお構いなしに甚も簡単に接近しては、ぽやぽやとした不思議そうな表情で見上げてくる。そしてその誰よりも可愛い顔に例外無く病み付きになるのだ。ムカつく、腹立つ、可愛い、手放したくない、幼なじみ継続なんてクソ喰らえ、俺を男として意識してーーその桜桃の可愛いお口で俺だけしか見えない、と生涯紡いで。壊れ掛けの時計の針の様に、及川の核心はグラグラと揺れる。
「ーー俺と二人きりになる意味は、もう理解してるよね?」
「!?…んぅっ…」
「…あーらら、すげー可愛い…」
恋の駆け引きとか恋愛のテクニックとか、そんなの全く知らない。全身で愛を抱えてぶつけるこの方法しか思いつかない(※但し当たって砕けたくはない)
舐めて吸って混ざり合った唾液を飲み込んで、わざとばかりを繰り返す水音に併せて、此処は部室此処は部室此処は部室、と一応、頭の片隅で呪文の様に唱えては理性を必死に保ち、無我夢中でなまえの唇を貪る。高がキスなんて性行為までに繋げるだけの只の流れ、唇を合わせるだけの取るに足らないモノ、なんてずっと思ってたけど撤回するよ。ーー今は、この女の子とならずっとしていたい熱を帯びる行為だった。
「…っ…ほらほら、ちゃんと息してネ」
「…ぁ、ぁ…は…ふ…」
「ーーなまえの甘い舌は柔らかいグミみたい。もっと食べちゃおっかな?」
"「なまえの甘い舌も可愛い此処も柔らかいグミみてぇな。ーーマジで吸って噛んでいい?」"
「…ぁ、や…だ、んぅ…~~そ…れ、言わな、いでっ…!」
なまえとのキスの時、はふはふしながらベチョベチョに溶けたアイスクリームの様な表情を上から見下すのが凄く好きだ。そうそうこれこれ、なんて口角を上げ舌舐りしながらの骨の髄から響き伝わる強く甘く痺れる感覚が非常に癖になる。無情にも彼女でしか味わえない味覚や感覚に全てに溺れて、酸素を求める様に欲しくて欲しくて離れられない。ーーこの世の中は正直、愚にも付かぬ人間なんて沢山居るのに、天使からの贈り物であるなまえはたった一人しか存在しない。
「…は…?何でグミって言葉で表情が明白に変わったの?」
「!?っ…なにも、な……」
「もう良い喋んな黙ってろ」
「~~~ッ!?」
グミなんか大したワードじゃない。只、なまえの飴玉の瞳に見え隠れするパズルの欠片が無性に癇に障る。病み付きになってる飴玉に勝手に唾つけられた様な感覚に虫唾が走る。ーー明日ありと思う心の仇桜、なんて言葉が皮肉にも頭を過ぎるのだ。ずっとずっと傍に居てくれた彼女は何よりも美しく儚い。だからこそそんな彼女を俺の花瓶に今までの様に大切に生け続け愛でなければ成らない。死んでも、譲りたくない。
「ーー俺の誕生日、覚悟しておけよ」
勝利までの過程なんて関係ない。要は結果が全てなんだからーー艶やかな美髪で心地よい毛を背徳にぐしゃっと掴んで逃げられない様に固定し、むしゃぶりつく様に口内ぐっちゃぐちゃにしてやった所為だろう。ドロドロになったゼリーの如く焦点の定まらず、歯で噛んで砕けた飴玉の可愛らしい瞳に、ぽわり、とハートを浮かべ、涙の汁を零しては蕩けきった表情し意識朦朧として、くたり…とする彼女を自身の片腕で甚も簡単に抱き締め支えては、王は手の甲で濡れそぼった口元をグッと拭い、無慈悲に言い放つのだ。
◇◇◇
「ーー子うさぎ、同じ学校でマネだったのかよ…まさかコッチではそのナリみてぇに媚態晒してだらしなくとろとろぽやぽやしてねぇだろうな?」
「「「「ーーァァ"?(ブチブチブチ…ィッ)」」」」
「~~はァぁ!?ちょっとアンタ…!」
「お前…!先輩方に挨拶しないばかりか、なまえさんに対しての接し方も失礼だろうが!この麗しい女性はな…っ、俺らにとっての「ーー急に何なんですか?彼女に謝ってください」フェッ!?(国見が怖い…!)」
「あ、あのね、勇くんも矢巾くんも英くんも、ありがとう…!でも大丈夫だよ?私と京谷くんは在るバレーボールのクラブチームで知り合ったの。京谷くん、元気そうで良かった…!元々は青葉城西のバレー部だったんだね。私がまだお手伝いの時は偶然に会えなかったからお互いに知らなかったんだよね。ーー私はね、3年生からマネージャーになったの。役割が出来てるかは皆の判定にはなるんだけど、私にとってはずっとずっと憧れてた青葉城西の男子バレー部のマネージャーなのもあって、今は精一杯、頑張ってやらせて貰ってるよ。宜しくね」
「これ以上ないくらいに部員全員お世話になってます…!なのでいつも心の底から感謝してますからね!」
「はァ…ウルセェ。なまえ、テメェは一々動きがほわほわ甘ったるくて癇に障るんだよ。俺の邪魔したらこの場から首根っこ掴んで追い出す。ーー俺の好きなドリンクの味覚えてんだろうな?」
「あ…ごめんなさい。ドリンクはもちろん覚えているし準備もしてあるよ。そこは任せて…!」
「ーー黙って聞いてりゃ相変わらず躾がなってねェなオイ。動けて使えるなら別に俺らの事は構いやしねぇよ。だがな、なまえの事は丁寧に扱えよ?先ずは其れを頭に叩き込んで今スグに覚えろ。二度目はねェ。ーー間違っても、牙向けて噛み付いて怪我させたりなんかしやがったら俺がテメェの首へし折るからな」
「!?(あああっ…!やっぱりソウデスヨネ…!自分の事はムカついてた程度だケド、みょうじさんは決してアカンですよね!流石は青城エース、そしてなまえさん専属騎士の岩泉さん…!~~あああっ他も方々もなまえさんって云うトリガーは譲れず我慢の限界突破し乱闘か!?やっぱりこうなるブレない3年生~ッ…!!)」
その場に居た1・2年は恐怖でガタガタガタガタと震え上がり(※矢巾、金田一、国見は除く)全くもって生きた心地がしなかった。3年生なんかは特にバチバチブチブチ…ッと不穏状態、非常に怒りに満ち溢れた恐ろしい雰囲気であり、なまえの説明やフォローが無ければ危険であった中で、京谷と青葉城西男子バレー部は久しぶりの再会になった。
「ハイハーイ、ミンナオチツイテ(落ちつけ落ちつけ落ちつけ落ちつけ及川さんは大人高校3年生バレー部主将なまえのヒーロー)狂犬ちゃん、この甘ったるいほわほわ子うさぎちゃんは生命線だからヨロシクネ?これは決して脅しなんかじゃないよ」
「(もうヤダ今後ホントこんなんで大丈夫なの?何よりマジで及川さんが一番怖くてチビりそう誰かタスケテ…!)」
先程までは「まだ3年残ってんのかよ」なんて悪態つかれた周囲の反応とは異なり比較的穏やかであった青城主将だが、今は全く正反対の様子でありつい感情に呑まれそうにはなり青筋立てながらも必死に耐え忍んでいた。なまえが絡むと通常モードが崩れやすく寧ろ非常に厄介である主将であるのを京谷は今だ知らない。知らないって或る意味、とっても幸せだよね。
◇◇◇
「堅ちゃん、部活も勉強も凄く頑張ってるんだね!私も一緒に勉強出来て凄く頑張れたよ。ありがとう」
「ーー全部背負うって宣言した以上、口だけの男なんてスゲーカッコ悪ぃじゃん。俺は絶対に良い会社に就職してガッツリ稼いで、そんで夢中なバレーもずーっと続けるんだよ」
「堅ちゃん…かっこいい…!」
「トーゼンだろ。だからお前は安心しろよ」
「? ーーきゃぁっ!?…あ、あら…?はわわっ…!」
「!?ーーンのっ…!」
「(ぽふん)堅ちゃ、ありがとう…」
「ーーなまえ、今から三秒以内に俺からさっさと離れろ。離れねぇなら乳揉むぞ。さーん、にー「!?~~ひゃっ…!もうっ…信じられない!すぐに離れたのに胸触った!ばかばかばかっ」
「ンなもん俺に押し付けて来るのが悪いんだよ。嫌ならさっさと離れろこのサキュバス!」
「(サキュバス!?)~~堅ちゃんは、私が躓いた所を助けてくれたんじゃなかったの…!?」
「そうだよ!お前が顔面から地面に転んで、今よりも更にブスにならない様に助けてやったんだから文句じゃなくて御礼言え」
「~~うわぁん、今日は何だかいきなりいつにも増して意地悪度強め…!」
「(~~なんっでコイツ、あんなクッソエッロい紐パン履いてんだよこの…ッ!ふざけんなよいつもの色気ねェ甘々レースぶりっ子パンツはどうしたんだよ…ッあ"~~クロッチ部分鷲掴んで紐パン毟り取ってナ✕でブチ✕✕てぇ…!ちくしょう…!今夜覚悟しとけよお前の妄想して存分にヌいてやっからな…!)」
告白混じりの話題の中であったのに、ぶわぁっ、と急に吹き抜け、普段からずーっと触りたくって仕方ないなまえの秘密の部分を隠す短い制服のスカートを捲り上げ、彼女の清楚可憐なイメージと全く異なり寧ろギャップにめちゃくちゃ萌え悶える様なショーツを目の前で拝めたので、強い風に大いに感謝、一方、自身が心底、惚れ込んで病み付きになっているなまえに対しては非常にイライラムラムラムラムラする伊達工新主将であった。然しながら、大切な女性に対して(途中までの)発言はカッコ良かったのに途中から及び特に心の声が聞くに堪えないです新主将…!茂庭さんが泣いちゃいますよ!
「うん、その日は沢山楽しもうね。…誕生日だもん。徹くんの好きな事して良いよ?」
好きな事して良い、との言葉から、ドクン、と心臓が鳴る。先日、同じ学年の女生徒から揶揄われた言葉と同じ意味として勝手に連想させながら一連の流れ思い出し、強いては鼓動が調子良く高鳴る。いやいや待て待て落ちつけ俺。なまえの言葉の意味合いは俺の考えている事とは全く異なる。都合の良い様に解釈して勘違いはするけど先ずは一旦、落ちつけ。ーー何故この様な話題になっているか、と云うと来月の及川の誕生日になまえと二人きりで外泊し一緒に誕生日を迎えたい、と云う事柄が発端にあった。及川は高校最後の自身の誕生日、大切な人ーーなまえと如何しても二人きりで過ごしたい。高校と云う舞台の終幕境界へと差し掛かる今、自身が刻む時間は将来の選択の決断へと着実に向かわなければ成らない。
「素敵な思い出を作ろうね」
「ーー思い出だけで終わらせるつもりは無い」
「…徹くん…?」
本日、部活終了後の女子バレー部との主将同士の打ち合わせ後、終わるまで待っててくれたなまえと二人きりになった頃合、ダメ元で思い切って自身の希望をぶつけてみれば、なまえからは直ぐにOKが出た。本来は喜ぶ場面ーーいや、確かに凄く嬉しいんだけど何だか胸に引っ掛かる。
「(ーー泊まりだよ?いや、今更何言ってんの、なんて言われたら言い返せないけど…えーと、なまえは俺の事を男として見てない、って事?ええ…ショック…でも俺、結構アピールしてるよね?だって俺達、あんな事やこんな事(自主規制)してるよね…?(全部、一方的だけどさっ!)もしかして俺の言葉が足りなかった…?はっ…!?まさかなまえは恋愛知らないしめちゃくちゃ鈍いから?ならもう少し踏み込んで言葉や態度で示すべき?~~あ!しまった…!俺だって恋愛ならなまえしか知らないじゃん!ヒェッ…一体、何が如何したら正解なの!?誰か教えてえろ…偉い人!)」
「あの…どうしたの…?」
普段の彼の洞察力は鋭利なる武器であり徹頭徹尾に射貫く及川だが、特別であるなまえ自身と一途な初恋に向き合えば、発動条件の振れ幅は広くまた大きく変化する。ーーああもう、なまえはいつもそうだ。如何なる時も、此方の心情なんかお構いなしに甚も簡単に接近しては、ぽやぽやとした不思議そうな表情で見上げてくる。そしてその誰よりも可愛い顔に例外無く病み付きになるのだ。ムカつく、腹立つ、可愛い、手放したくない、幼なじみ継続なんてクソ喰らえ、俺を男として意識してーーその桜桃の可愛いお口で俺だけしか見えない、と生涯紡いで。壊れ掛けの時計の針の様に、及川の核心はグラグラと揺れる。
「ーー俺と二人きりになる意味は、もう理解してるよね?」
「!?…んぅっ…」
「…あーらら、すげー可愛い…」
恋の駆け引きとか恋愛のテクニックとか、そんなの全く知らない。全身で愛を抱えてぶつけるこの方法しか思いつかない(※但し当たって砕けたくはない)
舐めて吸って混ざり合った唾液を飲み込んで、わざとばかりを繰り返す水音に併せて、此処は部室此処は部室此処は部室、と一応、頭の片隅で呪文の様に唱えては理性を必死に保ち、無我夢中でなまえの唇を貪る。高がキスなんて性行為までに繋げるだけの只の流れ、唇を合わせるだけの取るに足らないモノ、なんてずっと思ってたけど撤回するよ。ーー今は、この女の子とならずっとしていたい熱を帯びる行為だった。
「…っ…ほらほら、ちゃんと息してネ」
「…ぁ、ぁ…は…ふ…」
「ーーなまえの甘い舌は柔らかいグミみたい。もっと食べちゃおっかな?」
"「なまえの甘い舌も可愛い此処も柔らかいグミみてぇな。ーーマジで吸って噛んでいい?」"
「…ぁ、や…だ、んぅ…~~そ…れ、言わな、いでっ…!」
なまえとのキスの時、はふはふしながらベチョベチョに溶けたアイスクリームの様な表情を上から見下すのが凄く好きだ。そうそうこれこれ、なんて口角を上げ舌舐りしながらの骨の髄から響き伝わる強く甘く痺れる感覚が非常に癖になる。無情にも彼女でしか味わえない味覚や感覚に全てに溺れて、酸素を求める様に欲しくて欲しくて離れられない。ーーこの世の中は正直、愚にも付かぬ人間なんて沢山居るのに、天使からの贈り物であるなまえはたった一人しか存在しない。
「…は…?何でグミって言葉で表情が明白に変わったの?」
「!?っ…なにも、な……」
「もう良い喋んな黙ってろ」
「~~~ッ!?」
グミなんか大したワードじゃない。只、なまえの飴玉の瞳に見え隠れするパズルの欠片が無性に癇に障る。病み付きになってる飴玉に勝手に唾つけられた様な感覚に虫唾が走る。ーー明日ありと思う心の仇桜、なんて言葉が皮肉にも頭を過ぎるのだ。ずっとずっと傍に居てくれた彼女は何よりも美しく儚い。だからこそそんな彼女を俺の花瓶に今までの様に大切に生け続け愛でなければ成らない。死んでも、譲りたくない。
「ーー俺の誕生日、覚悟しておけよ」
勝利までの過程なんて関係ない。要は結果が全てなんだからーー艶やかな美髪で心地よい毛を背徳にぐしゃっと掴んで逃げられない様に固定し、むしゃぶりつく様に口内ぐっちゃぐちゃにしてやった所為だろう。ドロドロになったゼリーの如く焦点の定まらず、歯で噛んで砕けた飴玉の可愛らしい瞳に、ぽわり、とハートを浮かべ、涙の汁を零しては蕩けきった表情し意識朦朧として、くたり…とする彼女を自身の片腕で甚も簡単に抱き締め支えては、王は手の甲で濡れそぼった口元をグッと拭い、無慈悲に言い放つのだ。
◇◇◇
「ーー子うさぎ、同じ学校でマネだったのかよ…まさかコッチではそのナリみてぇに媚態晒してだらしなくとろとろぽやぽやしてねぇだろうな?」
「「「「ーーァァ"?(ブチブチブチ…ィッ)」」」」
「~~はァぁ!?ちょっとアンタ…!」
「お前…!先輩方に挨拶しないばかりか、なまえさんに対しての接し方も失礼だろうが!この麗しい女性はな…っ、俺らにとっての「ーー急に何なんですか?彼女に謝ってください」フェッ!?(国見が怖い…!)」
「あ、あのね、勇くんも矢巾くんも英くんも、ありがとう…!でも大丈夫だよ?私と京谷くんは在るバレーボールのクラブチームで知り合ったの。京谷くん、元気そうで良かった…!元々は青葉城西のバレー部だったんだね。私がまだお手伝いの時は偶然に会えなかったからお互いに知らなかったんだよね。ーー私はね、3年生からマネージャーになったの。役割が出来てるかは皆の判定にはなるんだけど、私にとってはずっとずっと憧れてた青葉城西の男子バレー部のマネージャーなのもあって、今は精一杯、頑張ってやらせて貰ってるよ。宜しくね」
「これ以上ないくらいに部員全員お世話になってます…!なのでいつも心の底から感謝してますからね!」
「はァ…ウルセェ。なまえ、テメェは一々動きがほわほわ甘ったるくて癇に障るんだよ。俺の邪魔したらこの場から首根っこ掴んで追い出す。ーー俺の好きなドリンクの味覚えてんだろうな?」
「あ…ごめんなさい。ドリンクはもちろん覚えているし準備もしてあるよ。そこは任せて…!」
「ーー黙って聞いてりゃ相変わらず躾がなってねェなオイ。動けて使えるなら別に俺らの事は構いやしねぇよ。だがな、なまえの事は丁寧に扱えよ?先ずは其れを頭に叩き込んで今スグに覚えろ。二度目はねェ。ーー間違っても、牙向けて噛み付いて怪我させたりなんかしやがったら俺がテメェの首へし折るからな」
「!?(あああっ…!やっぱりソウデスヨネ…!自分の事はムカついてた程度だケド、みょうじさんは決してアカンですよね!流石は青城エース、そしてなまえさん専属騎士の岩泉さん…!~~あああっ他も方々もなまえさんって云うトリガーは譲れず我慢の限界突破し乱闘か!?やっぱりこうなるブレない3年生~ッ…!!)」
その場に居た1・2年は恐怖でガタガタガタガタと震え上がり(※矢巾、金田一、国見は除く)全くもって生きた心地がしなかった。3年生なんかは特にバチバチブチブチ…ッと不穏状態、非常に怒りに満ち溢れた恐ろしい雰囲気であり、なまえの説明やフォローが無ければ危険であった中で、京谷と青葉城西男子バレー部は久しぶりの再会になった。
「ハイハーイ、ミンナオチツイテ(落ちつけ落ちつけ落ちつけ落ちつけ及川さんは大人高校3年生バレー部主将なまえのヒーロー)狂犬ちゃん、この甘ったるいほわほわ子うさぎちゃんは生命線だからヨロシクネ?これは決して脅しなんかじゃないよ」
「(もうヤダ今後ホントこんなんで大丈夫なの?何よりマジで及川さんが一番怖くてチビりそう誰かタスケテ…!)」
先程までは「まだ3年残ってんのかよ」なんて悪態つかれた周囲の反応とは異なり比較的穏やかであった青城主将だが、今は全く正反対の様子でありつい感情に呑まれそうにはなり青筋立てながらも必死に耐え忍んでいた。なまえが絡むと通常モードが崩れやすく寧ろ非常に厄介である主将であるのを京谷は今だ知らない。知らないって或る意味、とっても幸せだよね。
◇◇◇
「堅ちゃん、部活も勉強も凄く頑張ってるんだね!私も一緒に勉強出来て凄く頑張れたよ。ありがとう」
「ーー全部背負うって宣言した以上、口だけの男なんてスゲーカッコ悪ぃじゃん。俺は絶対に良い会社に就職してガッツリ稼いで、そんで夢中なバレーもずーっと続けるんだよ」
「堅ちゃん…かっこいい…!」
「トーゼンだろ。だからお前は安心しろよ」
「? ーーきゃぁっ!?…あ、あら…?はわわっ…!」
「!?ーーンのっ…!」
「(ぽふん)堅ちゃ、ありがとう…」
「ーーなまえ、今から三秒以内に俺からさっさと離れろ。離れねぇなら乳揉むぞ。さーん、にー「!?~~ひゃっ…!もうっ…信じられない!すぐに離れたのに胸触った!ばかばかばかっ」
「ンなもん俺に押し付けて来るのが悪いんだよ。嫌ならさっさと離れろこのサキュバス!」
「(サキュバス!?)~~堅ちゃんは、私が躓いた所を助けてくれたんじゃなかったの…!?」
「そうだよ!お前が顔面から地面に転んで、今よりも更にブスにならない様に助けてやったんだから文句じゃなくて御礼言え」
「~~うわぁん、今日は何だかいきなりいつにも増して意地悪度強め…!」
「(~~なんっでコイツ、あんなクッソエッロい紐パン履いてんだよこの…ッ!ふざけんなよいつもの色気ねェ甘々レースぶりっ子パンツはどうしたんだよ…ッあ"~~クロッチ部分鷲掴んで紐パン毟り取ってナ✕でブチ✕✕てぇ…!ちくしょう…!今夜覚悟しとけよお前の妄想して存分にヌいてやっからな…!)」
告白混じりの話題の中であったのに、ぶわぁっ、と急に吹き抜け、普段からずーっと触りたくって仕方ないなまえの秘密の部分を隠す短い制服のスカートを捲り上げ、彼女の清楚可憐なイメージと全く異なり寧ろギャップにめちゃくちゃ萌え悶える様なショーツを目の前で拝めたので、強い風に大いに感謝、一方、自身が心底、惚れ込んで病み付きになっているなまえに対しては非常にイライラムラムラムラムラする伊達工新主将であった。然しながら、大切な女性に対して(途中までの)発言はカッコ良かったのに途中から及び特に心の声が聞くに堪えないです新主将…!茂庭さんが泣いちゃいますよ!