コ ー プ ス・リ バ イ バ ー
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「あらあらまぁあの時の別嬪さんや。この子もバレー部なんやねぇ…運命かも分からん。神様はやっぱり見とるよ」
「ーーこの子がバァちゃんが良くしてもろた宮城の子か?」
「そうや。お顔もお人形さんみたいで可愛ええやろ?見た目だけやない、この子と会話しておっても清楚可憐な美しい花に触れとる様でねぇ…ついウチに御嫁にどうや?言うたんやけど…ふふ、赤い糸で繋がっとるんかね、信ちゃん」
「ーーバァちゃん、そんなん言うたらあかんよ。この女の子に迷惑やろ」
今月の雑誌は青葉城西の特集がカラーで数ページ記載されており白鷲、鉄壁、烏は特に或る意味強く悶え、其して宮城から離れた在る場所の在る各所でも場所や時間問わず雑誌は開かれ、話題にされては賑わいを見せていた。
「~~グッ!こんのチャラチャラしてんのいけすかんなー!なんや好きな食いもん牛乳パンやて…!俺は全身で女子の気持ち全部分かってますぅ~一緒に甘いモン食いにデートでも行こかアピールかクソが!…こいつ…しかも俺と同じセッターやと?まぁ対した事ないんやろけど」
「おい、相手は先輩やで。然しまぁなんや北さんとはえらい違うタイプの主将やんな?」
「めちゃくちゃうまいやん牛乳パン。つーかお前も前に俺の奪って食うたやろが。プリン共々この恨み絶対に忘れんで」
「この主将にいつの日かバレーボールでギャンギャン泣かされたりして。想像したらウケるわ」
「~~ンなわけあるかい!スナ、冗談は大概にせぇよ!」
「(この主将と侑はまさに、混ぜたら危険、やな)」
「~~とにかく、何で全国に顔出さんこんな学校が雑誌にカラーで載っとんのや……ーーなァッ!?」
「!?なんや侑。驚きのあまり顔のパーツぶっ飛んでへのへのもへじになっとんで」
「ーー見ろや。此処のマネ、クソあざとそうな女やんな。垂れ耳子うさぎみたいな私は何も知らんよみたいな顔して身体は見事に美味そうでこんなんや。あれやな、部員の性処理担当じゃ」
「~~!?お前、流石に失礼やろ!好き勝手言い過ぎや…!」
「(一同同上+ドン引き)」
「ーーわかっとらんな、ツム。例えばこの一枚…女や周りの連中の表情と動きを良く見てみぃ。お前の言うまさに処理如きなら、こんなんならんやろが。ーーまぁ、美味そうなんは同意。この子みてるとえらい腹減ってくる。生クリームたっぷり使うとる洋菓子みたいや」
「!?~~なんっや皆して女の肩持つんか?写真なんぞ上辺だけやろがこんなもん!ーー…サム、俺が先に目ェ付けたんやぞ」
「…はぁ?だから嫌われるんやで」
「侑も変な意地はらんで素直にこの子気になる、可愛ええ、羨ましい言うたらええやん…」
◇◇◇
「及川、ウチらの此処の可愛い紐解いて好きにしてイイよ。ねぇ、ナニする?ーー今から誰も居ない教室に行こうよ」
「うわ…やめてよ何企んでんの?…まさかジュース奢り?いやもっと高い財布や鞄でも買わされるの?怖…」
「はー!?ひっどー!綺麗なウチらが言ってあげてんだから少しは喜んで感謝してよね!因みに狙いはアンタが今食べてる牛乳パンだよーん♡」
「!?あーっ俺の…!こんなの美人局じゃん。勘弁してよ」
「さぁてウチらの誰が男かな及川クン。答え次第でその綺麗な顔に紅葉が咲くぞ?」
「(正直、全員此奴ら男だわ…)」
「いつものあの模範解答なお弁当食べたんでしょ?だったらイイじゃん」
宮城の誇るエリート高の一つ、青葉城西で(一部に)プチ流行している遊びがあった。其れは、今現在、最近発売された女性や女の子から大人気、話題沸騰しているセクシー若しくは可愛い紐パンが存在し其のショーツを使って男子を揶揄う、と云う余り宜しくないお遊びである。
「あーヤダヤダ。こんなお遊びやめたら?お前らが身体張ってるトコ悪いケド、此方からしてみれば後で痛い目見るって分かってるし分も悪いし、大体こんな挑発アカラサマ過ぎて食い付き引っ掛かる男なんて何処探したって居やしないよ。時間の無駄だね」
「~~うわ腹立つ!ファンの前での及川は何処行ったよ。まぁ、あれは胡散臭いから論外だし別に良いんだけど。てか、あれな!前から思ってたんだけどウチらと話す時とみょうじさんと話す時の対応が随分と違うのはなんなの?ウチらに喧嘩売ってんの?マジでアンタ贔屓やめなよね」
「ーーあのさぁ、先ず前提としてなまえはソンナコト言わないし美人局みたいな事しないし人の牛乳パン盗って行かないからでしょ。そういう話題の中に純粋無垢ななまえを出さないでくんない?」
「ーーぷッ、やば。アンタこそ分かってないねー!ウチらもみょうじさんもお年頃なんだよ?いつまでも可愛い清楚可憐、誠に純粋無垢なお嬢様♡じゃないっつーの!何歳の記憶で停止しちゃってんのかな及川くんは~?ああ見えてウチらよりも欲しがりえっちかもよー?」
「!?~~ちょっ、オマエら変な事言うな。俺も怒るよ!」
「はいはいじゃあみょうじさんの事は言わないでおきましょう。でもさ、もしみょうじさんに紐パン使って今のお誘い言われたらどう?いつまでも可愛い幼きなまえちゃん♡のまま停止しちゃってる及川くんに、ウチらから精力剤プレゼントしてあげよっか?……うわぁ(笑)及川顔真っ赤じゃん~いやいやどうしたどうした童貞か(笑)」
「ッ、!?…そんなのなまえ相手に俺が使うわけねぇべ!要らねぇよ!」
「フゥーッ!幼なじみ継続宣言貰いましたー☆ウチら及川ファンから感謝されるねー?キャハハ」
「~~違っ……ッあ"ーもうっ、うるさい!俺の牛乳パン奪ったんだからさっさと買って返してよ!」
「「キャーっ♡及川くん怖~い♡」」
随分と賑やかな在る月曜日の御昼休み時間。揶揄って満足し牛乳パンを得て上機嫌である女生徒達は、笑い声と共にパタパタパタと足音を鳴らし及川のもとから逃げていく。ーー然しながら、そんな遣り取りを実は偶然に聞いてしまった人物達が居るのを彼女達も及川も全く気が付いて無かった。
「…あの…さ、この私が言う?とは思われるかもしれないんだけど…コホン。聞いてみょうじさん、今のは多分、及川くんとみょうじさんが思ってる解釈は非常に異なるかとーー」
「ーー行こ。潮神さん」
「…あ、うん…(~~あーもうっ及川くんのばか!もっとフォローの仕方あったでしょーがっ…!何で勝手な事ばっか言わせてんのよ!)」
なまえはふわり、と微笑みながら潮神の手を引き、他の友人達が待つ屋上へお弁当を食べに足を進めるのであった。その際の女子トークでも今大流行している紐パンの話になり(潮神は若干複雑ながらも)女子トークは盛り上がり、やはりその場に居た大半は現在も履いていた様であった。
「なまえちゃんはやっぱり可愛い系ので揃えたの?」
「えっと…今回はちょっと大人っぽいのにチャレンジしてみたの」
「えー!見たい…!その透明感には見事に背徳…ッ!」
「うーん…でもやっぱりこの紐パン自体やめようかな…私は何だか解けそうで気になっちゃって…部活もあるし…」
「じゃあさ!月曜日だけ履いたら?今日みたいなバレー部の休みの日!ショーツはスペアを持ったらええ♡ねぇね、見せ合いっこしようよ~!」
「!?ええ…見せ合いっこは恥ずかしいよ…!」
なまえも実は現在履いており、今回は自身でも迷いに迷い、其して別の友人からの後押しもあり手にした挑戦なるデザインであった(最終決め手はふと脳裏を過ぎる、いつも揶揄われる色気ねェパンツ、と舌出し意地悪デフォルメ顔であった。即ち、なまえの無言の意地でもあるのだ)
「私、良い事思いついちゃった♡なまえちゃん、及川に紐解いて?って言ってみたら?今一部で流行ってるやつ!奴ならめちゃくちゃ尻尾振って喜ぶんじゃない?」
「ちょっ…!それ今言っちゃ駄目なやつ…ッ!」
「?潮神さんどうしたー?そんな慌てるなんてらしくないじゃん」
「ーー喜ばないと思う。徹くんから私はそんな風には見られてないよ」
「(あぁあ…みょうじさん…やっぱり勘違いされてらっしゃる…)」
なまえちゃん相手なのに!?からの、えー!信じられない!及川マジどうした!?といった声の中、なまえは苦笑いしながら否定し自分で作った(敢えて誰かの言葉を借りていうのであれば)模範解答なるお弁当を綺麗に食べ終え、今後控えている球技大会や文化祭、修学旅行等の話題、テストの話題等の沢山の話題を話しながら、今日のお昼休みは女子同士でたっぷりと過ごしたのであった。
◇◇◇
「~はゎぁぁっ…!なまえさんっ…!会いたかったです!影山様こんな素晴らしい機会をあざあああす!!」
「うっせーぞこのやろう日向テメェなまえさんにお願い出来る機会は今日しかねぇからな!死ぬ気で真面目にやれよヴォケ!ーーなまえさん、お忙しいのに本当にスンマセン!本日はどうぞ、何とぞ…!宜しくお願いしますっ…!」
「ううん、私こそ宜しくね。翔ちゃん、飛雄くん。では、さっそくはじめよっか?」
そしてその日の放課後、なまえは烏野一年生コンビの為に時間を割く事になる。理由は、影山から涙が混じる声で電話にて必死に頼み込まれたのがきっかけにあり、可愛い後輩の勉強の為ならば…!と彼らのテスト勉強の指導に入る為であった。待ち合わせた図書館の学習部屋を個室一室を借りて、的確且つ丁寧、優しく誰にでも分かりやすく真剣に指導に入れば、影山も日向も確りと理解し感激し喜び涙を溢れさせながら勉学、目の前の問題に立ち向かうのだ。日向に至っては「常になまえさんが傍に居てくれたら俺は学年一位かもしれない…!」なんて言い出す程であった。そんな調子で勉強は進み好調に終わる。ーー結果として、日向影山双方は、なまえが指導に携わったテスト科目に於いては、見事に良い結果を叩き出し(然しながら双方、赤点を一科目生じて仕舞うが何とか丸く収まり)なまえを初め周囲の人物に大感謝であった。
「翔ちゃん、凄いね。大正解だよ!」
「~~ッ凄く嬉しいッ…!あああのご褒美頂けませんか…!?あのっ…なまえさんが俺を撫でて俺の目を見ながら「翔ちゃんなら何でも出来る」をお願いしますっ…!ーー俺、なまえさんが好きです。ずっとずっと貴女の事が好きです。俺にはなまえさんだけです…!」
「なっーー!テメェっ…!」
「ーー…翔ちゃんなら何でも出来る。その綺麗な翼で何処へだって飛べるよーー」
「(ヒュっ)ーーアリガトウゴザイマシタ天国ヘトンデイキマス(ボッフーン)」
「…!?ああああのなまえさん、俺にもお願いします…ッ」
日向のお願いと告白を一気にされて、ド直球である日向に混乱しながらも顔を真っ赤にしたなまえは、先ずは勉強頑張った彼のお願いから答えようと日向の両頬を優しく両手で包み触れ撫でながら、強く決意の夕焼け色と病みつきになる飴玉を混じり合わせ言葉を放ち、次いで告白の返事をしようと紡ごうとするも、日向はボッフン!と爆発ししゅるしゅるバタン、とその場にぶっ飛び倒れるのだ。驚くなまえが心配し寄るも影山からすかさず腕を引かれ、頬を染めながら次は俺の番、と云う様にお願いされたのだった。
「ーーなまえさんっ…!俺は大王様が居ても茶髪アシメの人が居ても諦めませーーはにゃ?」
「~~ひゃぁっ!?翔ちゃん…そんなの…だめぇ…っ」
意識を取り戻した日向がガバッ!と勢い良く身体と頭を起き上がらせ様と、先ずは片足膝立ちに似た体勢を取ろうとしながら顔をあげた瞬間、丁度良く立っていたなまえの背後から短いスカートに頭を突っ込んでぱさり、と捲り被り、キュッ、とした形の良くとても可愛らしい小さなお尻と、なまえのぽわぽわしたイメージとまた異なるセクシーな紐パンを日向の視界いっぱいに刺激され興奮、堪能して仕舞う。
「ーー!?」
あ、これ知ってる。福眼だ…!そんで今の俺は週刊少年漫画雑誌を買った時にコソコソ隅に隠れながら読んでたラッキースケベの漫画の主人公と一緒の立場だ…!(素晴らしい)だから今は要はあれです、速い話がトラブルというか何と言うか悪気は決して無いんです…!本当ですゴメンナサイ…ッ!~~ヤバい…めちゃくちゃ可愛いッ…!透明感溢れる新雪とのスゲー背徳…!むちゃくちゃエッロ…!このまま鷲掴んで触って顔埋めながら紐外してぇ…!今、絶対に俺が誰よりも世界で一番幸せですっ…!ワザトじゃない、なんてこんな鼻血を吹き出しながら言っても説得力無いかーーぶぎゃッ!?
「テメェーー!天国から地獄に行け!俺がもう一回蹴り飛ばして今スグに連れてってやる!」
「~~飛雄くん、翔ちゃんはわざとじゃないよ…もう大丈夫だから…!(真っ赤)」
「~~グッ…!影山も鼻血出てんじゃねぇかちゃっかり麗しい紐パン見やがってこのムッツリスケベ野郎が…!」
「~~ウルセェ!!」
「お願い…もう良いから今のは忘れて…!私が恥ずかしくて死んじゃう…!」
「「~~大丈夫です!こうなった以上、俺が全て責任取ります!」」
「一々被ってきてんじゃねぇよコノヤロウ…!」
「影山こそ何で俺が最初になまえさんの事好きになったのに邪魔してくんだよっ!」
「~~テメェは何も知らねぇクセに勝手な事言ってンじゃねぇ!俺がどんだけの思いと期間を掛けてーーッ…!」
「~~あまり大きな声は周囲の人達に迷惑になるから、やめなさいっ!」
「「御意。すみませんでした(敬礼)」」
「ーーこの子がバァちゃんが良くしてもろた宮城の子か?」
「そうや。お顔もお人形さんみたいで可愛ええやろ?見た目だけやない、この子と会話しておっても清楚可憐な美しい花に触れとる様でねぇ…ついウチに御嫁にどうや?言うたんやけど…ふふ、赤い糸で繋がっとるんかね、信ちゃん」
「ーーバァちゃん、そんなん言うたらあかんよ。この女の子に迷惑やろ」
今月の雑誌は青葉城西の特集がカラーで数ページ記載されており白鷲、鉄壁、烏は特に或る意味強く悶え、其して宮城から離れた在る場所の在る各所でも場所や時間問わず雑誌は開かれ、話題にされては賑わいを見せていた。
「~~グッ!こんのチャラチャラしてんのいけすかんなー!なんや好きな食いもん牛乳パンやて…!俺は全身で女子の気持ち全部分かってますぅ~一緒に甘いモン食いにデートでも行こかアピールかクソが!…こいつ…しかも俺と同じセッターやと?まぁ対した事ないんやろけど」
「おい、相手は先輩やで。然しまぁなんや北さんとはえらい違うタイプの主将やんな?」
「めちゃくちゃうまいやん牛乳パン。つーかお前も前に俺の奪って食うたやろが。プリン共々この恨み絶対に忘れんで」
「この主将にいつの日かバレーボールでギャンギャン泣かされたりして。想像したらウケるわ」
「~~ンなわけあるかい!スナ、冗談は大概にせぇよ!」
「(この主将と侑はまさに、混ぜたら危険、やな)」
「~~とにかく、何で全国に顔出さんこんな学校が雑誌にカラーで載っとんのや……ーーなァッ!?」
「!?なんや侑。驚きのあまり顔のパーツぶっ飛んでへのへのもへじになっとんで」
「ーー見ろや。此処のマネ、クソあざとそうな女やんな。垂れ耳子うさぎみたいな私は何も知らんよみたいな顔して身体は見事に美味そうでこんなんや。あれやな、部員の性処理担当じゃ」
「~~!?お前、流石に失礼やろ!好き勝手言い過ぎや…!」
「(一同同上+ドン引き)」
「ーーわかっとらんな、ツム。例えばこの一枚…女や周りの連中の表情と動きを良く見てみぃ。お前の言うまさに処理如きなら、こんなんならんやろが。ーーまぁ、美味そうなんは同意。この子みてるとえらい腹減ってくる。生クリームたっぷり使うとる洋菓子みたいや」
「!?~~なんっや皆して女の肩持つんか?写真なんぞ上辺だけやろがこんなもん!ーー…サム、俺が先に目ェ付けたんやぞ」
「…はぁ?だから嫌われるんやで」
「侑も変な意地はらんで素直にこの子気になる、可愛ええ、羨ましい言うたらええやん…」
◇◇◇
「及川、ウチらの此処の可愛い紐解いて好きにしてイイよ。ねぇ、ナニする?ーー今から誰も居ない教室に行こうよ」
「うわ…やめてよ何企んでんの?…まさかジュース奢り?いやもっと高い財布や鞄でも買わされるの?怖…」
「はー!?ひっどー!綺麗なウチらが言ってあげてんだから少しは喜んで感謝してよね!因みに狙いはアンタが今食べてる牛乳パンだよーん♡」
「!?あーっ俺の…!こんなの美人局じゃん。勘弁してよ」
「さぁてウチらの誰が男かな及川クン。答え次第でその綺麗な顔に紅葉が咲くぞ?」
「(正直、全員此奴ら男だわ…)」
「いつものあの模範解答なお弁当食べたんでしょ?だったらイイじゃん」
宮城の誇るエリート高の一つ、青葉城西で(一部に)プチ流行している遊びがあった。其れは、今現在、最近発売された女性や女の子から大人気、話題沸騰しているセクシー若しくは可愛い紐パンが存在し其のショーツを使って男子を揶揄う、と云う余り宜しくないお遊びである。
「あーヤダヤダ。こんなお遊びやめたら?お前らが身体張ってるトコ悪いケド、此方からしてみれば後で痛い目見るって分かってるし分も悪いし、大体こんな挑発アカラサマ過ぎて食い付き引っ掛かる男なんて何処探したって居やしないよ。時間の無駄だね」
「~~うわ腹立つ!ファンの前での及川は何処行ったよ。まぁ、あれは胡散臭いから論外だし別に良いんだけど。てか、あれな!前から思ってたんだけどウチらと話す時とみょうじさんと話す時の対応が随分と違うのはなんなの?ウチらに喧嘩売ってんの?マジでアンタ贔屓やめなよね」
「ーーあのさぁ、先ず前提としてなまえはソンナコト言わないし美人局みたいな事しないし人の牛乳パン盗って行かないからでしょ。そういう話題の中に純粋無垢ななまえを出さないでくんない?」
「ーーぷッ、やば。アンタこそ分かってないねー!ウチらもみょうじさんもお年頃なんだよ?いつまでも可愛い清楚可憐、誠に純粋無垢なお嬢様♡じゃないっつーの!何歳の記憶で停止しちゃってんのかな及川くんは~?ああ見えてウチらよりも欲しがりえっちかもよー?」
「!?~~ちょっ、オマエら変な事言うな。俺も怒るよ!」
「はいはいじゃあみょうじさんの事は言わないでおきましょう。でもさ、もしみょうじさんに紐パン使って今のお誘い言われたらどう?いつまでも可愛い幼きなまえちゃん♡のまま停止しちゃってる及川くんに、ウチらから精力剤プレゼントしてあげよっか?……うわぁ(笑)及川顔真っ赤じゃん~いやいやどうしたどうした童貞か(笑)」
「ッ、!?…そんなのなまえ相手に俺が使うわけねぇべ!要らねぇよ!」
「フゥーッ!幼なじみ継続宣言貰いましたー☆ウチら及川ファンから感謝されるねー?キャハハ」
「~~違っ……ッあ"ーもうっ、うるさい!俺の牛乳パン奪ったんだからさっさと買って返してよ!」
「「キャーっ♡及川くん怖~い♡」」
随分と賑やかな在る月曜日の御昼休み時間。揶揄って満足し牛乳パンを得て上機嫌である女生徒達は、笑い声と共にパタパタパタと足音を鳴らし及川のもとから逃げていく。ーー然しながら、そんな遣り取りを実は偶然に聞いてしまった人物達が居るのを彼女達も及川も全く気が付いて無かった。
「…あの…さ、この私が言う?とは思われるかもしれないんだけど…コホン。聞いてみょうじさん、今のは多分、及川くんとみょうじさんが思ってる解釈は非常に異なるかとーー」
「ーー行こ。潮神さん」
「…あ、うん…(~~あーもうっ及川くんのばか!もっとフォローの仕方あったでしょーがっ…!何で勝手な事ばっか言わせてんのよ!)」
なまえはふわり、と微笑みながら潮神の手を引き、他の友人達が待つ屋上へお弁当を食べに足を進めるのであった。その際の女子トークでも今大流行している紐パンの話になり(潮神は若干複雑ながらも)女子トークは盛り上がり、やはりその場に居た大半は現在も履いていた様であった。
「なまえちゃんはやっぱり可愛い系ので揃えたの?」
「えっと…今回はちょっと大人っぽいのにチャレンジしてみたの」
「えー!見たい…!その透明感には見事に背徳…ッ!」
「うーん…でもやっぱりこの紐パン自体やめようかな…私は何だか解けそうで気になっちゃって…部活もあるし…」
「じゃあさ!月曜日だけ履いたら?今日みたいなバレー部の休みの日!ショーツはスペアを持ったらええ♡ねぇね、見せ合いっこしようよ~!」
「!?ええ…見せ合いっこは恥ずかしいよ…!」
なまえも実は現在履いており、今回は自身でも迷いに迷い、其して別の友人からの後押しもあり手にした挑戦なるデザインであった(最終決め手はふと脳裏を過ぎる、いつも揶揄われる色気ねェパンツ、と舌出し意地悪デフォルメ顔であった。即ち、なまえの無言の意地でもあるのだ)
「私、良い事思いついちゃった♡なまえちゃん、及川に紐解いて?って言ってみたら?今一部で流行ってるやつ!奴ならめちゃくちゃ尻尾振って喜ぶんじゃない?」
「ちょっ…!それ今言っちゃ駄目なやつ…ッ!」
「?潮神さんどうしたー?そんな慌てるなんてらしくないじゃん」
「ーー喜ばないと思う。徹くんから私はそんな風には見られてないよ」
「(あぁあ…みょうじさん…やっぱり勘違いされてらっしゃる…)」
なまえちゃん相手なのに!?からの、えー!信じられない!及川マジどうした!?といった声の中、なまえは苦笑いしながら否定し自分で作った(敢えて誰かの言葉を借りていうのであれば)模範解答なるお弁当を綺麗に食べ終え、今後控えている球技大会や文化祭、修学旅行等の話題、テストの話題等の沢山の話題を話しながら、今日のお昼休みは女子同士でたっぷりと過ごしたのであった。
◇◇◇
「~はゎぁぁっ…!なまえさんっ…!会いたかったです!影山様こんな素晴らしい機会をあざあああす!!」
「うっせーぞこのやろう日向テメェなまえさんにお願い出来る機会は今日しかねぇからな!死ぬ気で真面目にやれよヴォケ!ーーなまえさん、お忙しいのに本当にスンマセン!本日はどうぞ、何とぞ…!宜しくお願いしますっ…!」
「ううん、私こそ宜しくね。翔ちゃん、飛雄くん。では、さっそくはじめよっか?」
そしてその日の放課後、なまえは烏野一年生コンビの為に時間を割く事になる。理由は、影山から涙が混じる声で電話にて必死に頼み込まれたのがきっかけにあり、可愛い後輩の勉強の為ならば…!と彼らのテスト勉強の指導に入る為であった。待ち合わせた図書館の学習部屋を個室一室を借りて、的確且つ丁寧、優しく誰にでも分かりやすく真剣に指導に入れば、影山も日向も確りと理解し感激し喜び涙を溢れさせながら勉学、目の前の問題に立ち向かうのだ。日向に至っては「常になまえさんが傍に居てくれたら俺は学年一位かもしれない…!」なんて言い出す程であった。そんな調子で勉強は進み好調に終わる。ーー結果として、日向影山双方は、なまえが指導に携わったテスト科目に於いては、見事に良い結果を叩き出し(然しながら双方、赤点を一科目生じて仕舞うが何とか丸く収まり)なまえを初め周囲の人物に大感謝であった。
「翔ちゃん、凄いね。大正解だよ!」
「~~ッ凄く嬉しいッ…!あああのご褒美頂けませんか…!?あのっ…なまえさんが俺を撫でて俺の目を見ながら「翔ちゃんなら何でも出来る」をお願いしますっ…!ーー俺、なまえさんが好きです。ずっとずっと貴女の事が好きです。俺にはなまえさんだけです…!」
「なっーー!テメェっ…!」
「ーー…翔ちゃんなら何でも出来る。その綺麗な翼で何処へだって飛べるよーー」
「(ヒュっ)ーーアリガトウゴザイマシタ天国ヘトンデイキマス(ボッフーン)」
「…!?ああああのなまえさん、俺にもお願いします…ッ」
日向のお願いと告白を一気にされて、ド直球である日向に混乱しながらも顔を真っ赤にしたなまえは、先ずは勉強頑張った彼のお願いから答えようと日向の両頬を優しく両手で包み触れ撫でながら、強く決意の夕焼け色と病みつきになる飴玉を混じり合わせ言葉を放ち、次いで告白の返事をしようと紡ごうとするも、日向はボッフン!と爆発ししゅるしゅるバタン、とその場にぶっ飛び倒れるのだ。驚くなまえが心配し寄るも影山からすかさず腕を引かれ、頬を染めながら次は俺の番、と云う様にお願いされたのだった。
「ーーなまえさんっ…!俺は大王様が居ても茶髪アシメの人が居ても諦めませーーはにゃ?」
「~~ひゃぁっ!?翔ちゃん…そんなの…だめぇ…っ」
意識を取り戻した日向がガバッ!と勢い良く身体と頭を起き上がらせ様と、先ずは片足膝立ちに似た体勢を取ろうとしながら顔をあげた瞬間、丁度良く立っていたなまえの背後から短いスカートに頭を突っ込んでぱさり、と捲り被り、キュッ、とした形の良くとても可愛らしい小さなお尻と、なまえのぽわぽわしたイメージとまた異なるセクシーな紐パンを日向の視界いっぱいに刺激され興奮、堪能して仕舞う。
「ーー!?」
あ、これ知ってる。福眼だ…!そんで今の俺は週刊少年漫画雑誌を買った時にコソコソ隅に隠れながら読んでたラッキースケベの漫画の主人公と一緒の立場だ…!(素晴らしい)だから今は要はあれです、速い話がトラブルというか何と言うか悪気は決して無いんです…!本当ですゴメンナサイ…ッ!~~ヤバい…めちゃくちゃ可愛いッ…!透明感溢れる新雪とのスゲー背徳…!むちゃくちゃエッロ…!このまま鷲掴んで触って顔埋めながら紐外してぇ…!今、絶対に俺が誰よりも世界で一番幸せですっ…!ワザトじゃない、なんてこんな鼻血を吹き出しながら言っても説得力無いかーーぶぎゃッ!?
「テメェーー!天国から地獄に行け!俺がもう一回蹴り飛ばして今スグに連れてってやる!」
「~~飛雄くん、翔ちゃんはわざとじゃないよ…もう大丈夫だから…!(真っ赤)」
「~~グッ…!影山も鼻血出てんじゃねぇかちゃっかり麗しい紐パン見やがってこのムッツリスケベ野郎が…!」
「~~ウルセェ!!」
「お願い…もう良いから今のは忘れて…!私が恥ずかしくて死んじゃう…!」
「「~~大丈夫です!こうなった以上、俺が全て責任取ります!」」
「一々被ってきてんじゃねぇよコノヤロウ…!」
「影山こそ何で俺が最初になまえさんの事好きになったのに邪魔してくんだよっ!」
「~~テメェは何も知らねぇクセに勝手な事言ってンじゃねぇ!俺がどんだけの思いと期間を掛けてーーッ…!」
「~~あまり大きな声は周囲の人達に迷惑になるから、やめなさいっ!」
「「御意。すみませんでした(敬礼)」」