コ ー プ ス・リ バ イ バ ー
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「あ"~~クッソ泣い"た…ゲホッ…」
「ーー鼻かみすぎて鼻の下と頭痛"え"…」
「はじめちゃん、顔に保湿クリーム塗ってあげる。おいでー」
「ーーおー…」
「!?ずるい!俺も~…あ"~声が枯れた~明日から女の子達のファンサどうしよう~嫌わ"れる~扇風機の前に居るみたい…あ"ーあ"ー」
「良い機会だ。其の儘、見捨てられて吹き飛んでいけ」
「~~酷いな!」
「大丈夫、どんな徹くんだって魅力的だよ。さて今日は特別な御褒美アロマにしよ。あ、このボディクリームもおすすめなんだよ!二人とも使ってね」
「ぐしゅっ…やっぱり俺のなまえっ…」
ユニフォームもジャージもパンツもシャツもなんもかんも放って(なまえが綺麗に片付けて洗ってアイロンしてくれたスマン今日だけ許して)みょうじ家の広い風呂(泡風呂)にアヒルちゃん軍団(おもちゃ)を浮かべじゃぶじゃぶして、なまえの御手製料理にガッついて、高級アイス食って、明日の準備してもう寝るだけの支度して、今はもう好き勝手にゴロゴロゴロゴロしてやる。あークソが毎度毎度いつもこうだクソ強ェなぁ白鳥沢!ウシワカ…!思い出すだけでまた涙がじわり、と滲む。ちくしょう…スゲー悔しい…!可愛らしいゴミ箱に似合わず使用済みティッシュ(※鼻水と涙)で溢れてやがる。なまえごめん。
「~~ウシワカちゃんのあの腹立つ弾丸サーブなんなの」
「スパイクもクッソ痛えしな」
「俺らの積み上げてきたモノを力で全て捩じ伏せやがって…!クソっ…!点数もボールも過程もその場の空気までも全部、全部、全部…ッ」
「ーー私は、徹くんのサーブやはじめちゃんのスパイクに何よりも胸を焦がしてる。コートを制する姿は誰にも負けな「「なまえっ…!」」ふきゃっ…!」
大きな男二人から抱き着かれ、ぼふ、と華奢な身体がめちゃくちゃ広いベッドに沈めば、男二人はまたしても涙が溢れるもんで庇護する慈悲深き天使から優しくむぎゅぅ、と包み込まれ優しくよしよし、される。今日は互いに天使の取り合いせずに仲良くきっちり半分こ。ーーあーあ、これ正直、絵面は相当ヤバいと思うがもう知らん。まぁドーセ此処には俺らしか居ないんだしもう構いやしねぇか…
「~~なまえ、いつも結局こうなってゴメン…誰よりも強く在りたいのに…俺ら泣いてばっかだね…」
「?謝る事なんか何も無いよ。私をいつも二人の傍に居させてくれてありがとう。毎日幸せだよ。それに二人は私にとっても、かっこいいエースで強いヒーローだよ!だいすき」
「~~お前はっ…!そういうのヤメロ」
「ふふっ…眠かったら、このまま寝ちゃってね?明日からまた学校だもん」
「おー…スマンな…あー…駄目だ…スゲーきもちー…」
「ーーなまえ…俺さ…」
及川も岩泉も、なまえの家に宿泊すると大体は早めに寝て仕舞う…と云うか、充満する香りも肌に当たる全ての感触、存在を証明する居心地も、何もかも全てがフィット、身体の中心から心地よすぎて意識が飛ぶ。故に(岩泉に至っては反面)実はコッチには余り泊まりたくない。だってこんなんに身体も精神も本気で慣れてしまったら、常になまえが居ないと駄目な人間に成る。故に自分の将来に頭を抱える。あー信じられない怖すぎる…何れかはなまえが誰かのモノに成るなんて考えたらーー
「(…もう寝よ)」
彼らだって方向の志向は違えど色々と頭ではちゃんと理解している。でも今だけはなまえに感謝しながら、生クリームたっぷりのケーキと甘いジュースな組み合わせの如くめちゃくちゃ甘えるのだ。
「徹くん、はじめちゃん、おやすみなさい」
◇◇◇
(青城の皆、凄かったんだよ!堅ちゃんも見た?)
(ハイハイ何度も映像見たよ。…本当は言いたくもねェし悔しいケド白鳥沢に接戦した青城もカッケーじゃん。お疲れさん。次は春高だな)
(うん!3年生も残るよ)
(トーゼンだろ。厄介だけどあの面子の青城へし折りたいし)
(ふふっ…!あっ…あのね、近いうちにこっそり伊達工へ偵察行っても良い?)
(俺に許可求めてる時点でこっそり、じゃねぇだろーが)
なまえと二口のメッセージアプリがぽん、ぽん、と画面を照らす中、各々の学校では春高に向けて様々な強い思いが交差する。烏野も3年全員残る、との選択を取った様で、清水からの連絡で分かった。
「ーー黄金川をセッターにする」
「はいっ!~~はいっ!?…セッター!?俺がッスか!?(ヒュン)」
「お前の身長も使って壁を更に強化する。特に白鳥沢や青城、烏野に負けねぇ為だ。奴らにコートへ打たせてたまるか…!つーわけでトコトン技術叩き込むから着いてこいよ分かったな黄金!」
「~~ウッス!」
新体制を組む伊達工新主将二口は黄金川をセッターに起用、様々な思考を張り巡らせて先ずは県内最強を目指す。二口には自身が在籍する内に必ず全国に行く、と云う堅い意志があるのだ。
「(ーー次の春高は伊達工にとっても俺個人にとっても岐路になる)」
予感の傾向の際で月の下の新緑の顬付近に銃声を響かせる。手加減されてたまるかよ、との決闘の合図にも似た引金であった。己にとってこの高校生活は激動且つ人生に於いて変え難い強い盾、糧になるのだろうと確信している。精一杯に生きる、ならばこそーー夢中になるバレーボールに対しても自分が心底、惚れて特別なるハジメテを丸ごと掻っ攫っていく彼女に対しても、一人の男として真剣勝負に出る。
◇◇◇
「~~及川てめぇちゃんと包めよ形崩れんだろーが!お前は何でコート外だとそんなヘラチャラなんだよ!」
「ちょっとやめてよねー?まっつんが綺麗に修正してくれてるじゃん。コート外でも確りと連携を取り合いましょう。主将指示でーす。マッキーは岩ちゃんの大切な日にピリピリしないでクダサーイ」
「~~こんのっ…!なまえちゃんが拵えた絶品お稲荷さんをお前の所為で台無しにしたくねぇんだよ!さっさと真面目にやれ!」
「俺のお母ちゃんにもそんな事言われた事ないのにっ!」
「わぁっ…綺麗に並んでる。ふふっ、貴大くん、一静くん、ありがとう…!徹くんは他の出来上がった御料理を勇くんや英くん達と一緒に運んで、綺麗に並べるの手伝って…!」
「ーーッシャア!出来たぜ野郎共!」
まさに気合いの一発の一言にビクッ、とその場に居た全員が声の主に振り向けば、其処には生クリーム絞り器を片手に握った岩泉が、ぐっ、と拳を握る。岩泉本人が今年は…!と強く念願であったなまえと一緒に作った素晴らしいバースデーデコレーションケーキが見事に完成した。まさかこの人(普段の彼をパラパラパラ…と鮮明に連想しているので暫くお待ちください)がこんな華やかで可愛らしいデコレーションケーキを作って完成させて仕舞うとは…と様々な感情を強く抱きプルプルと肩を震わせる野郎共は、パシャパシャパシャと素早く情景をスマホに収めるのであった。押忍!と漢らしい眩しい笑顔とピース、デコレーションケーキがスマホのカメラを鮮やかに彩る。
本日は岩泉の誕生日パーティ。今年はなまえの自宅で大勢を集めて盛大に祝う。花巻曰く「金田一と及川の誕生日パーティも今日纏めて開催」との事だった。そんな主役の彼からこの後も、なまえとのツーショット何枚か頼む、なんて頬を染められながら耳打ちされれば、松川はニヤリ、とした表情とOKの言葉を掛ける。うちの永遠のエースは実はカワイイのだ。
「俺までお招き頂いてありがとうございます…!スゲー嬉しいッス…あ、これ、ほんの気持ちですが御家族皆さんで…」
「勇くん、ありがとうございます…!主役の一人なのに逆に気を遣わせちゃってごめんね」
「~~ねぇっ!俺の誕生日の時もちゃんと開催してよっ!」
「及川くーん、怒らない怒らない。はいピース☆」
「ーーお前ほんっとカメラの前だと表情変わるよねー。何人の女の子が騙されてる事やら…可哀想にな」
「どんな俺だって魅力的でしょ?」
「…そんなん言ってくれるのなまえちゃんだけよ?」
大きなテーブルには岩泉のリクエストした料理と更にプラスして沢山の美味しそうな料理が並べられて、真ん中にはバースデーデコレーションケーキが置かれ見事に華やかに豪華である。スゲェ…なんて目を輝かせては、なかなか御目には掛かれない情景である事もあり写真も沢山撮って大切な思い出をまた一枚作る。
「徹くん、あーん」
「んん、美味しい。なまえ、次はケーキを口移し…」
「はい、はじめちゃんも、あーんして?」
「~~恥ずかしいだろ!ガキじゃねぇ「岩泉ご夫妻、宜しければ写真撮りましょうか?」!おう、なまえ、食わせて」
自身らにとっては高校最後の夏。普通の男子高校生としても素敵な思い出をたくさん作りたいのだ。そしてまた、負ければ即引退である人生最後の春高に向けて、そして次の学びの舞台へ行く為の勉学、決して遠くは無い自身の将来の選択だって、一刻は待ったナシに容赦無く人生と魂動は止まらない。だから常に個々様々に考え選択し懸命に立ち向かって歩んで行く。人生の岐路に差し掛かる重要なる現在、一瞬一瞬を、酸素を取り込んで身体を燃やし今、共に居る彼らと支え合って真剣に生きるのだ。
故に、二口のみならず及川にとっても策を講じ一人の男として真剣勝負を賭ける頃合ではあるのだが、果たして彼の"核心"は如何して動くので在ろうか?及川による初恋の想う手(思い出)、完全無欠の核心のみぞ知る。
「ーー鼻かみすぎて鼻の下と頭痛"え"…」
「はじめちゃん、顔に保湿クリーム塗ってあげる。おいでー」
「ーーおー…」
「!?ずるい!俺も~…あ"~声が枯れた~明日から女の子達のファンサどうしよう~嫌わ"れる~扇風機の前に居るみたい…あ"ーあ"ー」
「良い機会だ。其の儘、見捨てられて吹き飛んでいけ」
「~~酷いな!」
「大丈夫、どんな徹くんだって魅力的だよ。さて今日は特別な御褒美アロマにしよ。あ、このボディクリームもおすすめなんだよ!二人とも使ってね」
「ぐしゅっ…やっぱり俺のなまえっ…」
ユニフォームもジャージもパンツもシャツもなんもかんも放って(なまえが綺麗に片付けて洗ってアイロンしてくれたスマン今日だけ許して)みょうじ家の広い風呂(泡風呂)にアヒルちゃん軍団(おもちゃ)を浮かべじゃぶじゃぶして、なまえの御手製料理にガッついて、高級アイス食って、明日の準備してもう寝るだけの支度して、今はもう好き勝手にゴロゴロゴロゴロしてやる。あークソが毎度毎度いつもこうだクソ強ェなぁ白鳥沢!ウシワカ…!思い出すだけでまた涙がじわり、と滲む。ちくしょう…スゲー悔しい…!可愛らしいゴミ箱に似合わず使用済みティッシュ(※鼻水と涙)で溢れてやがる。なまえごめん。
「~~ウシワカちゃんのあの腹立つ弾丸サーブなんなの」
「スパイクもクッソ痛えしな」
「俺らの積み上げてきたモノを力で全て捩じ伏せやがって…!クソっ…!点数もボールも過程もその場の空気までも全部、全部、全部…ッ」
「ーー私は、徹くんのサーブやはじめちゃんのスパイクに何よりも胸を焦がしてる。コートを制する姿は誰にも負けな「「なまえっ…!」」ふきゃっ…!」
大きな男二人から抱き着かれ、ぼふ、と華奢な身体がめちゃくちゃ広いベッドに沈めば、男二人はまたしても涙が溢れるもんで庇護する慈悲深き天使から優しくむぎゅぅ、と包み込まれ優しくよしよし、される。今日は互いに天使の取り合いせずに仲良くきっちり半分こ。ーーあーあ、これ正直、絵面は相当ヤバいと思うがもう知らん。まぁドーセ此処には俺らしか居ないんだしもう構いやしねぇか…
「~~なまえ、いつも結局こうなってゴメン…誰よりも強く在りたいのに…俺ら泣いてばっかだね…」
「?謝る事なんか何も無いよ。私をいつも二人の傍に居させてくれてありがとう。毎日幸せだよ。それに二人は私にとっても、かっこいいエースで強いヒーローだよ!だいすき」
「~~お前はっ…!そういうのヤメロ」
「ふふっ…眠かったら、このまま寝ちゃってね?明日からまた学校だもん」
「おー…スマンな…あー…駄目だ…スゲーきもちー…」
「ーーなまえ…俺さ…」
及川も岩泉も、なまえの家に宿泊すると大体は早めに寝て仕舞う…と云うか、充満する香りも肌に当たる全ての感触、存在を証明する居心地も、何もかも全てがフィット、身体の中心から心地よすぎて意識が飛ぶ。故に(岩泉に至っては反面)実はコッチには余り泊まりたくない。だってこんなんに身体も精神も本気で慣れてしまったら、常になまえが居ないと駄目な人間に成る。故に自分の将来に頭を抱える。あー信じられない怖すぎる…何れかはなまえが誰かのモノに成るなんて考えたらーー
「(…もう寝よ)」
彼らだって方向の志向は違えど色々と頭ではちゃんと理解している。でも今だけはなまえに感謝しながら、生クリームたっぷりのケーキと甘いジュースな組み合わせの如くめちゃくちゃ甘えるのだ。
「徹くん、はじめちゃん、おやすみなさい」
◇◇◇
(青城の皆、凄かったんだよ!堅ちゃんも見た?)
(ハイハイ何度も映像見たよ。…本当は言いたくもねェし悔しいケド白鳥沢に接戦した青城もカッケーじゃん。お疲れさん。次は春高だな)
(うん!3年生も残るよ)
(トーゼンだろ。厄介だけどあの面子の青城へし折りたいし)
(ふふっ…!あっ…あのね、近いうちにこっそり伊達工へ偵察行っても良い?)
(俺に許可求めてる時点でこっそり、じゃねぇだろーが)
なまえと二口のメッセージアプリがぽん、ぽん、と画面を照らす中、各々の学校では春高に向けて様々な強い思いが交差する。烏野も3年全員残る、との選択を取った様で、清水からの連絡で分かった。
「ーー黄金川をセッターにする」
「はいっ!~~はいっ!?…セッター!?俺がッスか!?(ヒュン)」
「お前の身長も使って壁を更に強化する。特に白鳥沢や青城、烏野に負けねぇ為だ。奴らにコートへ打たせてたまるか…!つーわけでトコトン技術叩き込むから着いてこいよ分かったな黄金!」
「~~ウッス!」
新体制を組む伊達工新主将二口は黄金川をセッターに起用、様々な思考を張り巡らせて先ずは県内最強を目指す。二口には自身が在籍する内に必ず全国に行く、と云う堅い意志があるのだ。
「(ーー次の春高は伊達工にとっても俺個人にとっても岐路になる)」
予感の傾向の際で月の下の新緑の顬付近に銃声を響かせる。手加減されてたまるかよ、との決闘の合図にも似た引金であった。己にとってこの高校生活は激動且つ人生に於いて変え難い強い盾、糧になるのだろうと確信している。精一杯に生きる、ならばこそーー夢中になるバレーボールに対しても自分が心底、惚れて特別なるハジメテを丸ごと掻っ攫っていく彼女に対しても、一人の男として真剣勝負に出る。
◇◇◇
「~~及川てめぇちゃんと包めよ形崩れんだろーが!お前は何でコート外だとそんなヘラチャラなんだよ!」
「ちょっとやめてよねー?まっつんが綺麗に修正してくれてるじゃん。コート外でも確りと連携を取り合いましょう。主将指示でーす。マッキーは岩ちゃんの大切な日にピリピリしないでクダサーイ」
「~~こんのっ…!なまえちゃんが拵えた絶品お稲荷さんをお前の所為で台無しにしたくねぇんだよ!さっさと真面目にやれ!」
「俺のお母ちゃんにもそんな事言われた事ないのにっ!」
「わぁっ…綺麗に並んでる。ふふっ、貴大くん、一静くん、ありがとう…!徹くんは他の出来上がった御料理を勇くんや英くん達と一緒に運んで、綺麗に並べるの手伝って…!」
「ーーッシャア!出来たぜ野郎共!」
まさに気合いの一発の一言にビクッ、とその場に居た全員が声の主に振り向けば、其処には生クリーム絞り器を片手に握った岩泉が、ぐっ、と拳を握る。岩泉本人が今年は…!と強く念願であったなまえと一緒に作った素晴らしいバースデーデコレーションケーキが見事に完成した。まさかこの人(普段の彼をパラパラパラ…と鮮明に連想しているので暫くお待ちください)がこんな華やかで可愛らしいデコレーションケーキを作って完成させて仕舞うとは…と様々な感情を強く抱きプルプルと肩を震わせる野郎共は、パシャパシャパシャと素早く情景をスマホに収めるのであった。押忍!と漢らしい眩しい笑顔とピース、デコレーションケーキがスマホのカメラを鮮やかに彩る。
本日は岩泉の誕生日パーティ。今年はなまえの自宅で大勢を集めて盛大に祝う。花巻曰く「金田一と及川の誕生日パーティも今日纏めて開催」との事だった。そんな主役の彼からこの後も、なまえとのツーショット何枚か頼む、なんて頬を染められながら耳打ちされれば、松川はニヤリ、とした表情とOKの言葉を掛ける。うちの永遠のエースは実はカワイイのだ。
「俺までお招き頂いてありがとうございます…!スゲー嬉しいッス…あ、これ、ほんの気持ちですが御家族皆さんで…」
「勇くん、ありがとうございます…!主役の一人なのに逆に気を遣わせちゃってごめんね」
「~~ねぇっ!俺の誕生日の時もちゃんと開催してよっ!」
「及川くーん、怒らない怒らない。はいピース☆」
「ーーお前ほんっとカメラの前だと表情変わるよねー。何人の女の子が騙されてる事やら…可哀想にな」
「どんな俺だって魅力的でしょ?」
「…そんなん言ってくれるのなまえちゃんだけよ?」
大きなテーブルには岩泉のリクエストした料理と更にプラスして沢山の美味しそうな料理が並べられて、真ん中にはバースデーデコレーションケーキが置かれ見事に華やかに豪華である。スゲェ…なんて目を輝かせては、なかなか御目には掛かれない情景である事もあり写真も沢山撮って大切な思い出をまた一枚作る。
「徹くん、あーん」
「んん、美味しい。なまえ、次はケーキを口移し…」
「はい、はじめちゃんも、あーんして?」
「~~恥ずかしいだろ!ガキじゃねぇ「岩泉ご夫妻、宜しければ写真撮りましょうか?」!おう、なまえ、食わせて」
自身らにとっては高校最後の夏。普通の男子高校生としても素敵な思い出をたくさん作りたいのだ。そしてまた、負ければ即引退である人生最後の春高に向けて、そして次の学びの舞台へ行く為の勉学、決して遠くは無い自身の将来の選択だって、一刻は待ったナシに容赦無く人生と魂動は止まらない。だから常に個々様々に考え選択し懸命に立ち向かって歩んで行く。人生の岐路に差し掛かる重要なる現在、一瞬一瞬を、酸素を取り込んで身体を燃やし今、共に居る彼らと支え合って真剣に生きるのだ。
故に、二口のみならず及川にとっても策を講じ一人の男として真剣勝負を賭ける頃合ではあるのだが、果たして彼の"核心"は如何して動くので在ろうか?及川による初恋の想う手(思い出)、完全無欠の核心のみぞ知る。