コ ー プ ス・リ バ イ バ ー
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「…何だよコレ…!」
食事や風呂やら翌日の準備やら全てを終え、面倒ではあるが近日中に提出しなければ成らない課題を少しだけ進めてから寝よう、と自室の床に適当に放り投げて居た(気色悪い)袋に渋々と手を掛けた夜の時間帯。
中身を未だに確認して居ないのにも拘わらず既読無視していた複数のメッセージを適当に返し終え、袋の中身をバサり、とひっくり返して出せば、まさかの目の前に広がる光景に目眩を起こした。
袋から出てきたモノと云えば身に覚えの無い他校の女の体操服とジャージ、何より購入したばかりであろう複数のランジェリーが一面に散らかり、強い驚愕によりいつ自分は犯罪者の仲間入りになってしまったんだ…?いやコレは冤罪だろふざけんなよ…とワナワナと身体を震わせた。何より一番の目的なる重要な課題や資料が全く見当たらない。今日は厄日だったのか。マジで勘弁して欲しい。自身は確かにこの袋に適当に色々と詰め込…入れた筈なのに、若しかして荷物から目を離した隙に中身をすり替えられたのか…?女共め、自分が相手にされないからってタチの悪い嫌がらせかよ…明日抗議してやる、と脳内でぐるぐると思考し更に苛立ちながら、体操服やジャージを強く睨み付け犯人の手掛かりを探した。
「……青葉城西?みょうじなまえ…?…はァ?何でーー…ッ!」
二口は小さく印刷されている学校名と持ち主の名前を見つけ目を凝らして見れば、自身の通う学校と全く異なる情報が出てきて慌てて処理をしようと脳内をフル回転させた。脳内に映る一枚の情景を見つけ出し無理矢理掴み剥がせば、そういえばーーと未だに新しい記憶に対して心臓をドクリ、と鈍く鳴らせる。
「さっきカフェで会った…あの女…!」
"「(…あーらら、ムキになっちゃって…あの真っ白なブレザー…青葉城西か…バレー強豪校じゃん…)」"
つい掴んだ手の中の自身と比べれば小さな体操服から、ふわり、と心地よい甘い香りがし、先程出会った彼女の顔と華奢で可愛らしい身体付き、其の身体には似合わない様な床に散らばるランジェリーのサイズから想像し理解するたわわな果実をつい連想して仕舞えば、ハッと瞬時に我に返り全てを必死に振り払う。
ーーそうだ、間違い無い。そういえば自身の記憶の中で最後に映るあの子の表情と共に、華奢な指で必死に掴んでいた荷物の中には、この袋と似た荷物があった様なーー
「~~(あ"ーーーーー!)」
ジ・エンドという文字を身体で現す如くベッドに身体を崩れさせ埋めた。ついでに学生証が入った生徒手帳も見当たらない。もう駄目だ終わった。そうだ寝よう、寝るしか無い。サヨウナラ。
◇◇◇
「~~ッ、どうしよう…!」
なまえは自身の行動を踏まえ全ての結果から、後悔と羞恥心に耐え切れず膝を抱えて座り先程よりずっと頭を抱えて悩んでいた。
先程のモール内にあるランジェリーショップで購入した物と、次いでに確りした袋だから共に入れちゃえ、と自身の体操服とジャージを入れて持ち運んでいた袋の中身が、家に帰宅し早速開いてみれば全てが異なっており、タオルやグミやガム等の日持ちするお菓子、洗顔料や制汗剤等…取り敢えずは危険物でも無さそうであったので、誠に申し訳無いな、と手を震わせながらも本来の持ち主へ繋がる様な手掛かりになりそうな物が無いかと確認させて貰えば、課題らしきノートや大切であろう重要な資料と共に何故か学生証が入った生徒手帳も含まれて居た為に、この袋の持ち主は直ぐに特定出来た。
「…あの体操服やジャージなんて今日体育で使用したものだから汚いよ…あああ自分が自分で信じられない…!穴があったら入りたい…!」
すぐにお店に忘れ物の件で電話で問い合わせて確認すれば、あんな騒ぎを起こして仕舞ったのもあってお店の方々も私達双方の事は良く覚えて居てくれて「あの御方も全ての御荷物を持っておりましたし、出られてすぐ此方もテーブルを片付けた際にも忘れ物は見当たらず、…そういえば、拝聴した限りである特徴の無地の袋も持って行かれておりました」と返された。
「私がちゃんと確認しなかったから…だからってこんな恥ずかしい事、誰にも言えないよ…」
自身が早とちりをした結果、先程カフェでナンパから助け舟を出してくれた茶髪のあの男の子ーー…資料や学生証、生徒手帳から判明した伊達工業の二口堅治くん、と荷物を間違えた可能性が高いのだ。なまえは、又しても迷惑を掛けて仕舞い心苦しくも思いながらも、先程の遣り取りや本来自身の荷物の中身をつい思い出しては複雑なる気持ちを抱いていた。それでも彼は悪くない。事の発端は全て自身に関しているのだから人として礼儀は果たさないと成らないーー唯一なのか分からないが救いと云えば、伊達工業がある場所から青葉城西、ついでに自身の自宅付近からも考えても、そこ迄苦にならない距離ではある。要するに行こうと思えば行ける距離ではあるのだから。あとは全てを引っ括めた一歩踏み出す勇気だけである。ーー大丈夫、年齢的には相手の方が1つ歳下。自身と比べれば身長も随分高くて体格差はあり怖かった印象だけど、向こうだって話せば分かってくれるよね?
ーーー
ーー
ー
「岩ちゃんってば、昨日のなまえとの事を俺に詳しく教えてくれないし最近なんか特に俺を除け者にするんだよ?俺達は親密なる幼なじみなのに…!此の儘では岩ちゃんゴジラに踏み潰されて絆が崩壊させられるっ…!俺を助けてマッキーまっつん…!」
「はァ?ったく。お前も岩泉が居る前で今の言ってみろよ」
「だめ俺死んじゃうてへぺろ☆」
「ーーなんだよ及川?彼女居るのにまたなまえちゃんの話かよ?そういえばお前の口から彼女の話題って出た事あったっけ?…悪いけど修羅場はイヤーンよ俺。バレーの試合以外は平和主義者なのワカルデショ?」
「~~あのさ、マッキーも皆も勘違いしてる様だから言うけど、俺が女の子と付き合う時にはなまえのコトも大切な幼なじみだからって条件に話してるからね?其れでも良いからって了承の上で付き合ってるんだけど!」
「あのなぁ…だからお前は直ぐに振られるんだよ。来るもの拒まず去るもの追わず…マジでどうなってんの?」
「ーー及川が振られるのは構わないけど、なまえちゃんに矛先向いたらどうすんの?オンナノコ達に至っては今は俺らの強い牽制で抑えられてるみたいだけど安心しちゃぁ駄目よ?次期主将」
「…まっつんまで。なまえに対してそんな事させてたまるかーー」
「ーー!敵はアチコチからやってくる。先ずは目の前の敵から、ってヤツかな?…奴らホントに腸煮えくり返るよね」
岩泉を抜いた及川、松川、花巻の3人で廊下を歩いて居れば、ニヤニヤと嫌悪感滲み出る笑みを浮かべる男子バレー部の一部の嫌な先輩ら複数人が、及川達に接近し話し掛けて来ては馴れ馴れしく肩に腕を寄り掛け挨拶もせず一言目にはなまえの話題に早速触れ、なまえをさっさとバレー部のマネージャーに引き摺り込め、と催促してくる。
「まさかオマエらがなまえちゃんと俺らの邪魔してねぇだろうな?」
「俺らが毎日たァっぷり可愛がって手取り足取りみっちりイロイロ仕込んでやるんだけどなぁ…」
にちゃ、と汚く笑う輩に3人の目の色と空気がギロッ、と瞬時に変われば、輩の一人が「ーー何だよその目は?オマエらは普段から生意気で…」と突っ掛かろうとした其の瞬間、タイミング良く後ろから声を掛けた岩泉が体育教師を連れ先輩達の気を引き、教師が用事があるからお前らは共に来い、と先輩達だけを引き連れては悔しそうにその場を去っていった。
「ーー気持ちは分かる、だが今は堪えろ。挑発に乗ったら負けだ。ーー正当法で必ず奴らのドタマをブチ射抜き出し抜く」
その場を守護し皆を落ち着かせた岩泉の目には青白い炎が宿って居た。
食事や風呂やら翌日の準備やら全てを終え、面倒ではあるが近日中に提出しなければ成らない課題を少しだけ進めてから寝よう、と自室の床に適当に放り投げて居た(気色悪い)袋に渋々と手を掛けた夜の時間帯。
中身を未だに確認して居ないのにも拘わらず既読無視していた複数のメッセージを適当に返し終え、袋の中身をバサり、とひっくり返して出せば、まさかの目の前に広がる光景に目眩を起こした。
袋から出てきたモノと云えば身に覚えの無い他校の女の体操服とジャージ、何より購入したばかりであろう複数のランジェリーが一面に散らかり、強い驚愕によりいつ自分は犯罪者の仲間入りになってしまったんだ…?いやコレは冤罪だろふざけんなよ…とワナワナと身体を震わせた。何より一番の目的なる重要な課題や資料が全く見当たらない。今日は厄日だったのか。マジで勘弁して欲しい。自身は確かにこの袋に適当に色々と詰め込…入れた筈なのに、若しかして荷物から目を離した隙に中身をすり替えられたのか…?女共め、自分が相手にされないからってタチの悪い嫌がらせかよ…明日抗議してやる、と脳内でぐるぐると思考し更に苛立ちながら、体操服やジャージを強く睨み付け犯人の手掛かりを探した。
「……青葉城西?みょうじなまえ…?…はァ?何でーー…ッ!」
二口は小さく印刷されている学校名と持ち主の名前を見つけ目を凝らして見れば、自身の通う学校と全く異なる情報が出てきて慌てて処理をしようと脳内をフル回転させた。脳内に映る一枚の情景を見つけ出し無理矢理掴み剥がせば、そういえばーーと未だに新しい記憶に対して心臓をドクリ、と鈍く鳴らせる。
「さっきカフェで会った…あの女…!」
"「(…あーらら、ムキになっちゃって…あの真っ白なブレザー…青葉城西か…バレー強豪校じゃん…)」"
つい掴んだ手の中の自身と比べれば小さな体操服から、ふわり、と心地よい甘い香りがし、先程出会った彼女の顔と華奢で可愛らしい身体付き、其の身体には似合わない様な床に散らばるランジェリーのサイズから想像し理解するたわわな果実をつい連想して仕舞えば、ハッと瞬時に我に返り全てを必死に振り払う。
ーーそうだ、間違い無い。そういえば自身の記憶の中で最後に映るあの子の表情と共に、華奢な指で必死に掴んでいた荷物の中には、この袋と似た荷物があった様なーー
「~~(あ"ーーーーー!)」
ジ・エンドという文字を身体で現す如くベッドに身体を崩れさせ埋めた。ついでに学生証が入った生徒手帳も見当たらない。もう駄目だ終わった。そうだ寝よう、寝るしか無い。サヨウナラ。
◇◇◇
「~~ッ、どうしよう…!」
なまえは自身の行動を踏まえ全ての結果から、後悔と羞恥心に耐え切れず膝を抱えて座り先程よりずっと頭を抱えて悩んでいた。
先程のモール内にあるランジェリーショップで購入した物と、次いでに確りした袋だから共に入れちゃえ、と自身の体操服とジャージを入れて持ち運んでいた袋の中身が、家に帰宅し早速開いてみれば全てが異なっており、タオルやグミやガム等の日持ちするお菓子、洗顔料や制汗剤等…取り敢えずは危険物でも無さそうであったので、誠に申し訳無いな、と手を震わせながらも本来の持ち主へ繋がる様な手掛かりになりそうな物が無いかと確認させて貰えば、課題らしきノートや大切であろう重要な資料と共に何故か学生証が入った生徒手帳も含まれて居た為に、この袋の持ち主は直ぐに特定出来た。
「…あの体操服やジャージなんて今日体育で使用したものだから汚いよ…あああ自分が自分で信じられない…!穴があったら入りたい…!」
すぐにお店に忘れ物の件で電話で問い合わせて確認すれば、あんな騒ぎを起こして仕舞ったのもあってお店の方々も私達双方の事は良く覚えて居てくれて「あの御方も全ての御荷物を持っておりましたし、出られてすぐ此方もテーブルを片付けた際にも忘れ物は見当たらず、…そういえば、拝聴した限りである特徴の無地の袋も持って行かれておりました」と返された。
「私がちゃんと確認しなかったから…だからってこんな恥ずかしい事、誰にも言えないよ…」
自身が早とちりをした結果、先程カフェでナンパから助け舟を出してくれた茶髪のあの男の子ーー…資料や学生証、生徒手帳から判明した伊達工業の二口堅治くん、と荷物を間違えた可能性が高いのだ。なまえは、又しても迷惑を掛けて仕舞い心苦しくも思いながらも、先程の遣り取りや本来自身の荷物の中身をつい思い出しては複雑なる気持ちを抱いていた。それでも彼は悪くない。事の発端は全て自身に関しているのだから人として礼儀は果たさないと成らないーー唯一なのか分からないが救いと云えば、伊達工業がある場所から青葉城西、ついでに自身の自宅付近からも考えても、そこ迄苦にならない距離ではある。要するに行こうと思えば行ける距離ではあるのだから。あとは全てを引っ括めた一歩踏み出す勇気だけである。ーー大丈夫、年齢的には相手の方が1つ歳下。自身と比べれば身長も随分高くて体格差はあり怖かった印象だけど、向こうだって話せば分かってくれるよね?
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「岩ちゃんってば、昨日のなまえとの事を俺に詳しく教えてくれないし最近なんか特に俺を除け者にするんだよ?俺達は親密なる幼なじみなのに…!此の儘では岩ちゃんゴジラに踏み潰されて絆が崩壊させられるっ…!俺を助けてマッキーまっつん…!」
「はァ?ったく。お前も岩泉が居る前で今の言ってみろよ」
「だめ俺死んじゃうてへぺろ☆」
「ーーなんだよ及川?彼女居るのにまたなまえちゃんの話かよ?そういえばお前の口から彼女の話題って出た事あったっけ?…悪いけど修羅場はイヤーンよ俺。バレーの試合以外は平和主義者なのワカルデショ?」
「~~あのさ、マッキーも皆も勘違いしてる様だから言うけど、俺が女の子と付き合う時にはなまえのコトも大切な幼なじみだからって条件に話してるからね?其れでも良いからって了承の上で付き合ってるんだけど!」
「あのなぁ…だからお前は直ぐに振られるんだよ。来るもの拒まず去るもの追わず…マジでどうなってんの?」
「ーー及川が振られるのは構わないけど、なまえちゃんに矛先向いたらどうすんの?オンナノコ達に至っては今は俺らの強い牽制で抑えられてるみたいだけど安心しちゃぁ駄目よ?次期主将」
「…まっつんまで。なまえに対してそんな事させてたまるかーー」
「ーー!敵はアチコチからやってくる。先ずは目の前の敵から、ってヤツかな?…奴らホントに腸煮えくり返るよね」
岩泉を抜いた及川、松川、花巻の3人で廊下を歩いて居れば、ニヤニヤと嫌悪感滲み出る笑みを浮かべる男子バレー部の一部の嫌な先輩ら複数人が、及川達に接近し話し掛けて来ては馴れ馴れしく肩に腕を寄り掛け挨拶もせず一言目にはなまえの話題に早速触れ、なまえをさっさとバレー部のマネージャーに引き摺り込め、と催促してくる。
「まさかオマエらがなまえちゃんと俺らの邪魔してねぇだろうな?」
「俺らが毎日たァっぷり可愛がって手取り足取りみっちりイロイロ仕込んでやるんだけどなぁ…」
にちゃ、と汚く笑う輩に3人の目の色と空気がギロッ、と瞬時に変われば、輩の一人が「ーー何だよその目は?オマエらは普段から生意気で…」と突っ掛かろうとした其の瞬間、タイミング良く後ろから声を掛けた岩泉が体育教師を連れ先輩達の気を引き、教師が用事があるからお前らは共に来い、と先輩達だけを引き連れては悔しそうにその場を去っていった。
「ーー気持ちは分かる、だが今は堪えろ。挑発に乗ったら負けだ。ーー正当法で必ず奴らのドタマをブチ射抜き出し抜く」
その場を守護し皆を落ち着かせた岩泉の目には青白い炎が宿って居た。