コ ー プ ス・リ バ イ バ ー
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「ゴメンってば…まだ怒ってるの?」
「~~次いでにコンビニ行くか!な感じのノリで言うから一緒に行ったけど…っ、重要な事を言えよオマエはっ。大体、数分で適当に買い物するモンじゃねぇだろそれ。…いや知らねぇけどさ!」
「モールだからテナントも連なってるし何より中に一緒に入るわけでも無いし…はじめちゃんの事待たせなかったでしょ?」
「いや、その…ああいうのって試着とか…ハッ!?いやいやそうじゃねェ!何言ってんだ俺は…!」
「?ふふっ、折角だからお茶していこうよ」
本日、普段より少々早めに部活を終えた岩泉は、マネが在籍しない男子バレー部の部活の手伝いをしてくれていたなまえと(なまえは偶にバレー部のお手伝いをしたりしている)一緒に帰宅し、途中で近くのショッピングモールへ寄り道していた。どうせなら次いでに買い物したい物がある、直ぐに終わるから、とさらりと岩泉に伝えるものだから、岩泉は何も考え無しになまえに着いていくと着いた先はランジェリーショップであり、肩を跳ね上げた岩泉は、カチンコチン、に顔を染め上げ心内でなまえに文句を言いながら、近くの店へとスタコラサッサと逃げていった。
ーー正直、及川の言う事も一理ある。変なところでぽやぽやしているから隙が産まれるんだろう。そんな自身もなまえに対して甘やかし過ぎているのだろうか?
◇◇◇
「…なまえって幸せそうに飯や飲み物食ったり飲んだりするよな。(気ぃ抜けば俺まで表情つられそうで怖ぇ…)」
「新作フラッペなんだけど美味しいよ!飲みたいなら素直に言ってくれれば良いのに。ひと口どうぞ?」
「~~いや、要らない。…あと好い加減そういうのヤメロ。ガキじゃねぇんだぞ?」
「ーーこの間の徹くんも…はじめちゃんも…今まではそんな事言わなかったのにどうして急に突き放す様な事を言うの…?…私と一緒に居るの嫌になったの…?」
「嫌とかそういう事じゃねぇけど分かれ。いいな?」
「…でも今更そんな事…っ」
「幼なじみだから、なんて言い訳はするなよ。俺らもう高校2年生であって俺は男、お前は女。流石に不用意な行動は謹んで、危機感や警戒心、恥じらい、節度を持て。以上!」
「…!?何だか失礼じゃない…!?」
正直、もっと言いたい事や強く言いたい事は山ほどある。然しながら今いる場所が場所だけに他のお客さんに迷惑を掛けたく無い心情と、後は、叱られた子犬の様に耳を垂らしながらキュゥん…と落ち込むなまえの顔を目の前で見て仕舞えば、ぐぬぬ…と口を紡いでしまう。駄目だ、情けない事ではあるがなまえに対して随分と甘くなるのだ。
「(なまえ自身が変わるか周りが変わるか…。…今年もマネージャーは無理だな…)」
冷たいコーヒーのカップの結露の水滴が紙布巾に染み渡っていく。
正直、本来であればなまえを男子バレー部のマネージャーに引き込みたかった。そうすれば色々と無駄無く手っ取り早いし何より私情により都合が良い。現に、監督やコーチからもなまえの気質、性質、心立て等を気に入られてなまえの頃合に合わせるから是非、と声を掛けられ、その中でのなまえの善意もあって手伝いが行われて居るのだから、本来ならば部員は感謝を持たなければ成らない立場なのである。
然しながら、なまえは性格や育ち、その他要因もあり何より異性に対して強い隙があり過ぎる様に思えた。なまえの悪い所、タチの悪いトコである。だから一部のクソ野郎共にナメて掛かられるのだ。
残念な事に自身が所属するバレー部も然り。その上、特に現在である今年は去年に比べて陰湿でもあり特に酷いのだ。政権を握る3年生である自身らの先輩に要因がある奴等が居て、本日の様になまえが偶の手伝いに来る日でさえ強く感情を揺さぶられ且つ彼女を好色い目で見られている事を嫌という程理解しているのに、ギリギリ…と爪を食い込ませ拳を握る事しか出来ない無力である自身らが非常に情けない。及川なんかは特に手が生命なので、自身からの抉り傷の予防としてもテーピングを巻いている事も有り、最も鬼迫なる滲み出る雰囲気を読めばーー腸煮えくり返る思いなんだろう。
こんな環境に於いて、なまえをマネージャーなんて招き入れる事など不可能であった。
1人で勝手に思い出してモヤモヤとしてマイナス要素で感情が乱れては、丁度良くスマホの通話通知が鳴ったものだから、ワリィ、ちょっと席外す、となまえとの席を立ち離れて通話可能な場所まで移った。ーー通話相手を利用するのは悪いが少し冷静に成れる良い機会、タイミングだったのかもしれない。
ーーー
ーー
ー
「…うわ、相変わらず混んでやがる…」
今日に限って学校の女共やカノジョに手渡されたモノで片手が塞がっていた。でも適当にあしらえばキーキー煩いし後に面倒だから、ある1つの無地の随分と確りとした袋(何処の店の袋だかは知らない)に近日中に提出する課題やら資料やらと共に適当に全部詰め込んで持ち歩いていた。邪魔、ウゼェ、帰りてぇ。
然しまぁこんなに混んで居て、別にこの場所に拘る必要は全く無いのにも拘わらず、自身もキツい練習を終えた部活帰りなら尚更、帰れば良いのに脳ミソか心臓かが許してくれなかった。ーー何故だか、今日、如何しても、何があっても、この場所に来なくてはならない気がした。はァ…自分でも意味わかんねぇ。
「~~次いでにコンビニ行くか!な感じのノリで言うから一緒に行ったけど…っ、重要な事を言えよオマエはっ。大体、数分で適当に買い物するモンじゃねぇだろそれ。…いや知らねぇけどさ!」
「モールだからテナントも連なってるし何より中に一緒に入るわけでも無いし…はじめちゃんの事待たせなかったでしょ?」
「いや、その…ああいうのって試着とか…ハッ!?いやいやそうじゃねェ!何言ってんだ俺は…!」
「?ふふっ、折角だからお茶していこうよ」
本日、普段より少々早めに部活を終えた岩泉は、マネが在籍しない男子バレー部の部活の手伝いをしてくれていたなまえと(なまえは偶にバレー部のお手伝いをしたりしている)一緒に帰宅し、途中で近くのショッピングモールへ寄り道していた。どうせなら次いでに買い物したい物がある、直ぐに終わるから、とさらりと岩泉に伝えるものだから、岩泉は何も考え無しになまえに着いていくと着いた先はランジェリーショップであり、肩を跳ね上げた岩泉は、カチンコチン、に顔を染め上げ心内でなまえに文句を言いながら、近くの店へとスタコラサッサと逃げていった。
ーー正直、及川の言う事も一理ある。変なところでぽやぽやしているから隙が産まれるんだろう。そんな自身もなまえに対して甘やかし過ぎているのだろうか?
◇◇◇
「…なまえって幸せそうに飯や飲み物食ったり飲んだりするよな。(気ぃ抜けば俺まで表情つられそうで怖ぇ…)」
「新作フラッペなんだけど美味しいよ!飲みたいなら素直に言ってくれれば良いのに。ひと口どうぞ?」
「~~いや、要らない。…あと好い加減そういうのヤメロ。ガキじゃねぇんだぞ?」
「ーーこの間の徹くんも…はじめちゃんも…今まではそんな事言わなかったのにどうして急に突き放す様な事を言うの…?…私と一緒に居るの嫌になったの…?」
「嫌とかそういう事じゃねぇけど分かれ。いいな?」
「…でも今更そんな事…っ」
「幼なじみだから、なんて言い訳はするなよ。俺らもう高校2年生であって俺は男、お前は女。流石に不用意な行動は謹んで、危機感や警戒心、恥じらい、節度を持て。以上!」
「…!?何だか失礼じゃない…!?」
正直、もっと言いたい事や強く言いたい事は山ほどある。然しながら今いる場所が場所だけに他のお客さんに迷惑を掛けたく無い心情と、後は、叱られた子犬の様に耳を垂らしながらキュゥん…と落ち込むなまえの顔を目の前で見て仕舞えば、ぐぬぬ…と口を紡いでしまう。駄目だ、情けない事ではあるがなまえに対して随分と甘くなるのだ。
「(なまえ自身が変わるか周りが変わるか…。…今年もマネージャーは無理だな…)」
冷たいコーヒーのカップの結露の水滴が紙布巾に染み渡っていく。
正直、本来であればなまえを男子バレー部のマネージャーに引き込みたかった。そうすれば色々と無駄無く手っ取り早いし何より私情により都合が良い。現に、監督やコーチからもなまえの気質、性質、心立て等を気に入られてなまえの頃合に合わせるから是非、と声を掛けられ、その中でのなまえの善意もあって手伝いが行われて居るのだから、本来ならば部員は感謝を持たなければ成らない立場なのである。
然しながら、なまえは性格や育ち、その他要因もあり何より異性に対して強い隙があり過ぎる様に思えた。なまえの悪い所、タチの悪いトコである。だから一部のクソ野郎共にナメて掛かられるのだ。
残念な事に自身が所属するバレー部も然り。その上、特に現在である今年は去年に比べて陰湿でもあり特に酷いのだ。政権を握る3年生である自身らの先輩に要因がある奴等が居て、本日の様になまえが偶の手伝いに来る日でさえ強く感情を揺さぶられ且つ彼女を好色い目で見られている事を嫌という程理解しているのに、ギリギリ…と爪を食い込ませ拳を握る事しか出来ない無力である自身らが非常に情けない。及川なんかは特に手が生命なので、自身からの抉り傷の予防としてもテーピングを巻いている事も有り、最も鬼迫なる滲み出る雰囲気を読めばーー腸煮えくり返る思いなんだろう。
こんな環境に於いて、なまえをマネージャーなんて招き入れる事など不可能であった。
1人で勝手に思い出してモヤモヤとしてマイナス要素で感情が乱れては、丁度良くスマホの通話通知が鳴ったものだから、ワリィ、ちょっと席外す、となまえとの席を立ち離れて通話可能な場所まで移った。ーー通話相手を利用するのは悪いが少し冷静に成れる良い機会、タイミングだったのかもしれない。
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「…うわ、相変わらず混んでやがる…」
今日に限って学校の女共やカノジョに手渡されたモノで片手が塞がっていた。でも適当にあしらえばキーキー煩いし後に面倒だから、ある1つの無地の随分と確りとした袋(何処の店の袋だかは知らない)に近日中に提出する課題やら資料やらと共に適当に全部詰め込んで持ち歩いていた。邪魔、ウゼェ、帰りてぇ。
然しまぁこんなに混んで居て、別にこの場所に拘る必要は全く無いのにも拘わらず、自身もキツい練習を終えた部活帰りなら尚更、帰れば良いのに脳ミソか心臓かが許してくれなかった。ーー何故だか、今日、如何しても、何があっても、この場所に来なくてはならない気がした。はァ…自分でも意味わかんねぇ。