コ ー プ ス・リ バ イ バ ー
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「お疲れっしたー「マテコラ」…え、なんスか怖…後輩イジメですか」
「おいおいこんな兄貴肌の先輩捕まえて何言ってんだよ♡二口お前なんか隠してんだろ?入学早々から僅かな期間はアクセサリーの如く綺麗なオンナ侍らせて俺を蔑む様に見下して歩いてたクセにある時からピタリ、と止めたよな?しかもあんな寂しそうなオンナノコ達を平然と適当に遇いやがって…!あの屈辱からずっと頭にこびりついて離れずそれがまた気になってイライライライラすんだよだからさっさと吐きやがれ」
「(イラッ)うわぁ…なんスかそれ鎌先さん俺の事好き過ぎません?茂庭さん助けてくださいよ」
「~~クッソ…!いや良いもう良いこの際、俺がお前を好きで良いから吐け。お前マジでトンデモナイモノ独占してんだろ?何隠してンだよ…!」
「ーートンデモナイモノ…?」
「悪ィな、俺の勘は当たるんだよ」
二口と鎌先の遣り取りが嫌でも視界に入る伊達工バレー部一同は、また奴らはイチャついてんのか?俺らは一体何を見せられてるんだ…と云う気持ちと、諦めと呆れが混じったいつものこっちゃ、仕方ねぇなと云う気持ちが混合し、もう特に何も言わず好き勝手にさせていた。
「はっ!まさか外に女の子作ってんじゃねぇだろうな?更なるお前の犠牲にならない様にその子を俺に紹介しろ。俺が喋よ花よと大切に「サヨナラー」あっ…二口!コラァ」
ーーチッ。カノジョなんか作ってねェよ、なんて心内で吐き出せば、喋よ花よ、と云うワードで、ふと甘くふわふわした可愛らしい蝶々や花の様なある女の子の顔をふと思い浮かべると、鎌先のあのデレッとした表情に強く苛立ち、話をガン無視して切り上げてさっさと退散した。いや無理絶対嫌勘弁してよ。万が一、鎌先の手に渡れば喋よ花よどころじゃない。無茶苦茶に好き勝手されるに決まってる。マジで地獄かよ。ーーとまぁ、最近は鎌先みたいな奴らが多くて二口は特に無性に苛立って居た。
「(独占、ね)」
確かに急にスッパリとオンナ切った俺が不自然に見えて其の理由は俺が学校以外の外に作ったから、なんて推測されるのはまぁ理解出来る。だけどそれを譲れって何だよ。てか何度も言ってる(様々な人から)だろ居ねぇわクソが寧ろ逆に嫌味じゃねぇの。
◇◇◇
「ーーなまえちゃんの事、女性として好きなのか?」
青根から突拍子も無く質問された二口は、手に持っていた飲み物のパックをブシュ、とつい握り潰しては手をボタボタ…と汚した。うわぁ…良かった、制服は濡れてない。ワタワタしながらティッシュを出す青根に向かって、いきなり何言い出すんだよ!と怒りながら二口は手を洗いに廊下に出て、戻った後には青根が綺麗にしてくれていた。
「あーサンキュ。俺、もう一度飲み物…」
「ーーなまえちゃんは純粋無垢で俺にとっても大切な子。身体目当てのオアソビで手を出すつもりなら今すぐ関係を断ってホシイ」
買ってくる、と紡ごうとしながら青根に背を向けた二口に、キッパリと告げる青根の低い声を合図にしてバチン、と空気が重く変わり、瞬時に訪れたのは正に一触即発。二口の目の色がガラリと変わり低い声で威嚇しながら青根を睨み付ければ、教室内は「なんだ…喧嘩か?」「怖ぇ…」等の周りの声がザワザワ…とし始め混乱に陥る寸前にあった。
「虎の尾を踏んで何の挑発だよ」
「ーー…真剣な話」
ーー身体目当てのアソビ?誰が誰に対して?関係を断つ?誰に戯言吐かして何を生言ってんだ。更なるギリッ、とした鋭い目に変えては、鬼の形相なる青根に食って掛る如く向き合い視線と視線を音が鳴る如くぶつける。バチン、バチンと強い電気火花が割き散り嫌な切迫感で張り詰める教室内は、この2人を止めよう、いや止められる者など最早存在しない。酷くなればもう教師を呼ぶしかないーー!頼むから収まってくれ、二口、青根ーー!!生徒の祈りは果たして届くか否か。
「ーーお前こそ、俺の目盗んでなまえ唆して手出したら絶対許さねェからな」
「ーーー…」
二口の雰囲気と言葉に対して、ふむ、とした納得する顔をし、表情を切り替えいつもの柔らかい表情に戻る青根はグッ、と親指を立てれば、教室内の緊迫した空気は直ぐに解除され安堵に変わり抜けた空気の如く平和を取り戻す。青根の態度につい呆気にとられた二口が青根に真意を問うが青根は嬉しそうに頷くだけであった。
「二口がアソバナイのも、前の様に彼女作らないのも…なまえちゃんを想ってるから?」
「~~違う…ッーーただ…次の俺の誕生日は一緒に過ごせたらなって…じゃなくて!なまえは甘えん坊な子うさぎだから構ってるだけで…ッ…あ"ーー何言ってんの俺…もうヤメテ…」
「(! 自分の気持ちを単純に理解出来て無いだけか)ーーなまえちゃんの事、宜しく頼む」
「あー?意味分かんねぇ。お前はなまえの何なんだよ?父親か?」
「トモダチ」
「ーーまぁ、俺だってトモダチだけどさ」
二口が無意識に寂しそうな目の色をした瞬間を青根はキチンと捉えて居て、ぽんっ、と二口の肩に手を置いたのだ。全てを理解した青根が、青春だなぁ、とホクホクな表情になる半面、教室内に居た彼ら以外の生徒は、未だによく状況を理解出来ずに居て、ふるふる…と怯えていた。さっきのは本当にコワカッタ…!もうしないでね、お願いだから。然し2人をあんなんに豹変させてしまうなまえさん、って人は凄い。果たして一体どんな人なのだろうか…?
◇◇◇
「あのっ…助かりました。ありがとうございます」
「いえ、道で困っていたお婆ちゃんが助かったんですからそれが一番です。其れよりも困ってる方が居れば声を掛けて助ける、なんて中々気恥しい事なのに自ら進んで行えるなんて凄いですね」
「はうぅっ…!(きゅぅん)」
ある帰り道、なまえは道で困っていた御高齢の女性と遭遇する。如何やらその女性は此方に旅行に来たようで慣れない道を歩いており、そして車通が多い道路を避ける為、歩道橋を渡りたいが荷物が想像以上に多く困り果てていた。歩道橋を渡れば後はタクシーでホテルに帰るのみだった様で、偶然に通り掛かるなまえが女性を見掛けては「お困りですか?」と優しく声を掛け手伝う事になった。共に運ぶ事にしたが荷物の重さに往復するしか無いかな、と思った矢先に、同い歳くらいの女の子が声を掛けて来て、事情を知り共に助っ人になり無事に解決した所であった。
「どちらの女の子もえらい別嬪さんやけど、あんた、うちの孫のお嫁さんにどうやろか?ーー孫はとってもええ子でのう、ほんまにお似合いかとおもうて…信ちゃ…孫もまだ高校生での、今から結婚式が楽しみで楽しみで…」
「えっ!?結婚式…?そ、そんな…!私なんかではお孫さんにきっと叱られてしまいます…!」
なまえは急にその様な事を言われ、つい、かぁぁッ、と頬を染めながら自身の胸の前で掌を相手に向け翳せば、女性は少し残念そうに「…ほなね、おおきに。いつかまた会いたいわ」と挨拶してタクシーに乗って行った。
「(2人きりになっちゃった…。わぁ…とっても素敵…!スタイルも見た目もなんと言っても笑顔が凄く綺麗…蕩けそう…どうしようっ…胸がきゅぅんってする…!)」
「…?あ、あの…?」
「ごめんなさい…!つい見蕩れてしまって…あの、申し遅れました。私、青葉城西高校のみょうじなまえと申します…あの…つかぬ事をお聞きしますが、そのジャージ…バレー部の御方ですか?素敵です…とてもお似合いです!」
「(青葉城西…!バレーの強豪校…)あ、ありがとうございます…私は、烏野高校の清水潔子と申します。男子バレー部のマネージャーをやっています。みょうじさんもバレー部なんですか…?」
「マネージャーさんなんですね…!憧れます!私はその…今は修行中の身といいますか…まだまだ勉強中でして…来年は男子バレー部のマネージャーになりたいと思っています…」
「(青葉城西のマネージャーになったら…きっと森に迷い込んだ垂れ耳子うさぎちゃん…って話題になるだろうなぁ…ふふっ、可愛い…撫でたいなぁ…)」
清水は自分より目線の低く…例えばデフォルメにして小動物に現すならば、垂れ耳子うさぎのイメージのある可愛く頬を染めるなまえを見ながら、清水はくすっ、と微笑み返した。きっと何か理由があって今年はマネージャーを見送ったんだろうけど…こんな優しくて真心や気立てのある女の子ならきっと向いている、マネージャーを是非頑張ってほしいな、と素直に思った。
「おいおいこんな兄貴肌の先輩捕まえて何言ってんだよ♡二口お前なんか隠してんだろ?入学早々から僅かな期間はアクセサリーの如く綺麗なオンナ侍らせて俺を蔑む様に見下して歩いてたクセにある時からピタリ、と止めたよな?しかもあんな寂しそうなオンナノコ達を平然と適当に遇いやがって…!あの屈辱からずっと頭にこびりついて離れずそれがまた気になってイライライライラすんだよだからさっさと吐きやがれ」
「(イラッ)うわぁ…なんスかそれ鎌先さん俺の事好き過ぎません?茂庭さん助けてくださいよ」
「~~クッソ…!いや良いもう良いこの際、俺がお前を好きで良いから吐け。お前マジでトンデモナイモノ独占してんだろ?何隠してンだよ…!」
「ーートンデモナイモノ…?」
「悪ィな、俺の勘は当たるんだよ」
二口と鎌先の遣り取りが嫌でも視界に入る伊達工バレー部一同は、また奴らはイチャついてんのか?俺らは一体何を見せられてるんだ…と云う気持ちと、諦めと呆れが混じったいつものこっちゃ、仕方ねぇなと云う気持ちが混合し、もう特に何も言わず好き勝手にさせていた。
「はっ!まさか外に女の子作ってんじゃねぇだろうな?更なるお前の犠牲にならない様にその子を俺に紹介しろ。俺が喋よ花よと大切に「サヨナラー」あっ…二口!コラァ」
ーーチッ。カノジョなんか作ってねェよ、なんて心内で吐き出せば、喋よ花よ、と云うワードで、ふと甘くふわふわした可愛らしい蝶々や花の様なある女の子の顔をふと思い浮かべると、鎌先のあのデレッとした表情に強く苛立ち、話をガン無視して切り上げてさっさと退散した。いや無理絶対嫌勘弁してよ。万が一、鎌先の手に渡れば喋よ花よどころじゃない。無茶苦茶に好き勝手されるに決まってる。マジで地獄かよ。ーーとまぁ、最近は鎌先みたいな奴らが多くて二口は特に無性に苛立って居た。
「(独占、ね)」
確かに急にスッパリとオンナ切った俺が不自然に見えて其の理由は俺が学校以外の外に作ったから、なんて推測されるのはまぁ理解出来る。だけどそれを譲れって何だよ。てか何度も言ってる(様々な人から)だろ居ねぇわクソが寧ろ逆に嫌味じゃねぇの。
◇◇◇
「ーーなまえちゃんの事、女性として好きなのか?」
青根から突拍子も無く質問された二口は、手に持っていた飲み物のパックをブシュ、とつい握り潰しては手をボタボタ…と汚した。うわぁ…良かった、制服は濡れてない。ワタワタしながらティッシュを出す青根に向かって、いきなり何言い出すんだよ!と怒りながら二口は手を洗いに廊下に出て、戻った後には青根が綺麗にしてくれていた。
「あーサンキュ。俺、もう一度飲み物…」
「ーーなまえちゃんは純粋無垢で俺にとっても大切な子。身体目当てのオアソビで手を出すつもりなら今すぐ関係を断ってホシイ」
買ってくる、と紡ごうとしながら青根に背を向けた二口に、キッパリと告げる青根の低い声を合図にしてバチン、と空気が重く変わり、瞬時に訪れたのは正に一触即発。二口の目の色がガラリと変わり低い声で威嚇しながら青根を睨み付ければ、教室内は「なんだ…喧嘩か?」「怖ぇ…」等の周りの声がザワザワ…とし始め混乱に陥る寸前にあった。
「虎の尾を踏んで何の挑発だよ」
「ーー…真剣な話」
ーー身体目当てのアソビ?誰が誰に対して?関係を断つ?誰に戯言吐かして何を生言ってんだ。更なるギリッ、とした鋭い目に変えては、鬼の形相なる青根に食って掛る如く向き合い視線と視線を音が鳴る如くぶつける。バチン、バチンと強い電気火花が割き散り嫌な切迫感で張り詰める教室内は、この2人を止めよう、いや止められる者など最早存在しない。酷くなればもう教師を呼ぶしかないーー!頼むから収まってくれ、二口、青根ーー!!生徒の祈りは果たして届くか否か。
「ーーお前こそ、俺の目盗んでなまえ唆して手出したら絶対許さねェからな」
「ーーー…」
二口の雰囲気と言葉に対して、ふむ、とした納得する顔をし、表情を切り替えいつもの柔らかい表情に戻る青根はグッ、と親指を立てれば、教室内の緊迫した空気は直ぐに解除され安堵に変わり抜けた空気の如く平和を取り戻す。青根の態度につい呆気にとられた二口が青根に真意を問うが青根は嬉しそうに頷くだけであった。
「二口がアソバナイのも、前の様に彼女作らないのも…なまえちゃんを想ってるから?」
「~~違う…ッーーただ…次の俺の誕生日は一緒に過ごせたらなって…じゃなくて!なまえは甘えん坊な子うさぎだから構ってるだけで…ッ…あ"ーー何言ってんの俺…もうヤメテ…」
「(! 自分の気持ちを単純に理解出来て無いだけか)ーーなまえちゃんの事、宜しく頼む」
「あー?意味分かんねぇ。お前はなまえの何なんだよ?父親か?」
「トモダチ」
「ーーまぁ、俺だってトモダチだけどさ」
二口が無意識に寂しそうな目の色をした瞬間を青根はキチンと捉えて居て、ぽんっ、と二口の肩に手を置いたのだ。全てを理解した青根が、青春だなぁ、とホクホクな表情になる半面、教室内に居た彼ら以外の生徒は、未だによく状況を理解出来ずに居て、ふるふる…と怯えていた。さっきのは本当にコワカッタ…!もうしないでね、お願いだから。然し2人をあんなんに豹変させてしまうなまえさん、って人は凄い。果たして一体どんな人なのだろうか…?
◇◇◇
「あのっ…助かりました。ありがとうございます」
「いえ、道で困っていたお婆ちゃんが助かったんですからそれが一番です。其れよりも困ってる方が居れば声を掛けて助ける、なんて中々気恥しい事なのに自ら進んで行えるなんて凄いですね」
「はうぅっ…!(きゅぅん)」
ある帰り道、なまえは道で困っていた御高齢の女性と遭遇する。如何やらその女性は此方に旅行に来たようで慣れない道を歩いており、そして車通が多い道路を避ける為、歩道橋を渡りたいが荷物が想像以上に多く困り果てていた。歩道橋を渡れば後はタクシーでホテルに帰るのみだった様で、偶然に通り掛かるなまえが女性を見掛けては「お困りですか?」と優しく声を掛け手伝う事になった。共に運ぶ事にしたが荷物の重さに往復するしか無いかな、と思った矢先に、同い歳くらいの女の子が声を掛けて来て、事情を知り共に助っ人になり無事に解決した所であった。
「どちらの女の子もえらい別嬪さんやけど、あんた、うちの孫のお嫁さんにどうやろか?ーー孫はとってもええ子でのう、ほんまにお似合いかとおもうて…信ちゃ…孫もまだ高校生での、今から結婚式が楽しみで楽しみで…」
「えっ!?結婚式…?そ、そんな…!私なんかではお孫さんにきっと叱られてしまいます…!」
なまえは急にその様な事を言われ、つい、かぁぁッ、と頬を染めながら自身の胸の前で掌を相手に向け翳せば、女性は少し残念そうに「…ほなね、おおきに。いつかまた会いたいわ」と挨拶してタクシーに乗って行った。
「(2人きりになっちゃった…。わぁ…とっても素敵…!スタイルも見た目もなんと言っても笑顔が凄く綺麗…蕩けそう…どうしようっ…胸がきゅぅんってする…!)」
「…?あ、あの…?」
「ごめんなさい…!つい見蕩れてしまって…あの、申し遅れました。私、青葉城西高校のみょうじなまえと申します…あの…つかぬ事をお聞きしますが、そのジャージ…バレー部の御方ですか?素敵です…とてもお似合いです!」
「(青葉城西…!バレーの強豪校…)あ、ありがとうございます…私は、烏野高校の清水潔子と申します。男子バレー部のマネージャーをやっています。みょうじさんもバレー部なんですか…?」
「マネージャーさんなんですね…!憧れます!私はその…今は修行中の身といいますか…まだまだ勉強中でして…来年は男子バレー部のマネージャーになりたいと思っています…」
「(青葉城西のマネージャーになったら…きっと森に迷い込んだ垂れ耳子うさぎちゃん…って話題になるだろうなぁ…ふふっ、可愛い…撫でたいなぁ…)」
清水は自分より目線の低く…例えばデフォルメにして小動物に現すならば、垂れ耳子うさぎのイメージのある可愛く頬を染めるなまえを見ながら、清水はくすっ、と微笑み返した。きっと何か理由があって今年はマネージャーを見送ったんだろうけど…こんな優しくて真心や気立てのある女の子ならきっと向いている、マネージャーを是非頑張ってほしいな、と素直に思った。