狐 火 灯 る 稲
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(#北さんのおばあちゃん)
(#当サイトの薄/桜/鬼/男主人公似てる言われる⚠︎(夢読んでなくても問題無しです))
(#似非ごめんなさい⚠︎)
(#捏造⚠︎)
ばあちゃんが泣いたのを最後に見た日は、俺が初めてユニフォームを貰って帰ったあの日。
俺の前では良かったのう、良かったのう、と笑顔で喜び、宵には自室で1人静かに嬉し涙を流していた。
其れから時を経た今現在、俺等と共に観客に混じるばあちゃんがホロり…と目尻に涙を伝わせて微笑みながら泣いとる。
彼女の流す涙の種類は違えど、傍から見た俺の心情はあの宵と変わらなかった。
「鼻水かめやツム」
「わーっとるわい…ちくしょう泣けてまう…グスン」
「…なまえくんの篠笛の音色、他の楽器とも見事に相応うて心に染み込んで凄く綺麗や。ばあちゃんも街の皆も喜んでるし有難いなあ」
「「(双子頷き)」」
住む街では本日、街を挙げて各々賑やかなる催しやイベントを開催しており、其の中でも一大イベントを誇る演奏会が行われている。
何とその演奏会になまえも篠笛で参加する事になり、何種類かの楽器の音色と共に交えては老若男女馴染み深い曲を厳選し数曲、時には皆で楽しくリズムに乗りながらや手拍子しながら、そして大衆の心を掴む感動を奏で経て、後に全ての演奏終了し瞬にはシン…と余韻を置いたイベントスペースからは直ぐに拍手喝采と、なまえは皆と見事に演奏会を成功へと収めた。
「ーーかっこええな」
「なまえと笛やもん。…魅せるギャップ感があるのもズルいわ」
「そうか?なまえクン似合っとるよ」
「…きっと今回の話、特に北さんのお婆ちゃんに笛聴かせたかったのもあって引き受けたんやと思います」
「この間好きなバンドの新曲真似て自宅でドラム只管叩いてた、って言うとったな。今回の様にドラムの選択肢もあるんなら確かに時期的にもドラム選びそう」
「ーーそうか、ほな丁寧に御礼せんと」
『俺のバァちゃんも和楽器聞くの好きでな、聞かせてやりたいなあ』と初めてなまえと対面し出会った時の思い出を良く覚えていて暖かく振り返ると同時に、芸術やスポーツ、その他事柄、見て感じる生物を魅了し感動を與える物は凄い、と改めて思った。だからこそ今自分もバレーボールに惹き込まれている事実があり、やっぱり人生ってええなと思いながら先ずは感謝、次に幸せを噛み締める。
ーーー
ーー
ー
「3人とも良かったらこれからウチにメシ食いに来んか?」
北は結仁依を隣に連れ、見事に成し遂げた演奏会を終えなまえや兄弟と合流し声を掛ければ、兄弟は「行きます!」と喜び嬉しそうに子狐の様に尻尾をふりふり目をウルウルするのだが、なまえは遠慮し自分は初対面であり面識も無い為、急に伺うのは失礼で無いか?と静かに問う。
「遠慮しなくてもええ」
其の様子を見た結仁依がにっこりとなまえに微笑みながら、今日の演奏に感激して涙した。是非とも御礼をさせてほしい、と優しく伝えて来たので、なまえは「お言葉に甘えて…」と少々困惑気味に頬を染め頷いた。
なまえには自身の祖母と云う存在は居らず故に知らず、更に特殊家庭環境の観点から所謂、一般家庭での祖母の温もりと云う事に対して何処か強く緊張し戸惑っていた。
自分の祖父との接し方など論外だ、と隅の方に放っては(何故ならば全く持って参考に成らないから)ビジネス相手との御付き合いでも無ければ、仕事とは別の意味合いで接し方を考え無ければ成らない。
兎に角、どんな理由であろうが手ぶらで他人宅に伺うと云う考えは無く、急遽、迅速にみょうじ側の従者に何種類かの高級手土産(お世話になる宮兄弟の分も考慮して)を北家まで準備させては、少し遅めの結仁依御手製昼食(デザート付き)を皆で頂く事になった。
「みょうじくんの口に合うたかい?」
「!はい、とっても美味しかったです。ご馳走様でした」
「テレビみたいなキラキラしてる食事は作れんでな、すまんなあ。普段はああいうキラキラなご飯を常に食べるんかね?」
「あはは…。いえ、俺も普段は自炊してるので今回ご馳走になりとても勉強になりました。煮物の味付けと苺大福の作り方、真似しても良いですか?」
「ありゃまぁ、たまげたわ。自分で拵えるんやねえ。どれ?私の苺大福のレシピ書いて持ってこようかね」
これが世に言う婆ちゃんの味って云うんだろうと感無量しながら、なまえは食後のお茶を飲んで一息ついた際に結仁依から話し掛けられ、少し緊張しながら受け応えすれば互いの関心がある食事関係の話で徐々に盛り上がり、最後は互いに和やかなる雰囲気で終えては、なまえ達はレシピと苺大福をお土産に頂戴した。
▷▶▷
「出会って直ぐに思ったんやけど、みょうじくんは新選組十一番組組長に顔と資料から読み取れる雰囲気まで瓜二つな程、似てるのう。私が新選組で1番好きな隊士でな、彼の横笛も得意な所も…」
「…ばぁちゃん、あかんよ。そんな話されてもなまえくんが驚いてしまうし困るやろ?…なまえくん、すまんな」
「新選組…土方歳三のやな?今日、なまえも一緒で良かったな。婆ちゃんが恋する乙女みたいや」
「せやで。婆ちゃん俺らにも新選組の事ちょこちょこ話すやん?瓜二つな人物が現れればそりゃ胸がドキドキやろ」
そんな情景を眺めていた宮兄弟は、偶にお会いする結仁依の頬を染めては燥ぐ姿を見て、ホクホクと心和む一面を味わっていた。
(#当サイトの薄/桜/鬼/男主人公似てる言われる⚠︎(夢読んでなくても問題無しです))
(#似非ごめんなさい⚠︎)
(#捏造⚠︎)
ばあちゃんが泣いたのを最後に見た日は、俺が初めてユニフォームを貰って帰ったあの日。
俺の前では良かったのう、良かったのう、と笑顔で喜び、宵には自室で1人静かに嬉し涙を流していた。
其れから時を経た今現在、俺等と共に観客に混じるばあちゃんがホロり…と目尻に涙を伝わせて微笑みながら泣いとる。
彼女の流す涙の種類は違えど、傍から見た俺の心情はあの宵と変わらなかった。
「鼻水かめやツム」
「わーっとるわい…ちくしょう泣けてまう…グスン」
「…なまえくんの篠笛の音色、他の楽器とも見事に相応うて心に染み込んで凄く綺麗や。ばあちゃんも街の皆も喜んでるし有難いなあ」
「「(双子頷き)」」
住む街では本日、街を挙げて各々賑やかなる催しやイベントを開催しており、其の中でも一大イベントを誇る演奏会が行われている。
何とその演奏会になまえも篠笛で参加する事になり、何種類かの楽器の音色と共に交えては老若男女馴染み深い曲を厳選し数曲、時には皆で楽しくリズムに乗りながらや手拍子しながら、そして大衆の心を掴む感動を奏で経て、後に全ての演奏終了し瞬にはシン…と余韻を置いたイベントスペースからは直ぐに拍手喝采と、なまえは皆と見事に演奏会を成功へと収めた。
「ーーかっこええな」
「なまえと笛やもん。…魅せるギャップ感があるのもズルいわ」
「そうか?なまえクン似合っとるよ」
「…きっと今回の話、特に北さんのお婆ちゃんに笛聴かせたかったのもあって引き受けたんやと思います」
「この間好きなバンドの新曲真似て自宅でドラム只管叩いてた、って言うとったな。今回の様にドラムの選択肢もあるんなら確かに時期的にもドラム選びそう」
「ーーそうか、ほな丁寧に御礼せんと」
『俺のバァちゃんも和楽器聞くの好きでな、聞かせてやりたいなあ』と初めてなまえと対面し出会った時の思い出を良く覚えていて暖かく振り返ると同時に、芸術やスポーツ、その他事柄、見て感じる生物を魅了し感動を與える物は凄い、と改めて思った。だからこそ今自分もバレーボールに惹き込まれている事実があり、やっぱり人生ってええなと思いながら先ずは感謝、次に幸せを噛み締める。
ーーー
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「3人とも良かったらこれからウチにメシ食いに来んか?」
北は結仁依を隣に連れ、見事に成し遂げた演奏会を終えなまえや兄弟と合流し声を掛ければ、兄弟は「行きます!」と喜び嬉しそうに子狐の様に尻尾をふりふり目をウルウルするのだが、なまえは遠慮し自分は初対面であり面識も無い為、急に伺うのは失礼で無いか?と静かに問う。
「遠慮しなくてもええ」
其の様子を見た結仁依がにっこりとなまえに微笑みながら、今日の演奏に感激して涙した。是非とも御礼をさせてほしい、と優しく伝えて来たので、なまえは「お言葉に甘えて…」と少々困惑気味に頬を染め頷いた。
なまえには自身の祖母と云う存在は居らず故に知らず、更に特殊家庭環境の観点から所謂、一般家庭での祖母の温もりと云う事に対して何処か強く緊張し戸惑っていた。
自分の祖父との接し方など論外だ、と隅の方に放っては(何故ならば全く持って参考に成らないから)ビジネス相手との御付き合いでも無ければ、仕事とは別の意味合いで接し方を考え無ければ成らない。
兎に角、どんな理由であろうが手ぶらで他人宅に伺うと云う考えは無く、急遽、迅速にみょうじ側の従者に何種類かの高級手土産(お世話になる宮兄弟の分も考慮して)を北家まで準備させては、少し遅めの結仁依御手製昼食(デザート付き)を皆で頂く事になった。
「みょうじくんの口に合うたかい?」
「!はい、とっても美味しかったです。ご馳走様でした」
「テレビみたいなキラキラしてる食事は作れんでな、すまんなあ。普段はああいうキラキラなご飯を常に食べるんかね?」
「あはは…。いえ、俺も普段は自炊してるので今回ご馳走になりとても勉強になりました。煮物の味付けと苺大福の作り方、真似しても良いですか?」
「ありゃまぁ、たまげたわ。自分で拵えるんやねえ。どれ?私の苺大福のレシピ書いて持ってこようかね」
これが世に言う婆ちゃんの味って云うんだろうと感無量しながら、なまえは食後のお茶を飲んで一息ついた際に結仁依から話し掛けられ、少し緊張しながら受け応えすれば互いの関心がある食事関係の話で徐々に盛り上がり、最後は互いに和やかなる雰囲気で終えては、なまえ達はレシピと苺大福をお土産に頂戴した。
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「出会って直ぐに思ったんやけど、みょうじくんは新選組十一番組組長に顔と資料から読み取れる雰囲気まで瓜二つな程、似てるのう。私が新選組で1番好きな隊士でな、彼の横笛も得意な所も…」
「…ばぁちゃん、あかんよ。そんな話されてもなまえくんが驚いてしまうし困るやろ?…なまえくん、すまんな」
「新選組…土方歳三のやな?今日、なまえも一緒で良かったな。婆ちゃんが恋する乙女みたいや」
「せやで。婆ちゃん俺らにも新選組の事ちょこちょこ話すやん?瓜二つな人物が現れればそりゃ胸がドキドキやろ」
そんな情景を眺めていた宮兄弟は、偶にお会いする結仁依の頬を染めては燥ぐ姿を見て、ホクホクと心和む一面を味わっていた。