狐 火 灯 る 稲
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(#治となまえ)
(#なまえくんを掘り下げてみる)
(#侑と治の将来ネタバレ⚠︎︎)
「そうだな…そんなつもりは無いんだろうけど、俺の順従さを改めて突き付けられる感覚になって何となく腹立つのよ」
考えず無意識に常套句なんて放った事に直ぐに後悔し、目の前の幼少期からの付き合いである彼に謝れば、彼は全く気にしてない様子で、事実、俺も俺で大概だからな、なんて加えて柔らかく微笑むと「食事や茶、雑談くらいはするけど寝るのは関連ホテルか施設か、御用達マンションか。家には泊まらないよ。兵庫まで来なくても用事があれば各地病院や関連諸処に出向けば彼らの秘書か側近とは話は出来る訳だしーーほんっと、兵庫に帰る楽しみは2人に会える事かな?」と言葉を紡ぐ。
「俺らの家って選択を忘れんでな」
「おばさんの料理を俺のおふくろの味にしても嫌がられない?」
「寧ろ大喜びやないの」
彼なりの気遣いの様で一族の方々を恨んでるとか嫌いと云う訳では全く無く、御恩は有るらしく寧ろ現在の様な距離感こそが良好な関係のコツらしい。
「ーーなまえは将来、自分はコレやりたい!って事無いんか?」
なまえを試す様な意地の悪い質問だと我ながらに思うが、それでも今日、聞かなければならないと思った。
自身が抱くある決意をなまえに如何しても聞いて欲しかったから。
「…やりたいと云うより、やらなくちゃならないと脳に刷り込まれてる関係上、俺の進む道は一本しか無い。怖いね~、職業選択の自由が定められる且つ現代に於いて未だその様な現実はあるんだと思わない?…おっと、俺のこんな言い方だと世の子供に夢を与えないか。…いつか尊敬してる医師と胸を張って隣に並んだ後、偉いぞと褒めて頭を撫でて貰いたい、なんてどう?」
医師として技術や腕は勿論の事、人柄も含め極限に磨きたい事、国内国外問わず様々な環境下に於いて様々な事を勉強し続けたい意欲、そして自身が尊敬する先生が居るのは本当、と目の輝きを変えては、目の前の治に語り掛ける。
そして現実には、そういう行き方しか無い事もあるという事も教わった瞬間だった。
なまえは、西の方弁を使わない。
使わないのか、無意識に避けてるのか、すっかり東に馴染んで仕舞ったのかーー
なまえは、この年齢で既に自分が生きる術や方法を知り得ており、自分がどの様に立ち振る舞い、行動すれば模範解答なのかも熟知している。
なまえは、昔から宮兄弟に対しても勉強も手を抜くなと言っていた。
正直、喧しいと思った事やなまえの様な特殊能力者に、俺らの気持ちなんて分かるかい、なんて擦ねてみたりもしたが(それでもなまえに褒められたくて言われた通りに2人共に頑張った)今の治の様に自身と将来について真剣に向き合った時、なまえの言うその意味が痛いほどよく分かるのだ。
無論、治のみ成らずこれから将来バレーボールで世界と戦う侑だって身に染みているだろう。
そしてなまえは、推測には成るが愛と云う事を余り知らない様にも思えた。
何故なら今思えば、なまえの女性関係を見ていれば彼の恋愛傾向も何となく透けて見えては(説明は端折るが)特定の彼女という人の話を聞いたことが無い。
逆に家族愛に対しては、特に両親に感謝を、との思いが目立っていた様に感じる。
そして宮母に対しては、宮兄弟らにとっては母親だが、その枠をとっぱらえば一人の女性であると云う事、息子と言えど成長し自分より身長差や体格差が大いにある男から強く言われれば、時に恐怖を覚える存在でもある、というある意味、思春期の息子からしたら当たり前だが難しい事を真剣に諭すから、時に母と喧嘩した際に自分を庇ってはくれないのか、と拗ねた侑がなまえに一方的に当たったりした事もあった。
確かに第三者視点だからこそ物事を冷静に発言出来る事もあったのかも知れないが、それ以上に(本人は無意識ではあるが)愛に飢える羨望に近い感情もあるのかも知れない。
「ーーなまえ、今から俺の決意を聞いてくれんか?」
(#なまえくんを掘り下げてみる)
(#侑と治の将来ネタバレ⚠︎︎)
「そうだな…そんなつもりは無いんだろうけど、俺の順従さを改めて突き付けられる感覚になって何となく腹立つのよ」
考えず無意識に常套句なんて放った事に直ぐに後悔し、目の前の幼少期からの付き合いである彼に謝れば、彼は全く気にしてない様子で、事実、俺も俺で大概だからな、なんて加えて柔らかく微笑むと「食事や茶、雑談くらいはするけど寝るのは関連ホテルか施設か、御用達マンションか。家には泊まらないよ。兵庫まで来なくても用事があれば各地病院や関連諸処に出向けば彼らの秘書か側近とは話は出来る訳だしーーほんっと、兵庫に帰る楽しみは2人に会える事かな?」と言葉を紡ぐ。
「俺らの家って選択を忘れんでな」
「おばさんの料理を俺のおふくろの味にしても嫌がられない?」
「寧ろ大喜びやないの」
彼なりの気遣いの様で一族の方々を恨んでるとか嫌いと云う訳では全く無く、御恩は有るらしく寧ろ現在の様な距離感こそが良好な関係のコツらしい。
「ーーなまえは将来、自分はコレやりたい!って事無いんか?」
なまえを試す様な意地の悪い質問だと我ながらに思うが、それでも今日、聞かなければならないと思った。
自身が抱くある決意をなまえに如何しても聞いて欲しかったから。
「…やりたいと云うより、やらなくちゃならないと脳に刷り込まれてる関係上、俺の進む道は一本しか無い。怖いね~、職業選択の自由が定められる且つ現代に於いて未だその様な現実はあるんだと思わない?…おっと、俺のこんな言い方だと世の子供に夢を与えないか。…いつか尊敬してる医師と胸を張って隣に並んだ後、偉いぞと褒めて頭を撫でて貰いたい、なんてどう?」
医師として技術や腕は勿論の事、人柄も含め極限に磨きたい事、国内国外問わず様々な環境下に於いて様々な事を勉強し続けたい意欲、そして自身が尊敬する先生が居るのは本当、と目の輝きを変えては、目の前の治に語り掛ける。
そして現実には、そういう行き方しか無い事もあるという事も教わった瞬間だった。
なまえは、西の方弁を使わない。
使わないのか、無意識に避けてるのか、すっかり東に馴染んで仕舞ったのかーー
なまえは、この年齢で既に自分が生きる術や方法を知り得ており、自分がどの様に立ち振る舞い、行動すれば模範解答なのかも熟知している。
なまえは、昔から宮兄弟に対しても勉強も手を抜くなと言っていた。
正直、喧しいと思った事やなまえの様な特殊能力者に、俺らの気持ちなんて分かるかい、なんて擦ねてみたりもしたが(それでもなまえに褒められたくて言われた通りに2人共に頑張った)今の治の様に自身と将来について真剣に向き合った時、なまえの言うその意味が痛いほどよく分かるのだ。
無論、治のみ成らずこれから将来バレーボールで世界と戦う侑だって身に染みているだろう。
そしてなまえは、推測には成るが愛と云う事を余り知らない様にも思えた。
何故なら今思えば、なまえの女性関係を見ていれば彼の恋愛傾向も何となく透けて見えては(説明は端折るが)特定の彼女という人の話を聞いたことが無い。
逆に家族愛に対しては、特に両親に感謝を、との思いが目立っていた様に感じる。
そして宮母に対しては、宮兄弟らにとっては母親だが、その枠をとっぱらえば一人の女性であると云う事、息子と言えど成長し自分より身長差や体格差が大いにある男から強く言われれば、時に恐怖を覚える存在でもある、というある意味、思春期の息子からしたら当たり前だが難しい事を真剣に諭すから、時に母と喧嘩した際に自分を庇ってはくれないのか、と拗ねた侑がなまえに一方的に当たったりした事もあった。
確かに第三者視点だからこそ物事を冷静に発言出来る事もあったのかも知れないが、それ以上に(本人は無意識ではあるが)愛に飢える羨望に近い感情もあるのかも知れない。
「ーーなまえ、今から俺の決意を聞いてくれんか?」