コ ー プ ス・リ バ イ バ ー
n a m e
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「(えっと…青葉城西や伊達工の試合は…時間も確認しておかなくちゃ…)」
「ーー迷子か?」
「えっ…?」
◇◇◇
「あーークソっ!なーにが「及川は来年もあるんだし」だよ白鳥沢の主将めっ…!(いつかクソ生意気で腹立つ他校の後輩に使おう…)てかウシワカだよウシワカ!アイツ絶対(バレーで)ブチのめす」
「ーー次は春高だな。打倒白鳥沢」
「あらまァ岩泉さん、漢前ー♡」
「あの…ウシワカ…って、若利くん?」
「「!?(若利くん!?)」」
「oh...一気に雲行き怪しくなってきたな…なまえちゃんはいつ牛島と仲良くなったの?」
「あのね…お恥ずかしいお話なんだけど、1人で歩いてたら館内で会ったの。最初に私の事、迷子に見えたみたいで…しかも小学生に見えたんだって。…きちんと説明したら謝られて棒付き飴貰って少しだけお話を「そこ!だめっ!餌付けされちゃ駄目!後、知らない人に着いてっちゃ絶対にだめっ!」ひゃい…っ」
インハイは終了し、最終的には白鳥沢が勝利を掴む結果となった。
そしてなまえの桜桃の様なお口からまさか因縁の相手の名前が出るとは(しかも親しそうに下の名前かよっ…!)及川、岩泉は怒りに震える。まじ馬鹿なの?ウシワカちゃん…こんなえっろ良い小学生居ねぇだろ…!
花巻から質問されたなまえが恥ずかしそうに説明をしている最中にも拘わらず、なまえの華奢な肩をグッと掴んで必死な顔で諭す。及川にとってなまえは大切な女の子、そしてアキレス腱でもある。極力、なまえの近くに変な虫を近寄らせたくないし、危ない目になんか絶対に合わせたくない。
「…あ、そいやぁなまえちゃん、伊達工にも知り合い居たの?随分、仲良さげだったけど。あれ確か1年のWSだよな?前に何かの試合で見てさ、1年だけど中々上手だったし特にアイツの顔良く覚えてるンだよねー。誰かさんにスゲー雰囲気も似て身長もーー…!?(ヒュン)」
「マッキー、それ、どういう事…?」
「(やっべー俺火に油を注いじゃった…?)いや只今もう全て俺の記憶から抹消されて忘れたわ岩泉助けて」
「ーーフーッ…なまえ、あんま他の変な虫にチョロチョロついて行くなよ?噛まれるぞ」
岩泉は一呼吸置いて冷静になまえに向かって促す。岩泉もなまえにはあまり男を近寄らせたくなかった。なまえは純粋無垢な女の子だ。ぽやん、として隙も与えやすい。なまえにはいつも笑っていて欲しい。もう色々と突破して親目線なる領域に届きそうである岩泉の苦悩は計り知れない。ーー先ずは後ろで冷静になれずブツブツ1人で何かを唱えてブチ切れそうになってる男からなまえを一旦、離さなければと判断し、なまえをヒョイッ、と片手で担いで抱っこし連れて行き、焦る花巻と不機嫌な及川のみを置いてその場を離れて行ってしまった。
「は!?ちょっ…岩泉!まってタスケテ…!」
◇◇◇
「ーー及川先輩、急に呼び出してすみません」
「はいはーい、何の御用?」
「あのっ…最近、彼女と別れたと聞きました…っ!良かったら私と御付き合いしてください!私の事、少しずつ知っていって貰えたらっ……」
「ごめんね。丁寧にお断りします。好きになってくれてありがとう」
及川が彼女と別れた、と云う噂はすぐに学校中に広まり、フリーになった及川の元にはまたしても女生徒が告白をする為、そして及川の彼女として是非御付き合いしたい!と我先にと殺到する。然しながら、今回の及川はいつものパターンとは全く異なっており、告白は全て断っていった。今迄であれば、ある一定且つなまえの条件を満たせば付き合い彼女の存在は途切れる事は無かったのだが、今回はいつになっても彼女を作らず、まさに異例であり波紋を呼んだ。
当たり前だが、まさかとうとうみょうじさんと…!?と推測も飛ぶが2人を傍から見てもいつも通りであって付き合っている様には見えず、真実は誰ひとりとして解らなかった。ーーそして似た様な状況は此方の別の学校でも生じていた。
「彼女居ないんでしょ?私と付き合おうよ~。二口ってば~!」
「執拗ェな、無理だっつーの…!」
「何でー?今まで女の子大好きだったじゃーん!まさかっ…好きな子でも居るの!?誰!」
「だから居ねぇってば!」
「えー?だったら別にイイじゃん。いつまでフリーでいるわけ?」
執拗い女生徒を無視しながら自身のクラスへと戻ろうとすれば、次はニヤニヤした顔の男子生徒に挨拶されては話し掛けられる。
「よっ、お待たせ二口!お前どれにする?」
「うっす。数冊借りるわ。見せて」
男子生徒はそんな事を言いながら羞恥心も全く抱かず通常運転の如く、机の上にドサッ、と雑誌を何冊か広げては二口に勧めてくる。
「……おっと、この子はお前の女のタイプじゃねぇか。でも可愛いべ?余分にワリぃな、別の奴に貸すわ」
「あーーーちょい、ちょいまて。この子の全部貸して。あと俺が見終わったら誰にも貸すなよ?次いでにお前ももうこの子の見るな」
「!?ちょっ…!それまだ新品未開封だぞ!?お前がこの子絶対選ばないと思って1番先に選ばせたのにっ…!しかも一気にそんな…ちょっ…まっ…!えぇ…何で?お前はこっちの綺麗めモデル風美人じゃ無いの…?」
「残念だったな。大事な女取られたくないならベッドか腕の中にしまっておけよ」
男子生徒が二口のタイプじゃないと言って弾いた雑誌の表紙には、清楚可憐な可愛癒し系、豊満な胸を持つ女優が写っていて、しかも目の前に広げられた分のその女優の雑誌は、まさかの二口に全て持ってかれ、男子生徒は心が折れて泣く羽目になった。
ーーー
ーー
ー
「ウンウン。みょうじさんは流石だね。短時間で随分と色々勉強して来てんじゃないの」
「わぁ…ありがとうございます!精進して参ります」
「(口には出して言えないが彼女は青葉城西の天使だな…くぅっ…良い子過ぎる…)」
本日、なまえは青葉城西のバレー部のお手伝いに来ていた。現在、学んでいる事を十分発揮してキチンとお手伝いにも活かしては、洗濯やドリンクを準備したり、ノートを取ったり、頼まれればテーピングをしたり…徐々に着実に仕事を熟していった。その様子を傍から見ていた入畑はなまえに声を掛け、彼女の受け答えや雰囲気、仕事の真面目さに、深くジィン…と感動していた。
「なまえさんっ…!俺はいつでもアナタを待っています…!必ずやマネージャーになってくださいっ…!」
「まだまだ勉強がたりないから…」
キラキラとしながらどさくさに紛れては、なまえの手を確りと握りしめる矢巾の頭に、誰かしらからボスン!とボールが飛んできて見事命中したのだった。
「ーー迷子か?」
「えっ…?」
◇◇◇
「あーークソっ!なーにが「及川は来年もあるんだし」だよ白鳥沢の主将めっ…!(いつかクソ生意気で腹立つ他校の後輩に使おう…)てかウシワカだよウシワカ!アイツ絶対(バレーで)ブチのめす」
「ーー次は春高だな。打倒白鳥沢」
「あらまァ岩泉さん、漢前ー♡」
「あの…ウシワカ…って、若利くん?」
「「!?(若利くん!?)」」
「oh...一気に雲行き怪しくなってきたな…なまえちゃんはいつ牛島と仲良くなったの?」
「あのね…お恥ずかしいお話なんだけど、1人で歩いてたら館内で会ったの。最初に私の事、迷子に見えたみたいで…しかも小学生に見えたんだって。…きちんと説明したら謝られて棒付き飴貰って少しだけお話を「そこ!だめっ!餌付けされちゃ駄目!後、知らない人に着いてっちゃ絶対にだめっ!」ひゃい…っ」
インハイは終了し、最終的には白鳥沢が勝利を掴む結果となった。
そしてなまえの桜桃の様なお口からまさか因縁の相手の名前が出るとは(しかも親しそうに下の名前かよっ…!)及川、岩泉は怒りに震える。まじ馬鹿なの?ウシワカちゃん…こんなえっろ良い小学生居ねぇだろ…!
花巻から質問されたなまえが恥ずかしそうに説明をしている最中にも拘わらず、なまえの華奢な肩をグッと掴んで必死な顔で諭す。及川にとってなまえは大切な女の子、そしてアキレス腱でもある。極力、なまえの近くに変な虫を近寄らせたくないし、危ない目になんか絶対に合わせたくない。
「…あ、そいやぁなまえちゃん、伊達工にも知り合い居たの?随分、仲良さげだったけど。あれ確か1年のWSだよな?前に何かの試合で見てさ、1年だけど中々上手だったし特にアイツの顔良く覚えてるンだよねー。誰かさんにスゲー雰囲気も似て身長もーー…!?(ヒュン)」
「マッキー、それ、どういう事…?」
「(やっべー俺火に油を注いじゃった…?)いや只今もう全て俺の記憶から抹消されて忘れたわ岩泉助けて」
「ーーフーッ…なまえ、あんま他の変な虫にチョロチョロついて行くなよ?噛まれるぞ」
岩泉は一呼吸置いて冷静になまえに向かって促す。岩泉もなまえにはあまり男を近寄らせたくなかった。なまえは純粋無垢な女の子だ。ぽやん、として隙も与えやすい。なまえにはいつも笑っていて欲しい。もう色々と突破して親目線なる領域に届きそうである岩泉の苦悩は計り知れない。ーー先ずは後ろで冷静になれずブツブツ1人で何かを唱えてブチ切れそうになってる男からなまえを一旦、離さなければと判断し、なまえをヒョイッ、と片手で担いで抱っこし連れて行き、焦る花巻と不機嫌な及川のみを置いてその場を離れて行ってしまった。
「は!?ちょっ…岩泉!まってタスケテ…!」
◇◇◇
「ーー及川先輩、急に呼び出してすみません」
「はいはーい、何の御用?」
「あのっ…最近、彼女と別れたと聞きました…っ!良かったら私と御付き合いしてください!私の事、少しずつ知っていって貰えたらっ……」
「ごめんね。丁寧にお断りします。好きになってくれてありがとう」
及川が彼女と別れた、と云う噂はすぐに学校中に広まり、フリーになった及川の元にはまたしても女生徒が告白をする為、そして及川の彼女として是非御付き合いしたい!と我先にと殺到する。然しながら、今回の及川はいつものパターンとは全く異なっており、告白は全て断っていった。今迄であれば、ある一定且つなまえの条件を満たせば付き合い彼女の存在は途切れる事は無かったのだが、今回はいつになっても彼女を作らず、まさに異例であり波紋を呼んだ。
当たり前だが、まさかとうとうみょうじさんと…!?と推測も飛ぶが2人を傍から見てもいつも通りであって付き合っている様には見えず、真実は誰ひとりとして解らなかった。ーーそして似た様な状況は此方の別の学校でも生じていた。
「彼女居ないんでしょ?私と付き合おうよ~。二口ってば~!」
「執拗ェな、無理だっつーの…!」
「何でー?今まで女の子大好きだったじゃーん!まさかっ…好きな子でも居るの!?誰!」
「だから居ねぇってば!」
「えー?だったら別にイイじゃん。いつまでフリーでいるわけ?」
執拗い女生徒を無視しながら自身のクラスへと戻ろうとすれば、次はニヤニヤした顔の男子生徒に挨拶されては話し掛けられる。
「よっ、お待たせ二口!お前どれにする?」
「うっす。数冊借りるわ。見せて」
男子生徒はそんな事を言いながら羞恥心も全く抱かず通常運転の如く、机の上にドサッ、と雑誌を何冊か広げては二口に勧めてくる。
「……おっと、この子はお前の女のタイプじゃねぇか。でも可愛いべ?余分にワリぃな、別の奴に貸すわ」
「あーーーちょい、ちょいまて。この子の全部貸して。あと俺が見終わったら誰にも貸すなよ?次いでにお前ももうこの子の見るな」
「!?ちょっ…!それまだ新品未開封だぞ!?お前がこの子絶対選ばないと思って1番先に選ばせたのにっ…!しかも一気にそんな…ちょっ…まっ…!えぇ…何で?お前はこっちの綺麗めモデル風美人じゃ無いの…?」
「残念だったな。大事な女取られたくないならベッドか腕の中にしまっておけよ」
男子生徒が二口のタイプじゃないと言って弾いた雑誌の表紙には、清楚可憐な可愛癒し系、豊満な胸を持つ女優が写っていて、しかも目の前に広げられた分のその女優の雑誌は、まさかの二口に全て持ってかれ、男子生徒は心が折れて泣く羽目になった。
ーーー
ーー
ー
「ウンウン。みょうじさんは流石だね。短時間で随分と色々勉強して来てんじゃないの」
「わぁ…ありがとうございます!精進して参ります」
「(口には出して言えないが彼女は青葉城西の天使だな…くぅっ…良い子過ぎる…)」
本日、なまえは青葉城西のバレー部のお手伝いに来ていた。現在、学んでいる事を十分発揮してキチンとお手伝いにも活かしては、洗濯やドリンクを準備したり、ノートを取ったり、頼まれればテーピングをしたり…徐々に着実に仕事を熟していった。その様子を傍から見ていた入畑はなまえに声を掛け、彼女の受け答えや雰囲気、仕事の真面目さに、深くジィン…と感動していた。
「なまえさんっ…!俺はいつでもアナタを待っています…!必ずやマネージャーになってくださいっ…!」
「まだまだ勉強がたりないから…」
キラキラとしながらどさくさに紛れては、なまえの手を確りと握りしめる矢巾の頭に、誰かしらからボスン!とボールが飛んできて見事命中したのだった。