駒 綸 子 / 飛 車 の 跫 音
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(#ヤバめモブ女生徒登場⚠︎︎)
(#弱腐発言⚠︎︎)
(#捉え方によりセンシティブ⚠︎︎ホルモン、血液、細胞⚠︎︎))
「あのっ…!私…初めてお見掛けした時からみょうじ先輩の事が好きです…っ。遠距離でも我慢します!私の事好きになってくれたら絶対に我儘言いません。それが駄目なら都合の良い女でも構いません!…私を彼女の中の一人にして付き合ってくださいっ…!」
「ごめんね。伝えてくれて有難う御座います。都合の良い女なんて言わないで自分を大切にしてね」
なまえの事を好きになった女の子達にとって大きな勝負のこの場面はなまえにとって冷たく言ってしまえば日常茶飯事である。
今回の様な、好きになった切っ掛けは一目惚れ等の類の説明は理解出来るが、自分は2番目でも良い若しくは都合の良い女でも良い、等の言葉の数々は、特定の彼女を作らないなまえ曰く、自分や女の子自身に対しても失礼なのでは?と内心思いながら、双方の説明や告白を何度も飽きるほど聞いてきた。
唯、素直に「告白はきっと勇気が居る事。然して人を恋愛で好きになる気持ちを知り胸に抱くと云う事に対して素直に羨ましい」との気持ちから心の中で女の子達に拍手を贈り、同じ数だけ誠心誠意、真摯に向き合っても来た。
勿論、今回の様にお決まりの台詞を返せば相手もお決まりの一律な反応を返してくれる訳でも無く、女の子達の反応は夫々ではあり、正直、困惑する時も有るのだが、今回の彼女は現段階に至っては笑顔を見せつつも涙流して去っていった為、とりあえずはホッとしつつ彼女の背中を視線で追った。
「おやおやおや?せっかくの新鮮な果実を逃しても良かったンですかい?確かあの子1年生でね、なまえクンが来る時は必ず見学に居た子よ。絶対に我儘言わない都合の良い女…か、健気だねぇ」
「ふふっ、そんな子猫ちゃんを俺が縛っちゃ気の毒でしょ?…それにちゃんと躾がなってるか見極めないと牙を向けられ爪立てられるかもよ?」
「なるほどーー然しまぁ、世の中の女の子達は何でこうもなまえみたいな罪深い男にかっさられるのかな。音駒なんてイイ男揃ってると思いません?特に俺~」
あー、やだやだ羨ましいと嘆く黒尾は、自身の隣に微笑みながら並ぶなまえの肩に肘を置いた。
「俺らの愛しい育史さんがお待ちよ?」
「苦楽を共にして三年目…そろそろ娶るかな」
「そうか…育史さんに本妻の座を取られたら俺はハンカチ噛み締め枕を濡らすよ」
「安心しろ、2人とも可愛がってやるから」
「うわぁ…テッチャンのその悪い顔好みだわー」
▷▶▷
「じゃ、俺そろそろ帰るねー」
「「「お疲れ様でした!」」」
「なまえさーんっ、また来てくださいね!らびゅ〜」
「灰羽、調子にのるな!」
「はいはい俺もよ?リエーフの体力底無しは心強いなー。じゃあね」
なまえはスコア含む記録等を完璧に書き終え部員に一声掛けては、最後に練習を終えドリンクを飲む黒尾まで記録を持って渡し、本日の業務を無事終了させ帰る支度をする。
「…先輩っ!」
なまえが自身の学園制服に着替え備品を確認し部屋を出て廊下に出ると、先程告白してきた音駒1年女生徒に呼び止められた。
先程とはうってかわり彼女から醸し出す雰囲気や色、目使いから直様判断し、なまえの今迄の経験で培った総合的判断及び推定される確率に基づいた自身の危険察知能力がザワリ、と発動した。
(「…地雷ちゃんかな…さて、どうする?此処は音駒の領域…となると分が悪いな」)
女生徒は自身の思考の事で精一杯なのかなまえの困惑に全く気にする事無くなまえに近付けば、其れに併せてなまえも後ろに下がり距離を取るがやはり室内であった為、数歩下がった先は壁が遮り逃げる道が無くなると、厭らしく含み笑いをする女生徒から思い切り抱きつかれた。
先ず相手は華奢な女生徒、然して此処は音駒高校且つ自身は猫又監督経由で出入りする他校生ーー無論、力で解決する方法は選択肢から消え去る。ならば話し合いで解決するしか道は無く相手が応じる人間である事を願うばかりである。
「何が目的?」
「そんな言い方酷いです…私は先輩が本当に好きなんですよ…どうしても諦められないんです…!」
「丁寧にお断りしたよね?」
「…っ、セフレでも良いですから!それでも幸せです…」
「結構です(勘弁しろください)」
此処は音駒の領域、音駒音駒音駒ニャンニャンニャン、という言葉と猫又監督はじめバレー部部員の顔、次いでに猫ゆるキャラ化した彼らのデフォルメを脳に必死に張り巡らせ、自身の表情を似非スマイルで返しながら、少しだけ力を込めて彼女を引き剥がそうとした際、抗い抵抗する女生徒は無理矢理なまえの両頬に手を添え、グッ、と自身の顔となまえの顔を近付けさせ唇を奪う目的で引き寄せた為に、想定外である行動を取ってきたのだ。
「ーー!?」
「みょうじ先輩…好きです…」
「ーーアンタ、いい加減にしてよ」
「なまえクンは俺達の副腎皮質ホルモンなもんでね。要するに都合の良い女じゃねーのよ…言ってる意味ワカル?ーー俺らの正常をこれ以上阻害するなら俺にも考えがあるよ」
流石に顔色と目の色が変わっていくなまえと女生徒のある瞬と瞬の間、女生徒の小さく短い悲鳴と同時に彼女が無理矢理引き剥がされ距離が離れていく状態、そして遮る様に助けてくれた黒尾と孤爪の言葉に悔しそうに逃げ去っていく女生徒の姿が見え、なまえは一先ず安堵、徐々に通常に戻っていく。
「なまえ大丈夫?ゴメンね。やっぱりあの子、なまえを見る目となまえに対する発言が段々奇妙に思ってたんだけど中々証拠が掴めなくて…」
「マジ?俺、そう云うの全然気が付かなかった…」
「クロ、世の中には色んな人が居るんだよ」
「ーーうん、研磨と鉄朗が来てくれて助かった。ありがとう」
「イエイエ…俺もなまえに対しての気遣いやセキュリティが甘かったと反省したよ。それになまえの事だから俺らの事思って通常通り身体も動けなかったんだろ?悪かったな…今後はきっちり対策する」
「…もしかして、嫌気差してもう来てくれない…?」
「ーーいや正直、隙を作った俺も悪かった。ふふっ、君たち曰く俺は生命機能を維持する重要な情報伝達物質なわけでしょ?但し、異常が出るとクソ厄介だな。例えば、俺(ステロイド)がお前ら(細胞)にどう作用するか知らねぇぞ」
「わーい、代わりに俺がそのクソ生意気な唇塞いじゃおっかなー」
互いにあまり身長が変わらない黒尾がなまえの顎に掌でグッと掴んで唇を突き出させる様に向かせれば、なまえは「…うーん、さっきの様な(ルール違反)尚且つ知らない人からされる世知辛い世の中なら、さっさとテッチャンに奪って貰った方が寧ろ良いのかも」と軽くさらり、と零しながらなまえの魅惑的な瞳に覗かれれば、さすがの黒尾も孤爪も驚き赤面し硬直したのだった。
「……俺でも良い?」
「こらこら研磨ァ」
(#弱腐発言⚠︎︎)
(#捉え方によりセンシティブ⚠︎︎ホルモン、血液、細胞⚠︎︎))
「あのっ…!私…初めてお見掛けした時からみょうじ先輩の事が好きです…っ。遠距離でも我慢します!私の事好きになってくれたら絶対に我儘言いません。それが駄目なら都合の良い女でも構いません!…私を彼女の中の一人にして付き合ってくださいっ…!」
「ごめんね。伝えてくれて有難う御座います。都合の良い女なんて言わないで自分を大切にしてね」
なまえの事を好きになった女の子達にとって大きな勝負のこの場面はなまえにとって冷たく言ってしまえば日常茶飯事である。
今回の様な、好きになった切っ掛けは一目惚れ等の類の説明は理解出来るが、自分は2番目でも良い若しくは都合の良い女でも良い、等の言葉の数々は、特定の彼女を作らないなまえ曰く、自分や女の子自身に対しても失礼なのでは?と内心思いながら、双方の説明や告白を何度も飽きるほど聞いてきた。
唯、素直に「告白はきっと勇気が居る事。然して人を恋愛で好きになる気持ちを知り胸に抱くと云う事に対して素直に羨ましい」との気持ちから心の中で女の子達に拍手を贈り、同じ数だけ誠心誠意、真摯に向き合っても来た。
勿論、今回の様にお決まりの台詞を返せば相手もお決まりの一律な反応を返してくれる訳でも無く、女の子達の反応は夫々ではあり、正直、困惑する時も有るのだが、今回の彼女は現段階に至っては笑顔を見せつつも涙流して去っていった為、とりあえずはホッとしつつ彼女の背中を視線で追った。
「おやおやおや?せっかくの新鮮な果実を逃しても良かったンですかい?確かあの子1年生でね、なまえクンが来る時は必ず見学に居た子よ。絶対に我儘言わない都合の良い女…か、健気だねぇ」
「ふふっ、そんな子猫ちゃんを俺が縛っちゃ気の毒でしょ?…それにちゃんと躾がなってるか見極めないと牙を向けられ爪立てられるかもよ?」
「なるほどーー然しまぁ、世の中の女の子達は何でこうもなまえみたいな罪深い男にかっさられるのかな。音駒なんてイイ男揃ってると思いません?特に俺~」
あー、やだやだ羨ましいと嘆く黒尾は、自身の隣に微笑みながら並ぶなまえの肩に肘を置いた。
「俺らの愛しい育史さんがお待ちよ?」
「苦楽を共にして三年目…そろそろ娶るかな」
「そうか…育史さんに本妻の座を取られたら俺はハンカチ噛み締め枕を濡らすよ」
「安心しろ、2人とも可愛がってやるから」
「うわぁ…テッチャンのその悪い顔好みだわー」
▷▶▷
「じゃ、俺そろそろ帰るねー」
「「「お疲れ様でした!」」」
「なまえさーんっ、また来てくださいね!らびゅ〜」
「灰羽、調子にのるな!」
「はいはい俺もよ?リエーフの体力底無しは心強いなー。じゃあね」
なまえはスコア含む記録等を完璧に書き終え部員に一声掛けては、最後に練習を終えドリンクを飲む黒尾まで記録を持って渡し、本日の業務を無事終了させ帰る支度をする。
「…先輩っ!」
なまえが自身の学園制服に着替え備品を確認し部屋を出て廊下に出ると、先程告白してきた音駒1年女生徒に呼び止められた。
先程とはうってかわり彼女から醸し出す雰囲気や色、目使いから直様判断し、なまえの今迄の経験で培った総合的判断及び推定される確率に基づいた自身の危険察知能力がザワリ、と発動した。
(「…地雷ちゃんかな…さて、どうする?此処は音駒の領域…となると分が悪いな」)
女生徒は自身の思考の事で精一杯なのかなまえの困惑に全く気にする事無くなまえに近付けば、其れに併せてなまえも後ろに下がり距離を取るがやはり室内であった為、数歩下がった先は壁が遮り逃げる道が無くなると、厭らしく含み笑いをする女生徒から思い切り抱きつかれた。
先ず相手は華奢な女生徒、然して此処は音駒高校且つ自身は猫又監督経由で出入りする他校生ーー無論、力で解決する方法は選択肢から消え去る。ならば話し合いで解決するしか道は無く相手が応じる人間である事を願うばかりである。
「何が目的?」
「そんな言い方酷いです…私は先輩が本当に好きなんですよ…どうしても諦められないんです…!」
「丁寧にお断りしたよね?」
「…っ、セフレでも良いですから!それでも幸せです…」
「結構です(勘弁しろください)」
此処は音駒の領域、音駒音駒音駒ニャンニャンニャン、という言葉と猫又監督はじめバレー部部員の顔、次いでに猫ゆるキャラ化した彼らのデフォルメを脳に必死に張り巡らせ、自身の表情を似非スマイルで返しながら、少しだけ力を込めて彼女を引き剥がそうとした際、抗い抵抗する女生徒は無理矢理なまえの両頬に手を添え、グッ、と自身の顔となまえの顔を近付けさせ唇を奪う目的で引き寄せた為に、想定外である行動を取ってきたのだ。
「ーー!?」
「みょうじ先輩…好きです…」
「ーーアンタ、いい加減にしてよ」
「なまえクンは俺達の副腎皮質ホルモンなもんでね。要するに都合の良い女じゃねーのよ…言ってる意味ワカル?ーー俺らの正常をこれ以上阻害するなら俺にも考えがあるよ」
流石に顔色と目の色が変わっていくなまえと女生徒のある瞬と瞬の間、女生徒の小さく短い悲鳴と同時に彼女が無理矢理引き剥がされ距離が離れていく状態、そして遮る様に助けてくれた黒尾と孤爪の言葉に悔しそうに逃げ去っていく女生徒の姿が見え、なまえは一先ず安堵、徐々に通常に戻っていく。
「なまえ大丈夫?ゴメンね。やっぱりあの子、なまえを見る目となまえに対する発言が段々奇妙に思ってたんだけど中々証拠が掴めなくて…」
「マジ?俺、そう云うの全然気が付かなかった…」
「クロ、世の中には色んな人が居るんだよ」
「ーーうん、研磨と鉄朗が来てくれて助かった。ありがとう」
「イエイエ…俺もなまえに対しての気遣いやセキュリティが甘かったと反省したよ。それになまえの事だから俺らの事思って通常通り身体も動けなかったんだろ?悪かったな…今後はきっちり対策する」
「…もしかして、嫌気差してもう来てくれない…?」
「ーーいや正直、隙を作った俺も悪かった。ふふっ、君たち曰く俺は生命機能を維持する重要な情報伝達物質なわけでしょ?但し、異常が出るとクソ厄介だな。例えば、俺(ステロイド)がお前ら(細胞)にどう作用するか知らねぇぞ」
「わーい、代わりに俺がそのクソ生意気な唇塞いじゃおっかなー」
互いにあまり身長が変わらない黒尾がなまえの顎に掌でグッと掴んで唇を突き出させる様に向かせれば、なまえは「…うーん、さっきの様な(ルール違反)尚且つ知らない人からされる世知辛い世の中なら、さっさとテッチャンに奪って貰った方が寧ろ良いのかも」と軽くさらり、と零しながらなまえの魅惑的な瞳に覗かれれば、さすがの黒尾も孤爪も驚き赤面し硬直したのだった。
「……俺でも良い?」
「こらこら研磨ァ」