青 い 上 弦 の 月
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(#国見ちゃんは謝らない)
(#キャラメルの意味)
(#塩キャラメルの件捏造⚠︎︎)
(#♡使用⚠︎︎)
「うっめェ!マジでなまえが作ったの?しかもキャラメルの味がする」
「工程の途中の物をシュークリームにも使用したんだけど、でもごめんね。今回のお題はコッチ」
なまえが見せる簡易ラッピングに包まれた彼お手製の可愛らしいキューブ型のお菓子が数個、コロン、と存在感を醸し出せば、共に居た花巻と岩泉はなまえの妙妙たる技術に拍手する。
「キャラメル…?女の子にでもあげるのか?」
保冷能力に対して重要性を置いた結果か、折角の出来栄えであるキャラメルは簡易ラッピングの所為で、巷で良く言われるSNS映え、という観点から言えば少し劣り、本体の見た目も可愛らしいし味は(花巻はシュークリームに使用されたソースを食べたので)かなり美味いのに、女性にプレゼントと成れば少し勿体ないような気がした。
「細かく言えば塩キャラメル。英に作って持ってきた。保管によっては崩れたり溶けるのが難点だけど、小さくて食べやすい」
「えっ、国見?アイツ甘いの食えるの?意外だったわ。まあ俺とそこでなまえの手作り弁当を食ってる岩泉は棚からぼたもち、な訳だしラッキー。つか岩泉さっきも何か食ってなかった?お前マジでよー食うわな!」
「お前もな。国見の事言えねぇぞ。あとなまえのメシは栄養バランスも見た目も味も満点だしうめェしで、いくらでもいけるンだよ」
「…岩泉さん、俺にもどうかひとくちクダサイ。」
成程それならばSNS映えの心配は不要だろう。…其れと、あの件か確実に定かでは無いが、先日の松川が見かけた金田一と国見の変わった様子とやらになまえも何かしら関係あるのかな?と思考を巡らせるが、決して彼に問い質したりせず国見の所へ向かうなまえの背を見送れば、花巻は岩泉の弁当をひと口食べた後、2個目のシュークリームに手を伸ばした。
「…俺らの胃袋掴むのマジで容赦ないわな。なまえクンは恐ろしいね~」
「んだな。食えなくなる日が来ると思うと怖え」
▷▶▷
ヴヴッ、と短い通知音が響き、国見はスマホを取り出し送信相手の名前と用件を読めば、緊張と愉悦、狼狽で心臓がドキリ、と鳴り机の上に突っ伏す。
先日、自身が尊敬する相手方に大変失礼な態度を取ってしまった事、自分でも正直、思いがけない行動をしてしまった事に対して後のフォローも謝罪も出来ずに居た儘で、金田一とは顔を付き合わせば「なまえさんに謝ったのか?」と挨拶の如く言われ(自身のフォローを入れてくれてるのは知っていた)この件に対して今日までずっと後悔してきた。
素直に謝る事が出来る、なんて小学生が出来る事柄が、何故、自分が出来ないで居るんだろうか。
でも自身が納得せず上辺だけで謝っても、きっと彼は悲しい顔するのでは無いだろうか?自身が知る彼はそういう人だ。
「直ぐにでもなまえさんに会いたいです。」
尊敬する人と自分に対して嘘は付きたくないから、媒体の画面に打ち込んで送信した。
「この人は僕の兄です。これから約束があるのでさっさと返してください。行こ、兄さん」
なまえさんとの待ち合わせ場所に来てみれば案の定、複数の女性から逆ナンに合っていたなまえさんを見つけては庇う様に間に割り込み、彼の手を握りキュッと引き寄せその場から距離を取れば、後ろから聞こえてくる「えー!兄弟だってー♡可愛い!」などのキャッキャとの甲高い声を思い切り無視して急いでその場を離れた。
なまえさんは「英が弟なら毎日楽しそうだね」なんて笑いながら御礼を言ってくるが、正直、もしそうだったら毎日一緒に居れるよな、なんて考えた事は実は多々ある。
兄弟となれば自身の姉とはまた違う距離感なのかとか、なまえさんが兄に加わって3人ならどんな感じなのだろうか、とか。
なまえさんには秘密が多く、自身が不必要であり他言無用だと判断する事柄に対して決して遺漏の無い。
及川さんは良くなまえさんの事を自分と似たもの夫婦だ、とか(牽制だか何だか不明)勝手に言いふらしてるけど、似ているという面に於いて(現に自身にとって及川さんもなまえさんも慕う先輩で有るのは確実であり事実)種類や立ち位置、舞台は異なるが、何となく納得せざるを得ない部分は確かに有る。
「っ~~、くっそうまぁ」
なまえさんは結局、散々甘やかして溶けた俺達を最後は簡単に受け止めてしまう。
以降、俺の好きな食べ物の質問の答えに塩キャラメルとなった事も、先日の件について直接の謝罪の言葉を今直ぐでは無くても良いんじゃないか、と云うことも、何だか涙腺が緩んでいる我武者羅な今現在でさえも。
だからと言って、口に含めば舌の上で甘く溶けるキャラメル如くなまえさんの掌で簡単に転がされる非力で可愛いだけの後輩で、尚且つ可哀想、だなんて間違っても他人から思われたくない。だから
「俺はなまえさんにとって、誰よりも一緒に居て安心する存在になるからね」
(#キャラメルの意味)
(#塩キャラメルの件捏造⚠︎︎)
(#♡使用⚠︎︎)
「うっめェ!マジでなまえが作ったの?しかもキャラメルの味がする」
「工程の途中の物をシュークリームにも使用したんだけど、でもごめんね。今回のお題はコッチ」
なまえが見せる簡易ラッピングに包まれた彼お手製の可愛らしいキューブ型のお菓子が数個、コロン、と存在感を醸し出せば、共に居た花巻と岩泉はなまえの妙妙たる技術に拍手する。
「キャラメル…?女の子にでもあげるのか?」
保冷能力に対して重要性を置いた結果か、折角の出来栄えであるキャラメルは簡易ラッピングの所為で、巷で良く言われるSNS映え、という観点から言えば少し劣り、本体の見た目も可愛らしいし味は(花巻はシュークリームに使用されたソースを食べたので)かなり美味いのに、女性にプレゼントと成れば少し勿体ないような気がした。
「細かく言えば塩キャラメル。英に作って持ってきた。保管によっては崩れたり溶けるのが難点だけど、小さくて食べやすい」
「えっ、国見?アイツ甘いの食えるの?意外だったわ。まあ俺とそこでなまえの手作り弁当を食ってる岩泉は棚からぼたもち、な訳だしラッキー。つか岩泉さっきも何か食ってなかった?お前マジでよー食うわな!」
「お前もな。国見の事言えねぇぞ。あとなまえのメシは栄養バランスも見た目も味も満点だしうめェしで、いくらでもいけるンだよ」
「…岩泉さん、俺にもどうかひとくちクダサイ。」
成程それならばSNS映えの心配は不要だろう。…其れと、あの件か確実に定かでは無いが、先日の松川が見かけた金田一と国見の変わった様子とやらになまえも何かしら関係あるのかな?と思考を巡らせるが、決して彼に問い質したりせず国見の所へ向かうなまえの背を見送れば、花巻は岩泉の弁当をひと口食べた後、2個目のシュークリームに手を伸ばした。
「…俺らの胃袋掴むのマジで容赦ないわな。なまえクンは恐ろしいね~」
「んだな。食えなくなる日が来ると思うと怖え」
▷▶▷
ヴヴッ、と短い通知音が響き、国見はスマホを取り出し送信相手の名前と用件を読めば、緊張と愉悦、狼狽で心臓がドキリ、と鳴り机の上に突っ伏す。
先日、自身が尊敬する相手方に大変失礼な態度を取ってしまった事、自分でも正直、思いがけない行動をしてしまった事に対して後のフォローも謝罪も出来ずに居た儘で、金田一とは顔を付き合わせば「なまえさんに謝ったのか?」と挨拶の如く言われ(自身のフォローを入れてくれてるのは知っていた)この件に対して今日までずっと後悔してきた。
素直に謝る事が出来る、なんて小学生が出来る事柄が、何故、自分が出来ないで居るんだろうか。
でも自身が納得せず上辺だけで謝っても、きっと彼は悲しい顔するのでは無いだろうか?自身が知る彼はそういう人だ。
「直ぐにでもなまえさんに会いたいです。」
尊敬する人と自分に対して嘘は付きたくないから、媒体の画面に打ち込んで送信した。
「この人は僕の兄です。これから約束があるのでさっさと返してください。行こ、兄さん」
なまえさんとの待ち合わせ場所に来てみれば案の定、複数の女性から逆ナンに合っていたなまえさんを見つけては庇う様に間に割り込み、彼の手を握りキュッと引き寄せその場から距離を取れば、後ろから聞こえてくる「えー!兄弟だってー♡可愛い!」などのキャッキャとの甲高い声を思い切り無視して急いでその場を離れた。
なまえさんは「英が弟なら毎日楽しそうだね」なんて笑いながら御礼を言ってくるが、正直、もしそうだったら毎日一緒に居れるよな、なんて考えた事は実は多々ある。
兄弟となれば自身の姉とはまた違う距離感なのかとか、なまえさんが兄に加わって3人ならどんな感じなのだろうか、とか。
なまえさんには秘密が多く、自身が不必要であり他言無用だと判断する事柄に対して決して遺漏の無い。
及川さんは良くなまえさんの事を自分と似たもの夫婦だ、とか(牽制だか何だか不明)勝手に言いふらしてるけど、似ているという面に於いて(現に自身にとって及川さんもなまえさんも慕う先輩で有るのは確実であり事実)種類や立ち位置、舞台は異なるが、何となく納得せざるを得ない部分は確かに有る。
「っ~~、くっそうまぁ」
なまえさんは結局、散々甘やかして溶けた俺達を最後は簡単に受け止めてしまう。
以降、俺の好きな食べ物の質問の答えに塩キャラメルとなった事も、先日の件について直接の謝罪の言葉を今直ぐでは無くても良いんじゃないか、と云うことも、何だか涙腺が緩んでいる我武者羅な今現在でさえも。
だからと言って、口に含めば舌の上で甘く溶けるキャラメル如くなまえさんの掌で簡単に転がされる非力で可愛いだけの後輩で、尚且つ可哀想、だなんて間違っても他人から思われたくない。だから
「俺はなまえさんにとって、誰よりも一緒に居て安心する存在になるからね」