烏 合 の 衆 / 会 心 の 一 撃
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(#烏野女子バレー部のお嬢様方々)
(#尻に敷かれるなまえくん)
(#♡や♪記号使用⚠︎)
「澤村…ッも皆も!キラキラしてて格好良い…よっ…あはっ…!だからっ、ががが頑張って!」
「はははっ、女子にそう言われると照れるかも。ありがとう」
ううっ…その笑顔にキュンキュンするっ…!
澤村とは中学の頃からの付き合いで其れでいて実はずっと淡い恋心を抱いている。然しながら私の片思いであって彼は私の気持ちに気付いてる事は無く、勿論、私だって今の関係を保って居るだけで精一杯だから伝える事なんか到底無理な話だった。其れにきっと彼にとってみれば、私の事なんかは同じバレー部、主将同士、恐らく互いを高めあう友人にしか思って居ないんだろうな。
でも今の様にこうして2人きりで話が出来る時間が存在して、はにかむ澤村を独占出来るなんて素直に嬉しく幸せに思う。澤村率いる烏野男子バレー部は太陽の様に眩しくて本当にカッコイイ。反面、其んな要因である事柄に最近モヤモヤしている事も生じて居るのだ。
「見て!澤村先輩だ…素敵…!」
「かっこいい…!今バレー部熱いよねー!」
「わかるー!それな♡」
男子バレー部が活躍している最近は特に、ミーハーなのか本気なのか分からないけれど、周りの女の子からきゃっきゃっと言われる場面が目に余る様に感じて来ていた。勿論、澤村だって対象である。
本気の恋心なら未だ分かるけどノリというか軽々しい気持ちなら止めて欲しいな、なんて少し感じていた。…だって何だか悔しいじゃん?活躍してるからって急に好きです♡勢がポッと出てくるなんてっ…後、嫉妬じゃなくてこれは純粋な気持ちだよ!と声を大にして言いたい。
▷▶▷
「あのねぇ結?恋は見ているだけな私の気持ちを察してちゃんを演じてても進展しないよ。特に相手があの澤村でしょ?人一倍もっとアタックしないと気付かないだろうね…」
「そうそう、サーブの様にバシッと!」
「~~ぅぅぅぅ…!そんな簡単に言わないでよぅっ…」
「ーー!私、いい事思いついちゃった~♪」
部活での練習の合間の休憩時間、部活終了まで残り僅かとなった現在。
相原や佐々木が道宮の肩をポン、と叩き励ましてはドリンクを飲みながら恋バナをし頭上にピコーンと電球を照らしながら、にししっ、と笑う相原が皆に声を掛け放った後、果たして丁度良いタイミングなのか否かは不明だが、男バレとの仕事を終えたなまえがやってきては普段通りに女子の皆様に接する。
「お嬢様方、先程と特に変わりはありませんか?ーーッ、何…!?」
「なまえくん、待ってたよ~♡」
「……何企んでるの?」
「チョット、こんな美女を捕まえて失礼な」
「捕まえられたの俺「何か?」いえ、何でもありません」
こっち来て、と迫る勢いの女子軍に両腕をガシッと捕まれ特有の空間に引き込まれたなまえは、あまりの彼女らの鬼迫につい僅かにビクリと怯みながらも、女子に挟まれては身体にぎゅぅっと密着し、視界のみなる点で傍から見れば両手に花以上なハーレム状態になるが、然しながら現実は決してそうでは無かった。
「ねえなまえくん?結の事可愛いと思ってるよね!?力になりたいよね!?」
「へ?あ、はい…」
「なっ…ちょっ…!?」
「結…あんたもそこでホイホイと頬を染めない。浮気者」
「~~!?(ポフン)」
「なまえくん、部活終わったら空いてるよね?さっき先生から聞いたと思うけど今日臨時で全学年早く上がるのよ。元々今日は遅くまで烏野の予定だったもんね?」
「ーーまぁ、そうだけど…?」
「あのね、結の今後がかかってる勝負なの。今回はなまえくんも全面的に協力しなさい。あんた恋愛は慣れてるでしょ!」
「いや、彼女居たこと無い俺に恋愛と云う事を寧ろご教示願いたいというか「はいはい冗談でしょ?謙遜は要らない」えー…?」
なまえは無意識に胸の前で両手を挙げて降伏の形をとり素直に背を押されて従えば、道宮以外のお嬢様各位より今回の目玉であるミッションを耳元でヒソヒソ…と伝えられた。
「ーー何だか回り諄くない?俺を経由しなくても普通に言えば良いのに。大体、何で俺がそんな事ーーあ、真緒ちゃん、もしかして恋愛した事無い俺を焚き付けてる?大地は俺にとって親しい友人であって恋愛対象では無いんだけど…」
「!?いやいやどうしたらそういう思考になるの?イチから言わせて貰えば皆が皆、なまえくんみたいな無自覚無意識天然人たらしじゃないの!それに此方としてはなまえくんの恋愛模様は興味無いのに焚き付けてどうすんのよ?そりゃあ、なまえくんの様に黙ってても異性がホイホイ来てくれれば(恋愛は)苦労なんかしないけどさ!全くもう…その分、色々と乙女心が分かってないなぁ?まさか気付かないうちに恋愛絡みで女の子たくさん泣かせてるでしょ?」
「?(ベッドの上では可愛く鳴いて貰ってますが)ーーこの話題を続けていたら俺にとって雲行き怪しい様な気がするので一旦置いといて、どうせあの場所行くなら大地だけじゃなくて折角だし他の奴も何人か誘って大勢で一緒に行った方が楽しくない?」
「え!ちょっとまって…さっきから何?まさか…結の事、気が付かないの…?(恋愛関係は本当に疎いの?)~~まぁ、いいわ。兎に角、私の言った通りにやって見せて!なまえくんなら朝飯前でしょ?良い?澤村だけだからね!」
「んん。全くもって意図が見えない…」
本日、学校側による急な予定の関係で全部活が普段より早めに切り上げなければ成らなくなって(先程急に生徒側に伝えられた)男子バレー部も女子バレー部と同様の時間に部活を終えては、鍵当番の澤村が体育館等の施錠を確認し終えたのを見計らってなまえが他部員から澤村のみを引き剥がし、お嬢様方が隅に隠れて様子を覗いて居られる場所へと引き連れては、なまえと澤村の2人きりの状況(に見える)様にさせる。…(随分と)強引なる女の子達のお願いにどうしても逆らえず渋々ミッションを熟したいなまえは、言われた通りに実行する事を決めて直ちに自身の解放を願うのだ。
「なまえ、どうした?ーーあ、もしかして悩み相談か?お前が珍しいな。でも今日は見ての通り烏野は学校の関係で早く帰宅する日なんだ。なまえさえ良ければこれからどっか寄り道して話聞こうか?」
「まぁ、そんなとこかな?…コホン。大地、俺から言わせてよ」
「?」
不思議そうな表情をしながら此処に連れて来た意図を質問する澤村になまえも疑問符で返せば、澤村にジリジリ…と一歩、また一歩と距離を縮めると、澤村は普段と異なる雰囲気に若干の違和感を覚えては一歩下がり距離をとるが、やがて建物の壁に遮られ、なまえが澤村を壁に追いやりトン、と澤村の顔付近のすぐ横に手をやり所謂、壁ドンの状況を澤村相手にやれば、澤村は全く持って訳が分からず、ひゅっ、と息を飲む。
「大地、俺の気持ち伝わってるよね?いつまで俺を待たせるの?(※台本通り)」
「な、なんなんだ?俺、気付かないうちになまえの気に触れてとうとう暗殺されるのか…?」
「これから俺とデートしない?(※台本通り)……はァ?お前、俺の事何だと思ってんの?(本音小声)」
「!?ーーいや、極道若頭だろ。まさかとは思うが制服の中に拳銃隠し持って無いだろうな…?今の姿をそのまま全身鏡で写して見てミロ(驚きの余りつい本音)」
相原にアレコレ指示された事に加えてなまえ特有なる妖艶な雰囲気で澤村を攻めれば(途中で軽い戯れ合いにはなったが)澤村は思いがけない展開に硬直し、少し距離のある女子達は軽い戯れ合いには気付く事無く、キャーキャー言い或る意味萌えながらも、道宮に「なまえくんグッジョブ…!結もああやって攻めるのよ!分かった?」となまえを手本にする様に声を掛ければ、自身抜きでヒソヒソと作戦会議されていた意味を一通り理解した道宮は、赤面しながら放心状態になって居た。
「ーーまぁ、おじゃま虫ちゃん達も一緒だけど」
「!?コラーっ!誰がおじゃま虫よ!誰がっ!」
なまえがポソり、と繋げては身を潜めて居た女子バレ部の女の子達の方を見ては、澤村にも居場所を知られた彼女達は姿を表しなまえと澤村の目の前に現れて、澤村には物事の核心や意図を避けて軽く説明をしては最終的には上手く話が纏まって、その場に居る皆でそのまま出掛ける事になったのだ。
「なまえくんはコッチ!結はアッチ!~~なまえくん、少しは気付きなさい!」
雑誌にも掲載されている有名なデートスポットであるとても広く綺麗な公園に来ては、兎に角せっかくのチャンスを無駄にする訳にはいかないと、道宮と澤村の距離を縮める為に周りが協力し気を使い澤村の隣を道宮が常にキープする事になる。
「なまえくん!私にもひと口~(ぱくり)」
「!?大切な最後のひと口をっ…千鶴ちゃんはナンテコト…!?クッソムカついたからそのまま口に含んでる分返して貰おっかな?」
「むぐむぐ…?だぁめ♡もう遅いよー!飲み込んじゃったよーだ。なまえくんなんて実は見た目だけでちょいちょいちょい~だもんね♡」
「(ピキっ)ふふっ、俺を煽るつもり?其方がその気ならーーおりゃっ」
「~~ひぁっ?きゃ…くすぐった…あははっ横腹は擽っちゃだめぇっ…!あははっ…!」
「あーあ、ちょいちょいされてひんひん泣いてるのは何方ですか?…ほら、そのワルイコしたお口で可愛くごめんなさい言えるかな?」
「~~なまえくんばかばかぁ…!くすぐったい…っ、言わないもん…っ、あふぅっ…ゃっ…ちょっ…そこだめっ…」
「~~コラコラあんたら好い加減にしなさい!毎度飽きずにナニやってんの?やるなら家でやれ家で!」
その為になまえは相原や佐々木に両側に挟まれ澤村の隣には最後まで行けず、道宮以外の女子からなまえの分のソフトクリームやクレープはひと口ずつ奪われ、佐々木には普段の様に可愛く揶揄われ戯れて見兼ねた相原から制止がかかる何時もの流れ、他の女の子達にも「貴重なイケメンとの写真撮影会~♡ピース!」とかわるがわる写真を共にパシャパシャ撮られ、まぁなまえにとっても何だかんだ言っては楽しく高校生らしい時間を満喫するのであった。
▷▶▷
「…で、今回の目的は結局何だったの?部員から主将への労りサプライズプレゼント?」
「(呆)~~なまえくんの事を夜な夜な想い枕やシーツを濡らす(※色々な意味含め)女の子が判明したら直ぐに連れて来てね。なまえくんの恋愛模様には興味無いって言ったけど、そんな甘酸っぱい想いしてる女の子は別。応援や協力するからね?」
「…なまえくんに彼女が出来たら私とのふざけあいっこ出来なくなっちゃうね。私は何だか少し寂しいな、なんてね?」
(#尻に敷かれるなまえくん)
(#♡や♪記号使用⚠︎)
「澤村…ッも皆も!キラキラしてて格好良い…よっ…あはっ…!だからっ、ががが頑張って!」
「はははっ、女子にそう言われると照れるかも。ありがとう」
ううっ…その笑顔にキュンキュンするっ…!
澤村とは中学の頃からの付き合いで其れでいて実はずっと淡い恋心を抱いている。然しながら私の片思いであって彼は私の気持ちに気付いてる事は無く、勿論、私だって今の関係を保って居るだけで精一杯だから伝える事なんか到底無理な話だった。其れにきっと彼にとってみれば、私の事なんかは同じバレー部、主将同士、恐らく互いを高めあう友人にしか思って居ないんだろうな。
でも今の様にこうして2人きりで話が出来る時間が存在して、はにかむ澤村を独占出来るなんて素直に嬉しく幸せに思う。澤村率いる烏野男子バレー部は太陽の様に眩しくて本当にカッコイイ。反面、其んな要因である事柄に最近モヤモヤしている事も生じて居るのだ。
「見て!澤村先輩だ…素敵…!」
「かっこいい…!今バレー部熱いよねー!」
「わかるー!それな♡」
男子バレー部が活躍している最近は特に、ミーハーなのか本気なのか分からないけれど、周りの女の子からきゃっきゃっと言われる場面が目に余る様に感じて来ていた。勿論、澤村だって対象である。
本気の恋心なら未だ分かるけどノリというか軽々しい気持ちなら止めて欲しいな、なんて少し感じていた。…だって何だか悔しいじゃん?活躍してるからって急に好きです♡勢がポッと出てくるなんてっ…後、嫉妬じゃなくてこれは純粋な気持ちだよ!と声を大にして言いたい。
▷▶▷
「あのねぇ結?恋は見ているだけな私の気持ちを察してちゃんを演じてても進展しないよ。特に相手があの澤村でしょ?人一倍もっとアタックしないと気付かないだろうね…」
「そうそう、サーブの様にバシッと!」
「~~ぅぅぅぅ…!そんな簡単に言わないでよぅっ…」
「ーー!私、いい事思いついちゃった~♪」
部活での練習の合間の休憩時間、部活終了まで残り僅かとなった現在。
相原や佐々木が道宮の肩をポン、と叩き励ましてはドリンクを飲みながら恋バナをし頭上にピコーンと電球を照らしながら、にししっ、と笑う相原が皆に声を掛け放った後、果たして丁度良いタイミングなのか否かは不明だが、男バレとの仕事を終えたなまえがやってきては普段通りに女子の皆様に接する。
「お嬢様方、先程と特に変わりはありませんか?ーーッ、何…!?」
「なまえくん、待ってたよ~♡」
「……何企んでるの?」
「チョット、こんな美女を捕まえて失礼な」
「捕まえられたの俺「何か?」いえ、何でもありません」
こっち来て、と迫る勢いの女子軍に両腕をガシッと捕まれ特有の空間に引き込まれたなまえは、あまりの彼女らの鬼迫につい僅かにビクリと怯みながらも、女子に挟まれては身体にぎゅぅっと密着し、視界のみなる点で傍から見れば両手に花以上なハーレム状態になるが、然しながら現実は決してそうでは無かった。
「ねえなまえくん?結の事可愛いと思ってるよね!?力になりたいよね!?」
「へ?あ、はい…」
「なっ…ちょっ…!?」
「結…あんたもそこでホイホイと頬を染めない。浮気者」
「~~!?(ポフン)」
「なまえくん、部活終わったら空いてるよね?さっき先生から聞いたと思うけど今日臨時で全学年早く上がるのよ。元々今日は遅くまで烏野の予定だったもんね?」
「ーーまぁ、そうだけど…?」
「あのね、結の今後がかかってる勝負なの。今回はなまえくんも全面的に協力しなさい。あんた恋愛は慣れてるでしょ!」
「いや、彼女居たこと無い俺に恋愛と云う事を寧ろご教示願いたいというか「はいはい冗談でしょ?謙遜は要らない」えー…?」
なまえは無意識に胸の前で両手を挙げて降伏の形をとり素直に背を押されて従えば、道宮以外のお嬢様各位より今回の目玉であるミッションを耳元でヒソヒソ…と伝えられた。
「ーー何だか回り諄くない?俺を経由しなくても普通に言えば良いのに。大体、何で俺がそんな事ーーあ、真緒ちゃん、もしかして恋愛した事無い俺を焚き付けてる?大地は俺にとって親しい友人であって恋愛対象では無いんだけど…」
「!?いやいやどうしたらそういう思考になるの?イチから言わせて貰えば皆が皆、なまえくんみたいな無自覚無意識天然人たらしじゃないの!それに此方としてはなまえくんの恋愛模様は興味無いのに焚き付けてどうすんのよ?そりゃあ、なまえくんの様に黙ってても異性がホイホイ来てくれれば(恋愛は)苦労なんかしないけどさ!全くもう…その分、色々と乙女心が分かってないなぁ?まさか気付かないうちに恋愛絡みで女の子たくさん泣かせてるでしょ?」
「?(ベッドの上では可愛く鳴いて貰ってますが)ーーこの話題を続けていたら俺にとって雲行き怪しい様な気がするので一旦置いといて、どうせあの場所行くなら大地だけじゃなくて折角だし他の奴も何人か誘って大勢で一緒に行った方が楽しくない?」
「え!ちょっとまって…さっきから何?まさか…結の事、気が付かないの…?(恋愛関係は本当に疎いの?)~~まぁ、いいわ。兎に角、私の言った通りにやって見せて!なまえくんなら朝飯前でしょ?良い?澤村だけだからね!」
「んん。全くもって意図が見えない…」
本日、学校側による急な予定の関係で全部活が普段より早めに切り上げなければ成らなくなって(先程急に生徒側に伝えられた)男子バレー部も女子バレー部と同様の時間に部活を終えては、鍵当番の澤村が体育館等の施錠を確認し終えたのを見計らってなまえが他部員から澤村のみを引き剥がし、お嬢様方が隅に隠れて様子を覗いて居られる場所へと引き連れては、なまえと澤村の2人きりの状況(に見える)様にさせる。…(随分と)強引なる女の子達のお願いにどうしても逆らえず渋々ミッションを熟したいなまえは、言われた通りに実行する事を決めて直ちに自身の解放を願うのだ。
「なまえ、どうした?ーーあ、もしかして悩み相談か?お前が珍しいな。でも今日は見ての通り烏野は学校の関係で早く帰宅する日なんだ。なまえさえ良ければこれからどっか寄り道して話聞こうか?」
「まぁ、そんなとこかな?…コホン。大地、俺から言わせてよ」
「?」
不思議そうな表情をしながら此処に連れて来た意図を質問する澤村になまえも疑問符で返せば、澤村にジリジリ…と一歩、また一歩と距離を縮めると、澤村は普段と異なる雰囲気に若干の違和感を覚えては一歩下がり距離をとるが、やがて建物の壁に遮られ、なまえが澤村を壁に追いやりトン、と澤村の顔付近のすぐ横に手をやり所謂、壁ドンの状況を澤村相手にやれば、澤村は全く持って訳が分からず、ひゅっ、と息を飲む。
「大地、俺の気持ち伝わってるよね?いつまで俺を待たせるの?(※台本通り)」
「な、なんなんだ?俺、気付かないうちになまえの気に触れてとうとう暗殺されるのか…?」
「これから俺とデートしない?(※台本通り)……はァ?お前、俺の事何だと思ってんの?(本音小声)」
「!?ーーいや、極道若頭だろ。まさかとは思うが制服の中に拳銃隠し持って無いだろうな…?今の姿をそのまま全身鏡で写して見てミロ(驚きの余りつい本音)」
相原にアレコレ指示された事に加えてなまえ特有なる妖艶な雰囲気で澤村を攻めれば(途中で軽い戯れ合いにはなったが)澤村は思いがけない展開に硬直し、少し距離のある女子達は軽い戯れ合いには気付く事無く、キャーキャー言い或る意味萌えながらも、道宮に「なまえくんグッジョブ…!結もああやって攻めるのよ!分かった?」となまえを手本にする様に声を掛ければ、自身抜きでヒソヒソと作戦会議されていた意味を一通り理解した道宮は、赤面しながら放心状態になって居た。
「ーーまぁ、おじゃま虫ちゃん達も一緒だけど」
「!?コラーっ!誰がおじゃま虫よ!誰がっ!」
なまえがポソり、と繋げては身を潜めて居た女子バレ部の女の子達の方を見ては、澤村にも居場所を知られた彼女達は姿を表しなまえと澤村の目の前に現れて、澤村には物事の核心や意図を避けて軽く説明をしては最終的には上手く話が纏まって、その場に居る皆でそのまま出掛ける事になったのだ。
「なまえくんはコッチ!結はアッチ!~~なまえくん、少しは気付きなさい!」
雑誌にも掲載されている有名なデートスポットであるとても広く綺麗な公園に来ては、兎に角せっかくのチャンスを無駄にする訳にはいかないと、道宮と澤村の距離を縮める為に周りが協力し気を使い澤村の隣を道宮が常にキープする事になる。
「なまえくん!私にもひと口~(ぱくり)」
「!?大切な最後のひと口をっ…千鶴ちゃんはナンテコト…!?クッソムカついたからそのまま口に含んでる分返して貰おっかな?」
「むぐむぐ…?だぁめ♡もう遅いよー!飲み込んじゃったよーだ。なまえくんなんて実は見た目だけでちょいちょいちょい~だもんね♡」
「(ピキっ)ふふっ、俺を煽るつもり?其方がその気ならーーおりゃっ」
「~~ひぁっ?きゃ…くすぐった…あははっ横腹は擽っちゃだめぇっ…!あははっ…!」
「あーあ、ちょいちょいされてひんひん泣いてるのは何方ですか?…ほら、そのワルイコしたお口で可愛くごめんなさい言えるかな?」
「~~なまえくんばかばかぁ…!くすぐったい…っ、言わないもん…っ、あふぅっ…ゃっ…ちょっ…そこだめっ…」
「~~コラコラあんたら好い加減にしなさい!毎度飽きずにナニやってんの?やるなら家でやれ家で!」
その為になまえは相原や佐々木に両側に挟まれ澤村の隣には最後まで行けず、道宮以外の女子からなまえの分のソフトクリームやクレープはひと口ずつ奪われ、佐々木には普段の様に可愛く揶揄われ戯れて見兼ねた相原から制止がかかる何時もの流れ、他の女の子達にも「貴重なイケメンとの写真撮影会~♡ピース!」とかわるがわる写真を共にパシャパシャ撮られ、まぁなまえにとっても何だかんだ言っては楽しく高校生らしい時間を満喫するのであった。
▷▶▷
「…で、今回の目的は結局何だったの?部員から主将への労りサプライズプレゼント?」
「(呆)~~なまえくんの事を夜な夜な想い枕やシーツを濡らす(※色々な意味含め)女の子が判明したら直ぐに連れて来てね。なまえくんの恋愛模様には興味無いって言ったけど、そんな甘酸っぱい想いしてる女の子は別。応援や協力するからね?」
「…なまえくんに彼女が出来たら私とのふざけあいっこ出来なくなっちゃうね。私は何だか少し寂しいな、なんてね?」