烏 合 の 衆 / 会 心 の 一 撃
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(#クロスオーバー⚠︎)
(#with呪術廻戦)
(#なまえくんと潔子さん)
(#supposing⚠︎︎)
(#もしも!シリーズ)
(#背後⚠︎︎)
(#性的な話(弱)⚠︎︎)
(#〇〇しないと出られない部屋)
(#捏造⚠︎)
「窓も扉も無い。建築基準法出ておいで」
「なまえ…どうしよう…何だか此処とても気味が悪い…」
なまえと清水の前に拡がるのは壁やカーテンから始まり、生活に必要な家具一式も、別室に繋がるトイレもお風呂場も全ての部屋一面、怖い程に全て真っ白に統一されている見知らぬ家であった。
なまえは、家の中を一通り見渡し調べては何処かお手の物、の様な素振りで全室を視察していく。
「生活必需品の数々、御丁寧に食料まであるのね。此処にある物は全て利用可能?場合により長期戦になり得る事を示唆?隠れ家ーー」
推測から確信を得る為に丁寧に視察しながら思考し解いていくなまえとは裏腹に、清水にとってぐるぐると不安になる中で更に不可解な事があるった。其れは何かというと、壁に掛けられていたプレートに書いてある「女が男に今現状で(ある一定以上)強く望む事をやり遂げて貰わなければ出られない部屋(判定が認められた場合は直ちに解放)」との文字であった。
何だか小説や漫画の漫画の世界に起こりえそうな事が今、目の前で起きている。
「…潔ちゃんに質問です。俺と2人きりで此処に住むのと、俺を下僕にさせてさっさと退散するのどっちが良い?因みに前者を選んだ場合、同棲からの結婚かなー。後者は正直、今と差程変わらない様な気もするけど」
「~~!?もぅっ…ばかっ…!」
「(おりょ、てっきり孝支の時のようにサラリと交わされるかと思ったんだけど…?)」
なまえは、これ以上無いって程に顔を真っ赤に染め上げてはポッポっと湯気をあげそうな清水の珍しい予想外の反応に少しだけ驚いたと同時に、自身は爽やか和やかキャラじゃないから彼女だって反応に困るよな、と自己完結する。
「……なまえは、どうしてそんな平常に居られるの…?怖くないの…?」
「ーー俺みたいな人間はね、こういう状況に似て非なる状況、思考、局面とどうしても御付き合いしなくては成らない時が多々あるの。例えばもしこの計画が仕組まれた事だとして、慌てふためいた姿を見せれば相手の思う壷じゃない?まぁ、其れを逆手に取る時もあるんだけど…今回は絶対チガウ。…でね、俺が状況を踏まえて判断した結果なんだけど、漫画でありがちな殺し合いや誘拐等といった物騒な意図も無いみたいだし、目的は純粋なる要望みたいよ?簡潔に言えば、ミッション終えれば確実に出れます。」
「…もし、ずっと此の儘出れなかったら?」
「ーーもし茶番劇を仕組んだ奴が居たとして俺が笑っているうちに辞めないのならば、その時はガッツリとお灸を据えましょう。ミッション項目からも見て取れる様に奴の真の目的は俺にある。…大丈夫。俺を信じて?潔ちゃんは必ずもとの安全な場所に戻すから。」
「…どういうこと…?なまえも私と一緒に戻るんだよね…?」
「うん、モチロン」
先程から冗談なのか本気なのか分からないなまえの言葉を、本当は今すぐ問い詰めたいのだけれど、清水はグッと飲み込んで今はもうなまえを信じて頼るしか無いのであろう。なまえがプレートの飾ってある壁に寄り掛かりながら清水を諭す様に接すれば、清水は一瞬、俯き一呼吸置き、再度なまえに視線を合わせる為に顔をグッとあげた。
▷▶︎▷
「ーー本当にそれで良いの?」
恥ずかしながら、こくり、と頷く清水の希望を叶える為、なまえは清水の頭を優しく両手で包み込んで自身の胸に引き寄せては、指に髪の毛を通してサラサラ…と髪を梳きながら恋人の様に撫でる。
彼女の全く痛みの無いサラサラな黒い髪の毛は、ふわり、と良い匂いを漂わせながら、なまえの1本1本の指に絡まる事は無く簡単にするりと自分のもとから逃げていって仕舞うので、何だか悔しくてそっと髪の毛を少し纏めて優しく掬い、小さなリップ音と共に唇を落とした。
「…ぅぅ…なまえ…」
「ごめん、嫌だった…?」
「…ううん、もう慣れちゃった」
「ふふっ、じゃあもっとしちゃおっかな?潔ちゃんの髪の毛気持ちいい…」
「~~すぐ調子にのらないのっ…!」
なまえは、髪の毛に触れるだけでは飽き足らず、清水の眼鏡をカチャリ、と外してやり傍のテーブルに丁寧に置いた後、普段、彼女の癖である髪の毛を耳にかけるある顬あたりにちゅっ、と唇を落とせば、流石に照れくさそうにしながらも怒られた。
勿論、今してる形なんて普段の撫で方とは異なるけど、頭なでなでくらいはいつも彼女にやってあげてる事だよな、なんて思いながらも「よすよす、潔ちゃんは良い子良い子。可愛いね。」といつも通り接しては、清水はポゥッ…と頬を染めて幸せそうな表情をするのでミッションクリアかと思いきや、2人の頭上からブッブーと大きな音がし、なんとソファの上に座って居た兎のぬいぐるみが勢い良くなまえ目掛けて襲いかかって来た。
「!?なまえッ…危な…!」
「ーーバチン!」
なまえの翳した掌と兎のぬいぐるみの拳が合わさって軽い衝撃と音が鳴り起こり、信じ難いが先程まで何かを宿す様に見えた兎のぬいぐるみは、なまえに触れてからは急に全く動かなくなりポスン、と床に倒れたのだった。
清水は、なまえから庇われ腕の中で護られており無事ではあったが、何故、兎が動いたの…?夢を見ているの…?とドクン、ドクンと痛く鳴り止まぬ自身の心臓に問いかけては、目の前のなまえの首元に震えながらギュッ…と顔を埋めた。どうして?ぬいぐるみが動くわけないよね…?
「なまえ、大丈夫…っ?今の…何…!?」
「…さぁ、何だろうね?兎のぬいぐるみちゃんは電池切れしたみたい。」
「でもっーー!」
「それより潔ちゃん、俺に対して強く望む事を別に隠してるでしょ?ーー本当は何?」
先程とはうって変わって少しだけ力を加えられ両手で頭を包まれて言葉を発せられた清水は、びくりと肩を震わせながら顔を真っ赤にしフルフル…ッと首を横に振り否定するが、小さな頭にあった大きな両手がそのまま清水の両頬へと移動し優しく包み挟み込んでは、なまえ自身の顔へと向かせ視線が混じり合う様に顔を上げさせ少しずつ距離を縮めて行き、額と額がコツン、と触れ合うのだ。互いの唇まで残り数センチ…どちらかがその気に成れば唇を一瞬で奪える距離にある。
「…潔ちゃん、俺には言えない事を俺に対して強く望んでるの?」
「~~なまえっ…あああの、顔近い…恥ずかしい…っ」
「ーーあのね、特に何にもない無縁な2人だったらこの場に選ばれ無いと思うんだ。奴にとってそんな機会を講じてもメリットが無いから。そうだな…例えば、呪いの負の感情もここに居る十分な理由になり得るんだよ。ーーもしかして、俺に消えて欲しい、とか死んで欲しい、とかそういう願いなのかな?」
「ーー!」
普段、決して見る事の無いなまえの感が強い表情を至近距離で触れた清水は、じわじわっと涙を浮かべながら必死でフルフルと首を横に振り否定をした後、なまえの首に腕を回し頬を擦り寄せる様にして思い切り抱きついた。
「…そんな事言わないで?違うよっ…私、なまえの事大好きだよ…!…でも私がなまえに今から本当の事を言って幻滅されたら嫌だから…っ、言えなくてっ…!」
「…今すぐ目の前から消えて、と言われても潔ちゃんの願いなら全力で叶えるつもり。俺はいつだってそれくらいの気持ちでいるよ。」
「ーー言わない!そんなの絶対に無いっ…」
「分かってる。例えばの話」
なまえの言葉を聞いた清水は、意を決して無言でスタスタ…と歩き、部屋にあるベッドにぺたん、と座ったと思えば、なまえを正面にして膝を曲げながら両足を開く姿勢を取り、瞳に水膜を貼らせながら顔を真っ赤にさせ、女の子の大切な部分をなまえに見せつけてはギシッ…とベッドを鳴らした。
いつも彼女の履いている黒タイツのおかげでショーツは隠されて居るのだが、また別の艶いたる非常に強い色に襲われて、なまえはつい男の性で喉を鳴らし反応をしてしまう。
「潔ちゃん…?」
「なまえ、あのね…」
誤魔化す様に自身の片方の前髪を片手でぐしゃり、としながら理性を留め一呼吸置いては、ふぅっ…と息を吐いた後に清水が座る前に移動し膝を立て、彼女の魅惑の太腿を今すぐにでも暴きたい、タイツを破りたい欲望を無理矢理捩じ伏せ、股を閉じる様に手で触れてゆっくり促し閉じさせスカートを撫でて綺麗に直せば、彼女と真剣に向き合った。
「ーー潔ちゃん、それ意味わかってやってる?」
「………」
「躾してる俺だから安心してるのかな…?」
「なまえ…あのね、お願いがあるんだけど…聞いてくれる…?」
ーーー
ーー
ー
「お疲れサマンサー!…なまえ、流石だね。僕の掌で黙って泳いでくれてアリガトねー。腕訛ってるかと思ったけど家に入ってすぐ僕の仕業って解ったみたいだし心配無用で安心したよ。なまえの呪力の流れは相変わらず魅力的で惚れ惚れしちゃうな~。で、あの女の子はイタダキマスして美味しかった?気を失った彼女を抱き抱えて彼女のお家のお部屋までトンで返してあげるなんて、まさかあのなまえがねー?…あの子が心底羨ましいよ。ーーこうして黙って僕に付き合ったのだって、あの子を守る為、でしょ?」
「(当て付けの如く残穢残したくせに…)ーー御自慢の眼球もついに壊れたか?それとも敢えて俺を煽ってる?あの女の子とはそういう事をする子じゃ無い。」
「んんっ!?そんなに怒らないで。僕もなまえと一緒に居たいだけなんだよ?恵だって、なまえの事心内ではずっと待ってる…。あの子達ばっかり狡いよね?僕のお願いは全力で聞いてくれないの?」
目隠しを外して、きゅるるん、とした碧い目を向けてなまえに甘えてくる長身の男を無視して足を進める。
「別に君の周りの女の子なんて他にも変わりは居るわけだから、再度その子達を何人使ってでも、君を引き摺り戻す為なら僕は何だってするよ。今更、手段は問わなーー」
「ーー悟」
「ーーッ、いいね…!その君特有の眼球、クッソ堪らない…!ねェなまえ。なまえの本来居るべき世界は何方なのか考えてよ。それに呪力や術式がウズウズしてるんじゃないの?フフ、」
なまえは長身の男の言葉を聞き終えた後、其の碧い目と数秒間視線を混じり合わせれば、なまえは、紅い月を背景にしながら何も言わずに黙って姿を消したのだった。
(#with呪術廻戦)
(#なまえくんと潔子さん)
(#supposing⚠︎︎)
(#もしも!シリーズ)
(#背後⚠︎︎)
(#性的な話(弱)⚠︎︎)
(#〇〇しないと出られない部屋)
(#捏造⚠︎)
「窓も扉も無い。建築基準法出ておいで」
「なまえ…どうしよう…何だか此処とても気味が悪い…」
なまえと清水の前に拡がるのは壁やカーテンから始まり、生活に必要な家具一式も、別室に繋がるトイレもお風呂場も全ての部屋一面、怖い程に全て真っ白に統一されている見知らぬ家であった。
なまえは、家の中を一通り見渡し調べては何処かお手の物、の様な素振りで全室を視察していく。
「生活必需品の数々、御丁寧に食料まであるのね。此処にある物は全て利用可能?場合により長期戦になり得る事を示唆?隠れ家ーー」
推測から確信を得る為に丁寧に視察しながら思考し解いていくなまえとは裏腹に、清水にとってぐるぐると不安になる中で更に不可解な事があるった。其れは何かというと、壁に掛けられていたプレートに書いてある「女が男に今現状で(ある一定以上)強く望む事をやり遂げて貰わなければ出られない部屋(判定が認められた場合は直ちに解放)」との文字であった。
何だか小説や漫画の漫画の世界に起こりえそうな事が今、目の前で起きている。
「…潔ちゃんに質問です。俺と2人きりで此処に住むのと、俺を下僕にさせてさっさと退散するのどっちが良い?因みに前者を選んだ場合、同棲からの結婚かなー。後者は正直、今と差程変わらない様な気もするけど」
「~~!?もぅっ…ばかっ…!」
「(おりょ、てっきり孝支の時のようにサラリと交わされるかと思ったんだけど…?)」
なまえは、これ以上無いって程に顔を真っ赤に染め上げてはポッポっと湯気をあげそうな清水の珍しい予想外の反応に少しだけ驚いたと同時に、自身は爽やか和やかキャラじゃないから彼女だって反応に困るよな、と自己完結する。
「……なまえは、どうしてそんな平常に居られるの…?怖くないの…?」
「ーー俺みたいな人間はね、こういう状況に似て非なる状況、思考、局面とどうしても御付き合いしなくては成らない時が多々あるの。例えばもしこの計画が仕組まれた事だとして、慌てふためいた姿を見せれば相手の思う壷じゃない?まぁ、其れを逆手に取る時もあるんだけど…今回は絶対チガウ。…でね、俺が状況を踏まえて判断した結果なんだけど、漫画でありがちな殺し合いや誘拐等といった物騒な意図も無いみたいだし、目的は純粋なる要望みたいよ?簡潔に言えば、ミッション終えれば確実に出れます。」
「…もし、ずっと此の儘出れなかったら?」
「ーーもし茶番劇を仕組んだ奴が居たとして俺が笑っているうちに辞めないのならば、その時はガッツリとお灸を据えましょう。ミッション項目からも見て取れる様に奴の真の目的は俺にある。…大丈夫。俺を信じて?潔ちゃんは必ずもとの安全な場所に戻すから。」
「…どういうこと…?なまえも私と一緒に戻るんだよね…?」
「うん、モチロン」
先程から冗談なのか本気なのか分からないなまえの言葉を、本当は今すぐ問い詰めたいのだけれど、清水はグッと飲み込んで今はもうなまえを信じて頼るしか無いのであろう。なまえがプレートの飾ってある壁に寄り掛かりながら清水を諭す様に接すれば、清水は一瞬、俯き一呼吸置き、再度なまえに視線を合わせる為に顔をグッとあげた。
▷▶︎▷
「ーー本当にそれで良いの?」
恥ずかしながら、こくり、と頷く清水の希望を叶える為、なまえは清水の頭を優しく両手で包み込んで自身の胸に引き寄せては、指に髪の毛を通してサラサラ…と髪を梳きながら恋人の様に撫でる。
彼女の全く痛みの無いサラサラな黒い髪の毛は、ふわり、と良い匂いを漂わせながら、なまえの1本1本の指に絡まる事は無く簡単にするりと自分のもとから逃げていって仕舞うので、何だか悔しくてそっと髪の毛を少し纏めて優しく掬い、小さなリップ音と共に唇を落とした。
「…ぅぅ…なまえ…」
「ごめん、嫌だった…?」
「…ううん、もう慣れちゃった」
「ふふっ、じゃあもっとしちゃおっかな?潔ちゃんの髪の毛気持ちいい…」
「~~すぐ調子にのらないのっ…!」
なまえは、髪の毛に触れるだけでは飽き足らず、清水の眼鏡をカチャリ、と外してやり傍のテーブルに丁寧に置いた後、普段、彼女の癖である髪の毛を耳にかけるある顬あたりにちゅっ、と唇を落とせば、流石に照れくさそうにしながらも怒られた。
勿論、今してる形なんて普段の撫で方とは異なるけど、頭なでなでくらいはいつも彼女にやってあげてる事だよな、なんて思いながらも「よすよす、潔ちゃんは良い子良い子。可愛いね。」といつも通り接しては、清水はポゥッ…と頬を染めて幸せそうな表情をするのでミッションクリアかと思いきや、2人の頭上からブッブーと大きな音がし、なんとソファの上に座って居た兎のぬいぐるみが勢い良くなまえ目掛けて襲いかかって来た。
「!?なまえッ…危な…!」
「ーーバチン!」
なまえの翳した掌と兎のぬいぐるみの拳が合わさって軽い衝撃と音が鳴り起こり、信じ難いが先程まで何かを宿す様に見えた兎のぬいぐるみは、なまえに触れてからは急に全く動かなくなりポスン、と床に倒れたのだった。
清水は、なまえから庇われ腕の中で護られており無事ではあったが、何故、兎が動いたの…?夢を見ているの…?とドクン、ドクンと痛く鳴り止まぬ自身の心臓に問いかけては、目の前のなまえの首元に震えながらギュッ…と顔を埋めた。どうして?ぬいぐるみが動くわけないよね…?
「なまえ、大丈夫…っ?今の…何…!?」
「…さぁ、何だろうね?兎のぬいぐるみちゃんは電池切れしたみたい。」
「でもっーー!」
「それより潔ちゃん、俺に対して強く望む事を別に隠してるでしょ?ーー本当は何?」
先程とはうって変わって少しだけ力を加えられ両手で頭を包まれて言葉を発せられた清水は、びくりと肩を震わせながら顔を真っ赤にしフルフル…ッと首を横に振り否定するが、小さな頭にあった大きな両手がそのまま清水の両頬へと移動し優しく包み挟み込んでは、なまえ自身の顔へと向かせ視線が混じり合う様に顔を上げさせ少しずつ距離を縮めて行き、額と額がコツン、と触れ合うのだ。互いの唇まで残り数センチ…どちらかがその気に成れば唇を一瞬で奪える距離にある。
「…潔ちゃん、俺には言えない事を俺に対して強く望んでるの?」
「~~なまえっ…あああの、顔近い…恥ずかしい…っ」
「ーーあのね、特に何にもない無縁な2人だったらこの場に選ばれ無いと思うんだ。奴にとってそんな機会を講じてもメリットが無いから。そうだな…例えば、呪いの負の感情もここに居る十分な理由になり得るんだよ。ーーもしかして、俺に消えて欲しい、とか死んで欲しい、とかそういう願いなのかな?」
「ーー!」
普段、決して見る事の無いなまえの感が強い表情を至近距離で触れた清水は、じわじわっと涙を浮かべながら必死でフルフルと首を横に振り否定をした後、なまえの首に腕を回し頬を擦り寄せる様にして思い切り抱きついた。
「…そんな事言わないで?違うよっ…私、なまえの事大好きだよ…!…でも私がなまえに今から本当の事を言って幻滅されたら嫌だから…っ、言えなくてっ…!」
「…今すぐ目の前から消えて、と言われても潔ちゃんの願いなら全力で叶えるつもり。俺はいつだってそれくらいの気持ちでいるよ。」
「ーー言わない!そんなの絶対に無いっ…」
「分かってる。例えばの話」
なまえの言葉を聞いた清水は、意を決して無言でスタスタ…と歩き、部屋にあるベッドにぺたん、と座ったと思えば、なまえを正面にして膝を曲げながら両足を開く姿勢を取り、瞳に水膜を貼らせながら顔を真っ赤にさせ、女の子の大切な部分をなまえに見せつけてはギシッ…とベッドを鳴らした。
いつも彼女の履いている黒タイツのおかげでショーツは隠されて居るのだが、また別の艶いたる非常に強い色に襲われて、なまえはつい男の性で喉を鳴らし反応をしてしまう。
「潔ちゃん…?」
「なまえ、あのね…」
誤魔化す様に自身の片方の前髪を片手でぐしゃり、としながら理性を留め一呼吸置いては、ふぅっ…と息を吐いた後に清水が座る前に移動し膝を立て、彼女の魅惑の太腿を今すぐにでも暴きたい、タイツを破りたい欲望を無理矢理捩じ伏せ、股を閉じる様に手で触れてゆっくり促し閉じさせスカートを撫でて綺麗に直せば、彼女と真剣に向き合った。
「ーー潔ちゃん、それ意味わかってやってる?」
「………」
「躾してる俺だから安心してるのかな…?」
「なまえ…あのね、お願いがあるんだけど…聞いてくれる…?」
ーーー
ーー
ー
「お疲れサマンサー!…なまえ、流石だね。僕の掌で黙って泳いでくれてアリガトねー。腕訛ってるかと思ったけど家に入ってすぐ僕の仕業って解ったみたいだし心配無用で安心したよ。なまえの呪力の流れは相変わらず魅力的で惚れ惚れしちゃうな~。で、あの女の子はイタダキマスして美味しかった?気を失った彼女を抱き抱えて彼女のお家のお部屋までトンで返してあげるなんて、まさかあのなまえがねー?…あの子が心底羨ましいよ。ーーこうして黙って僕に付き合ったのだって、あの子を守る為、でしょ?」
「(当て付けの如く残穢残したくせに…)ーー御自慢の眼球もついに壊れたか?それとも敢えて俺を煽ってる?あの女の子とはそういう事をする子じゃ無い。」
「んんっ!?そんなに怒らないで。僕もなまえと一緒に居たいだけなんだよ?恵だって、なまえの事心内ではずっと待ってる…。あの子達ばっかり狡いよね?僕のお願いは全力で聞いてくれないの?」
目隠しを外して、きゅるるん、とした碧い目を向けてなまえに甘えてくる長身の男を無視して足を進める。
「別に君の周りの女の子なんて他にも変わりは居るわけだから、再度その子達を何人使ってでも、君を引き摺り戻す為なら僕は何だってするよ。今更、手段は問わなーー」
「ーー悟」
「ーーッ、いいね…!その君特有の眼球、クッソ堪らない…!ねェなまえ。なまえの本来居るべき世界は何方なのか考えてよ。それに呪力や術式がウズウズしてるんじゃないの?フフ、」
なまえは長身の男の言葉を聞き終えた後、其の碧い目と数秒間視線を混じり合わせれば、なまえは、紅い月を背景にしながら何も言わずに黙って姿を消したのだった。