烏 合 の 衆 / 会 心 の 一 撃
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(#モブ男子生徒嫌悪感爆発⚠︎︎)
(#菅原くんの葛藤)
(#前半)
(#続きます)
菅原は朝練を終え今から始業だと云うのにツキンと頭を抱え、尚且つ不本意ではあるが自分の長所も引き金の一つになったと思われる事柄に対して、非常に後悔と悔しさ複雑なる感情も様々に交われば(周囲に知られない様に)只々、静かに肩を落とし落ち込んでいた。
そう言えば今朝、支度しつつながら見していたテレビの今日の占いで最下位だったよな、と振り返りながら事の発端を思い返す。
(クラスは異なり普段も関わりも無く(関わりたくも無い)延いては周囲からの評判は最悪)運悪く同学年である一人の男子生徒との(致し方無く)軽い遣り取りから始まり後に絡まれて、段々と一方的に過熱されては菅原も不快、嫌悪感が蓄積し深まるが、初めのうちは苦笑いしながらも自身の持ち前の明るさ、誰に対しても平等且つ爽やかに流す様に対応するのだが、其れを良い事に勘違いし徐々に調子に乗る男子生徒は、おそらく良いネタを見つけた!と「(一方的なる)笑える弄り」を何度も菅原に対し放っては、言葉のナイフで一方的に傷付けられる菅原の顔色の変化にさえ気付く事も無く、結果として余りにも執拗く嫌気がさし逃げてきては、極力、もう彼と学校内で擦れ違う事やトイレ等で鉢合わせしない様に深く願いながら悲しくも溜息をつく1日が始まったのだ。
「……ッ駄目だ…自分が思ってた以上に精神的ダメージ食らったわ…」
周囲を余り確認せずに項垂れながらつい独り言を言って仕舞い、その一言を終えたと同時に背後からぽんっと肩を叩かれれば、菅原の身体はビクッと跳ね上がり直様振り返ると、交流授業の為であろう登校したなまえが心配そうに接して来たのだ。
「おはよう。…後ろ姿が見えたから追いかけて来たんだけど…俺の勘違いかもだけど体調悪い?」
「ーーなまえっ、おはよう!あ、いや!…そんな風に見えた?…えっと、今日のなまえとの授業が楽しみで昨日あんまり寝付けなかった所為かも、なんて!だからっ、授業お手柔らかにな…あはは」
「…?」
そうだ、今日はなまえの交流授業の日で(しかも4組)本来であればこの時間は鼻歌交じりで過ごす筈であったのに、そんな貴重なる日をよりによって関わりたくも無いアイツの所為で台無しになった。
自身だって思春期真っ只中。基本的な自己肯定感の観点、所謂多感な時期でもある事から、特に辛いのはなまえと一緒に居る時に例のアイツと会って先程の様に絡まれたりしたら嫌だ、と瞬に脳裏を過ぎ、其れに相俟って、なまえの自身に対する温かい気遣いと小さな変化も見破る鋭さに何だかジワリ…と泣けてくる感覚に陥りながら、我慢、我慢だ俺、ガマン、がまん、と何度も胸の奥で呪文の様に唱えながらその場を必死にやり過ごした。
▷▶▷
「ーー此方とら折角、わざわざクソ眠い朝イチに有難い助言してやったのに、相変わらずまーだ涼しい顔しちゃって何考えてんだよって!あーあー、そっか深刻に考えられないのかな?それだから3年なのに1年からあっという間にレギュラー奪われるんだわな。もう部活で居場所無いんじゃないの?お前」
大体は時間を気にする授業である筈が、やはりなまえとの交流授業に成れば興味深く惹き込まれる内容や補足説明もあり、見事に授業に集中し有意義な時間を過ごす中で、遂に名残惜しくも終了の鐘が鳴り、次のなまえの授業準備や移動に付き合いながら今朝の嫌悪を和らげてくれる様な気癒しと楽しい時間を過ごして居た矢先に、例の男子生徒とバッタリと鉢合わせになり瞬時に今朝の事を蒸し返され一方的に悪態をつかれては、菅原は窮地に立たされ酷く冷水を浴びる。
「…は、はは…ちょっと…え…?」
心臓もズクン、と痛く成り響くのを合図にジリリ…とする悪寒に近い感覚と手に汗握り掌に爪がギリギリと食い込む。
ちょっと待て、またーー?
正直、その関連の話は他人に指摘されなくとも一番自身が痛い程理解しており、故に一番自身の自信の源が酷く引き裂かれそうな程に強くも葛藤し、その中で踠いてもバレーはやっぱり諦められなくて、自身の秘に僅かに残る小さな灯火を必死で奮い立たせ手探りながらも納得させて、気を緩めれば瞬に押し潰されそうな不安から抗って必死に踏み込んで立ち向かっている最中なのに。
それなのに、何で物食わぬ顔して平気で軽々しく人の心の領域に土足で踏み込み踏み散らかして、人の生きる姿勢を馬鹿にして笑っているのか?到底理解したくも無いし出来る筈も無い。
辛い、恥ずかしい、ヤメテ、悔しい、悔しい、悔しいーー!!
今、俺の隣にはなまえが居る。普段幾ら弱音を吐いてなまえに受け止めて貰ってるから弱い部分を見せられると言っても、自尊心も核心も踏み躙る、こんなズタズタに切り刻む酷い仕打ちあるのかよ。
「みょうじくんも大変ね。コイツみたいな荷物にもサポートに入らなくちゃならないって何の罰ゲームってならない?」
男子生徒は、くっちゃ、くっちゃ、と噛んでいたガムをその場にベッ、と吐き捨てては、なまえの肩に腕を馴れ馴れしく置き「しかしまぁブチコロシタイ程、綺麗な顔だねみょうじくん。見てて殺意沸くその目とスカした顔でその辺のオンナ騙して喰い散らかしてんのかな。てゆーか、お前も中々目障りよな?ガリ勉お坊ちゃまが他校来て偉そうに調子良くイキってんじゃねーよ。プッ、あの超有名学園通ってても実はお前なんか名ばかりで邪魔だから弾かれて此処に飛ばされてるんじゃないの?裏口入学かな?あっ、実は全く大した事ないチンケなお家カナ?イヤだね~パパママにおんぶに抱っこな中途半端なお坊ちゃまは右往左往分からず世間知らず世の厳しさ知らずで!」と息臭い使用済みのガムの様に、ネチャネチャ…と厭らしく絡んできたのだ。
(#菅原くんの葛藤)
(#前半)
(#続きます)
菅原は朝練を終え今から始業だと云うのにツキンと頭を抱え、尚且つ不本意ではあるが自分の長所も引き金の一つになったと思われる事柄に対して、非常に後悔と悔しさ複雑なる感情も様々に交われば(周囲に知られない様に)只々、静かに肩を落とし落ち込んでいた。
そう言えば今朝、支度しつつながら見していたテレビの今日の占いで最下位だったよな、と振り返りながら事の発端を思い返す。
(クラスは異なり普段も関わりも無く(関わりたくも無い)延いては周囲からの評判は最悪)運悪く同学年である一人の男子生徒との(致し方無く)軽い遣り取りから始まり後に絡まれて、段々と一方的に過熱されては菅原も不快、嫌悪感が蓄積し深まるが、初めのうちは苦笑いしながらも自身の持ち前の明るさ、誰に対しても平等且つ爽やかに流す様に対応するのだが、其れを良い事に勘違いし徐々に調子に乗る男子生徒は、おそらく良いネタを見つけた!と「(一方的なる)笑える弄り」を何度も菅原に対し放っては、言葉のナイフで一方的に傷付けられる菅原の顔色の変化にさえ気付く事も無く、結果として余りにも執拗く嫌気がさし逃げてきては、極力、もう彼と学校内で擦れ違う事やトイレ等で鉢合わせしない様に深く願いながら悲しくも溜息をつく1日が始まったのだ。
「……ッ駄目だ…自分が思ってた以上に精神的ダメージ食らったわ…」
周囲を余り確認せずに項垂れながらつい独り言を言って仕舞い、その一言を終えたと同時に背後からぽんっと肩を叩かれれば、菅原の身体はビクッと跳ね上がり直様振り返ると、交流授業の為であろう登校したなまえが心配そうに接して来たのだ。
「おはよう。…後ろ姿が見えたから追いかけて来たんだけど…俺の勘違いかもだけど体調悪い?」
「ーーなまえっ、おはよう!あ、いや!…そんな風に見えた?…えっと、今日のなまえとの授業が楽しみで昨日あんまり寝付けなかった所為かも、なんて!だからっ、授業お手柔らかにな…あはは」
「…?」
そうだ、今日はなまえの交流授業の日で(しかも4組)本来であればこの時間は鼻歌交じりで過ごす筈であったのに、そんな貴重なる日をよりによって関わりたくも無いアイツの所為で台無しになった。
自身だって思春期真っ只中。基本的な自己肯定感の観点、所謂多感な時期でもある事から、特に辛いのはなまえと一緒に居る時に例のアイツと会って先程の様に絡まれたりしたら嫌だ、と瞬に脳裏を過ぎ、其れに相俟って、なまえの自身に対する温かい気遣いと小さな変化も見破る鋭さに何だかジワリ…と泣けてくる感覚に陥りながら、我慢、我慢だ俺、ガマン、がまん、と何度も胸の奥で呪文の様に唱えながらその場を必死にやり過ごした。
▷▶▷
「ーー此方とら折角、わざわざクソ眠い朝イチに有難い助言してやったのに、相変わらずまーだ涼しい顔しちゃって何考えてんだよって!あーあー、そっか深刻に考えられないのかな?それだから3年なのに1年からあっという間にレギュラー奪われるんだわな。もう部活で居場所無いんじゃないの?お前」
大体は時間を気にする授業である筈が、やはりなまえとの交流授業に成れば興味深く惹き込まれる内容や補足説明もあり、見事に授業に集中し有意義な時間を過ごす中で、遂に名残惜しくも終了の鐘が鳴り、次のなまえの授業準備や移動に付き合いながら今朝の嫌悪を和らげてくれる様な気癒しと楽しい時間を過ごして居た矢先に、例の男子生徒とバッタリと鉢合わせになり瞬時に今朝の事を蒸し返され一方的に悪態をつかれては、菅原は窮地に立たされ酷く冷水を浴びる。
「…は、はは…ちょっと…え…?」
心臓もズクン、と痛く成り響くのを合図にジリリ…とする悪寒に近い感覚と手に汗握り掌に爪がギリギリと食い込む。
ちょっと待て、またーー?
正直、その関連の話は他人に指摘されなくとも一番自身が痛い程理解しており、故に一番自身の自信の源が酷く引き裂かれそうな程に強くも葛藤し、その中で踠いてもバレーはやっぱり諦められなくて、自身の秘に僅かに残る小さな灯火を必死で奮い立たせ手探りながらも納得させて、気を緩めれば瞬に押し潰されそうな不安から抗って必死に踏み込んで立ち向かっている最中なのに。
それなのに、何で物食わぬ顔して平気で軽々しく人の心の領域に土足で踏み込み踏み散らかして、人の生きる姿勢を馬鹿にして笑っているのか?到底理解したくも無いし出来る筈も無い。
辛い、恥ずかしい、ヤメテ、悔しい、悔しい、悔しいーー!!
今、俺の隣にはなまえが居る。普段幾ら弱音を吐いてなまえに受け止めて貰ってるから弱い部分を見せられると言っても、自尊心も核心も踏み躙る、こんなズタズタに切り刻む酷い仕打ちあるのかよ。
「みょうじくんも大変ね。コイツみたいな荷物にもサポートに入らなくちゃならないって何の罰ゲームってならない?」
男子生徒は、くっちゃ、くっちゃ、と噛んでいたガムをその場にベッ、と吐き捨てては、なまえの肩に腕を馴れ馴れしく置き「しかしまぁブチコロシタイ程、綺麗な顔だねみょうじくん。見てて殺意沸くその目とスカした顔でその辺のオンナ騙して喰い散らかしてんのかな。てゆーか、お前も中々目障りよな?ガリ勉お坊ちゃまが他校来て偉そうに調子良くイキってんじゃねーよ。プッ、あの超有名学園通ってても実はお前なんか名ばかりで邪魔だから弾かれて此処に飛ばされてるんじゃないの?裏口入学かな?あっ、実は全く大した事ないチンケなお家カナ?イヤだね~パパママにおんぶに抱っこな中途半端なお坊ちゃまは右往左往分からず世間知らず世の厳しさ知らずで!」と息臭い使用済みのガムの様に、ネチャネチャ…と厭らしく絡んできたのだ。