烏 合 の 衆 / 会 心 の 一 撃
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(#日向の膝捏造⚠︎︎)
(#日向が愛するバレーボールを恐れた日)
(#バレーボールと生きる)
「随分、賢い予防ストレッチしてるじゃない。自分自身に感謝だね。引き続き行い普段から膝への負担を必ず意識するようにーーこれからもバレー、続けたいよね?」
病室で医師と対面し医師の背後にある窓から見えた晴天と医師からその言葉を聞いた際の締めの言葉の眼力、コントラストを同士に浴びては瞬時にゾッとした事だけは覚えてる。
ならばストレッチをサボってたら、いやそれ以前としてなまえが居なければ且つ指摘してくれなければ、自身の膝の行く末は一体如何なっていたのか?と。
只々、太陽(ボール)へ向かって我武者羅に飛んで着地した瞬にまた酸素を求める様に空中に舞い戻る。だって自身は空中に居てこその存在であり陽の頂に光が射し込んでこそ生命の鼓動が聴こえるのだから。反面、指摘されるまで繕う事をして来なかった足下の一滴は、ふと後ろを振り返れば濁った水溜まりへと変わり、錆掛けの諸刃の剣には目を背けていた。
するとやがて錆び付いた我武者羅がポロポロ、と少しずつ心臓を汚して、その汚れた我武者羅が水溜まりを這い巻き足枷となり死神の大鎌となれば、現在は首元に刃を向けられてる感覚である。
「ーーなまえさんに指摘されるまで多少違和感があっても知らん振りをしていました。太腿に潜ませていた剣はいざ抜いたら錆掛けていて…っ」
苦しい、苦しい、呼吸の方法を知りたい。
世の中では、スランプ、と云うのだと思う。仕方ない、今迄ずっと環境に恵まれなかったんだから、仕方ない、周りよりも自分は身長が足りないんだから、仕方ない、少しばかり膝に違和感を感じるのだから。
仕方ない、と自分を胸を撫でては慰める程に比例し惨めに思えて来て、段々と愛するバレーボールが塗り潰された黒の如く怖くなってきた。此の儘、汚れた水溜まりに引き連り込まれ、助けて、と言いながら高が一滴に溺れるのかーー
「迷宮の中で斃るか、先ずは一度翼を蝋で固めて補強して空を飛んでみるかーーさて、翔陽は何方を選ぶ?」
但し、傲慢に支配され冒されれば太陽に余計に近づき過ぎて蝋が溶け今度は塗り潰された黒い海になった水溜まりに落ち確実に溺れ死ぬ。目指すのは太陽と頂の合作の景色な訳だから徐々に蝋から黒い羽根へと綺麗に生え揃えさせる為の十分な酸素、必然と勇気は確実に備わる。ーー言いたい意味は解るよね?となまえは日向と面しては、日向の肩甲骨付近をポン、と優しく撫でた。
「茨の道を裸足で歩く、か。何故、そこまで没頭する必要がある?」
「正直、身が裂かれそうな程、っ怖いですーーっ…ボールは時に残酷で…今回なんて特に己の身に染みて痛い程分かりました。俺は愛するバレーボールを選ぶ人間なんだと」
「錆びた剣も蝋の翼も今なら未だ修復可能だよ。但し、翔陽の覚や核心、銘記は翔陽自身でしか修復更に維持は出来ない。なんて、至って在り来りで何事にも共通する事なんだけどねーー故に、固執する事なんか無いんだよ」
「稀に目を背けたくもなる。…それでも俺は太陽と頂で射し込む光の狭間で飛びたいです。呼吸をして生きてるんだと、この魂で感じたい」
「ふふっ、その勢いで将来、対蹠地に翔んでいったりして」
「〜〜っ、なまえさん…今後も!お力添え下さ…っ」
「ならば、翔陽の軌跡で俺に教えて欲しい。愛に没頭する人間の行く末をーー」
せめて靴は用意しましょう、と柔らかな雰囲気を含み日向に返しながら改めて思考する。
正直、橙の牡丹の風格は実に興味深く又、自然と自身を動かす日向を素直に応援したく思えた。果たして愛とやらに没頭し選ばれし一握りしか掴めない舞台に上がり結果を残せるのか、又は大半の人間が味わう挫折、諦め、その他に納まるのか。翻弄するかされるか飯を食うか餓えるか。
今は未だ黙っておくが前者であれば自身が資金面に於いて後援者の一人となろう、後者ならば日向を自身の掌中に収め傍で働いて貰う。なまえにとっては日向の将来が楽しみだ、と或る意味、自身の生きる糧に生じた一つの出来事なのかもしれない。
(#日向が愛するバレーボールを恐れた日)
(#バレーボールと生きる)
「随分、賢い予防ストレッチしてるじゃない。自分自身に感謝だね。引き続き行い普段から膝への負担を必ず意識するようにーーこれからもバレー、続けたいよね?」
病室で医師と対面し医師の背後にある窓から見えた晴天と医師からその言葉を聞いた際の締めの言葉の眼力、コントラストを同士に浴びては瞬時にゾッとした事だけは覚えてる。
ならばストレッチをサボってたら、いやそれ以前としてなまえが居なければ且つ指摘してくれなければ、自身の膝の行く末は一体如何なっていたのか?と。
只々、太陽(ボール)へ向かって我武者羅に飛んで着地した瞬にまた酸素を求める様に空中に舞い戻る。だって自身は空中に居てこその存在であり陽の頂に光が射し込んでこそ生命の鼓動が聴こえるのだから。反面、指摘されるまで繕う事をして来なかった足下の一滴は、ふと後ろを振り返れば濁った水溜まりへと変わり、錆掛けの諸刃の剣には目を背けていた。
するとやがて錆び付いた我武者羅がポロポロ、と少しずつ心臓を汚して、その汚れた我武者羅が水溜まりを這い巻き足枷となり死神の大鎌となれば、現在は首元に刃を向けられてる感覚である。
「ーーなまえさんに指摘されるまで多少違和感があっても知らん振りをしていました。太腿に潜ませていた剣はいざ抜いたら錆掛けていて…っ」
苦しい、苦しい、呼吸の方法を知りたい。
世の中では、スランプ、と云うのだと思う。仕方ない、今迄ずっと環境に恵まれなかったんだから、仕方ない、周りよりも自分は身長が足りないんだから、仕方ない、少しばかり膝に違和感を感じるのだから。
仕方ない、と自分を胸を撫でては慰める程に比例し惨めに思えて来て、段々と愛するバレーボールが塗り潰された黒の如く怖くなってきた。此の儘、汚れた水溜まりに引き連り込まれ、助けて、と言いながら高が一滴に溺れるのかーー
「迷宮の中で斃るか、先ずは一度翼を蝋で固めて補強して空を飛んでみるかーーさて、翔陽は何方を選ぶ?」
但し、傲慢に支配され冒されれば太陽に余計に近づき過ぎて蝋が溶け今度は塗り潰された黒い海になった水溜まりに落ち確実に溺れ死ぬ。目指すのは太陽と頂の合作の景色な訳だから徐々に蝋から黒い羽根へと綺麗に生え揃えさせる為の十分な酸素、必然と勇気は確実に備わる。ーー言いたい意味は解るよね?となまえは日向と面しては、日向の肩甲骨付近をポン、と優しく撫でた。
「茨の道を裸足で歩く、か。何故、そこまで没頭する必要がある?」
「正直、身が裂かれそうな程、っ怖いですーーっ…ボールは時に残酷で…今回なんて特に己の身に染みて痛い程分かりました。俺は愛するバレーボールを選ぶ人間なんだと」
「錆びた剣も蝋の翼も今なら未だ修復可能だよ。但し、翔陽の覚や核心、銘記は翔陽自身でしか修復更に維持は出来ない。なんて、至って在り来りで何事にも共通する事なんだけどねーー故に、固執する事なんか無いんだよ」
「稀に目を背けたくもなる。…それでも俺は太陽と頂で射し込む光の狭間で飛びたいです。呼吸をして生きてるんだと、この魂で感じたい」
「ふふっ、その勢いで将来、対蹠地に翔んでいったりして」
「〜〜っ、なまえさん…今後も!お力添え下さ…っ」
「ならば、翔陽の軌跡で俺に教えて欲しい。愛に没頭する人間の行く末をーー」
せめて靴は用意しましょう、と柔らかな雰囲気を含み日向に返しながら改めて思考する。
正直、橙の牡丹の風格は実に興味深く又、自然と自身を動かす日向を素直に応援したく思えた。果たして愛とやらに没頭し選ばれし一握りしか掴めない舞台に上がり結果を残せるのか、又は大半の人間が味わう挫折、諦め、その他に納まるのか。翻弄するかされるか飯を食うか餓えるか。
今は未だ黙っておくが前者であれば自身が資金面に於いて後援者の一人となろう、後者ならば日向を自身の掌中に収め傍で働いて貰う。なまえにとっては日向の将来が楽しみだ、と或る意味、自身の生きる糧に生じた一つの出来事なのかもしれない。