NARUTO・2
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「あ、暗部総隊長殿…いや、あの…これ、は…」
「質問に答えろ。……返答内容によっては三人諸共、この場で処分するぞ」
「ひっ……」
それきり声が出なくなった三人を、ナルト、もとい蒼聖は影分身の術でそれぞれ改めて拘束して、担いでどっかに連れていった。
「……あの三人って、忍の資格剥奪されるの?」
「今お前が気にすることはそれかよ。陵辱されそうになってたんだぞ」
「うん、まあ、そうなんだけどさ」
拘束された変な紙を剥がされながら会話する内容としてもどうなんだと思いながら起き上がる。軽く頭を振るだけで体からも埃が出てきて、帰ったらシャワーだなーと思っていたら、徐に手を握られて、さっきと同じ体制にされる。
「な……蒼聖、さん?」
かろうじてナルトと言わなかった私、偉い。じゃなくて、何でこんなこと?やりたくてやってる……ようには見えないけども。
「──お前は弱い。忍でもなければ男でもないんだ。〝ナルト〟を庇いすぎればどうなるか、これで分かっただろ」
ああ、警告か。わざわざこんな悪役じみたことまでして、言わなきゃいけないことなんかなそれって。うーん…何か違う気がする。
「前にも言ったけどさ。私、そこまで大人になれない。いくら忍でも私にとって〝ナルト〟は、守るべき子どもよ。子どもが殴られそうになってる。泣きそうになってる。困ってる。それを放置して、腐った人間になんかなりたくない」
「──……お前の世界では、そうかもしれない。だがここは、ここでの過ごし方があるんだ。子どもが子どもでいられる時間は……お前が思っている以上に、短いんだ」
「だとしたら私だけでも、皆を子どもとして扱う。たった一人でも味方がいるって思うと、どんなに馬鹿な相談しても平気な人がいるって思うと、……それだけで人は、救われることだってあるんだから」
「……深亜……お前……」
「下忍専門のカウンセラーがいたっていいじゃない。私が最初のそういう存在になったっていいじゃない。たまたま最初の相手が
いつの間にか緩められていた手の力。それらを退かすようにまた起き上がって、しっかり、顔を見る。ここが正念場だなって感じながら。
「今の私は力のないただの図書館職員。……だったらちゃんと支えることのできる立場になったら、皆は、貴方は、納得してくれる?」
無言。納得できない、いや納得できるできないじゃない。理解が及んでないんだと思う。
下忍はチームごとに上忍というなの〝先生〟がつく。そのフォローが必要だと思えてないのかな。大変なんだぞー、私より歳下で年頃の人間ってやつは。三人に一人って考えたらそりゃ手厚い方だと思うけどさ。
チームメイトが拠り所になれる、とも限らないのが忍の世界なら尚更。
「ね。蒼聖さん。私は頼りない人間かもしれないけど、そういう人間もいるんだってこと、忘れないで」
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