NARUTO・3
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名家旧家の子どもはもちろん、才能ある人が集う、まさに粒揃いの同期達。
その中では割と平凡寄りの私は、皆が眩しくて、誇らしくて、嬉しい。
もちろん、私自身も忍びなのだから頑張らなくちゃいけないことは分かっているけども。どうにも私は我が強い訳じゃないし、そもそもチャクラ量や技術からして出世が見込めるものもなければ、頭の出来が良いわけでもない。
裏方、サポート役が適しているといえるくらいの能力しかない。ぶっちゃけると同期の中でドベと言われてるナルトよりも下だって思ってるのは、私だけなんじゃないかな。
ナルトみたいに修行して、自らを高めるようなこと、ストイックにこなす根性なんて私にはないから。そしてその頑張りを同期が認め、見守ってくれる人望も。
そんな、半分僻んだ気持ちを押し留めようと大きく息を吐いて、今日も私は任務に出る。
前回の中忍試験で、同期のほとんど──修行の旅に出てるナルト以外は受かっていたけど、二次試験落ちした私はまだ下忍。今まで組んでいたチームメイト達は、その試験がトラウマになってしまって忍びそのものを辞めてしまった。ううん、この場合は辞めざるを得なかったが正解かもしれない。家から出ること、安全な場所から離れることに恐怖を抱いてしまったから……。
それでも私が下忍であることは事実で、同じ下忍でも修行の旅をしているナルトとは事情が違う。周りの目が、口が、とやかく言ってくる。
『奇跡の世代ともいえる中での汚点』だと。
「何で周りは上っ面しか見ないのよ!ミア、こんなに頑張ってるのに!」
私の代わりに陰口に対して怒ってくれているサクラ。今の火影である綱手様の愛弟子で……チームメイトのナルトの修行終わりを待ちながら、サスケ奪還を志している、強い心の持ち主。
私のチームメイトが辞めて、サクラのチームメイトも訳ありだから、最近はこうして任務を一緒にすることが増えた。いつもだと『二人いるし、何より片方は弟子 だから』とそれなりの任務になることが多い。それらをこなすことが出来てるのは自分の技量が上がってるから……とは思わないし、思えないから周りの評価は間違ってはいないと感じてしまう。
今日だけは何故か、私一人でよくやってる書庫整理を一緒にやれという、ザ下忍向けのものを指定されたけども。私自身は、正直こういう任務の方が落ち着く。人目に晒されないし、何より好きな本に触れることが出来るから。
「あはは…でも、事実だからなー」
だから笑って流そうとしたのに。いつものようにサクラは否定してきた。
「笑い事じゃないわよ!それに事実じゃないでしょ!アンタほど書類仕事が早いの、中々いないわよ」
それは多分買い被りってやつ。私達の同期には頭脳派ピカイチと言われているシカマルがいて、だからあの人に任される事務業務もそこそこあるのだと聞いてる。
だからそんな訳ないと苦笑いを返せば、何故かいつもサクラは顔を歪める。
「……ねえミア。あんまり自分のこと、下げちゃ駄目よ」
下げてるつもりなんてない。正当な評価だと思う。
そう返せばまた違うと言われるのは、今までの会話の経験上分かっているから黙って任務を──書庫の整理を進める。
そうすればため息を吐きながら、サクラも集中し始める。無言の中で進めていると、扉がノックされた。
その中では割と平凡寄りの私は、皆が眩しくて、誇らしくて、嬉しい。
もちろん、私自身も忍びなのだから頑張らなくちゃいけないことは分かっているけども。どうにも私は我が強い訳じゃないし、そもそもチャクラ量や技術からして出世が見込めるものもなければ、頭の出来が良いわけでもない。
裏方、サポート役が適しているといえるくらいの能力しかない。ぶっちゃけると同期の中でドベと言われてるナルトよりも下だって思ってるのは、私だけなんじゃないかな。
ナルトみたいに修行して、自らを高めるようなこと、ストイックにこなす根性なんて私にはないから。そしてその頑張りを同期が認め、見守ってくれる人望も。
そんな、半分僻んだ気持ちを押し留めようと大きく息を吐いて、今日も私は任務に出る。
前回の中忍試験で、同期のほとんど──修行の旅に出てるナルト以外は受かっていたけど、二次試験落ちした私はまだ下忍。今まで組んでいたチームメイト達は、その試験がトラウマになってしまって忍びそのものを辞めてしまった。ううん、この場合は辞めざるを得なかったが正解かもしれない。家から出ること、安全な場所から離れることに恐怖を抱いてしまったから……。
それでも私が下忍であることは事実で、同じ下忍でも修行の旅をしているナルトとは事情が違う。周りの目が、口が、とやかく言ってくる。
『奇跡の世代ともいえる中での汚点』だと。
「何で周りは上っ面しか見ないのよ!ミア、こんなに頑張ってるのに!」
私の代わりに陰口に対して怒ってくれているサクラ。今の火影である綱手様の愛弟子で……チームメイトのナルトの修行終わりを待ちながら、サスケ奪還を志している、強い心の持ち主。
私のチームメイトが辞めて、サクラのチームメイトも訳ありだから、最近はこうして任務を一緒にすることが増えた。いつもだと『二人いるし、何より片方は
今日だけは何故か、私一人でよくやってる書庫整理を一緒にやれという、ザ下忍向けのものを指定されたけども。私自身は、正直こういう任務の方が落ち着く。人目に晒されないし、何より好きな本に触れることが出来るから。
「あはは…でも、事実だからなー」
だから笑って流そうとしたのに。いつものようにサクラは否定してきた。
「笑い事じゃないわよ!それに事実じゃないでしょ!アンタほど書類仕事が早いの、中々いないわよ」
それは多分買い被りってやつ。私達の同期には頭脳派ピカイチと言われているシカマルがいて、だからあの人に任される事務業務もそこそこあるのだと聞いてる。
だからそんな訳ないと苦笑いを返せば、何故かいつもサクラは顔を歪める。
「……ねえミア。あんまり自分のこと、下げちゃ駄目よ」
下げてるつもりなんてない。正当な評価だと思う。
そう返せばまた違うと言われるのは、今までの会話の経験上分かっているから黙って任務を──書庫の整理を進める。
そうすればため息を吐きながら、サクラも集中し始める。無言の中で進めていると、扉がノックされた。
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