リクエスト:愛で殺すと誓って
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
大人しい顔して不気味な笑みを浮かべている女性と角都が向かい合っている。
「飛段とは別れる」
それを聞いた女性は「本当に?」と嬉しそうに角都に抱きついた。
「それじゃあ…、別れるなら、あの男を殺して見せて。私のために」
角都は飛段の首を地怨虞で縛った。
飛段は涙を流して訴える。
「角都、やめろ。なんで? なんでその女を選んだんだよ!?」
角都の後ろでは、女性が腕を組みながらクスクスと笑っていた。
「さあ、早くそのメスブタを殺してよ! 私のために!」
「すまない、飛段」
飛段の目の前に地怨虞が迫る。
*****
飛段ははっと目を覚ました。
額には嫌な汗が浮かんでいる。
(ゆ…め…)
「!!」
ホッとしたのもつかの間、異様な気配を感じ取って勢いよく半身を起こした。
飛段の左腕に、うねうねと蠢く地怨虞が巻きついていたのだ。
「な…!?」
「起こしてしまったか」
飛段の隣の布団の上に座ったまま、角都は縫い目から地怨虞を伸ばしていた。
飛段が起きてしまったので地怨虞を戻す。
「な…、なにする気だったんだよ!?」
コトを起こす雰囲気でもなかった。
「…すまない。寝惚けた」
「ハァ!?」
角都は声を上げる飛段に構わず、布団へと潜った。
(角都…?)
じっとりとした嫌な汗が飛段の頬を伝う。
.