小さな日記
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目的の賞金首が見つからず、角都は不機嫌だった。
焚火に拾った枝をくべる飛段を見て、思わず毒を吐く。
「貧乏神め」
「な…っ!?」
突然の暴言に飛段はカチンときた飛段は、焚火から顔を上げて角都を睨んだ。
角都は懐から小さな水筒を取り出し、蓋を開けながら苛立ちを込めて言う。
「「宗教は金になる」と言っていたクセに、貴様から金が舞い込んでいるのは見たことがない」
角都から小遣いをもらう程度だ。
飛段は目を泳がせ、言い訳を考えて口にする。
「オ…、オレだって本気出せばがっぽがっぽ入ってくらァ! 金が嫌ェだからやらねえだけで…」
「本気とは?」
聞いた角都は水筒に口をつけて中の水を飲んだ。
「え…と…、体…売ったり?」
ぶっ!!
思わず口に含んだ水を噴いた。
焚火が消えかける。
立ち上がった角都は飛段に近づき、その首を右手でつかんだ。
「それは宗教ではなく、貴様が金になるだけだ! 2度とオレの前でそんなふざけたことを抜かすな!」
「だ…、だって、金欲しいんだろ?」
飛段は苦しげに若干顔を歪ませ、角都の手首を両手でつかんだ。
「そんな汚れた金はいらん」
「汚れ…って…」
汚物扱いされたことにショックを受ける。
違う意味にとられてしまったと感じた角都は、少し黙り、右手の力を緩めてから続けた。
「…貴様を汚していいのは…、オレだけだ」
「…!」
角都の言いたいことを理解した飛段は、みるみると顔を赤らめた。
角都は照れ隠しにと首にかけていた右手を飛段の後頭部にまわし、己に引き寄せ、コトを始める。
まさか、ゼツに見られているとは知らずに。
しかも、撮影されている。
「よくも毎回毎回…、こっちとしては恋愛ドラマ見てるみたい…」
「黙ッテロ。腐女子ニ売リツケレバ、高ク売レル」
ちなみに、知らない間に撮影されているのはこのコンビだけではない。
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