ご主人様はアイツのもの
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翌日、オレは角都の肩に乗ったまま、角都と一緒に近所の公園へと向かった。
今日は散歩だ。
天気もいいし、暖かい風も心地がいい。
それに、たまには外に出ないと体もなまっちまうからな。
「どうだ、ひだん」
「超風が気持ちいいぜェ♪」
オレは鼻歌を歌うように答えた。
近所の公園は、ブランコ、シーソー、滑り台、砂山しかないちっぽけな場所で子供の姿も2・3人しか見かけなかったが、人の集まる場所が苦手な角都にとっては居心地のいい場所だ。
オレも、子供や女の群れにもみくちゃにされずに済むし。
公園にいるのは、今回は子供だけじゃなさそうだ。
5匹のネコの集まりまでいる。
「ちょうどいい。遊んでもらえ」
シーソーの目の前にあるベンチに座った角都はオレを肩から地面へと下ろし、左脚をポンと叩いて促した。
オレはネコ達を見つめ、ゆっくりと近づいていく。
何度か角都に振り返るが、角都は腕を組んだままオレの様子を見ているだけだ。
オレは意を決してネコ達に話しかける。
じゃれ合っているネコ達はオレの存在に気付かない。
「な、なあ」
若干緊張気味に震えるその言葉でネコ達が一斉にこちらを見た。
「オレも入れてくれよ」
できるだけ愛想よく言ったつもりだった。
だが、ネコ達の目が冷めた目に変わったのを確かに見た。
「おまえもネコなのか?」
それはオレも知らない。
ネコにしては、体は少し大きいし、目の色も普通のネコにはないものだ。
オレが黙っていると、さっきまで和やかだった雰囲気が急激に冷たくじっとりとしたものに変わっていく。
「雑種っぽくもないしな…」
「けど、目の色はオレ達とは別モンだ。灰色の毛並も綺麗過ぎて逆に気持ち悪いくらいだ」
「どこのどいつか知らねえけど、その図体なら犬に遊んでもらえ。潰されちゃかなわないからな」
誰かが「行こうぜ」と言ってオレを残して公園をあとにする。
オレはその場にしゅんとうずくまった。
「ひだん…」
オレがのけ者にされたのを見た角都は小さくオレに声をかけたが、オレは振り返る気力もなかった。
「オレはやっぱり、フツーじゃねえんだなァ…」
前に一度、犬と遊ぼうとした。
それでもやっぱり毛並や目の色のことで疎外されてしまった。
細長い尻尾だし、容姿はどちらかと言えばネコに近いってのに、この結果だ。
ベンチから腰を上げた角都はオレの傍でしゃがみ、オレの背に優しく触れて撫でてくれる。
「すまない、ひだん。たまにはオレ以外の相手と遊んでほしかった。オレは来年から就職で忙しくなる。おまえが寂しくないように…。できれば、おまえにヨメでもつけてやろうかと…」
オレは顔を上げ、角都の顔を見つめた。
視界が涙でぼやける。
「そんなこと言うなよ。オレは角都がいればそれでいい。寂しくねえ。しゅーしょくがなにかはわかんねえけど、それでもオレ、角都が帰ってくるのずっと待ってるから…。ヨメなんていらねえよ…。ずっと一緒にいてくれよォ…」
オレは立ち上がり、すがるように角都の膝にしがみついた。
角都は優しくオレの頭を撫でてくれる。
いつからかは忘れちまった。
でも、わかっていたことだ。
角都がずっとオレと一緒にいてくれないってことは。
それに、角都はモテる。
今はオレの相手ばっかりしてくれるけど、いずれイイ奴つくって、オレから離れてしまうのかもしれない。
それだけは、考えただけでもこの小さな胸が潰れそうになる。
「メソメソと情けない」
オレははっと角都を見上げる。
さっきの低い声は角都が発したものではない。
オレはそれが背後から聞こえた声だと気付き、振り返った。
公園の出入口にそいつはいた。
なにを考えているのかわからない表情でこちらを見つめている。
オレはさっきの言葉とそいつの顔を見て、だんだんムカついてきた。
「てめーがオレのなに知ってるってんだ」
ただの八つ当たりなのはわかってる。
それでもオレは裏の気持ちに潰されそうな自分が抑えられなかった。
「……………」
そいつはオレをしばらく見つめたあと、踵を返して歩きだし、公園から姿を消した。
気付けば、オレは角都から離れていた。
「ひだん!!」
角都の声が聞こえた気がした。
けど、オレが勝手に積み重ねた怒りの矛先はあいつへと向けられた。
「待てよォ!!」
あのヤロウ、オレより足が速かった。
横断歩道を渡ったり、路地裏みたいな狭い道や誰かの庭を通ったりするのが見えたからあと追いかけたってのに、完全に見失ってしまった。
「つうか、ここどこ?」
そしてオレも完全に迷ってしまった。
ここは廃車置き場だ。
廃車の他にも生ごみとか粗大ゴミとか色んなものが捨ててある。
こんな場所も来たことも見たこともない。
カラスもうるせえし、薄暗いしで気味が悪い。
「あのヤロウ…、どこ行きやがった…」
辺りを睨みつけるように見回すと、赤い廃車の陰から黒い尻尾の先を見つけた。
挑発しているかのようにフリフリと振っている。
「見つけたぜこのヤロウ!!」
オレは狙いを定めて飛びかかり、その尻尾に噛みついてやった。
「痛って!!」
「!?」
犬違いだった。
そいつは尻尾が黒いだけの白い犬だった。
目付きの悪い目がこちらに振り返る。
生ゴミから拾ってきたハムを食べていたところだったようだ。
「んだてめー…」
そいつの傍で仲良くハムを食べていた2匹の仲間も、そいつと一緒にオレに近づき、囲んだ。
「見たことねえツラだな。つうか、おまえ犬なのか?」
「オレらの縄張りに近づくたぁ、いい度胸じゃねーか」
「この尻尾の落とし前、どうつけるつもりだ!? ああ!?」
オレは後ろに一歩一歩と不良犬共が近づくたびに下がったが、背後にあった廃車のタイヤに背中をぶつけてしまう。
前は奴らに囲まれてるし、逃げる隙間もない。
一瞬車の隙間に逃げ込もうかと考えたが、オレの体格じゃ潜るのに時間がかかる。
喧嘩慣れしてないオレが3匹相手に勝てるわけがない。
こうなったら、ケガする覚悟で目の前の奴らに体当たりかましてやって、ムリヤリ抜けるしかない。
スタートしようと構えた時だ。
「ぶっ!」
いきなり、ベシャッ、と頭を地面に押さえつけられた。
奴らじゃない。
オレの背後の廃車の上からなにかが飛び下りてきたようだ。
「おまえ…!」
奴らのうちの1匹が警戒の声を上げた。
「んあ…?」
オレは後頭部を押さえつけられながらも顔を横に向ける。
見覚えのある黒い足があった。
「あ!!」
オレのこと馬鹿にしたあいつだ。
「オレの子分がなにかしたか?」
「ハァ!? こぶ…!?」
オレが声を上げたとき、発そうとした言葉を遮るように顔を踏まれた。
3匹の犬どもが何歩か下がり、そいつから離れる。
「い、いや、そいつが、オレの尻尾に噛みついてきて…」
「…ああ、こいつは尻尾が好きでな。尻尾フェチだ。噛みつかずにはいられない。よほど貴様の尻尾が気に入ったのだろう」
「え…」
そいつは嬉しそうな顔をして、あとの2匹はオレを見つめながらドン引きしていた。
ちょっと待て、オレが変態みたいじゃねえか。
なんだよ、フェチって。
そう言いたかったが、口を押さえつけられているため、モゴモゴとした言葉しか出なかった。
「こいつにはよく注意をきかせておく。また噛みつかれてはたまらんだろ。さっさと行け」
「こ、今度は気をつけろよ」
3匹はそいつに背を向け、去って行った。
姿が見えなくなったことを確認したそいつは、やっとオレの顔から片足をどける。
「痛てーなこのヤロウ!」
すぐ傍に落ちている、折れたサイドミラーを見ると、顔に肉球の痕があってカッコ悪いことになっていた。
「オレが来なければ、もっと痛い目にあっただろうな」
「なにィ?」
確かにその通りだ。
顔の痕だけで済んだし。
けど、恩着せがましい言い方に腹が立たずにはいられない。
そもそもこいつのせいでオレがああいう目にあったんだ。
「ところで、おまえの主人はどうした?」
「角都なら…」
そこではっと我に返った。
角都を公園に置いてきてしまっただけでなく、帰り道もわからなくなっていることに気付く。
「ぁ…」
小さな声が漏れ、さっきよりも嫌な汗が流れた。
オレの顔を見たそいつはため息をつく。
「馬鹿が」
「…っ」
なにか言い返してやりたかったが、睨むだけで終わってしまう。
そいつはオレを通過して一度立ち止まり、こっちに顔を向けて声をかけた。
「ついてこい」
「だ…、誰が…」
フーッと唸って毛と尻尾を逆立てたが、
「帰りたければな」
その言葉に思わず尻尾を下げてしまう。
そいつは先に歩きだした。
オレも渋々、そいつの後ろを歩く。
言っとくけど、ついていってるわけじゃねーからな。
てっきり、角都の元まで行くかと思えば、そうじゃなかった。
そいつが足を止めたのは、とあるアパートの前だ。
角都が住んでるアパートでもない。
そこよりボロいところで、築数十年ってカンジの木造2階建てだ。
そいつはそのアパートの前の門に座り、なにかをじっと見つめていた。
視線を追った先には、1階の102号室の扉がある。
「おい…」
オレが声をかけたとき、そいつがじっと見つめていた102号室の部屋が開いた。
そこから出てきたのは、スポーツバッグを肩に下げた男だった。
後ろに撫でた髪の色は、オレと同じ銀色だ。
銀髪の男はこちらに気付き、笑みを浮かべてやってくる。
「よォ、元気にしてたか?」
前屈みになり、そいつの頭を撫でた。
そいつは大人しく撫でられている。
「お、珍しいな、おまえが友達連れてくるなんて」
隣のオレを見た銀髪の男は「ゲハハッ」と笑い、「待ってな」と言って踵を返して部屋へと戻り、しばらくして戻ってきた。
片手には、皿に盛られたハムがある。
銀髪の男はそいつとオレの前にしゃがんでその皿を置いた。
それを見下ろしてその匂いを嗅ぐと、一気にオレの腹が大きな音を立てて鳴る。
そいつは「遠慮するな」と言って先に食べ始めた。
オレは戸惑ったが、言い返すことなく空腹に任せて遠慮せずに食べる。
「悪いな、相手してやりてーけど、オレこれからバイトでさァ」
銀髪の男は両手でオレとそいつの頭を撫でる。
オレは食べながらそいつに尋ねた。
「おまえ、こいつのペットなのかァ?」
「こいつのマンションはペットが飼えん。オレが勝手に来ているだけだ。こいつも、勝手にオレにエサをやっている。…他の人間と違って、気味悪がらずにだ」
「……………」
銀髪の男の顔を見上げる。
人間で言うなら顔の形がいい方かもしれない。
線も細いし、不良っぽいけど悪い奴じゃなさそうだ。
…いやいや、そうじゃなくて。
「なんでここに来たんだよ。案内してくれると思ってたのに…」
「いいから、おまえはしばらくこいつについていろ」
「ハァ? わけわかんねえ」
「黙ってろ」
「ふぎ」
再び頭を押さえつけられ、皿に額をぶつけてしまった。
銀髪の男はコブシでコツンとそいつの頭を叩く。
「コラ、なにやってんだ、かくず」
「!?」
オレははっと皿から顔を上げ、そいつを見上げた。
「か…、かくず?」
「ああ。もうひとつ面白いことを教えてやろう。貴様の目の前にいる男は…」
かくず、と呼ばれたそいつの視線がオレを見下ろした時だ。
「ひだん!」
「!」
振り返ると、こちらに駆け寄ってくる角都の姿があった。
ふと前を見ると、銀髪の男ははっとした顔で角都を見つめている。
気になったとき、オレはひょいと角都の両手に抱きあげられた。
「どこに行ってたんだ、このバカが」
右腕に抱えられ、左手のコブシで強めに、ゴチッ、と殴られる。
「痛てっ」
「あ…、アンタのペットだったのか…」
銀髪の男はしゃがんだまま角都を見上げて言った。
「ああ。そこの犬についていってしまってな…」
そこで角都はじっとそいつの顔を見つめ、「おまえは…」と言って言葉を続ける。
「同じ大学で見た奴だな。確か、1年の飛段だったか?」
「!!」
驚いたことに、オレと同じ名前だった。
たぶん、かくずもそれを言いたかったんだ。
飛段を見ると、目を大きく見開き、そして逸らした。
「なんで…オレの名前…」
「偶然、こいつの名前も“ひだん”だ。名前と、その銀色の髪も印象に残ってな」
「へえ、スゲー偶然…」
嬉しそうな薄笑みを浮かべた飛段の頬が、徐々に赤くなっていく。
それでも目は角都から逸らされたままだ。
2人は一言二言会話したあと、別れた。
「オレのペットが世話になったな」と言って。
抱きかかえられたオレは角都の肩越しから飛段の顔を見た。
名残惜しそうな顔をして、オレに小さく手を振っている。
いや、角都に振ったのかもしれない。
傍にいたかくずは、こちらを一瞥したあと、そいつの右膝に鼻をこすりつけ、飛段に撫でられた。
なんだろう、このソワソワする気持ちは。
せっかく角都の布団で、角都と一緒に寝ているというのに。
角都はとっくに寝息を立てて眠っている。
なのに、オレはまったく眠くならない。
「……………」
ふとオレはベランダの窓に目を移した。
真っ暗な空には三日月がかかっている。
「!」
それを見つめていると、その月に呼ばれた気がした。
「ひだん」と。
月の声にしては、やけに低い。
オレはそっと布団から抜け出て小棚に飛び移り、外を窺った。
すると、歩道に黒い影が見えた。
外灯の光の下に、その姿がはっきりと照らされる。
かくずだ。
かくずはこっちを見上げ、口元が「おりてこい」と動いている。
待っていたかのように、ソワソワする気持ちがほんの少し薄れていった。
オレは小棚から飛び降りたあと、ベランダと向かい合い、角都を起こさないように勢いをつけてジャンプし、窓の鍵を開ける。
角都になにかあったとき、いつでも外に飛び出せるように練習していた成果だ。
一発で開けられた。
ベランダの欄干に飛び移り、そこからアパートを囲う塀へと飛び移る。
これは失敗した。
塀を飛び越えてしまい、歩道に転がってしまった。
べシャッ、とうつ伏せに倒れたところにかくずがやってきて、オレを見下ろす。
「馬鹿が」
「うるせー。これは練習できなかったんだよ」
*****
オレとかくずは公園に来ていた。
オレは滑り台の上に飛び移り、かくずはその下に座り、口を開く。
「あのバカは、おまえの主人に好意を持っている」
考えたくはなかったけど、たぶんそうだろうなとどこかで思っていた。
「けど…、あいつはオスだぜ?」
「人間には、オス同士でも好意を持つことがあるようだ。おまえの主人は知らんがな」
角都はどちらかと言えば、メスが好きだと思う。
あんまり相手にしないだけで。
オレが来る前はモテすぎて飽きたってのもあるかもしれないし。
かくずは言葉を続ける。
「オレの名前だが、偶然ではなく、あの男からとったものだ」
「だろうな。オレの時はマジ偶然で超びっくりしたけど」
「オレもだ」
それからしばらくの沈黙。
破ったのはやはりかくずだ。
しかもとんでもないことを言いだした。
「オレはあいつとおまえの主人を恋仲にしようと考えている。おまえも協力しろ」
「! コ…、コイナカって?」
「互いが互いを恋慕う、つまり誰よりも大切に想い合う仲のことだ」
オレは滑り台から滑り降り、かくずと正面で向き合い、睨みつけた。
「嫌だ! 角都はオレだけの主人だ! オレっていうコイナカがいる! どこの鹿の骨ともしれねー奴に、しかもヤロウなんかにやってたまるかってんだ!」
「馬の骨だ、馬鹿。大体、貴様は恋仲ではなく、ただのペットだろう」
低く冷たい声がオレの胸に容赦なく突き刺さる。
かくずは「それに…」と言葉を続ける。
「少なくとも、貴様はあいつのことを少し知ったはずだ」
「……………」
オレを特別な目で見ることもなく、あいつはオレに優しく接してくれた。
いい奴だった。
無駄にキャーキャーと騒いでオレの体に触ってこようとする女共よりはだいぶマシな奴か。
そこでオレははっとする。
「おまえ…、まさか角都とあいつを接触させるためにオレを…」
「ほう? 少しは頭が働くようだな」
「てめー…」
最初からかくずはオレを飛段のもとにつれていくため、わざとオレを追いかけさせて、犬共に襲わせて、それを助けて、オレに近づいたんだ。
唸りながら睨みつけていると、
「言っとくが、オレはあの犬共になんの命令もしていないぞ」
オレの頭の中をのぞいたように言った。
「そうだとしても、けしかけたことには変わりねーだろ? そういうタチの悪い連中の集まりだと知ったうえで、オレをあそこに誘いこんだんだ!」
「……………」
沈黙を肯定と受け取ったオレは「帰る」と言って公園の出口を目指した。
「貴様、忘れていないか?」
「! ぐっ!」
振り返ろうとしたとき、いきなり背中を押さえつけられてしまった。
「貴様はオレの子分だ。そういう設定だったはずだ。オレの主人の想いを叶えたら解放してやる」
「い、嫌だ…!」
オレが言い返すとかくずは不敵な笑みを浮かべた。
「そうか。ならば、貴様の主人はどうなることか…」
「え?」
オレは暴れるのをやめた。
「オレはこの辺りのボスのような存在でな。そこらへんの野犬共に命令すれば、貴様の主人を大学の行きや帰りに襲わせることもできる」
オレは瞬時にそれを想像してしまった。
角都は強いけど、野犬の群れ相手に無傷では済ませれないだろう。
「てめ…っ、汚ェぞ!」
「どうとでも言え。所詮は薄汚れた野良だ。ほら言え、「オレはあなたの子分です。あなたに協力します」と。そして誓え」
かくずはオレから足をどけ、前右足の先をオレの顔につきつけた。
オレは悔しくて涙が出そうになった。
断れば角都がケガをすることになるし、頷けば角都は誰かのものになってしまう。
けど、角都が無傷で済まされるというなら。
「オ…、オレは…、あなたの子分です…。あなたに…協力します…」
そしてオレは、そいつの前右足に口付けた。
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