角都と圧害
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ふわふわと空を浮かぶような心地で眠っていた飛段だったが、それは聞きなれぬ声とともに起こされた。
「起きろ、飛段」
「ぐっ」
腹に人間らしからぬ重みを感じ、飛段はその衝撃に目を開けた。
最初に光が差し始めた空と辺りの木々が目に映る。
「なにすんだよ」
目覚めを悪くさせ行為に、飛段は腹の上に乗った人物を睨みつけた。
だが、その鋭い目はすぐに緩む。
なぜなら、腹の上に乗っていたのは人ではなく、相方のペットのようなものだったからだ。
愛らしい仮面が目の前に近づき、飛段は「お」と口の形を丸くさせた。
「圧害?」
圧害は飛段の顔をじっと見つめている。
飛段は半身を起こし、昨夜己のすぐ隣で眠った角都に振り向いた。
同時に、
「わっ!?」
いきなり角都に抱きつかれた。
昨夜のままのため、素顔見せっぱなしのうえ上半身裸である。
角都はなにも言わずに飛段を押し倒そうとする。
「ゲハハッ、なんだよ、朝っぱらからやるのかァ?」
飛段は角都の後頭部を撫で、そのまま身を任せようとした。
しかし、それを阻止する者がいた。
「やめろ圧害!」
怒声とともに、飛段の腹の上に乗っていた圧害は地怨虞で角都の体を飛段から引き剥がした。
そのうえ、その背中にのしかかり、角都を取り押さえている。
「角都になにやってんだ!? 圧害!」
突然の下剋上に飛段は驚きを隠せない。
圧害は飛段に振り向いて返す。
「こいつはオレではない!」
「圧害が喋ったァ!!」
「さっきから喋っているだろう、馬鹿が」
その罵り方には覚えがある。
「ま…さか…、か…、角都!?」
朝目覚めると、相方は己のペットと中身が入れ替わっていた。
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