ご主人様はオレのもの
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とあるアパートの2階の201号室が男の部屋だ。
扉が開かれ、オレは下ろされる。
独り暮らしにしては十分な広さだ。
男はキッチンへ行き、なにかゴソゴソとしている。
オレがカーペットの敷かれたリビングでゴロゴロとしていると、男は食事を持ってきてくれた。
「ほら、食え」
オレの前に置かれたものは、白い皿に載せられたウィンナーだった。
それを見たオレはすぐにがっついた。
「スッゲー! ウィンナーだァ!!v」
前の飼い主共は犬か猫かわからないってドッグフードやキャットフードを混ぜたものを出しやがったからな。
オレは肉派だ。
「うまいか? 肉が好きなのか?」
食べてるオレの頭を男が優しく撫でてくれる。
「超好き―――!! 毎日ウィンナーでもいい!!」
食事を終えたオレは、満腹感でその場で寝転んだ。
また男がオレの頭を撫でてくれる。
大きな手が心地いい。
「オレは角都だ」
「かくず? ……角都、角都、角都ゥ!」
「飛び跳ねるな」
両手で脇をつかまれ、目を合わせられる。
「おまえの名前は…、そうだな…、飛段、なんてどうだ?」
「ひだん?」
「オレが角都で、おまえが飛段。…まるで将棋だな」
「しょーぎ…」
意味はわかんなかったけど、今まで付けられた名前よりもいい名前だ。
「ひだん、オレ、飛段!」
「飛び跳ねるな」
再び両脇をつかまれてしまう。
「さて、腹ごしらえも済んだことだし…」
「寝るのか?」
「風呂だな」
オレは硬直した。
「ええ!? おまえとォ!?」
恥ずかしくて角都の手の中で暴れるが、逃がしてもらえない。
「逃がさん」
その低い声に思わずドキリとしてしまう。
動きを止めた隙に、風呂場へ連行。
「ヤ―――」
浴室に放り込まれ、角都も服を脱いで入ってきた。
縫い目が多く、たくましい体だ。
喧嘩とか強そう。
「あのペットショップ、ちゃんと洗ってやらなかったな…」
そう呟きながら、角都はタイルに座ってオレをつかまえ、オレの体にぬるいお湯をかけ、ボディーソープをかけて洗い始める。
※ペットはちゃんとペット用のシャンプーを使えよォ
シャカシャカと言う音とソープのいい匂いがする。
「き…、気持ちィ…」
頭、首、背中、尻尾と順番に洗ってくれる。
「次は腹だ」
仰向けにひっくり返され、腹を洗われる。
「ぎゃはははっ」
くすぐったくて暴れてしまうが、
「!!」
腹から下へとさがってきてビクッと体が震える。
「あぁっ、そこはダメェ」
抵抗むなしく、隅々まで綺麗に洗われた。
風呂から上がったオレはフニャフニャ状態で、それをいいことに角都はタオルでオレの体を拭き、ドライヤーをかけた。
熱風がちょっと熱かったけど、オレは抵抗しない。
オレの体を乾かしたあと、角都はリビングの上に敷いた布団の中に入った。
「飛段、来い」
布団の脇を空けられ、オレは布団の中へ潜りこんで角都にひっついた。
布団は少し冷たかったけど、角都の体はとても温かい。
オレと角都、同じ匂いがする。
「ヤベー、超あったかーい…」
顔もフニャフニャになる。
「顔が危ない…」
「フニ」
角都に見られて頬を軽くつままれた。
そのあと、ふっと笑い、オレの額にキスしてくれる。
「おやすみ、飛段」
「おやすみィ、角都ゥ」
こんなにあったけーの、初めてだァ…
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