夏の桜
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
*角都
この町に来てから4日が経過した。
情報通りならば、賞金首は町外れの廃屋に潜伏しているようだ。
それを連れ2人に伝えると、そいつらは顔を見合わせて露骨に「ヤバい」という顔をした。
なぜそんな顔をしたのかわからなかったが、オレが催促すると、諦めたかのように腰を上げてオレのあとについてきた。
目的地の廃屋に到着し、最初にオレが扉を破壊して中に踏み込んだ。
情報通り、そいつは自分の武器である刀の手入れをしているところだった。
オレの姿を見ると同時に、突進して刀を振り下ろした。
オレは硬化させた右腕を顔の前まで上げて刀を防ぎ、硬化した左手のコブシをそいつの顔面にぶつけようとした。
「角都アブねー!」
その時、ヨルがいきなり賞金首を横から蹴り飛ばした。
オレのコブシは賞金首の頬をかすめ、賞金首は吹っ飛んで壁に体をぶつけた。
続いて飛段が「このヤロー!」と若干棒読みで賞金首に突進し、賞金首に飛び蹴りを食らわせ、賞金首の体は壁を突き破り、外へと出された。
「外だ! 外!」
飛段が声をかけて先程空けた壁の穴から外に出ると、ヨルも「待てー」とこちらも若干棒読みで飛段のあとに続いた。
オレは怪訝な顔をしながら、穴から外へと出る。
そこには、「なに寝てんだ、早く起きろ!」と賞金首にビンタやコブシをかましている、しゃがんだ飛段とヨルの姿が見えた。
「なにをしている?」
オレが背後から声をかけると、そいつらはわかりやすいくらい体をビクゥッと震わせた。
「いや…、こいつ捕まえると角都の…」
飛段が賞金首の胸倉をつかんだまま、こちらに振り返ってなにか言いだそうとしたとき、横にいたヨルは飛段の口に右手を押し当てて黙らせる。
「影分身じゃないか確認をしてるところだ」
影分身ならとっくに消えてる。
わかりきったことだろう。
「…なにを企んでいる?」
同時に2人は首を激しく横に振った。
「「なにも企んでない、マジ本気」」
見事にハモるから余計に怪しい。
「いいからそこをどけ」
「それは…ちょっとなァ…」
「なにが「ちょっと」だ」
そろそろ2人まとめて蹴り飛ばしてやろうかと思ったとき、気絶していた賞金首がはっと目を覚ました。
それにいち早く気付いた飛段とヨルは目をギラリと妖しく輝かせ、「は?」と困惑した賞金首を同時に遠くの茂みへ蹴り飛ばした。
「あー、逃げたァ(棒読み)」
「待てコラー(棒読み)」
2人が行く前にオレは地怨虞でグルグル巻きに縛った。
「「ギャー!」」
「逃がされてたまるか」
オレは2人を置いてひとりで仕留めにいくことに決めた。
今のこいつらに任せれば、国境まで逃がしかねない。
.
この町に来てから4日が経過した。
情報通りならば、賞金首は町外れの廃屋に潜伏しているようだ。
それを連れ2人に伝えると、そいつらは顔を見合わせて露骨に「ヤバい」という顔をした。
なぜそんな顔をしたのかわからなかったが、オレが催促すると、諦めたかのように腰を上げてオレのあとについてきた。
目的地の廃屋に到着し、最初にオレが扉を破壊して中に踏み込んだ。
情報通り、そいつは自分の武器である刀の手入れをしているところだった。
オレの姿を見ると同時に、突進して刀を振り下ろした。
オレは硬化させた右腕を顔の前まで上げて刀を防ぎ、硬化した左手のコブシをそいつの顔面にぶつけようとした。
「角都アブねー!」
その時、ヨルがいきなり賞金首を横から蹴り飛ばした。
オレのコブシは賞金首の頬をかすめ、賞金首は吹っ飛んで壁に体をぶつけた。
続いて飛段が「このヤロー!」と若干棒読みで賞金首に突進し、賞金首に飛び蹴りを食らわせ、賞金首の体は壁を突き破り、外へと出された。
「外だ! 外!」
飛段が声をかけて先程空けた壁の穴から外に出ると、ヨルも「待てー」とこちらも若干棒読みで飛段のあとに続いた。
オレは怪訝な顔をしながら、穴から外へと出る。
そこには、「なに寝てんだ、早く起きろ!」と賞金首にビンタやコブシをかましている、しゃがんだ飛段とヨルの姿が見えた。
「なにをしている?」
オレが背後から声をかけると、そいつらはわかりやすいくらい体をビクゥッと震わせた。
「いや…、こいつ捕まえると角都の…」
飛段が賞金首の胸倉をつかんだまま、こちらに振り返ってなにか言いだそうとしたとき、横にいたヨルは飛段の口に右手を押し当てて黙らせる。
「影分身じゃないか確認をしてるところだ」
影分身ならとっくに消えてる。
わかりきったことだろう。
「…なにを企んでいる?」
同時に2人は首を激しく横に振った。
「「なにも企んでない、マジ本気」」
見事にハモるから余計に怪しい。
「いいからそこをどけ」
「それは…ちょっとなァ…」
「なにが「ちょっと」だ」
そろそろ2人まとめて蹴り飛ばしてやろうかと思ったとき、気絶していた賞金首がはっと目を覚ました。
それにいち早く気付いた飛段とヨルは目をギラリと妖しく輝かせ、「は?」と困惑した賞金首を同時に遠くの茂みへ蹴り飛ばした。
「あー、逃げたァ(棒読み)」
「待てコラー(棒読み)」
2人が行く前にオレは地怨虞でグルグル巻きに縛った。
「「ギャー!」」
「逃がされてたまるか」
オレは2人を置いてひとりで仕留めにいくことに決めた。
今のこいつらに任せれば、国境まで逃がしかねない。
.