空の巻物
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大鎌を構え、敵に突っ込んで振り回す飛段と、夢魔を両手に敵を切り捨てていくヨル。
角都は両手を地怨虞で伸ばし、敵をなぎ倒していった。
今日のバイトも好調だ。
敵を殲滅し終えた3人はアジトへ到着する。
廊下を歩きながら飛段は「うーん」と不満そうにうなった。
角都の隣を歩いていたヨルはその様子に気付き、声をかけた。
「どうした?」
「…やっぱさぁ、物足りねえな」
「祈りが?」
「じゃなくて、角都が」
そう聞いた角都は「なんだ藪から棒に」と飛段を見る。
ヨルはなにが足りないのかさっぱりわからない。
「オレの武器は大鎌。ヨルは剣。…で、角都の武器は?」
「……地怨虞や圧害達があるだろう」
角都は面倒そうに答える。
だが、飛段は納得しない。
「武器って言える武器じゃねーし。圧害達なんかペットみたいなもんだろ」
休憩のときにはたまに戯れている。
ヨルも角都のペットという感覚で接していた。
「だからどうした」
角都は苛立ち気味に尋ねた。
飛段は考えていたことを口にする。
「この際、角都も武器持ったらどうだ? カッコつくぜ?」
「さらに強くなりそうだな」
ヨルも飛段の話に乗ってきた。
反対に、角都はあからさまに嫌な顔をする。
「オレの自由だ。身軽で戦いやすい」
「そう言うなって。オレらがいい武器選んでやるよ」
飛段はさっそく武器庫から大量の武器をとってきた。
「これなんかどうだァ?」
「こっちの方が強そうだ」
「おい、聞いてたのか? オレは武器はつけん。おい!」
角都は聞く耳のない2人に好きなようにされてしまう。
*****
数時間後、アジトに寄った芸術コンビは角都の変わり果てた姿を見て絶句した。
「こ…、これは…、芸術なのか? うん?」
「おまえらなにしてた?」
「「角都無敵計画☆」」
角都はモビルスーツのようなものを着せられていた。
サソリには見覚えがある。
同じく角都も。
飛段とヨルははしゃぎながら説明する。
「右腕にはキャノン砲、頭には重いけどバルカン砲をつけてみたぜ♪」
「ビームサーベルとかカッコいいだろォ♪」
国ひとつ落とせそうな完全装備。
「ふざけるなっっ!!」
ドン!!!
角都は勝手に武器をとりつけられたことよりも、それを面白ネタに持ち込んだことに腹を立てた。
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