04:弱さの晒し者
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*飛段
目覚めると、角都の顔がすぐ目の前にあった。
びっくりして一発で目が醒める。
「飛段」
「お…、おぅ…;」
なんでこんな近くに!?
なんで両頬つかむ!?
なんでこの距離で真顔!?
聞きたいこと多すぎて口をパクパクさせるだけだ。
「オレはおまえの相棒だ」
「あ…、当たり前…だろォ…;」
近い近い!!
ドアップ!!
角都アップ!!
パニック寸前。
助けてジャシン様。
「##NAME2##…! ##NAME2##が起きる…!」
頬をつかまれてるせいで、##NAME2##の姿が確認できない。
「……クク…ッ、はははは!」
突然、角都が笑いだした。
「か…、角都ゥ?;」
壊れてしまったのか。
角都はひたすら笑ったあと、目の前で印を組んだ。
「解」
煙に包まれた角都。
入れ替わるように##NAME2##の姿が現れ、オレは理解した。
「変化!?」
「正解だ」
上半身を起こしたオレは、目の前に座る##NAME2##と向かい合う。
「おまえ、出来たのかァ!?」
「変化と分身は完璧だ」
笑顔でピースする。
泥だらけで、朝方まで術の練習をしていたのかもしれない。
「角都は?」
見回すが、角都の姿はどこにもない。
「水汲みに行った」
「角都には見せたのか?」
「ああ。「できて当然だ」って言っただけで褒めちゃくれなかったけど、「少し休め」って言ってくれた」
嬉しそうに話す##NAME2##を見て、どこかがズキンと痛んだ。
首を傾げて胸を擦るが、怪我をしたわけじゃない。
でも、またモヤモヤが始まりそうな気がして、オレは##NAME2##に聞いてみた。
「##NAME2##…さァ…。角都のこと…、どう思ってる?」
「ん? いきなりだな。…んー…厳しいし、すぐ「殺す」とか言うけど、なんだかんだで面倒見はいいよな」
それはオレもよく知ってる。
「それもあるけどよォ、なんかこう…、超カッコいいとか、超イケてるとか、超カワイイとか…;」
なんでオレが赤くならにゃならねーんだ。
早く言うべきことを言ってくれ。
楽になりたい。
返事を待っていると、##NAME2##が急にモジモジとし始めた。
言うかどうか戸惑っている。
「………その…」
あ、やっぱ言ってほしくない。
耳を塞ぎたい気持ちになった。
「カワイイよな…、角都…」
ハァ!!?
カワイイ!!?
全身の毛が逆立つほどびっくりしたが、
「…の、圧害!!」
「………え?;」
「角都の心臓ってことはわかってるけど、デカいけど、超カワイイ!!」
意外や意外。
##NAME2##はカワイイもの好きだった。
あの時のことを思い出してみる。
##NAME2##が頬を染めながら見ていたのは、圧害だったのか。
角都の近くにいたから、角都自身を見つめているのかと思っていた。
真実を知ったオレは心底ホッとした。
起きたばかりなのに、倒れそうになる。
「マジ、ビビッたァ;」
「なにに?」
「なんでもねーよォ;」
「気になるじゃん、教えろよ;」
「だーかーらー、なんでもねえって」
目の前の額にデコピンを食らわせる。
しかし、うっかり手加減なしでやってしまったため、ピン、という音ではなく、ビシイッ、という音が出た。
「あ」
「~~~~」
額を押さえた##NAME2##がこちらを睨みつける。
軽く謝ろうとしたとき、
ゴン!
まさかの頭突き。
「痛ってェ―――!;」
「ざまみろ」
すぐにオレは反撃に出る。
「この石頭がァ―――!!」
ガン!
お返しの頭突きを額に食らわせると、##NAME2##は呻き声を上げてまた反撃してくる。
「宗教バカ!!」
「吸血バカ!!」
「パンダ!!」
「コウモリ!!」
ゴンガンゴンガン!!
*****
オレ達は頭にたくさんのコブを作り、その場に倒れていた。
第一発見者、角都。
「……バカの死体が2体」
「「死んでねーよ」」
.To be continued
目覚めると、角都の顔がすぐ目の前にあった。
びっくりして一発で目が醒める。
「飛段」
「お…、おぅ…;」
なんでこんな近くに!?
なんで両頬つかむ!?
なんでこの距離で真顔!?
聞きたいこと多すぎて口をパクパクさせるだけだ。
「オレはおまえの相棒だ」
「あ…、当たり前…だろォ…;」
近い近い!!
ドアップ!!
角都アップ!!
パニック寸前。
助けてジャシン様。
「##NAME2##…! ##NAME2##が起きる…!」
頬をつかまれてるせいで、##NAME2##の姿が確認できない。
「……クク…ッ、はははは!」
突然、角都が笑いだした。
「か…、角都ゥ?;」
壊れてしまったのか。
角都はひたすら笑ったあと、目の前で印を組んだ。
「解」
煙に包まれた角都。
入れ替わるように##NAME2##の姿が現れ、オレは理解した。
「変化!?」
「正解だ」
上半身を起こしたオレは、目の前に座る##NAME2##と向かい合う。
「おまえ、出来たのかァ!?」
「変化と分身は完璧だ」
笑顔でピースする。
泥だらけで、朝方まで術の練習をしていたのかもしれない。
「角都は?」
見回すが、角都の姿はどこにもない。
「水汲みに行った」
「角都には見せたのか?」
「ああ。「できて当然だ」って言っただけで褒めちゃくれなかったけど、「少し休め」って言ってくれた」
嬉しそうに話す##NAME2##を見て、どこかがズキンと痛んだ。
首を傾げて胸を擦るが、怪我をしたわけじゃない。
でも、またモヤモヤが始まりそうな気がして、オレは##NAME2##に聞いてみた。
「##NAME2##…さァ…。角都のこと…、どう思ってる?」
「ん? いきなりだな。…んー…厳しいし、すぐ「殺す」とか言うけど、なんだかんだで面倒見はいいよな」
それはオレもよく知ってる。
「それもあるけどよォ、なんかこう…、超カッコいいとか、超イケてるとか、超カワイイとか…;」
なんでオレが赤くならにゃならねーんだ。
早く言うべきことを言ってくれ。
楽になりたい。
返事を待っていると、##NAME2##が急にモジモジとし始めた。
言うかどうか戸惑っている。
「………その…」
あ、やっぱ言ってほしくない。
耳を塞ぎたい気持ちになった。
「カワイイよな…、角都…」
ハァ!!?
カワイイ!!?
全身の毛が逆立つほどびっくりしたが、
「…の、圧害!!」
「………え?;」
「角都の心臓ってことはわかってるけど、デカいけど、超カワイイ!!」
意外や意外。
##NAME2##はカワイイもの好きだった。
あの時のことを思い出してみる。
##NAME2##が頬を染めながら見ていたのは、圧害だったのか。
角都の近くにいたから、角都自身を見つめているのかと思っていた。
真実を知ったオレは心底ホッとした。
起きたばかりなのに、倒れそうになる。
「マジ、ビビッたァ;」
「なにに?」
「なんでもねーよォ;」
「気になるじゃん、教えろよ;」
「だーかーらー、なんでもねえって」
目の前の額にデコピンを食らわせる。
しかし、うっかり手加減なしでやってしまったため、ピン、という音ではなく、ビシイッ、という音が出た。
「あ」
「~~~~」
額を押さえた##NAME2##がこちらを睨みつける。
軽く謝ろうとしたとき、
ゴン!
まさかの頭突き。
「痛ってェ―――!;」
「ざまみろ」
すぐにオレは反撃に出る。
「この石頭がァ―――!!」
ガン!
お返しの頭突きを額に食らわせると、##NAME2##は呻き声を上げてまた反撃してくる。
「宗教バカ!!」
「吸血バカ!!」
「パンダ!!」
「コウモリ!!」
ゴンガンゴンガン!!
*****
オレ達は頭にたくさんのコブを作り、その場に倒れていた。
第一発見者、角都。
「……バカの死体が2体」
「「死んでねーよ」」
.To be continued