39:故郷へ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
*飛段
オレ達は本当に居酒屋に来ていた。
町の一角にある目立たない小さな店。
その店の奥の席のテーブルに座り、向かい合う。
周りは客がちらほらといた。
その中に怪しい奴がいないか確認する。
こちらをチラチラと窺っていたりする奴がいたら首根っこつかんでやる。
警戒しているのが丸わかりだったのか、水波に「大丈夫よ」と言われた。
「こっちに来る時、雨の水を通して気配を探ってたの。結果、あたし達を尾行している奴はひとりもいなかった。だから安心して」
そういえば、水魔絃さえあれば、体内の水も思いのままに操れるんだっけ。
この天気は好都合だったということか。
店員が湯呑にいれた茶をオレ達のテーブルに置いて立ち去ってから、オレは切り出した。
「…ヨルがバケモノになったって言ったよな? なんでそんなことになってんだよ」
なぜ鬼化してるんだ。
ヨルの身に、なにかあったのか。
水波は湯呑の茶を一口飲んで喉を潤してから口を開いた。
「そこから話してもわかりづらいでしょ。…順を追って話すから…」
「…おまえらはどこで再会したんだ?」
「そうね…、そこから話そうか」
「ヨルに会ったのは数日前…」とヨルの話が始まった。
.
オレ達は本当に居酒屋に来ていた。
町の一角にある目立たない小さな店。
その店の奥の席のテーブルに座り、向かい合う。
周りは客がちらほらといた。
その中に怪しい奴がいないか確認する。
こちらをチラチラと窺っていたりする奴がいたら首根っこつかんでやる。
警戒しているのが丸わかりだったのか、水波に「大丈夫よ」と言われた。
「こっちに来る時、雨の水を通して気配を探ってたの。結果、あたし達を尾行している奴はひとりもいなかった。だから安心して」
そういえば、水魔絃さえあれば、体内の水も思いのままに操れるんだっけ。
この天気は好都合だったということか。
店員が湯呑にいれた茶をオレ達のテーブルに置いて立ち去ってから、オレは切り出した。
「…ヨルがバケモノになったって言ったよな? なんでそんなことになってんだよ」
なぜ鬼化してるんだ。
ヨルの身に、なにかあったのか。
水波は湯呑の茶を一口飲んで喉を潤してから口を開いた。
「そこから話してもわかりづらいでしょ。…順を追って話すから…」
「…おまえらはどこで再会したんだ?」
「そうね…、そこから話そうか」
「ヨルに会ったのは数日前…」とヨルの話が始まった。
.