37:カラスが鳴くから
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*飛段
四尾の封印でまたクソリーダーから呼び出しをくらった。
こっちは小雨が降り出してきたところだっていうのに、タイミングの悪いことだ。
オレと角都は山道を外れ、小さな洞窟の中で雨宿りしてからそこで座って印を結び、精神をとばした。
オレ達よりも先に到着していたのは、リーダー、小南、ゼツ、デイダラ、トビ、そしてアサだ。
目に入った途端、思わず睨みつける。
「おお、角都殿、飛段殿」
オレ達の到着に気付いたアサは目を微笑ませて会釈した。
「そちらの旅は順調か?」
どの面下げて話しかけてきてんだ。
オレが無視を決め込むと、アサは小さく笑った。
「やれやれ、随分と嫌われたようじゃのぅ。ヨルは元気にしとるよ。ワシのところで、ワシと共に任務をこなしながら…」
「聞いてねーよ」
オレは舌を打ち、あからさまに刺々しく言い返す。
まだイタチと鬼鮫は来ないのか。
「そう機嫌を悪くしないでほしい。以前よりヨルのことがよく見えるようになった。ワシはおヌシ達に感謝しているんじゃ。ヨルの世話をしてくれたおヌシ達不死コンビに…」
その言葉にオレの青筋が切れた。
「あいつの世話をした覚えはねェ!!」
気付けば、そんなことを怒鳴っていた。
その場にいる連中がオレに注目する。
「…やめろ、飛段…」
アサに向かって唸るオレに角都は声をかけた。
「もう終わったことだろう」
続けられた角都の言葉に、オレは信じられないという顔で角都に振り返った。
どうしてそんなに冷めることができるんだ。
あんなにずっと一緒だったのに。
オレとヨルが反対の立場でも、同じようなことが言えるのか。
その言葉に満足したのか、アサはそれ以上は関わってこなかった。
オレはコブシを強く握りしめ、歯を強くかみしめた。
腹立たしい気持ちよりも、悲しい気持ちの方が大きい。
ヨルは本当に元気でやっているのか。
「ヨルのことがよく見えるように」?
見えてたまるか。
あの女はなにも見えちゃいない。
ふと視線を上げると、いつの間に来ていたのか、イタチと目が合った。
「!」
その瞳に心中を読まれそうな気がして、オレは思わず視線を逸らしてしまう。
「遅いぞ」
リーダーがイタチと鬼鮫に言った。
「ちょうど人柱力を狩ったところでしてね。逃げないように縛り上げてて遅くなったんですよ」
鬼鮫がそう返したあと、リーダーはオレ達を見渡して言う。
「…よし…、これで全員集まったな」
.
四尾の封印でまたクソリーダーから呼び出しをくらった。
こっちは小雨が降り出してきたところだっていうのに、タイミングの悪いことだ。
オレと角都は山道を外れ、小さな洞窟の中で雨宿りしてからそこで座って印を結び、精神をとばした。
オレ達よりも先に到着していたのは、リーダー、小南、ゼツ、デイダラ、トビ、そしてアサだ。
目に入った途端、思わず睨みつける。
「おお、角都殿、飛段殿」
オレ達の到着に気付いたアサは目を微笑ませて会釈した。
「そちらの旅は順調か?」
どの面下げて話しかけてきてんだ。
オレが無視を決め込むと、アサは小さく笑った。
「やれやれ、随分と嫌われたようじゃのぅ。ヨルは元気にしとるよ。ワシのところで、ワシと共に任務をこなしながら…」
「聞いてねーよ」
オレは舌を打ち、あからさまに刺々しく言い返す。
まだイタチと鬼鮫は来ないのか。
「そう機嫌を悪くしないでほしい。以前よりヨルのことがよく見えるようになった。ワシはおヌシ達に感謝しているんじゃ。ヨルの世話をしてくれたおヌシ達不死コンビに…」
その言葉にオレの青筋が切れた。
「あいつの世話をした覚えはねェ!!」
気付けば、そんなことを怒鳴っていた。
その場にいる連中がオレに注目する。
「…やめろ、飛段…」
アサに向かって唸るオレに角都は声をかけた。
「もう終わったことだろう」
続けられた角都の言葉に、オレは信じられないという顔で角都に振り返った。
どうしてそんなに冷めることができるんだ。
あんなにずっと一緒だったのに。
オレとヨルが反対の立場でも、同じようなことが言えるのか。
その言葉に満足したのか、アサはそれ以上は関わってこなかった。
オレはコブシを強く握りしめ、歯を強くかみしめた。
腹立たしい気持ちよりも、悲しい気持ちの方が大きい。
ヨルは本当に元気でやっているのか。
「ヨルのことがよく見えるように」?
見えてたまるか。
あの女はなにも見えちゃいない。
ふと視線を上げると、いつの間に来ていたのか、イタチと目が合った。
「!」
その瞳に心中を読まれそうな気がして、オレは思わず視線を逸らしてしまう。
「遅いぞ」
リーダーがイタチと鬼鮫に言った。
「ちょうど人柱力を狩ったところでしてね。逃げないように縛り上げてて遅くなったんですよ」
鬼鮫がそう返したあと、リーダーはオレ達を見渡して言う。
「…よし…、これで全員集まったな」
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