33:意味ある時間
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*飛段
やっと尾獣の封印が終わって戻ってみると、ヨルの姿がなかった。
辺りを見回すが、見慣れた白のメッシュが入った黒髪は目の端にも映らない。
「…ヨル?」
あれから6日経過したことはわかってたが、早朝という時間は今知った。
「ヨルの奴…、どこ行ったんだ?」
オレは立ち上がり、座りっぱなしだった体をほぐした。
ボキボキ、と体中の骨が鳴る。
「…飛段」
座ったままの角都に声をかけられ、オレは角都に振り返った。
視線を追ってみると、石像に刻まれた書き置きを見つけて読んでみる。
「「アトデゴウリュウ」?」
手の甲を見ると、また探知蝙蝠の痣があった。
ここを離れたのは昨日か今日だろう。
「なんだよ、エサでも取りに行ったのかァ?」
「……………」
角都は黙ったままその文字を見つめている。
なにか思うことがあるのだろう。
このオレも、少しおかしいと感じていた。
オレ達が会議や尾獣を封印するために精神を飛ばしてたとき、あいつは見張り役という役割を与えられ、いつも戻ってくれば必ずオレ達の近くにいた。
エサをとる時は、オレ達の音が聞きとれる範囲にいるらしい。
なのに、今回は「見張りを頼む」と角都に見張り役を任されたにも関わらず、勝手に探知蝙蝠を残してその範囲外から出た。
改めて見ると、焦って刻んだような字だ。
せめてどこになにしに行ったか残してから行けってんだ。
「…角都、ヨルの奴、なにかあったんじゃ…」
「…今はオレ達のノルマを優先しろ」
角都はそう冷たく返し、腰を上げた。
「…けどよォ…」
「フン、心配か? …あの馬鹿2代目とは2年の付き合いになる。チャクラの基礎・体術・判断力は昔とは違う。オレと貴様で鍛え上げたんだからな」
「角都…。…ん? 馬鹿2代目って、1代目はオレってことか?」
「ほう。自覚していたんだな。貴様も昔と比べて随分と…」
「てめーは今も昔も性悪ジジイだぜ、ホント! 出会ったときとなーんも変わってねえ! てめーが一番変われ!」
ノルマを達成させたら、さっさと迎えに行ってやるか。
.
やっと尾獣の封印が終わって戻ってみると、ヨルの姿がなかった。
辺りを見回すが、見慣れた白のメッシュが入った黒髪は目の端にも映らない。
「…ヨル?」
あれから6日経過したことはわかってたが、早朝という時間は今知った。
「ヨルの奴…、どこ行ったんだ?」
オレは立ち上がり、座りっぱなしだった体をほぐした。
ボキボキ、と体中の骨が鳴る。
「…飛段」
座ったままの角都に声をかけられ、オレは角都に振り返った。
視線を追ってみると、石像に刻まれた書き置きを見つけて読んでみる。
「「アトデゴウリュウ」?」
手の甲を見ると、また探知蝙蝠の痣があった。
ここを離れたのは昨日か今日だろう。
「なんだよ、エサでも取りに行ったのかァ?」
「……………」
角都は黙ったままその文字を見つめている。
なにか思うことがあるのだろう。
このオレも、少しおかしいと感じていた。
オレ達が会議や尾獣を封印するために精神を飛ばしてたとき、あいつは見張り役という役割を与えられ、いつも戻ってくれば必ずオレ達の近くにいた。
エサをとる時は、オレ達の音が聞きとれる範囲にいるらしい。
なのに、今回は「見張りを頼む」と角都に見張り役を任されたにも関わらず、勝手に探知蝙蝠を残してその範囲外から出た。
改めて見ると、焦って刻んだような字だ。
せめてどこになにしに行ったか残してから行けってんだ。
「…角都、ヨルの奴、なにかあったんじゃ…」
「…今はオレ達のノルマを優先しろ」
角都はそう冷たく返し、腰を上げた。
「…けどよォ…」
「フン、心配か? …あの馬鹿2代目とは2年の付き合いになる。チャクラの基礎・体術・判断力は昔とは違う。オレと貴様で鍛え上げたんだからな」
「角都…。…ん? 馬鹿2代目って、1代目はオレってことか?」
「ほう。自覚していたんだな。貴様も昔と比べて随分と…」
「てめーは今も昔も性悪ジジイだぜ、ホント! 出会ったときとなーんも変わってねえ! てめーが一番変われ!」
ノルマを達成させたら、さっさと迎えに行ってやるか。
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