29:湯煙に包まれ
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*飛段
雲隠れの里に向かって旅すること数日、デイダラとトビに会ってから未だにヨルの様子が変だ。
オレや角都がなに言っても上の空で、質問をぶつけても「ああ」や「うん」や「へー」の生返事ばかり。
いつものバイトだって、敵の攻撃を受けたり、戦闘中に転んだりするし、そんなドジばかりかと思えば、オレや角都が敵の攻撃を受けると激昂して考えもなく突っ込んだりする。
寝てる時は、悪夢にうなされている。
ここ最近は毎日だ。
「どんな夢を見たんだ?」って聞いても、「大した夢じゃない」って答えられる。
そんなわけあるか。
朝から冷や汗びっしょりじゃねえか。
そして、いつもの野宿で今日も夢にうなされている。
気になってこっちが眠れねえっつの。
オレが早めに目覚めても同じだ。
「う…」
「チッ」
朝も近いし、今すぐ叩き起こしてやろうか。
「角都、こいついい加減どうにかしようぜ」
オレは地べたに座り、右横で自分の外套を枕代わりに眠っているヨルを見つめながら、木に背をもたせかけて眠っていた角都に声をかけた。
角都は目を開け、ヨルを見てオレと目を合わせる。
「心配か?」
「仕事に支障ってのが出るだろが。今日だって、背中と腹のど真ん中に縫い痕作ったんだからな」
オレは鼻をフンと鳴らしてヨルを見下ろし、言葉を続ける。
「ここんとこぶっ続けで歩いてるし? なんつーの? たまには休暇でもやったら?」
休暇がほしいのはオレも同じだ。
「……………」
てっきり「甘えるな」って殴られるかと思ったが、角都は無言のまま懐から出した折りたたまれた地図を広げた。
現在地から雲隠れの里までの距離を見ているのだろうか。
それから封筒を取り出した。
「…招待券が残っていたな」
そう呟く角都にオレは封筒の中身を思い出す。
二尾の情報、金と換える引換証、それから招待券。
なんの招待券なんだろうか。
今更ながら気になってきた。
すると、オレの心を読んだのか角都は招待券をオレに見せつけてきた。
それを見たオレは目をカッと開いて驚愕してしまった。
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雲隠れの里に向かって旅すること数日、デイダラとトビに会ってから未だにヨルの様子が変だ。
オレや角都がなに言っても上の空で、質問をぶつけても「ああ」や「うん」や「へー」の生返事ばかり。
いつものバイトだって、敵の攻撃を受けたり、戦闘中に転んだりするし、そんなドジばかりかと思えば、オレや角都が敵の攻撃を受けると激昂して考えもなく突っ込んだりする。
寝てる時は、悪夢にうなされている。
ここ最近は毎日だ。
「どんな夢を見たんだ?」って聞いても、「大した夢じゃない」って答えられる。
そんなわけあるか。
朝から冷や汗びっしょりじゃねえか。
そして、いつもの野宿で今日も夢にうなされている。
気になってこっちが眠れねえっつの。
オレが早めに目覚めても同じだ。
「う…」
「チッ」
朝も近いし、今すぐ叩き起こしてやろうか。
「角都、こいついい加減どうにかしようぜ」
オレは地べたに座り、右横で自分の外套を枕代わりに眠っているヨルを見つめながら、木に背をもたせかけて眠っていた角都に声をかけた。
角都は目を開け、ヨルを見てオレと目を合わせる。
「心配か?」
「仕事に支障ってのが出るだろが。今日だって、背中と腹のど真ん中に縫い痕作ったんだからな」
オレは鼻をフンと鳴らしてヨルを見下ろし、言葉を続ける。
「ここんとこぶっ続けで歩いてるし? なんつーの? たまには休暇でもやったら?」
休暇がほしいのはオレも同じだ。
「……………」
てっきり「甘えるな」って殴られるかと思ったが、角都は無言のまま懐から出した折りたたまれた地図を広げた。
現在地から雲隠れの里までの距離を見ているのだろうか。
それから封筒を取り出した。
「…招待券が残っていたな」
そう呟く角都にオレは封筒の中身を思い出す。
二尾の情報、金と換える引換証、それから招待券。
なんの招待券なんだろうか。
今更ながら気になってきた。
すると、オレの心を読んだのか角都は招待券をオレに見せつけてきた。
それを見たオレは目をカッと開いて驚愕してしまった。
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